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メカ石神……ダメに決まってるお話
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大銀河連合「特殊工作課」。
「ついに出来たぞ!」
「おお! こないだのメカ「#$%&%$」も素晴らしかったが! これはそれ以上の出来だな!」
「そうだろう?」
特殊工作課の課長が、地球「石神高虎」使節団の団長に、改心の作品を見せていた。
「どこをどう見ても、石神高虎だろう!」
「その通りだ!」
何人かの工作作業に携わった者たちも笑顔で見ている。
しかし、使節団団長の表情が暗い。
「どうかしたか?」
「ああ、先日の「#$%&%$」な。石神たちに見せると怒り出したんだ」
「どうしてだ? ああ! あまりにも似ていたから区別が付かなくなったとか?」
「そうじゃないんだ。反対に、全然違うということで怒っていた」
「なんだ、それは?」
理解に苦しむ。
「最初はジョークかと思っていたんだ。でもな、本気だと分かって、我々も困惑した」
「おかしいじゃないか!」
「そうなんだが、石神も「#$%&%$」とそっくりな機械を持っていたんだ」
「なんだって!」
特殊工作課の課長が驚いた。
「地球人に、我々と同じ技術があるとでも言うのかね!」
「そうだ。むしろ、あいつらが持っていたものの方がより完成度が高かった」
「!」
他の課員たちも動揺していた。
「もちろん、動きは別だ! 君たちの作ったものはちゃんと四本の足で動くが、あいつらのものは車輪で前に進むだけだった」
「ならば!」
「でもな、造形だよ。造形は明らかに上だった。我々は知っているということもあるが、「#$%&%$」とは違うことが分かる。でも、あいつらの持っていたものは、まったく区別が付かなかったんだ!」
「なんということだ……」
課長と課員が集まって話し合っていた。
使節団の団長は待っていた。
「とにかく、一度これを持って行ってくれ。もしも見分けが付くようであれば、我々も負けを認めようじゃないか」
「いや、これは勝ち負けではないから」
「そう言ってくれるな。我々も職人としての意地がある。どうか決着を教えてくれ」
「そこまで言うのなら」
「今は3体ある。どうか持って行って欲しい」
「分かった。でも、決着がどうであれ、私は君たちの高い技術はよく理解してるからな」
「ありがとう。健闘を祈る」
「ああ、任せてくれ」
こうして、地球でパレボレの新たな受難が決まった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
パレボレはいつもの汚いアパートの四畳半で膝を抱えていた。
段々温かくなり、黒い虫が増え、畳の隅にキノコが生えて来た。
「あ!」
端末に、メッセージが届いた。
出来るだけ早く、マザーシップへ来るようにとのことだった。
嬉しさの反面、亜紀に許可を取らなければならない恐怖感があった。
でも、パレボレは勇気を振り絞って亜紀に連絡した。
「なんだ、てめぇ! これからタカさんと風呂に入ろうとしてたのに!」
「す、すいません! 至急の連絡がありまして!」
「ふざけんんな! こっちはもうスッポンポンなんだぞ!」
「すっぽ?」
「早く用件を言え!」
パレボレはマザーシップに呼び出されたと話した。
「そんなことかよ」
「よろしいでしょうか?」
「じゃあ、裸になって道に落ちてる100円を拾って来い!」
「え!」
「恥ずかしけりゃ早く拾え」
「そんな!」
「あんだ?」
「すみません」
「お前の周辺はうちの監視カメラがあるからな」
「はい、知ってます」
「裸だぞ?」
「はい」
パレボレは悔し涙を流しながら、地球人スーツを脱ぎ、呼吸マウスピースだけを装着して裸で外に出た。
まだ5月になったばかりで、夜は肌寒い。
両手で胸を抱きながら、パレボレは捜し歩いた。
途中で何度か呼び止められたが、走って逃げた。
「待ちなさい! 誰かにいじめられてるの?」
後ろで女性がそう言っていた。
その通りだった。
一時間後。
自動販売機の下を探って、やっと100円を拾った。
