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スージー・マーフィ
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俺は双子を襲った爆弾魔について、何か釈然としない感覚でいた。
爆発物を扱う連中がいたとしても不思議ではない。
しかし、それを専門にするとして、果たして需要はあるだろうか?
テロリストであれば、よくある話だ。
敵の施設を破壊するというのは、効果的なテロリズムだ。
無辜の民が大勢死んだとして、それは全員「敵」なのだ。
敵の嫌がることをするのが戦いだ。
爆発物は、市販の材料で幾らでも出来る。
知識があれば、異常に高性能の爆薬も作れる。
例えば、キャンプで使用する着火剤などは、大変な爆発物に変じる。
化学的な知識のある奴なら、C4に近い物だって作れる。
ネットで公開しているものではないが。
俺の周囲には軍事専門家は少ない。
ジェイたちマリーンの連中はいるが、俺が欲しいのは、もっと情報分析の出来るエリートだ。
マリーンの中にも優秀な奴はいるだろうが。
俺はターナー少将に相談すると共に、聖にも連絡した。
「トラー!」
「よう! 元気そうだな! アンジーや聖雅も元気か?」
「もちろんだ! ついでにジャンニーニも元気だぞ!」
「アハハハハハ!」
俺は聖に、双子が爆弾で襲われた話をした。
「ボマーかよ! 厄介だな」
「そう思うか」
「ああ。俺も以前に狙われたことがあるわ」
「お前が?」
「そうだよ。銃撃じゃ話にならないからってなぁ」
「相手はどんな奴だったんだ?」
「大元はロシアの奴だったよ。戦場でかちあって、向こうを全滅させたかんな!」
「おお!」
「それで恨みやがってよ! 後からうちの会社に爆弾を仕掛けようとしやがった。俺のマンションにもな」
「なるほど」
「見張りが付いたのは分かったからな! セイフハウスの方へ誘導してやった。そっちはぶっ飛ばされたよ」
「へぇー!」
聖は流石に勘が鋭い。
「あいつらよ! 折角トラに選んでもらった「シルバー・セラフ」にも仕掛けようとしやがったんだぜ!」
「なんだと! 死刑だな!」
「おう! ぶっ殺してやった!」
「ワハハハハハハ!」
セイフハウスを監視して、敵のアジトを特定したそうだ。
しばらく泳がせて、念のために他の拠点があるかを確認した。
「車と会社に仕掛けようとしやがったから、全員を捕えてぶっ殺した。ロシアの軍人だったけどな。これ以上来るならぶっ込むと言ってやったら、もう来なかったよ」
「そうか」
今は軍隊も採算で動く。
聖の暗殺は割に合わないと判断されたのだろう。
「トラのとこは大丈夫か? 手伝いに行こうか?」
「お前が来てくれりゃ安心だけどな。でも忙しいだろう?」
「トラなら最優先だよ!」
「アハハハハ!」
俺は笑って、まだ聖の手までは必要ないと言った。
「その代わりさ。誰か優秀な情報分析が出来る人間を知らないか?」
「だったらスージーに行かせるよ!」
「おお、お前のアパートメントにいた人か!」
「ああ! あいつは優秀だぜ! すぐに行かせていいか?」
「でも、スージーはお前の副官だろうよ?」
「大丈夫だ。今の手持ちの仕事じゃスージーは必要ない。じゃあ、行かせるぜ?」
「頼むよ、助かる!」
「いいって!」
やっぱり自分も行くという聖を何とか説得し、スージーを借りることにした。
聖の副官だけあって、日本語も堪能なようで助かる。
俺が「タイガー・ファング」を用意すると言うと、今日の夕方には着けるはずだと聖は言ってくれた。
まったく仕事に躊躇が無く早い。
斬や千両たちからは、有益な情報は無かった。
となると、やはり海外からの襲撃なのだろう。
まだ確定ではないが。
聖は爆発物を使う専門家がいると言っていた。
今回もそうなのかもしれないが、俺の予感は確信に至っていなかった。
何かを見落としている。
そんな気がしてならない。
だから俺は「爆弾魔」ということに固執しないことに決めた。
爆発物には通じていることは確かだ。
しかし、それだけではないと、俺の予感が告げていた。
