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挿話: 石神家 明治秘史
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「おい、長虎。どういう話だったんだ?」
陸軍少将が帰ったのを見て、虎蔵が聞いて来た。
「ああ、どうやら南蛮のキリシタンの教会から、とんでもねぇ奴らが来るんだとよ」
「なんだそりゃ?」
「何でも、異教徒殲滅の部門があってよ。「ミディアン騎士団」って奴ららしいぜ」
「よく分からんな」
「あの少将さんも、ろくに情報は掴んでねぇらしい。だけど、妖術を使う連中らしくてよ。それで俺らに討伐して欲しいんだと」
「報酬は?」
「城をそのままにしていいってさ」
「なんだよ! あれは俺らのもんだろうが!」
「明治は面倒なんだよ。廃城令ってこないだ説明したろ?」
「長虎だってよく分かってなかったじゃんか!」
「うるせぇ!」
まあ、それと多少の支度金と、陸軍と明治政府に恩を売るって感じか。
江戸幕府と密接に繋がってた石神家が、維新後も存続出来てるんだからしょうがねぇ。
それに、領地をそのまま全部石神家のものとしてくれ、今は大地主として裕福な暮らしが出来ている。
余計な出仕もないし、お陰で全員が剣技の修練に打ち込めている。
それも、必要な時に、こういう特殊な事情で手を借りたいということなのだろう。
当主としては、頷くしかない。
俺は25人の剣士の称号を持つ連中を集め、これからの行動を話した。
2週間後。
もう少し詳しい情報が集まり、「ミディアン騎士団」の規模と若干のことが分かった。
「総勢は200人。そのうち騎士が150人、僧侶が50人だそうだ」
「騎士ってのが戦う奴ってことでいいんだな?」
「ああ、俺らと同じで剣や槍、あとは銃を持ってる」
「ケッ! 銃持ちかよ」
「僧侶って、なんだ?」
「どうも、そいつらが妖術使いらしいな」
「どんなだ?」
「分からねぇ。でも、そいつらの能力で、清も根こそぎやられて降伏したらしい」
「へぇー」
「一部の話だと、でかい鬼を呼んだり、離れた場所から結構な範囲をぶっ壊すらしいぜ」
「へぇー」
別に誰も驚かない。
石神家は散々妖魔やとんでもねぇ化け物とやり合って来たからだ。
「どこに来んだ?」
「まだ分からん。ご苦労なことに陸路で来てるそうだ」
「じゃあ、どこで待ってりゃいいんだよ?」
「道間家から、虎之介が使ってた「妖探盤」を送ってもらってる。大体のことが分かるかもしれねぇ」
「そっか」
「百家の巫女も占ってくれてるらしいよ」
「じゃー、お任せだな!」
俺たちはひたすら鍛錬に励んだ。
まあ、いつものことだが。
清にいた軍事探偵(スパイ)からの連絡で、「ミディアン騎士団」が大連に着いたと聞いた。
そこからは海路だが、百家の予言で、青森港辺りに到着すると知らせて来た。
「おし! 行くぞ!」
『おう!』
石神家25人の剣士が出発した。
荷物は200振りの刀と槍10本と弓10張だけ。
道中は明治政府の鑑札を見せれば飲み食いが出来る。
8日後、俺たちは青森港に着いた。
「まだ連中は来てないようだな?」
「「妖探盤」では近くまで来てるようだぞ」
「おし! じゃあ出迎えの準備をすっか!」
みんな楽しそうだ。
長旅だったが、誰も疲れてはいない。
むしろ、鍛錬が軽かったせいで、精力は余っているほどだ。
今は12月。
もちろん雪深い中だ。
俺たちは「魔ノ岳」に誘い込む作戦を練った。
10隻の船が港にやって来るのが見えた。
離れた位置から、小舟に乗り換えて上陸して来る。
俺たちは港から弓で攻撃を始めた。
石神家の弓は豪弓で、小舟の板張りなどガンガンぶち抜く。
面白いように舟が沈み、乗っている連中もグサグサにされていった。
「ギャハハハハハ!」
「おい、これで終わっちまうんじゃねぇの?」
まあ、そうは行かなかった。
大型船が無理をして港に迫って来る。
流石に鉄で覆われた船は抜けない。
俺たちは降りて来る連中と適当に撃ち合い、数を減らしていく。
剣技だけで言えば、俺たちの敵では無かった。
ただ、でかい盾を構えた連中が集まって来ると、攻撃が通らなくなっていった。
「おい、来っぞ!」
船の甲板に、頭まで布で覆った連中が並んでいた。
手を上に翳して何かやっている。
