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亜蘭と「紅六花」
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火星から戻った金曜日の午後10時。
俺たちはみんなで「虎温泉」に入り、大騒ぎだった。
柳は今晩から実家に帰っている。
ゴールデンウィークの開始だ。
俺は10連休を取っている。
予定では明日から「紅六花」の所へ行き、2泊。
その後で柳と合流し、蓮花研究所で2泊する。
その他、別荘に行くかキャンプでもするかは保留だ。
アラスカやニューヨークにも行きたいが、今回は無理そうだった。
このゴールデンウィークのメインの目的は、亜蘭だった。
亜蘭には東雲たちが他で活動するようになってから、「暁園」で働くことを勧めた。
別に元のアパート経営(ひきこもり)に戻っても良かったのだが、亜蘭が俺に何か働き口が無いかと言って来た。
「東雲さんたちと汗水流して働くのは、本当に楽しかったです! 僕はこれからも、誰かの役に立つ仕事がしたい」
亜蘭は別に土建業の素質があるわけでもない。
素質が無くてもいいのだが、俺は亜蘭が子どもたちを大事にすることが分かっていたので、「暁園」を勧めた。
「栃木にあるんだけどな。お前ならばいずれは園長にとも思うんだ」
「僕がですか!」
「そうだよ。子どもは好きだろう?」
「それはもう!」
大好きだ。
「今のアパートから離れなきゃならないけど、どうだ?」
「構いません! 僕は楽してお金を得るなんて生き方はもうしたくないんです!」
「そうかよ」
「はい! 石神さんのお陰で、僕は生きるっていうことがどういうことなのか分かりました」
「へぇー」
まあ、ぶっ倒れるまでやる奴だ。
能力とか素質なんかよりも、よっぽど重要なものをこいつは持っている。
「じゃあ、まずは一度見てみろよ。俺が案内するから」
「宜しくお願いします!」
そういうことで、ゴーデンウィークに亜蘭を連れて行くことにした。
「紅六花」のタケやよしこにも話は通している。
ロリコンであることも、もちろん伝えた。
「大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ。子どもを愛するということで、決して淫らなことを強制することはない」
「でも……」
「もちろん、嫌らしい欲望はあるよ。でもな、それ以前に「愛する」ということがある男だ。自分の欲望よりも、そっちで生きている奴なんだよ」
「まあ、石神さんがそうおっしゃるのなら」
不安はあるようだが、亜蘭を見てあいつらが判断すればいい。
俺は亜蘭にも、タケやよしこにも何も強制するつもりはない。
亜蘭も断られればそれまでだ。
その時はまた、考えてやればいい。
自分の道は、自分で切り開くしかねぇ。
4月27日土曜日。
俺たちは朝9時に出発した。
響子は六花がタクシーで連れて来た。
半分寝ている。
「おい、大丈夫か?」
「うん」
いつもよりも早く起きたので、この状態だ。
規則正しい生活のせいでもある。
六花が笑いながら響子を車内のベッドに入れた。
一緒に荷台のベンチに座る。
俺の隣は亜紀ちゃん。
後ろに双子に挟まれて亜蘭。
その後ろに皇紀だ。
ロボは荷台に六花と一緒にいる。
亜蘭は双子にもう毛が生えていることは知っているが、相変わらず夢中だ。
嬉しくて堪らない顔をしている。
「亜蘭ちゃん、ポッキー食べる?」
「はい!」
「亜蘭ちゃん、眠かったら寝てていいんだよ?」
「はい! ぐぅー」
楽しそうだ。
亜蘭は保育士の資格を持っている。
児童養護施設の施設長に明確な資格の規定はない。
ただし、今後は法令化されることも考えられるので、現在検討中の事柄を目指して、亜蘭には何らかの資格取得や研修なども受けてもらうことになる。
その中で都道府県の認める者、という記載もあり、それはよしこの伝手で何とかなりそうだ。