「よし、行っていいぞ」
「この100円は使ってもいいですか?」
「何に使うんだよ?」
「いつもパンの耳をもらってるお店で、たまには買い物をしてみたいと」
「「カタ研」でいつも飲み食いさせてやってるあたしに何も寄越さずに?」
「……」
「お前、いい度胸してんな」
「すみません」
「あたしが命じて拾った100円じゃないのか?」
「そうでした。これは亜紀さんのものでした」
「やっと分かったか!」
「はい、すみませんでした」
「戻ったら、うちのポストに入れとけ」
「え」
「歩けば4時間くらいで来れるだろう!」
「は、はい! 分かりました!」
パレボレはちゃぶ台に100円玉を置いて、マザーシップへ向かった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「やあ、遅かったな」
「すみません。あの下等生物の亜紀にいじめられてまして」
「お前には苦労をかけるな」
パレボレは思わず泣き出した。
「まあ、とにかく見てみろ。お前もきっと驚くから」
使節団の団長が、パレボレを連れて行った。
「ほら! どうだね!」
「こ、これは! まさか!」
「そうだ、石神高虎だよ」
「どうやって作ったんですか!」
「メカニックたちがまた苦労してやったんだよ。素晴らしいと思わんかね」
「はい!」
「これが今3体あるんだ。石神の家に行かせて、奴らを驚かせてやろうじゃないか」
「きっと驚きますよね!」
「そう思うか。それでな」
「はいはい!」
「もしもこれであいつらに見分けが付かなければ、密かに考えていることがあるんだ」
「なんですか!」
「石神の周りの人間たちを騙してな」
「はい!」
「宇宙空間に捨ててしまってはどうかな?」
「!」
パレボレが歓喜の涙を流した。
「まあ、それは半分は冗談だよ。そんなに上手く行くとは思わないし、我々もちゃんと共闘の誓いを立てたんだ。でも、そういうことも出来ると想像すれば、君の日頃のうっ憤も」
「やりましょう!」
「ダメだって! それは約束を破ることにもなるんだ。ほら、グランマザーだって宇宙の平和のために石神たちには協力するように言っていたじゃないか」
「しかし!」
「私が悪かった。君に向かって悪いジョークを口にしてしまった。まあ、可能性はあるとでも思って、少しうっ憤をはらしてくれたまえ」
「分かりました。でも、本当に検討はしてみて下さいね」
「ああ、そうしよう」
「ありがとうございます!」
パレボレは笑顔で礼を言った。
「ところでな。私が気になっているのは、前回のメカ「#$%&%$」はたちまち見抜かれてしまったではないか」
「そうですね。あれは今思っても不思議です」
「今回は自信もあるのだが、やはり侮れないとも思っているんだ」
「大丈夫ですよ! これは完璧です」
「そうかね。じゃあとにかく一度対面させてみるか」
「はい!」
反省せずに同じ失敗を繰り返すアホウはどこにでもいる。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
パレボレは石神の家の近くで降ろしてもらった。
自分の小型シップは、他の人間がアパートへ運んでくれた。
メカ石神が一緒にいる。
今回は3体とも連れて来た。
その方が動揺が激しいと思った。
朝まで待った。
メカ石神は体温があるので、三人に囲まれて座っていると温かかった。
朝の9時にチャイムを鳴らした。
門のカメラの映像を確認したのだろうが、亜紀が出て来た。
「てめぇ、何の用だ!」
「アキチャン、オチツケヨ」
メカ石神が喋った。
「あ?」
「アキチャン、オレダヨ、タカサンダヨ」
亜紀の顔が鬼の形相になった。
「パレボレ、お前まさか……」
「びっくりしたでしょう! 石神さんだと思ったでしょう!」
「ふん!」
亜紀が一瞬で移動し、喋っていたメカ石神の一体に触れた。
メカ石神は粉塵となり、足元で砂の柱になった。
「!」
今回は超合金「大銀河」で作られたと聞いていた。
マザーシップの外郭と同じ素材だ。
それが一瞬で塵になった。
「お前、死ぬ覚悟はいいか」
「ヒィ!」
亜紀の鬼の顔を正面から見て、パレボレは気を喪った。
パレボレの運命やいかに!