圧力を感じ、俺たちは一斉に跳んだ。
俺たちのいた場所に、大穴が空いた。
「何だ、ありゃ!」
「妖術だろう!」
「誰か見たか!」
「天使型の雷撃に似てる!」
「分かった! 一旦逃げるぞ!」
俺たちは「魔ノ岳」に向かって走った。
その先に、突然でかい牛の顔をした奴が現われた。
「召喚しやがった!」
「俺が行く! 連山!」
突風のような斬り込みで突っ込んで行く。
牛の化け物が四散した。
「有効だ! このまま走れ!」
俺たちの足に付いて来れる奴はいない。
俺たちは笑いながら走った。
雪に埋もれた山中で、俺たちは待った。
何人かが食事を作っており、みんなで腹ごしらえをした。
「やれそうだな?」
「油断すんな。まだあいつらは銃も持ってる」
「罠を増やしとくか?」
「いや、十分だろう。銃を持った奴と妖術師を最初にやるぞ」
俺たちは敢えて足跡を残している。
必ず追って来るはずだ。
俺たちの攻撃力を見たから、恐らく全員で来る。
二時間後。
林の中の道を、「ミディアン騎士団」がやって来た。
弓を持った奴らが樹上で構えている。
200人全員が窪地に入った所で、一斉に妖術師たちを狙って射った。
速射でどんどん斃していく。
剣を持っている連中に、左右から襲い掛かる。
激しい連射音が鳴った。
何人かが銃弾を喰らう。
「長虎! なんだあれは!」
「分からねぇ! 連射出来るものだ!」
鉄の輪を回しながら、荷車に乗せたでかい銃が吼えている。
弓を持った奴が、射手を斃した。
「今だぁ! あの銃を奪え!」
でかい盾を持った連中が守っていたが、俺たちの奥義でぶっ飛ばしながら連射銃を鹵獲した。
「天使型だぁ!」
「煉獄!」
「さっきの牛だ!」
「連山!」
俺は連射銃で撃ちまくった。
銃身が真っ赤に焼けるので、雪を乗せて冷やした。
銃身が破裂した。
「長虎! ばかやろう!」
「悪い!」
俺は刀を抜いて、残りの連中を斬りまくった。
1時間ほどで、全員を殺した。
「長虎、こいつらどうすんの?」
「え?」
「いや、このままは不味いだろう」
「なんで?」
「いやいや。どっかに埋めてやろうぜ」
「そっかー」
そっちの作業の方が大変だった。
雪をどけて地面にでかい穴を掘って、なんとか埋めた。
盾や剣は乗るだけ荷車に乗せた。
「あ!」
「どうした?」
「ほら! 港の船よ! あれってもらっていいんだよな!」
「おお! そうだな!」
みんなで港に戻った。
でも、既に港から離れつつあった。
俺たちの姿が見えたか、甲板で白い旗を振っている奴がいた。
バカにされているようなので、弓を持ってた奴に、射殺させた。
一ヶ月後。
陸軍少将が、俺たちの勲功を労いに来た。
別に大したことは無かったと言った。
「あの「ミディアン騎士団」は各地で威容を示し、キリスト教を強制的に根付かせて来たんだ」
「そうなんですか」
「どの国も、あの騎士団には対抗出来なかった」
「全然でしたよ?」
「ワハハハハハハ!」
何だか勲章をもらったが、興味は無かった。
欲しいものは無いかと聞かれたので、とにかく日本刀が欲しいと言った。
廃刀令で大量の刀が余るというので、俺たちが大量に貰った。
稽古で幾らあっても困らない。
まあ、割のいい仕事になった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
ローマ法王庁 法王謁見の間。
列強各国の外交官たちが集まっていた。
全員が「ミディアン騎士団」の敗退の報を聞き、動揺していた。
「バカな! どの植民地でもあの騎士団が制圧してきたのに!」
「大国シンですら、「ミディアン騎士団」に恐れをなして降伏したのだぞ!」
「ジャップの奴ら、何をしたんだ!」
「たった20数名ほどのサムライだったらしい」
「なんだって!」
「弓と刀だけで、「ミディアン騎士団」は短時間で壊滅だ」
「そんな……」
「法力が通じなかった。特殊な剣技で、召喚した妖魔も斃された」
「ジャップにそんな技が!」
「法王の意見だ。ジャパンは植民地にしてはいけないと」
「なんだって!」
「あの国には恐ろしい連中がいる。預言者が「イシガミ」には関わるなと言っていたそうだ」
「イシガミ?」
「今回の連中のファミリーネームだ。幸いにも表舞台には出ない一族らしい。関わらなければ、ジャパンと繋がりは出来る」
「なんということだ……」
