1,435 / 2,806
電子バレンタインデー
しおりを挟む
「とにかくだ! 今年も絶対にバレンタインデーは実施する!」
「とにかくだ! 今年は俺は絶対にチョコレートなんか受け取らない!」
今年に入ってから、何度か秘書課と広報課の人間と時々院長を含めて話し合っている。
正確には、広報課とは昨年の11月からだ。
俺も本気だ。
去年はえらいことになった。
10万近い数のチョコレートが俺の所へ来た。
100個貰ったって困る。
それが1000倍だ。
俺だから捌けたのだ。
米軍機まで動かせる人間だからだ!
あんなことはもう絶対にさせない。
しかし、院長はもちろん、秘書課も広報課もやりたがっている。
院長は単純にチョコレートが欲しいだけだから、まだいい。
秘書課と広報課はただ自分たちが楽しみたいだけだ。
今年は俺の記録で10万個を超えるという妙な執念に燃えている。
俺は受け取らない権利を主張し、他の連中はあげたい権利を主張した。
ぶつかり合いながら、俺たちは何度も話し合った。
お前ら他の仕事を真面目にやれと言いたかった。
話し合いは平行線で、お互いに譲らなかった。
「日本中でやっている、もう純粋な人間同士のコミュニケーションの行事なんですよ」
「冗談じゃないよ。10万も貰ったらどんだけ大変か」
「でも、毎回石神先生は何とかされますよね?」
「おい! あれは大分苦労してやってるんだ!」
「それは石神先生がおモテになるんで仕方のないことでしょう」
「君らがとんでもない本気を見せるからだろう!」
「大きな声を出さないで下さい」
「小さな声!」
「俺はチョコレートが欲しい」
「じゃあさ、やってもいいけどさ」
「ほんとですか!」
「処分は君らでやってくれ」
「冗談じゃないですよ!」
「俺はチョコレートが欲しい」
平行線だ。
空しい話し合いが続いた。
1月第二週の金曜の晩。
みんなで映画を観た後で、軽く飲んだ。
早乙女の新しいポエムがアップされていて、みんなで笑って見て楽しんだ。
「柳」
「なんですか?」
柳が俺の傍に来る。
「前から気になってたんだけどよ」
「はい」
「この親指のマークってなんだ?」
「「「「「え!」」」」」
「おい、なんだよ?」
「石神さん! 知らないんですか!」
「ああ」
「今までどこで生きてたんですか!」
「東京だよ!」
「にゃ!」
子どもたちがザワザワしている。
タカさんはおかしいとか言われてる。
「なんだよ! 知らないといけないのかよ!」
散々バカにされながらも、やっと教えてもらった。
しかし、みんな何やってんだ。
みんながネットに夢中になっているのは知っていた。
こういうことをやっているのか。
まあ、好きな人はいいんだし、やれば面白いのかもしれない。
俺は聞いても興味はないが。
自分の意見を言ったり、自分が評価することが正しいと思っている。
そういう時代だ。
その一方で、俺の中で何かが爆発した。
翌日、俺は「でぶトラちゃん」になり、ちょっとヘコんだ。
しかし月曜日に気を取り直して、また秘書課、広報課と話し合った。
「電子だよ!」
「はい?」
「実物のチョコレートだから問題になるんだ。電子で送って気持ちを伝えればいいじゃねぇか!」
「なるほど!」
データならば100万来たって問題ない。
秘書課と広報課は尚も実物の楽しさに拘ってはいたが、ここが妥協点だった。
「もちろん、実物が欲しい人間は後で引換券とかやればいいだろう」
「いっそ、電子マネーで精算にしてもいいかもしれませんね」
「うーん、お金を貰うのはどうもなぁ」
「まあ、石神先生がいらないと言うのなら、現物を用意しても大した量ではないですけどね」
「そうか」
「じゃあ、石神先生に限って電子チョコで、他は現物ということで」
「おい、希望者には応えてやってくれよ」
「他にいます?」
「響子とか六花とか鷹とか。あいつらも結構貰ったからな」
「ああ、なるほど」
「響子は一部は欲しがるだろうけど。あ! あとうちのロボな!」