要するに、現行の施設長に資格取得を求めないで継続させるための措置だろうと俺は思った。
ああいう養護施設で深刻な問題は、運営費だ。
現在で個人で経営しているものは殆どないだろう。
その点、俺たちは潤沢な資金があるので、運営そのものに問題は無さそうだった。
あとは亜蘭のやる気次第と言える。
最初のサービスエリアで、響子が起きた。
六花が顔を洗いについて行く。
子どもたちは、軽く(多目)に何かを食べに行った。
俺も亜蘭を連れて一緒に行く。
俺と亜蘭は双子からソフトクリームを渡され、コーヒーと一緒にテーブルに着いた。
「どうだ、緊張しているか?」
「いいえ。ルーさんとハーさんが親切にしてくれるんで、自分でも不思議なほど楽しいだけです」
「そうか」
亜蘭がニコニコして、食べ物を買いに並んでいる双子を観ていた。
「おい」
「はい」
「響子はカワイイか?」
「そりゃもう!」
「あいつも生えてるぞ?」
「分かってます!」
二人で笑った。
「お前は見所のあるロリコンだな!」
「ありがとうございます!」
「ロリコンってだけで冷たい目で見る奴もいるけどよ」
「はい」
「俺は分かってるからな!」
「はい!」
性的な欲望は誰にでもある。
性癖も人それぞれだ。
それはそれだ。
亜蘭は、「人間」として大事な何かを持っている。
六花と響子が俺たちのテーブルに来た。
響子が亜蘭を見詰めている。
「うーん」
「どうした?」
「亜蘭さんですよね?」
「はい! 初めまして!」
今朝は響子がボウっとしていて挨拶をしてない。
「生えてからで良かった」
「はい?」
響子が小声で呟いた言葉は、亜蘭にはよく聞こえなかったようだ。
「響子、亜蘭を知ってたっけ?」
「ううん、初めてだよ」
「そうか?」
「うん。夢で見ただけ」
「そうか」
まあいい。
「亜蘭さん、「暁園」をお願いします」
「は? ああ、はい!」
亜蘭がよく分からずに返事した。
子どもたちが昼食前の「軽い食事」(たくさん)を済ませたので、また出発した。
昼食は「弱肉強食」で食べる。
あまり迷惑を掛けないように、ここで少し食べさせた。
まあ、あまり意味は無いかもしれないが。
「石神先生!」
後ろから六花が叫んだ。
「なんだ!」
「今日は荷台が広いですね!」
「ああ!」
いつもは食材が大量に乗っている。
「別便で運んでるからな!」
「宅急便ですか?」
「別便だ!」
「弱肉強食」に着いた。
また「紅六花」全員で出迎えられた。
よしこの号令で、全員が俺たちに挨拶し、六花がまたもみくちゃにされた。
響子も大歓迎だ。
「ちょっと、その辺を空けてくれ!」
俺が駐車場の半分を空けさせた。
「なんだ、アレ!」
誰かが空を指差して叫んだ。
「おい!」
「UFOじゃねぇか!」
「こっちに来るぞ!」
大騒ぎになった。
20メートルほどの大きさの円盤が地上に降りる。
中から小さな人影が出て来て、「紅六花」は大混乱だ。
「大丈夫だ! 俺の舎弟たちだからな!」
全員が驚く。
小さな人影、パレボレたちが食材をどんどん降ろして行った。
「おい、みんなで中へ運んでくれ!」
俺の声で、漸く全員が動き始めた。
「石神さん……」
タケが来た。
「おう」
「あの」
「おう」
「宇宙人ですよね?」
「おう」
「勘弁して下さい」
「おう」
荷下ろしが終わったので、パレボレたちを帰した。
一瞬でいなくなった。
「じゃあ、中へ入ろうか!」
「勘弁して下さい」
「おう!」
子どもたちが荷物を運ぼうとし、慌てて「紅六花」の人間が荷物を持った。
「よしこ!」
「は、はい!」
「「暁園」の子どもたちにも見せようかと思うんだけど」
「やめて下さい」
「なんで?」
「いえ、なんでもです」
俺は大笑いし、よしことタケの肩を叩いた。
「お前らよ、俺たちはどんどん先に進んでるんだぜ?」
「進み過ぎですよ!」
「なんですか、アレ!」
「ワハハハハハハ!」