「生き残った法力隊の一人が言っていたそうだ。全員炎の柱に覆われていると。あれは人間ではないらしい」
「化け物たちか……」
陸軍少将が帰ったのを見て、虎蔵が聞いて来た。
「ああ、どうやら南蛮のキリシタンの教会から、とんでもねぇ奴らが来るんだとよ」
「なんだそりゃ?」
「何でも、異教徒殲滅の部門があってよ。「ミディアン騎士団」って奴ららしいぜ」
「よく分からんな」
「あの少将さんも、ろくに情報は掴んでねぇらしい。だけど、妖術を使う連中らしくてよ。それで俺らに討伐して欲しいんだと」
「報酬は?」
「城をそのままにしていいってさ」
「なんだよ! あれは俺らのもんだろうが!」
「明治は面倒なんだよ。廃城令ってこないだ説明したろ?」
「長虎だってよく分かってなかったじゃんか!」
「うるせぇ!」
まあ、それと多少の支度金と、陸軍と明治政府に恩を売るって感じか。
江戸幕府と密接に繋がってた石神家が、維新後も存続出来てるんだからしょうがねぇ。
それに、領地をそのまま全部石神家のものとしてくれ、今は大地主として裕福な暮らしが出来ている。
余計な出仕もないし、お陰で全員が剣技の修練に打ち込めている。
それも、必要な時に、こういう特殊な事情で手を借りたいということなのだろう。
当主としては、頷くしかない。
俺は25人の剣士の称号を持つ連中を集め、これからの行動を話した。
2週間後。
もう少し詳しい情報が集まり、「ミディアン騎士団」の規模と若干のことが分かった。
「総勢は200人。そのうち騎士が150人、僧侶が50人だそうだ」
「騎士ってのが戦う奴ってことでいいんだな?」
「ああ、俺らと同じで剣や槍、あとは銃を持ってる」
「ケッ! 銃持ちかよ」
「僧侶って、なんだ?」
「どうも、そいつらが妖術使いらしいな」
「どんなだ?」
「分からねぇ。でも、そいつらの能力で、清も根こそぎやられて降伏したらしい」
「へぇー」
「一部の話だと、でかい鬼を呼んだり、離れた場所から結構な範囲をぶっ壊すらしいぜ」
「へぇー」
別に誰も驚かない。
石神家は散々妖魔やとんでもねぇ化け物とやり合って来たからだ。
「どこに来んだ?」
「まだ分からん。ご苦労なことに陸路で来てるそうだ」
「じゃあ、どこで待ってりゃいいんだよ?」
「道間家から、虎之介が使ってた「妖探盤」を送ってもらってる。大体のことが分かるかもしれねぇ」
「そっか」
「百家の巫女も占ってくれてるらしいよ」
「じゃー、お任せだな!」
俺たちはひたすら鍛錬に励んだ。
まあ、いつものことだが。
清にいた軍事探偵(スパイ)からの連絡で、「ミディアン騎士団」が大連に着いたと聞いた。
そこからは海路だが、百家の予言で、青森港辺りに到着すると知らせて来た。
「おし! 行くぞ!」
『おう!』
石神家25人の剣士が出発した。
荷物は200振りの刀と槍10本と弓10張だけ。
道中は明治政府の鑑札を見せれば飲み食いが出来る。
8日後、俺たちは青森港に着いた。
「まだ連中は来てないようだな?」
「「妖探盤」では近くまで来てるようだぞ」
「おし! じゃあ出迎えの準備をすっか!」
みんな楽しそうだ。
長旅だったが、誰も疲れてはいない。
むしろ、鍛錬が軽かったせいで、精力は余っているほどだ。
今は12月。
もちろん雪深い中だ。
俺たちは「魔ノ岳」に誘い込む作戦を練った。
10隻の船が港にやって来るのが見えた。
離れた位置から、小舟に乗り換えて上陸して来る。
俺たちは港から弓で攻撃を始めた。
石神家の弓は豪弓で、小舟の板張りなどガンガンぶち抜く。
面白いように舟が沈み、乗っている連中もグサグサにされていった。
「ギャハハハハハ!」
「おい、これで終わっちまうんじゃねぇの?」
まあ、そうは行かなかった。
大型船が無理をして港に迫って来る。
流石に鉄で覆われた船は抜けない。
俺たちは降りて来る連中と適当に撃ち合い、数を減らしていく。
剣技だけで言えば、俺たちの敵では無かった。
ただ、でかい盾を構えた連中が集まって来ると、攻撃が通らなくなっていった。
「おい、来っぞ!」
船の甲板に、頭まで布で覆った連中が並んでいた。
手を上に翳して何かやっている。
圧力を感じ、俺たちは一斉に跳んだ。
俺たちのいた場所に、大穴が空いた。
「何だ、ありゃ!」
「妖術だろう!」
「誰か見たか!」
「天使型の雷撃に似てる!」
「分かった! 一旦逃げるぞ!」