《つづく》
「ついに出来たぞ!」
「おお! こないだのメカ「#$%&%$」も素晴らしかったが! これはそれ以上の出来だな!」
「そうだろう?」
特殊工作課の課長が、地球「石神高虎」使節団の団長に、改心の作品を見せていた。
「どこをどう見ても、石神高虎だろう!」
「その通りだ!」
何人かの工作作業に携わった者たちも笑顔で見ている。
しかし、使節団団長の表情が暗い。
「どうかしたか?」
「ああ、先日の「#$%&%$」な。石神たちに見せると怒り出したんだ」
「どうしてだ? ああ! あまりにも似ていたから区別が付かなくなったとか?」
「そうじゃないんだ。反対に、全然違うということで怒っていた」
「なんだ、それは?」
理解に苦しむ。
「最初はジョークかと思っていたんだ。でもな、本気だと分かって、我々も困惑した」
「おかしいじゃないか!」
「そうなんだが、石神も「#$%&%$」とそっくりな機械を持っていたんだ」
「なんだって!」
特殊工作課の課長が驚いた。
「地球人に、我々と同じ技術があるとでも言うのかね!」
「そうだ。むしろ、あいつらが持っていたものの方がより完成度が高かった」
「!」
他の課員たちも動揺していた。
「もちろん、動きは別だ! 君たちの作ったものはちゃんと四本の足で動くが、あいつらのものは車輪で前に進むだけだった」
「ならば!」
「でもな、造形だよ。造形は明らかに上だった。我々は知っているということもあるが、「#$%&%$」とは違うことが分かる。でも、あいつらの持っていたものは、まったく区別が付かなかったんだ!」
「なんということだ……」
課長と課員が集まって話し合っていた。
使節団の団長は待っていた。
「とにかく、一度これを持って行ってくれ。もしも見分けが付くようであれば、我々も負けを認めようじゃないか」
「いや、これは勝ち負けではないから」
「そう言ってくれるな。我々も職人としての意地がある。どうか決着を教えてくれ」
「そこまで言うのなら」
「今は3体ある。どうか持って行って欲しい」
「分かった。でも、決着がどうであれ、私は君たちの高い技術はよく理解してるからな」
「ありがとう。健闘を祈る」
「ああ、任せてくれ」
こうして、地球でパレボレの新たな受難が決まった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
パレボレはいつもの汚いアパートの四畳半で膝を抱えていた。
段々温かくなり、黒い虫が増え、畳の隅にキノコが生えて来た。
「あ!」
端末に、メッセージが届いた。
出来るだけ早く、マザーシップへ来るようにとのことだった。
嬉しさの反面、亜紀に許可を取らなければならない恐怖感があった。
でも、パレボレは勇気を振り絞って亜紀に連絡した。
「なんだ、てめぇ! これからタカさんと風呂に入ろうとしてたのに!」
「す、すいません! 至急の連絡がありまして!」
「ふざけんんな! こっちはもうスッポンポンなんだぞ!」
「すっぽ?」
「早く用件を言え!」
パレボレはマザーシップに呼び出されたと話した。
「そんなことかよ」
「よろしいでしょうか?」
「じゃあ、裸になって道に落ちてる100円を拾って来い!」
「え!」
「恥ずかしけりゃ早く拾え」
「そんな!」
「あんだ?」
「すみません」
「お前の周辺はうちの監視カメラがあるからな」
「はい、知ってます」
「裸だぞ?」
「はい」
パレボレは悔し涙を流しながら、地球人スーツを脱ぎ、呼吸マウスピースだけを装着して裸で外に出た。
まだ5月になったばかりで、夜は肌寒い。
両手で胸を抱きながら、パレボレは捜し歩いた。
途中で何度か呼び止められたが、走って逃げた。
「待ちなさい! 誰かにいじめられてるの?」
後ろで女性がそう言っていた。
その通りだった。
一時間後。
自動販売機の下を探って、やっと100円を拾った。
「よし、行っていいぞ」
「この100円は使ってもいいですか?」
「何に使うんだよ?」
「いつもパンの耳をもらってるお店で、たまには買い物をしてみたいと」