頼りにしていた便利屋が、意外と今回の件では使えないことが分かった。
「あっしは敵意なんかは感じるんですけどね。どうもモノじゃ、なんとも」
「そうなのかよ」
「モノって敵意も何もないじゃないですか」
「そういうもんかな」
「近くにありゃ、また別なんですけどね。そいつを持ち込んだ奴の敵意は残ってるんで」
「何とかならんか?」
「まー、出来るだけのことは」
それ以上は仕方がない。
子どもたちは土曜日なので学校は無いが、来週も学校を休ませるつもりでいた。
学校に仕掛けられれば、必ず死傷者が出る。
うちの病院に関しては、「レイ」に見張らせている。
まあ、万全だ。
早乙女も普通に仕事に行っている。
あいつにはモハメドがいるので大丈夫だろう。
早乙女の家も、モハメドの分体がいるし、「柱」たちもいる。
それに、防衛システムが警戒レベルを上げて監視している。
一応、雪野さんには買い物などはランたちや俺たちに言うように言っている。
「何かあったら、躊躇わずに地下の避難列車に乗るんですよ!」
「はい! 楽しみです!」
「アハハハハハ!」
雪野さんは動揺を見せなかった。
大した女だ。
俺は昼食後、子どもたちを集めた。
「夕方に、聖が派遣してくれたスージーがうちへ来る」
「「「「「はい!」」」」」
柳以外は、一度聖のアパートメントで会っている。
「今回の敵は、爆弾を使う。一つだけ確実なのは、あいつらは犠牲者がいくら出ても意に介さないということだ。だから俺もお前たちに言っておく」
全員が、俺の顔を見ていた。
俺が何を言うのか、もう分かっている。
「お前たちは、自分の命を守れ。自分と、お前たちをだ。他の連中は一切気にするな!」
「「「「「はい!」」」」」
「俺たちが無関係な人間のために動くのを、奴らは狙っている。それに引っ掛かるな!」
「「「「「はい!」」」」」
非情なようだが、ここはもう戦場になったのだ。
市民は兵士ではないが、戦場にいるからには仕方がない。
双子が襲われた事件はマスコミが大々的に報道している。
日本中が狙われる可能性についても、恣意的に注意を呼び掛けている。
俺たちに出来るのはそこまでだ。
御堂が直接報道陣の前に出て話してくれた。
今回の事件は大規模なテロリズムの可能性があり、警察を中心に厳戒態勢で臨む所存だと言ってくれた。
もちろんすぐに警察は動き、全国から人員を集めて都内の警戒に当たってくれている。
幸いにも双子の対処が良く、犠牲者は出なかった。
しかし一歩間違えば、中学生18人と、恐らく下の階にいた人間も命を喪っていただろう。
それだけ強力な爆弾だった。
鉄球やワイヤーを仕込み、殺傷力を高めていた。
ハーが「虚震花」で分解していなければ、大勢が死んでいた。
俺は爆弾魔が嫌いだ。
自分は安全な場所にいながら、大勢の人間を気付かせもしないままで殺す。
俺は戦場は好きだが、それは戦う者同士でのものだ。
戦いたいと思う者だけが戦場に出て来ればいい。
だから、国民皆兵の現代の戦争は基本的に嫌いだ。
戦いたくない者まで駆り出すためだ。
戦争は貴族、武士と傭兵だけのものだった。
しかし今は違う。
それでも、銃を、武器を持って戦場に出て来るのだから、まだいい。
爆弾魔はそうではない。
一方的に戦場に決めつけ、しかも自分は傷つかないで兵士でもない人間を殺す。
だが、爆破テロは効果的なのだ。
やられれば、防ぐのは難しい。
続ければボロを出すが、最初の一撃は誰もが知らない間にやられる。
俺はそういう話を子どもたちにしながら、そこに気付いた。
「何故、同時多発でやらなかったのか……」
子どもたちも俺の気付きが分かった。
不意打ちでも成功しなかった場所は多い。
一旦解散し、コーヒーを淹れていると、電話が鳴った。
「イシガミさん! 今、ご指定の敷地に着陸いたしました」
「早ぇな!」
「アハハハハハ! 速いのはタイガー・ファングですよ!」
「いや、それにしてもよ! すぐに迎えに行くよ」
「はい!」
俺は全員を連れて、いつも花見に使う家に向かった。
スージーが笑顔で手を振っていた。
爆発物を扱う連中がいたとしても不思議ではない。
しかし、それを専門にするとして、果たして需要はあるだろうか?