食事をもらいながら、亜紀ちゃんがスマホで撮った火星の写真を見せた。
更にドン退きだった。
俺たちはみんなで「虎温泉」に入り、大騒ぎだった。
柳は今晩から実家に帰っている。
ゴールデンウィークの開始だ。
俺は10連休を取っている。
予定では明日から「紅六花」の所へ行き、2泊。
その後で柳と合流し、蓮花研究所で2泊する。
その他、別荘に行くかキャンプでもするかは保留だ。
アラスカやニューヨークにも行きたいが、今回は無理そうだった。
このゴールデンウィークのメインの目的は、亜蘭だった。
亜蘭には東雲たちが他で活動するようになってから、「暁園」で働くことを勧めた。
別に元のアパート経営(ひきこもり)に戻っても良かったのだが、亜蘭が俺に何か働き口が無いかと言って来た。
「東雲さんたちと汗水流して働くのは、本当に楽しかったです! 僕はこれからも、誰かの役に立つ仕事がしたい」
亜蘭は別に土建業の素質があるわけでもない。
素質が無くてもいいのだが、俺は亜蘭が子どもたちを大事にすることが分かっていたので、「暁園」を勧めた。
「栃木にあるんだけどな。お前ならばいずれは園長にとも思うんだ」
「僕がですか!」
「そうだよ。子どもは好きだろう?」
「それはもう!」
大好きだ。
「今のアパートから離れなきゃならないけど、どうだ?」
「構いません! 僕は楽してお金を得るなんて生き方はもうしたくないんです!」
「そうかよ」
「はい! 石神さんのお陰で、僕は生きるっていうことがどういうことなのか分かりました」
「へぇー」
まあ、ぶっ倒れるまでやる奴だ。
能力とか素質なんかよりも、よっぽど重要なものをこいつは持っている。
「じゃあ、まずは一度見てみろよ。俺が案内するから」
「宜しくお願いします!」
そういうことで、ゴーデンウィークに亜蘭を連れて行くことにした。
「紅六花」のタケやよしこにも話は通している。
ロリコンであることも、もちろん伝えた。
「大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ。子どもを愛するということで、決して淫らなことを強制することはない」
「でも……」
「もちろん、嫌らしい欲望はあるよ。でもな、それ以前に「愛する」ということがある男だ。自分の欲望よりも、そっちで生きている奴なんだよ」
「まあ、石神さんがそうおっしゃるのなら」
不安はあるようだが、亜蘭を見てあいつらが判断すればいい。
俺は亜蘭にも、タケやよしこにも何も強制するつもりはない。
亜蘭も断られればそれまでだ。
その時はまた、考えてやればいい。
自分の道は、自分で切り開くしかねぇ。
4月27日土曜日。
俺たちは朝9時に出発した。
響子は六花がタクシーで連れて来た。
半分寝ている。
「おい、大丈夫か?」
「うん」
いつもよりも早く起きたので、この状態だ。
規則正しい生活のせいでもある。
六花が笑いながら響子を車内のベッドに入れた。
一緒に荷台のベンチに座る。
俺の隣は亜紀ちゃん。
後ろに双子に挟まれて亜蘭。
その後ろに皇紀だ。
ロボは荷台に六花と一緒にいる。
亜蘭は双子にもう毛が生えていることは知っているが、相変わらず夢中だ。
嬉しくて堪らない顔をしている。
「亜蘭ちゃん、ポッキー食べる?」
「はい!」
「亜蘭ちゃん、眠かったら寝てていいんだよ?」
「はい! ぐぅー」
楽しそうだ。
亜蘭は保育士の資格を持っている。
児童養護施設の施設長に明確な資格の規定はない。
ただし、今後は法令化されることも考えられるので、現在検討中の事柄を目指して、亜蘭には何らかの資格取得や研修なども受けてもらうことになる。
その中で都道府県の認める者、という記載もあり、それはよしこの伝手で何とかなりそうだ。
要するに、現行の施設長に資格取得を求めないで継続させるための措置だろうと俺は思った。
ああいう養護施設で深刻な問題は、運営費だ。
現在で個人で経営しているものは殆どないだろう。