「ロボちゃんも結構来ましたよね」
「そうなんだよ! あいつはチョコなんか喰わないからさ」
「じゃあ、ネコ缶とか?」
「いや、そっちもあんましな。値段も釣り合わないだろう」
「何か無いんですか?」
「うーん、ああ、ピンポン玉」
「え?」
俺は「ロボピンポン」を教えた。
後で絶対に動画を見せて欲しいと言われた。
可愛いロボだから、喜んで承知した。
「それともう一つ問題が」
「なんだよ」
「その電子チョコのためのシステムを組まなければなりません」
「ああ、なるほど」
「石神先生専用のシステムです。当日までに組み上げるのは結構大変ですよ」
「去年まではどうしてたんだ?」
「頑張りました!」
今年はつまらなくなるから燃えないらしい。
「分かったよ。そっちは俺が何とかする」
「お願いします」
俺は一江を呼んだ。
概要を説明する。
「ということで、俺への電子チョコのシステムを用意して欲しいんだ」
「えー」
「なんだよ」
「めんどい」
「お前!」
一応仕事なのだが、多分に俺の個人的な面がある。
「頼むよ」
「まー、「セラフィム」を使えばいいんですけどね」
「セラフィム」は一江の量子コンピューターだ。
「だったらよ」
「まあいいですけど。でも、電子データのみじゃつまらないですねぇ」
「いいんだよ、面白くなくても」
「でも、部長の困った顔が見えないじゃないですか」
「てめぇ!」
一江になんとかしてもらわないと困る。
「じゃあ、数によって部長の面白画像を出していく、というのはどうです?」
「おい、あんまりマズイものはダメだぞ」
「そこは大丈夫ですよ! 社会的にマイナス評価になるものは出しません」
「ま、まあ俺はそんなものは無いけどな!」
一江が驚いた顔をした。
「なんだ、てめぇ!」
とにかく、一段落した。
バレンタインデー当日。
院長に呼ばれた。
「石神! 今年は23個も貰ったぞ!」
「流石は院長ですね!」
全部サクラだが。
俺は悠然と仕事をこなしていた。
午後になると、時々俺の部まで顔を出しに来る人間が出て来た。
「石神先生! 動画楽しいですよ!」
「動画?」
俺はナースが持っていたスマホでその「動画」を見せてもらった。
俺の電子チョコが10000個ごとに、専用サイトに俺の「動画」が増えているのだと言う。
一部はCGで作ったようだった。
《ファイル0001:俺がスーツ姿でみなさんにお礼を言う(CG)》
《ファイル0002:部屋の俺のデスクで瞑想(睡眠)中の俺(実写)》
《ファイル0003:響子を膝に乗せている(響子8歳:実写)》
《ファイル0004;山岸を鍛え上げた一連の動画(CG)》
《ファイル0005:小児科の入院患者のためのライブ(一部メイキングあり:実写)》
《ファイル0006:橘弥生とのセッション(門土との思い出部分はCG)》
《ファイル0007:虎「レイ」との思い出(CG・最後の全裸部分はモザイクあり)》
《ファイル0008:子どもたちとの食事風景(肉饗宴:日本舞踊あり)》
《ファイル0009:ミユキとの思い出(CG)》
《ファイル0010:小学6年生の「ソーシャルダンス」ワルツの思い出(CG)》
《ファイル0011:佳苗さんの救出と、宇留間襲撃(CG)》
現在11万を超えているので、相当な数の俺の「プロフィール」が晒されている。
流石に「業」や「花岡」などに関わるものはないが。
「あんだ、こりゃ」
あまり晒されたくないものもあったが、この短期間によくここまで作ったと思った。
うちの子どもたちからの提供もあるようだが、CGで作り込んだ動画は見事な物だった。
執刀を終えた一江を呼んだ。
「お前、俺の動画ってまだあるんだよな?」
「はい!」
「一応聞かせておいてくれ」
一江から説明を受け、幾つかマズイものは止めた。
替わりがあるということで、そちらは許可した。
一応、俺以外は全て偽名になっている。
「お前、よくCGなんて作ったな」