テロリストであれば、よくある話だ。
敵の施設を破壊するというのは、効果的なテロリズムだ。
無辜の民が大勢死んだとして、それは全員「敵」なのだ。
敵の嫌がることをするのが戦いだ。
爆発物は、市販の材料で幾らでも出来る。
知識があれば、異常に高性能の爆薬も作れる。
例えば、キャンプで使用する着火剤などは、大変な爆発物に変じる。
化学的な知識のある奴なら、C4に近い物だって作れる。
ネットで公開しているものではないが。
俺の周囲には軍事専門家は少ない。
ジェイたちマリーンの連中はいるが、俺が欲しいのは、もっと情報分析の出来るエリートだ。
マリーンの中にも優秀な奴はいるだろうが。
俺はターナー少将に相談すると共に、聖にも連絡した。
「トラー!」
「よう! 元気そうだな! アンジーや聖雅も元気か?」
「もちろんだ! ついでにジャンニーニも元気だぞ!」
「アハハハハハ!」
俺は聖に、双子が爆弾で襲われた話をした。
「ボマーかよ! 厄介だな」
「そう思うか」
「ああ。俺も以前に狙われたことがあるわ」
「お前が?」
「そうだよ。銃撃じゃ話にならないからってなぁ」
「相手はどんな奴だったんだ?」
「大元はロシアの奴だったよ。戦場でかちあって、向こうを全滅させたかんな!」
「おお!」
「それで恨みやがってよ! 後からうちの会社に爆弾を仕掛けようとしやがった。俺のマンションにもな」
「なるほど」
「見張りが付いたのは分かったからな! セイフハウスの方へ誘導してやった。そっちはぶっ飛ばされたよ」
「へぇー!」
聖は流石に勘が鋭い。
「あいつらよ! 折角トラに選んでもらった「シルバー・セラフ」にも仕掛けようとしやがったんだぜ!」
「なんだと! 死刑だな!」
「おう! ぶっ殺してやった!」
「ワハハハハハハ!」
セイフハウスを監視して、敵のアジトを特定したそうだ。
しばらく泳がせて、念のために他の拠点があるかを確認した。
「車と会社に仕掛けようとしやがったから、全員を捕えてぶっ殺した。ロシアの軍人だったけどな。これ以上来るならぶっ込むと言ってやったら、もう来なかったよ」
「そうか」
今は軍隊も採算で動く。
聖の暗殺は割に合わないと判断されたのだろう。
「トラのとこは大丈夫か? 手伝いに行こうか?」
「お前が来てくれりゃ安心だけどな。でも忙しいだろう?」
「トラなら最優先だよ!」
「アハハハハ!」
俺は笑って、まだ聖の手までは必要ないと言った。
「その代わりさ。誰か優秀な情報分析が出来る人間を知らないか?」
「だったらスージーに行かせるよ!」
「おお、お前のアパートメントにいた人か!」
「ああ! あいつは優秀だぜ! すぐに行かせていいか?」
「でも、スージーはお前の副官だろうよ?」
「大丈夫だ。今の手持ちの仕事じゃスージーは必要ない。じゃあ、行かせるぜ?」
「頼むよ、助かる!」
「いいって!」
やっぱり自分も行くという聖を何とか説得し、スージーを借りることにした。
聖の副官だけあって、日本語も堪能なようで助かる。
俺が「タイガー・ファング」を用意すると言うと、今日の夕方には着けるはずだと聖は言ってくれた。
まったく仕事に躊躇が無く早い。
斬や千両たちからは、有益な情報は無かった。
となると、やはり海外からの襲撃なのだろう。
まだ確定ではないが。
聖は爆発物を使う専門家がいると言っていた。
今回もそうなのかもしれないが、俺の予感は確信に至っていなかった。
何かを見落としている。
そんな気がしてならない。
だから俺は「爆弾魔」ということに固執しないことに決めた。
爆発物には通じていることは確かだ。
しかし、それだけではないと、俺の予感が告げていた。
頼りにしていた便利屋が、意外と今回の件では使えないことが分かった。
「あっしは敵意なんかは感じるんですけどね。どうもモノじゃ、なんとも」
「そうなのかよ」
「モノって敵意も何もないじゃないですか」
「そういうもんかな」