その点、俺たちは潤沢な資金があるので、運営そのものに問題は無さそうだった。
あとは亜蘭のやる気次第と言える。
最初のサービスエリアで、響子が起きた。
六花が顔を洗いについて行く。
子どもたちは、軽く(多目)に何かを食べに行った。
俺も亜蘭を連れて一緒に行く。
俺と亜蘭は双子からソフトクリームを渡され、コーヒーと一緒にテーブルに着いた。
「どうだ、緊張しているか?」
「いいえ。ルーさんとハーさんが親切にしてくれるんで、自分でも不思議なほど楽しいだけです」
「そうか」
亜蘭がニコニコして、食べ物を買いに並んでいる双子を観ていた。
「おい」
「はい」
「響子はカワイイか?」
「そりゃもう!」
「あいつも生えてるぞ?」
「分かってます!」
二人で笑った。
「お前は見所のあるロリコンだな!」
「ありがとうございます!」
「ロリコンってだけで冷たい目で見る奴もいるけどよ」
「はい」
「俺は分かってるからな!」
「はい!」
性的な欲望は誰にでもある。
性癖も人それぞれだ。
それはそれだ。
亜蘭は、「人間」として大事な何かを持っている。
六花と響子が俺たちのテーブルに来た。
響子が亜蘭を見詰めている。
「うーん」
「どうした?」
「亜蘭さんですよね?」
「はい! 初めまして!」
今朝は響子がボウっとしていて挨拶をしてない。
「生えてからで良かった」
「はい?」
響子が小声で呟いた言葉は、亜蘭にはよく聞こえなかったようだ。
「響子、亜蘭を知ってたっけ?」
「ううん、初めてだよ」
「そうか?」
「うん。夢で見ただけ」
「そうか」
まあいい。
「亜蘭さん、「暁園」をお願いします」
「は? ああ、はい!」
亜蘭がよく分からずに返事した。
子どもたちが昼食前の「軽い食事」(たくさん)を済ませたので、また出発した。
昼食は「弱肉強食」で食べる。
あまり迷惑を掛けないように、ここで少し食べさせた。
まあ、あまり意味は無いかもしれないが。
「石神先生!」
後ろから六花が叫んだ。
「なんだ!」
「今日は荷台が広いですね!」
「ああ!」
いつもは食材が大量に乗っている。
「別便で運んでるからな!」
「宅急便ですか?」
「別便だ!」
「弱肉強食」に着いた。
また「紅六花」全員で出迎えられた。
よしこの号令で、全員が俺たちに挨拶し、六花がまたもみくちゃにされた。
響子も大歓迎だ。
「ちょっと、その辺を空けてくれ!」
俺が駐車場の半分を空けさせた。
「なんだ、アレ!」
誰かが空を指差して叫んだ。
「おい!」
「UFOじゃねぇか!」
「こっちに来るぞ!」
大騒ぎになった。
20メートルほどの大きさの円盤が地上に降りる。
中から小さな人影が出て来て、「紅六花」は大混乱だ。
「大丈夫だ! 俺の舎弟たちだからな!」
全員が驚く。
小さな人影、パレボレたちが食材をどんどん降ろして行った。
「おい、みんなで中へ運んでくれ!」
俺の声で、漸く全員が動き始めた。
「石神さん……」
タケが来た。
「おう」
「あの」
「おう」
「宇宙人ですよね?」
「おう」
「勘弁して下さい」
「おう」
荷下ろしが終わったので、パレボレたちを帰した。
一瞬でいなくなった。
「じゃあ、中へ入ろうか!」
「勘弁して下さい」
「おう!」
子どもたちが荷物を運ぼうとし、慌てて「紅六花」の人間が荷物を持った。
「よしこ!」
「は、はい!」
「「暁園」の子どもたちにも見せようかと思うんだけど」
「やめて下さい」
「なんで?」
「いえ、なんでもです」
俺は大笑いし、よしことタケの肩を叩いた。
「お前らよ、俺たちはどんどん先に進んでるんだぜ?」
「進み過ぎですよ!」
「なんですか、アレ!」
「ワハハハハハハ!」
食事をもらいながら、亜紀ちゃんがスマホで撮った火星の写真を見せた。
更にドン退きだった。
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