「頑張りましたよー! まあ、「セラフィム」がいたから出来たんですけどね」
「そうかよ」
俺自身は恥ずかしかったが、一江の努力と見事さは素直に褒めた。
「まあ、そろそろ終わるだろう」
「エヘヘヘヘ」
一江を仕事に戻した。
午後の1時であり、3時には終了する。
既に15万を超えているので、流石にここまでだろう。
4時に秘書課の二人がニコニコして俺の所へ来た。
「やりましたね、石神先生!」
「なに?」
タブレットで集計結果を見せてくれた。
「一江さんが頑張りましたからねぇ。100万個を超えましたよ!」
「なんだと!」
全然見ていなかった。
「今回は「家族・親族・友人」まで広げましたからね!」
「何やってんだ」
「石神先生の動画がポイントでしたよ! あれで石神先生を知らない人たちも大勢応募してくれて!」
「いらねぇよ」
まあ、秘書課の二人は単純に数字の伸びを楽しんだだけだ。
俺も実害はそれほど無いのでどうでもいい。
響子の部屋へ行くと、六花と俺の動画を楽しんでいた。
「南ちゃんとのクリスマスもありましたね!」
「あれ、私たちが最初に聞いたんだよね!」
カワイイ響子の頭を撫でた。
家に帰ると、子どもたちがニコニコして俺を出迎えた。
食事の後で、酒を飲みながらみんなで一江の動画を見た。
《ファイル0101:100万突破! スペシャル映像!》
最後に俺の知らない動画があった。
全裸で子どもたちと「ヒモダンス」を踊っていた。
もちろん、全員モザイクで隠されている。
俺以外は顔にもモザイクがかかっている。
みんなで爆笑して観た。
「とにかくだ! 今年は俺は絶対にチョコレートなんか受け取らない!」
今年に入ってから、何度か秘書課と広報課の人間と時々院長を含めて話し合っている。
正確には、広報課とは昨年の11月からだ。
俺も本気だ。
去年はえらいことになった。
10万近い数のチョコレートが俺の所へ来た。
100個貰ったって困る。
それが1000倍だ。
俺だから捌けたのだ。
米軍機まで動かせる人間だからだ!
あんなことはもう絶対にさせない。
しかし、院長はもちろん、秘書課も広報課もやりたがっている。
院長は単純にチョコレートが欲しいだけだから、まだいい。
秘書課と広報課はただ自分たちが楽しみたいだけだ。
今年は俺の記録で10万個を超えるという妙な執念に燃えている。
俺は受け取らない権利を主張し、他の連中はあげたい権利を主張した。
ぶつかり合いながら、俺たちは何度も話し合った。
お前ら他の仕事を真面目にやれと言いたかった。
話し合いは平行線で、お互いに譲らなかった。
「日本中でやっている、もう純粋な人間同士のコミュニケーションの行事なんですよ」
「冗談じゃないよ。10万も貰ったらどんだけ大変か」
「でも、毎回石神先生は何とかされますよね?」
「おい! あれは大分苦労してやってるんだ!」
「それは石神先生がおモテになるんで仕方のないことでしょう」
「君らがとんでもない本気を見せるからだろう!」
「大きな声を出さないで下さい」
「小さな声!」
「俺はチョコレートが欲しい」
「じゃあさ、やってもいいけどさ」
「ほんとですか!」
「処分は君らでやってくれ」
「冗談じゃないですよ!」
「俺はチョコレートが欲しい」
平行線だ。
空しい話し合いが続いた。
1月第二週の金曜の晩。
みんなで映画を観た後で、軽く飲んだ。
早乙女の新しいポエムがアップされていて、みんなで笑って見て楽しんだ。
「柳」
「なんですか?」
柳が俺の傍に来る。
「前から気になってたんだけどよ」
「はい」
「この親指のマークってなんだ?」
「「「「「え!」」」」」
「おい、なんだよ?」
「石神さん! 知らないんですか!」
「ああ」
「今までどこで生きてたんですか!」
「東京だよ!」
「にゃ!」
子どもたちがザワザワしている。
タカさんはおかしいとか言われてる。
「なんだよ! 知らないといけないのかよ!」