「近くにありゃ、また別なんですけどね。そいつを持ち込んだ奴の敵意は残ってるんで」
「何とかならんか?」
「まー、出来るだけのことは」
それ以上は仕方がない。
子どもたちは土曜日なので学校は無いが、来週も学校を休ませるつもりでいた。
学校に仕掛けられれば、必ず死傷者が出る。
うちの病院に関しては、「レイ」に見張らせている。
まあ、万全だ。
早乙女も普通に仕事に行っている。
あいつにはモハメドがいるので大丈夫だろう。
早乙女の家も、モハメドの分体がいるし、「柱」たちもいる。
それに、防衛システムが警戒レベルを上げて監視している。
一応、雪野さんには買い物などはランたちや俺たちに言うように言っている。
「何かあったら、躊躇わずに地下の避難列車に乗るんですよ!」
「はい! 楽しみです!」
「アハハハハハ!」
雪野さんは動揺を見せなかった。
大した女だ。
俺は昼食後、子どもたちを集めた。
「夕方に、聖が派遣してくれたスージーがうちへ来る」
「「「「「はい!」」」」」
柳以外は、一度聖のアパートメントで会っている。
「今回の敵は、爆弾を使う。一つだけ確実なのは、あいつらは犠牲者がいくら出ても意に介さないということだ。だから俺もお前たちに言っておく」
全員が、俺の顔を見ていた。
俺が何を言うのか、もう分かっている。
「お前たちは、自分の命を守れ。自分と、お前たちをだ。他の連中は一切気にするな!」
「「「「「はい!」」」」」
「俺たちが無関係な人間のために動くのを、奴らは狙っている。それに引っ掛かるな!」
「「「「「はい!」」」」」
非情なようだが、ここはもう戦場になったのだ。
市民は兵士ではないが、戦場にいるからには仕方がない。
双子が襲われた事件はマスコミが大々的に報道している。
日本中が狙われる可能性についても、恣意的に注意を呼び掛けている。
俺たちに出来るのはそこまでだ。
御堂が直接報道陣の前に出て話してくれた。
今回の事件は大規模なテロリズムの可能性があり、警察を中心に厳戒態勢で臨む所存だと言ってくれた。
もちろんすぐに警察は動き、全国から人員を集めて都内の警戒に当たってくれている。
幸いにも双子の対処が良く、犠牲者は出なかった。
しかし一歩間違えば、中学生18人と、恐らく下の階にいた人間も命を喪っていただろう。
それだけ強力な爆弾だった。
鉄球やワイヤーを仕込み、殺傷力を高めていた。
ハーが「虚震花」で分解していなければ、大勢が死んでいた。
俺は爆弾魔が嫌いだ。
自分は安全な場所にいながら、大勢の人間を気付かせもしないままで殺す。
俺は戦場は好きだが、それは戦う者同士でのものだ。
戦いたいと思う者だけが戦場に出て来ればいい。
だから、国民皆兵の現代の戦争は基本的に嫌いだ。
戦いたくない者まで駆り出すためだ。
戦争は貴族、武士と傭兵だけのものだった。
しかし今は違う。
それでも、銃を、武器を持って戦場に出て来るのだから、まだいい。
爆弾魔はそうではない。
一方的に戦場に決めつけ、しかも自分は傷つかないで兵士でもない人間を殺す。
だが、爆破テロは効果的なのだ。
やられれば、防ぐのは難しい。
続ければボロを出すが、最初の一撃は誰もが知らない間にやられる。
俺はそういう話を子どもたちにしながら、そこに気付いた。
「何故、同時多発でやらなかったのか……」
子どもたちも俺の気付きが分かった。
不意打ちでも成功しなかった場所は多い。
一旦解散し、コーヒーを淹れていると、電話が鳴った。
「イシガミさん! 今、ご指定の敷地に着陸いたしました」
「早ぇな!」
「アハハハハハ! 速いのはタイガー・ファングですよ!」
「いや、それにしてもよ! すぐに迎えに行くよ」
「はい!」
俺は全員を連れて、いつも花見に使う家に向かった。
スージーが笑顔で手を振っていた。
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