俺たちは「魔ノ岳」に向かって走った。
その先に、突然でかい牛の顔をした奴が現われた。
「召喚しやがった!」
「俺が行く! 連山!」
突風のような斬り込みで突っ込んで行く。
牛の化け物が四散した。
「有効だ! このまま走れ!」
俺たちの足に付いて来れる奴はいない。
俺たちは笑いながら走った。
雪に埋もれた山中で、俺たちは待った。
何人かが食事を作っており、みんなで腹ごしらえをした。
「やれそうだな?」
「油断すんな。まだあいつらは銃も持ってる」
「罠を増やしとくか?」
「いや、十分だろう。銃を持った奴と妖術師を最初にやるぞ」
俺たちは敢えて足跡を残している。
必ず追って来るはずだ。
俺たちの攻撃力を見たから、恐らく全員で来る。
二時間後。
林の中の道を、「ミディアン騎士団」がやって来た。
弓を持った奴らが樹上で構えている。
200人全員が窪地に入った所で、一斉に妖術師たちを狙って射った。
速射でどんどん斃していく。
剣を持っている連中に、左右から襲い掛かる。
激しい連射音が鳴った。
何人かが銃弾を喰らう。
「長虎! なんだあれは!」
「分からねぇ! 連射出来るものだ!」
鉄の輪を回しながら、荷車に乗せたでかい銃が吼えている。
弓を持った奴が、射手を斃した。
「今だぁ! あの銃を奪え!」
でかい盾を持った連中が守っていたが、俺たちの奥義でぶっ飛ばしながら連射銃を鹵獲した。
「天使型だぁ!」
「煉獄!」
「さっきの牛だ!」
「連山!」
俺は連射銃で撃ちまくった。
銃身が真っ赤に焼けるので、雪を乗せて冷やした。
銃身が破裂した。
「長虎! ばかやろう!」
「悪い!」
俺は刀を抜いて、残りの連中を斬りまくった。
1時間ほどで、全員を殺した。
「長虎、こいつらどうすんの?」
「え?」
「いや、このままは不味いだろう」
「なんで?」
「いやいや。どっかに埋めてやろうぜ」
「そっかー」
そっちの作業の方が大変だった。
雪をどけて地面にでかい穴を掘って、なんとか埋めた。
盾や剣は乗るだけ荷車に乗せた。
「あ!」
「どうした?」
「ほら! 港の船よ! あれってもらっていいんだよな!」
「おお! そうだな!」
みんなで港に戻った。
でも、既に港から離れつつあった。
俺たちの姿が見えたか、甲板で白い旗を振っている奴がいた。
バカにされているようなので、弓を持ってた奴に、射殺させた。
一ヶ月後。
陸軍少将が、俺たちの勲功を労いに来た。
別に大したことは無かったと言った。
「あの「ミディアン騎士団」は各地で威容を示し、キリスト教を強制的に根付かせて来たんだ」
「そうなんですか」
「どの国も、あの騎士団には対抗出来なかった」
「全然でしたよ?」
「ワハハハハハハ!」
何だか勲章をもらったが、興味は無かった。
欲しいものは無いかと聞かれたので、とにかく日本刀が欲しいと言った。
廃刀令で大量の刀が余るというので、俺たちが大量に貰った。
稽古で幾らあっても困らない。
まあ、割のいい仕事になった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
ローマ法王庁 法王謁見の間。
列強各国の外交官たちが集まっていた。
全員が「ミディアン騎士団」の敗退の報を聞き、動揺していた。
「バカな! どの植民地でもあの騎士団が制圧してきたのに!」
「大国シンですら、「ミディアン騎士団」に恐れをなして降伏したのだぞ!」
「ジャップの奴ら、何をしたんだ!」
「たった20数名ほどのサムライだったらしい」
「なんだって!」
「弓と刀だけで、「ミディアン騎士団」は短時間で壊滅だ」
「そんな……」
「法力が通じなかった。特殊な剣技で、召喚した妖魔も斃された」
「ジャップにそんな技が!」
「法王の意見だ。ジャパンは植民地にしてはいけないと」
「なんだって!」
「あの国には恐ろしい連中がいる。預言者が「イシガミ」には関わるなと言っていたそうだ」
「イシガミ?」
「今回の連中のファミリーネームだ。幸いにも表舞台には出ない一族らしい。関わらなければ、ジャパンと繋がりは出来る」
「なんということだ……」
「生き残った法力隊の一人が言っていたそうだ。全員炎の柱に覆われていると。あれは人間ではないらしい」
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