散々バカにされながらも、やっと教えてもらった。
しかし、みんな何やってんだ。
みんながネットに夢中になっているのは知っていた。
こういうことをやっているのか。
まあ、好きな人はいいんだし、やれば面白いのかもしれない。
俺は聞いても興味はないが。
自分の意見を言ったり、自分が評価することが正しいと思っている。
そういう時代だ。
その一方で、俺の中で何かが爆発した。
翌日、俺は「でぶトラちゃん」になり、ちょっとヘコんだ。
しかし月曜日に気を取り直して、また秘書課、広報課と話し合った。
「電子だよ!」
「はい?」
「実物のチョコレートだから問題になるんだ。電子で送って気持ちを伝えればいいじゃねぇか!」
「なるほど!」
データならば100万来たって問題ない。
秘書課と広報課は尚も実物の楽しさに拘ってはいたが、ここが妥協点だった。
「もちろん、実物が欲しい人間は後で引換券とかやればいいだろう」
「いっそ、電子マネーで精算にしてもいいかもしれませんね」
「うーん、お金を貰うのはどうもなぁ」
「まあ、石神先生がいらないと言うのなら、現物を用意しても大した量ではないですけどね」
「そうか」
「じゃあ、石神先生に限って電子チョコで、他は現物ということで」
「おい、希望者には応えてやってくれよ」
「他にいます?」
「響子とか六花とか鷹とか。あいつらも結構貰ったからな」
「ああ、なるほど」
「響子は一部は欲しがるだろうけど。あ! あとうちのロボな!」
「ロボちゃんも結構来ましたよね」
「そうなんだよ! あいつはチョコなんか喰わないからさ」
「じゃあ、ネコ缶とか?」
「いや、そっちもあんましな。値段も釣り合わないだろう」
「何か無いんですか?」
「うーん、ああ、ピンポン玉」
「え?」
俺は「ロボピンポン」を教えた。
後で絶対に動画を見せて欲しいと言われた。
可愛いロボだから、喜んで承知した。
「それともう一つ問題が」
「なんだよ」
「その電子チョコのためのシステムを組まなければなりません」
「ああ、なるほど」
「石神先生専用のシステムです。当日までに組み上げるのは結構大変ですよ」
「去年まではどうしてたんだ?」
「頑張りました!」
今年はつまらなくなるから燃えないらしい。
「分かったよ。そっちは俺が何とかする」
「お願いします」
俺は一江を呼んだ。
概要を説明する。
「ということで、俺への電子チョコのシステムを用意して欲しいんだ」
「えー」
「なんだよ」
「めんどい」
「お前!」
一応仕事なのだが、多分に俺の個人的な面がある。
「頼むよ」
「まー、「セラフィム」を使えばいいんですけどね」
「セラフィム」は一江の量子コンピューターだ。
「だったらよ」
「まあいいですけど。でも、電子データのみじゃつまらないですねぇ」
「いいんだよ、面白くなくても」
「でも、部長の困った顔が見えないじゃないですか」
「てめぇ!」
一江になんとかしてもらわないと困る。
「じゃあ、数によって部長の面白画像を出していく、というのはどうです?」
「おい、あんまりマズイものはダメだぞ」
「そこは大丈夫ですよ! 社会的にマイナス評価になるものは出しません」
「ま、まあ俺はそんなものは無いけどな!」
一江が驚いた顔をした。
「なんだ、てめぇ!」
とにかく、一段落した。
バレンタインデー当日。
院長に呼ばれた。
「石神! 今年は23個も貰ったぞ!」
「流石は院長ですね!」
全部サクラだが。
俺は悠然と仕事をこなしていた。
午後になると、時々俺の部まで顔を出しに来る人間が出て来た。
「石神先生! 動画楽しいですよ!」
「動画?」
俺はナースが持っていたスマホでその「動画」を見せてもらった。
俺の電子チョコが10000個ごとに、専用サイトに俺の「動画」が増えているのだと言う。
一部はCGで作ったようだった。
《ファイル0001:俺がスーツ姿でみなさんにお礼を言う(CG)》
《ファイル0002:部屋の俺のデスクで瞑想(睡眠)中の俺(実写)》