「「カタ研」でいつも飲み食いさせてやってるあたしに何も寄越さずに?」
「……」
「お前、いい度胸してんな」
「すみません」
「あたしが命じて拾った100円じゃないのか?」
「そうでした。これは亜紀さんのものでした」
「やっと分かったか!」
「はい、すみませんでした」
「戻ったら、うちのポストに入れとけ」
「え」
「歩けば4時間くらいで来れるだろう!」
「は、はい! 分かりました!」
パレボレはちゃぶ台に100円玉を置いて、マザーシップへ向かった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「やあ、遅かったな」
「すみません。あの下等生物の亜紀にいじめられてまして」
「お前には苦労をかけるな」
パレボレは思わず泣き出した。
「まあ、とにかく見てみろ。お前もきっと驚くから」
使節団の団長が、パレボレを連れて行った。
「ほら! どうだね!」
「こ、これは! まさか!」
「そうだ、石神高虎だよ」
「どうやって作ったんですか!」
「メカニックたちがまた苦労してやったんだよ。素晴らしいと思わんかね」
「はい!」
「これが今3体あるんだ。石神の家に行かせて、奴らを驚かせてやろうじゃないか」
「きっと驚きますよね!」
「そう思うか。それでな」
「はいはい!」
「もしもこれであいつらに見分けが付かなければ、密かに考えていることがあるんだ」
「なんですか!」
「石神の周りの人間たちを騙してな」
「はい!」
「宇宙空間に捨ててしまってはどうかな?」
「!」
パレボレが歓喜の涙を流した。
「まあ、それは半分は冗談だよ。そんなに上手く行くとは思わないし、我々もちゃんと共闘の誓いを立てたんだ。でも、そういうことも出来ると想像すれば、君の日頃のうっ憤も」
「やりましょう!」
「ダメだって! それは約束を破ることにもなるんだ。ほら、グランマザーだって宇宙の平和のために石神たちには協力するように言っていたじゃないか」
「しかし!」
「私が悪かった。君に向かって悪いジョークを口にしてしまった。まあ、可能性はあるとでも思って、少しうっ憤をはらしてくれたまえ」
「分かりました。でも、本当に検討はしてみて下さいね」
「ああ、そうしよう」
「ありがとうございます!」
パレボレは笑顔で礼を言った。
「ところでな。私が気になっているのは、前回のメカ「#$%&%$」はたちまち見抜かれてしまったではないか」
「そうですね。あれは今思っても不思議です」
「今回は自信もあるのだが、やはり侮れないとも思っているんだ」
「大丈夫ですよ! これは完璧です」
「そうかね。じゃあとにかく一度対面させてみるか」
「はい!」
反省せずに同じ失敗を繰り返すアホウはどこにでもいる。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
パレボレは石神の家の近くで降ろしてもらった。
自分の小型シップは、他の人間がアパートへ運んでくれた。
メカ石神が一緒にいる。
今回は3体とも連れて来た。
その方が動揺が激しいと思った。
朝まで待った。
メカ石神は体温があるので、三人に囲まれて座っていると温かかった。
朝の9時にチャイムを鳴らした。
門のカメラの映像を確認したのだろうが、亜紀が出て来た。
「てめぇ、何の用だ!」
「アキチャン、オチツケヨ」
メカ石神が喋った。
「あ?」
「アキチャン、オレダヨ、タカサンダヨ」
亜紀の顔が鬼の形相になった。
「パレボレ、お前まさか……」
「びっくりしたでしょう! 石神さんだと思ったでしょう!」
「ふん!」
亜紀が一瞬で移動し、喋っていたメカ石神の一体に触れた。
メカ石神は粉塵となり、足元で砂の柱になった。
「!」
今回は超合金「大銀河」で作られたと聞いていた。
マザーシップの外郭と同じ素材だ。
それが一瞬で塵になった。
「お前、死ぬ覚悟はいいか」
「ヒィ!」
亜紀の鬼の顔を正面から見て、パレボレは気を喪った。
パレボレの運命やいかに!
《つづく》
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