《ファイル0003:響子を膝に乗せている(響子8歳:実写)》
《ファイル0004;山岸を鍛え上げた一連の動画(CG)》
《ファイル0005:小児科の入院患者のためのライブ(一部メイキングあり:実写)》
《ファイル0006:橘弥生とのセッション(門土との思い出部分はCG)》
《ファイル0007:虎「レイ」との思い出(CG・最後の全裸部分はモザイクあり)》
《ファイル0008:子どもたちとの食事風景(肉饗宴:日本舞踊あり)》
《ファイル0009:ミユキとの思い出(CG)》
《ファイル0010:小学6年生の「ソーシャルダンス」ワルツの思い出(CG)》
《ファイル0011:佳苗さんの救出と、宇留間襲撃(CG)》
現在11万を超えているので、相当な数の俺の「プロフィール」が晒されている。
流石に「業」や「花岡」などに関わるものはないが。
「あんだ、こりゃ」
あまり晒されたくないものもあったが、この短期間によくここまで作ったと思った。
うちの子どもたちからの提供もあるようだが、CGで作り込んだ動画は見事な物だった。
執刀を終えた一江を呼んだ。
「お前、俺の動画ってまだあるんだよな?」
「はい!」
「一応聞かせておいてくれ」
一江から説明を受け、幾つかマズイものは止めた。
替わりがあるということで、そちらは許可した。
一応、俺以外は全て偽名になっている。
「お前、よくCGなんて作ったな」
「頑張りましたよー! まあ、「セラフィム」がいたから出来たんですけどね」
「そうかよ」
俺自身は恥ずかしかったが、一江の努力と見事さは素直に褒めた。
「まあ、そろそろ終わるだろう」
「エヘヘヘヘ」
一江を仕事に戻した。
午後の1時であり、3時には終了する。
既に15万を超えているので、流石にここまでだろう。
4時に秘書課の二人がニコニコして俺の所へ来た。
「やりましたね、石神先生!」
「なに?」
タブレットで集計結果を見せてくれた。
「一江さんが頑張りましたからねぇ。100万個を超えましたよ!」
「なんだと!」
全然見ていなかった。
「今回は「家族・親族・友人」まで広げましたからね!」
「何やってんだ」
「石神先生の動画がポイントでしたよ! あれで石神先生を知らない人たちも大勢応募してくれて!」
「いらねぇよ」
まあ、秘書課の二人は単純に数字の伸びを楽しんだだけだ。
俺も実害はそれほど無いのでどうでもいい。
響子の部屋へ行くと、六花と俺の動画を楽しんでいた。
「南ちゃんとのクリスマスもありましたね!」
「あれ、私たちが最初に聞いたんだよね!」
カワイイ響子の頭を撫でた。
家に帰ると、子どもたちがニコニコして俺を出迎えた。
食事の後で、酒を飲みながらみんなで一江の動画を見た。
《ファイル0101:100万突破! スペシャル映像!》
最後に俺の知らない動画があった。
全裸で子どもたちと「ヒモダンス」を踊っていた。
もちろん、全員モザイクで隠されている。
俺以外は顔にもモザイクがかかっている。
みんなで爆笑して観た。
1
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、
ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、
私のおにいちゃんは↓
泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
イケメン歯科医の日常
moa
キャラ文芸
堺 大雅(さかい たいが)28歳。
親の医院、堺歯科医院で歯科医として働いている。
イケメンで笑顔が素敵な歯科医として近所では有名。
しかし彼には裏の顔が…
歯科医のリアルな日常を超短編小説で書いてみました。
※治療の描写や痛い描写もあるので苦手な方はご遠慮頂きますようよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる