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成人式の悪を斬る!
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日曜日の夜。
夕飯は麻婆丼と天津丼大会だった。
とにかく大量の米を消費してもらわないと困る。
亜紀ちゃんと相談し、御堂家からの米をどんどん使うメニューを考えていた。
昼に外食をしている余裕は本当は無かった。
仕方が無い。
天津丼は時々無性に食べたくなる。
そんなに大した料理でもないのだが、何故かは分からない。
子どもたちも同様だ。
まあ、俺の好みに似て来たということもあるが。
明日も休日なので、みんなで「虎温泉」に入ってゆったりした。
皇紀も「マイクロ目隠し」になっている。
多少は皇紀なら見られてもいいとみんなが思い始めたのだろう。
ただし、皇紀象が起立したら追い出される。
俺が湯船で皇紀の前で柳を一本背負いして投げた。
一瞬のことのはずだが、動体視力の優れた「花岡」使いは全て見える。
柳の股間を焼き付け、皇紀象が起立した。
「えーん」
「……」
皇紀が湯船を出て、柳が俺を睨んでいた。
双子が胸を隠していた。
お前らじゃねぇ。
風呂から上がって、リヴィングで酒を用意する。
亜紀ちゃんと柳が一緒に飲みたがった。
今日はシャンパンが飲みたかった。
クリュッグの「クロ・ダンボネ」を開ける。
「なんか、高そうなお酒ですね」
柳が聞いてくる。
「まあな。100万円くらいか」
「「エェー!」」
柳と亜紀ちゃんが驚く。
「普通は気軽に開けられねぇよな」
「そうですよね」
「まあ、双子のお陰で好きなように飲み食いできる家になったなぁ」
双子が夜食を漁りに来た。
「お前らもちょっと飲むか?」
「「のむー!」」
つまみを作った。
薄く切ったイカのキャビア乗せ(最高に美味い)。
ソーセージのバジル炒め。
生ハムメロン。
銀鱈西京焼き。
オイルサーディン。
新ショウガの漬物。
一本で終わるつもりなので、つまみは大量には作らない。
皇紀も呼んで、一杯だけ付き合わせる。
「おいしー!」
みんなが「クロ・ダンボネ」を喜んだ。
「たまにはこういう酒もいいだろう?」
「「「「「はい!」」」」」
俺はゆっくりと味わって飲めと言った。
みんなでワイワイと飲んで食べる。
「タカさん、明日はちょっとお昼遅れます」
「ああ、みんなで出掛けるんだよな?」
亜紀ちゃんが念のために俺に言った。
前に話したはず、というのは石神家では通用しない。
また再度言って相手に確認しておくことが重要だ。
俺たちはそうそう失敗や抜けがあってはいけない戦いをしている。
「どこへ行くんだ?」
「ちょっと。大したことはないんですけど、みんなで出掛けようかって」
「そうか」
ロボがササミ炒め卵黄掛けをフガフガ言いながら食べている。
俺は気にしていなかった。
「クロ・ダンボネ」が空いたので、解散とした。
月曜日。
朝食を食べると、子どもたちが出掛けて行った。
柳がアルファードを出した。
昼過ぎには戻るので、俺はロボと家でのんびりした。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「皇紀ちゃん、外で着替えて!」
「えぇー!」
「どうせ下にもう着てるでしょ!」
「そうだけどー」
皇紀が寒空の下に追い出された。
女性陣は車の中で着替える。
青梅街道脇の駐車場。
監視カメラはハーが飛び跳ねてテープを貼り付けている。
五人のスパイダーマンが円陣を組んだ。
スパイダーアキが檄を飛ばす。
「今日は成人式だよ!」
「「「「おお!」」」」
「悪人をやっつけるよ!」
「「「おお!」」」
「ねえ、ほんとにやるの?」
スパイダーリュウが言った。
「柳さん! 毎年毎年、あちこちで新成人が好き勝手に暴れてるでしょ?」
「そりゃそうだけど」
「許せない! これからちゃんとした大人になるんだよ?」
「まあ、そうだね」
「他の人たちはそう思って参加してるのに! だから暴れ回る人たちを私たちが止めなきゃ!」
「うん」
柳は簡単に言いくるめられる。
既にスパイダーマンの格好をしている時点で、もう何も言えない。
「じゃあ、行くよ!」
「「「「おお!」」」」
新宿区成人式会場。
「なんかいないね」
「着物いいね」
「……」
スパイダーアキは腕を組んで会場を睨んでいた。
「あ、今男の人が女の人にぶつかったのに謝らなかったよ!」
「悪!」
スパイダーハーが飛び出し、歩き去ろうとした男の背中に跳び蹴り。
男は20メートル吹っ飛んで動かなくなった。
「ここはもういいだろう。次! 行くよ!」
「「「おお!」」」
「大丈夫かな」
足立区成人式会場。
「ここは私たちが生まれ育った町」
「私、違うけど?」
「思い出の町を守るぞ!」
「「「おお!」」」
「いや、ちょっと不味い気が……」
「亜紀ちゃん、あれ!」
スパイダールーが指さす。
会場の外で日本刀を持った集団がいる。
「ポントウ!」
スパイダーアキが叫んだ。
「よし、私が出る」
「え、亜紀ちゃんが?」
「あいつら、大量殺人を企んでいる」
「そっか!」
「違うと思うけど……」
その瞬間、亜紀の身体が消えた。
日本刀の集団の前に立つ。
5人の男たちが羽織袴で日本刀を握っていた。
何人かは鞘を抜いて刀身を出している。
「侍、カッケェな!」
「おう! 模造刀のくせに高かったけど、買って良かったぜ!」
「おい、写真撮ってくれよ!」
「おい、お前ら!」
5人の男が一斉に振り向く。
「「「「「スパイダーマン! ギャハハハハハハ!」」」」」
一斉に笑った。
一人が抜いた日本刀をスパイダーアキに向けた。
「お前なんなの! 笑える!」
「悪!」
亜紀が瞬時に距離を詰め、男の日本刀を右手のフックで砕いた。
「おい! チョッチョッチョ!」
男の顎を蹴り上げ、男が3メートルも浮いて地面に崩れ落ちた。
口から血と泡を吹く。
「なんだよ、お前!」
他の四人が驚愕している。
スパイーダーアキは高速の回し蹴りで移動しながら、男たちを地面に沈めた。
数人が痙攣している。
「フン! 悪は滅びる!」
戻って来たスパイダーアキを、子どもたちが賞賛する。
「カッコ良かったね!」
「一瞬だったね!」
「やり過ぎだったよ!」
「次! 行くよ!」
江東区成人式会場。
「拡声器でイヤラシイこと言ってるよ!」
「悪!」
スパイダールーが飛び出し、拡声器をアッパーで粉砕し、両頬を121回平手打ちにした。
「自分の声で喋りなさい!」
男は喋ろうとして、折れた歯を吐き出して気絶した。
千代田区成人式会場。
「あの人、区長さんの話聞かないで寝てるよ!」
「悪!」
スパイダーコウキが揺り起こしに行った。
荒川区成人式会場近くの河川敷。
「あの人! ねぇ! ネコいじめてるよ!」
「極悪!!」
スーツを着た若い男がネコに石を投げていた。
五人で駆け寄って手足の骨を折って荒川に投げ込んだ。
スパイダーリュウも参加した。
スパイダーアキがネコを抱き上げ、撫でてやった。
「もう大丈夫でちゅよー」
「にゃー」
各地で「悪」を倒して行った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「よう、お帰り!」
「「「「「ただいまー」」」」」
2時頃に子どもたちが帰って来た。
「悪い、先に食べたんだ」
「すいません! 随分と遅くなっちゃって!」
「いいよ。みんなで楽しんで来たんだろ?」
「「「「はい!」」」」」
「えーと」
「肉蕎麦作っといたから。肉が足りなきゃ自分たちで焼けよ」
「すいませんでした」
「いいって」
子どもたちが旺盛に肉蕎麦を食べた。
食いしん坊のこいつらが、昼食を忘れて楽しんで来たのか。
俺は夢中で食べる子どもたちを見て笑い、ソファでコーヒーを飲みながらテレビを観た。
「ああ、そう言えば今日は成人式が多いんだよな」
子どもたちがニコニコしてこっちを見ている。
「なんだよ、またあちこちで暴れる新成人かよ。まったくどうしようもねぇなぁ」
子どもたちが丼を抱えたままでこっちに来た。
「ほら! この会場で酒によって暴れて会場が無茶苦茶だと」
「「「「「……」」」」」
「え! 不良グループ同士で大乱闘だってか! 俺がぶん殴りに行きてぇよなぁ」
子どもたちが丼を啜りながらうなずいていた。
画面に赤い衣装がちらっと映った。
「ブッフォ!」
亜紀ちゃんがいきなり咳き込んで、俺の頭に肉蕎麦をぶっかけた。
「おい!」
「ズビバゼン! ゴホッ! すぐにシャワーを」
「お前! しょうがねぇなぁ」
俺は立ち上がってシャワーを浴びに行った。
亜紀ちゃんが再来年は成人式か。
素直な良い子に育ってくれて嬉しい。
「おい、一人で入るから、食事をしてろよ」
「はーい! すみませんでした」
この日は何故か俺がテレビを点けようとすると子どもたちが話し掛けて来た。
こいつらと話すのはテレビよりずっと楽しい。
幸せな休日を過ごした。
夕飯は麻婆丼と天津丼大会だった。
とにかく大量の米を消費してもらわないと困る。
亜紀ちゃんと相談し、御堂家からの米をどんどん使うメニューを考えていた。
昼に外食をしている余裕は本当は無かった。
仕方が無い。
天津丼は時々無性に食べたくなる。
そんなに大した料理でもないのだが、何故かは分からない。
子どもたちも同様だ。
まあ、俺の好みに似て来たということもあるが。
明日も休日なので、みんなで「虎温泉」に入ってゆったりした。
皇紀も「マイクロ目隠し」になっている。
多少は皇紀なら見られてもいいとみんなが思い始めたのだろう。
ただし、皇紀象が起立したら追い出される。
俺が湯船で皇紀の前で柳を一本背負いして投げた。
一瞬のことのはずだが、動体視力の優れた「花岡」使いは全て見える。
柳の股間を焼き付け、皇紀象が起立した。
「えーん」
「……」
皇紀が湯船を出て、柳が俺を睨んでいた。
双子が胸を隠していた。
お前らじゃねぇ。
風呂から上がって、リヴィングで酒を用意する。
亜紀ちゃんと柳が一緒に飲みたがった。
今日はシャンパンが飲みたかった。
クリュッグの「クロ・ダンボネ」を開ける。
「なんか、高そうなお酒ですね」
柳が聞いてくる。
「まあな。100万円くらいか」
「「エェー!」」
柳と亜紀ちゃんが驚く。
「普通は気軽に開けられねぇよな」
「そうですよね」
「まあ、双子のお陰で好きなように飲み食いできる家になったなぁ」
双子が夜食を漁りに来た。
「お前らもちょっと飲むか?」
「「のむー!」」
つまみを作った。
薄く切ったイカのキャビア乗せ(最高に美味い)。
ソーセージのバジル炒め。
生ハムメロン。
銀鱈西京焼き。
オイルサーディン。
新ショウガの漬物。
一本で終わるつもりなので、つまみは大量には作らない。
皇紀も呼んで、一杯だけ付き合わせる。
「おいしー!」
みんなが「クロ・ダンボネ」を喜んだ。
「たまにはこういう酒もいいだろう?」
「「「「「はい!」」」」」
俺はゆっくりと味わって飲めと言った。
みんなでワイワイと飲んで食べる。
「タカさん、明日はちょっとお昼遅れます」
「ああ、みんなで出掛けるんだよな?」
亜紀ちゃんが念のために俺に言った。
前に話したはず、というのは石神家では通用しない。
また再度言って相手に確認しておくことが重要だ。
俺たちはそうそう失敗や抜けがあってはいけない戦いをしている。
「どこへ行くんだ?」
「ちょっと。大したことはないんですけど、みんなで出掛けようかって」
「そうか」
ロボがササミ炒め卵黄掛けをフガフガ言いながら食べている。
俺は気にしていなかった。
「クロ・ダンボネ」が空いたので、解散とした。
月曜日。
朝食を食べると、子どもたちが出掛けて行った。
柳がアルファードを出した。
昼過ぎには戻るので、俺はロボと家でのんびりした。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「皇紀ちゃん、外で着替えて!」
「えぇー!」
「どうせ下にもう着てるでしょ!」
「そうだけどー」
皇紀が寒空の下に追い出された。
女性陣は車の中で着替える。
青梅街道脇の駐車場。
監視カメラはハーが飛び跳ねてテープを貼り付けている。
五人のスパイダーマンが円陣を組んだ。
スパイダーアキが檄を飛ばす。
「今日は成人式だよ!」
「「「「おお!」」」」
「悪人をやっつけるよ!」
「「「おお!」」」
「ねえ、ほんとにやるの?」
スパイダーリュウが言った。
「柳さん! 毎年毎年、あちこちで新成人が好き勝手に暴れてるでしょ?」
「そりゃそうだけど」
「許せない! これからちゃんとした大人になるんだよ?」
「まあ、そうだね」
「他の人たちはそう思って参加してるのに! だから暴れ回る人たちを私たちが止めなきゃ!」
「うん」
柳は簡単に言いくるめられる。
既にスパイダーマンの格好をしている時点で、もう何も言えない。
「じゃあ、行くよ!」
「「「「おお!」」」」
新宿区成人式会場。
「なんかいないね」
「着物いいね」
「……」
スパイダーアキは腕を組んで会場を睨んでいた。
「あ、今男の人が女の人にぶつかったのに謝らなかったよ!」
「悪!」
スパイダーハーが飛び出し、歩き去ろうとした男の背中に跳び蹴り。
男は20メートル吹っ飛んで動かなくなった。
「ここはもういいだろう。次! 行くよ!」
「「「おお!」」」
「大丈夫かな」
足立区成人式会場。
「ここは私たちが生まれ育った町」
「私、違うけど?」
「思い出の町を守るぞ!」
「「「おお!」」」
「いや、ちょっと不味い気が……」
「亜紀ちゃん、あれ!」
スパイダールーが指さす。
会場の外で日本刀を持った集団がいる。
「ポントウ!」
スパイダーアキが叫んだ。
「よし、私が出る」
「え、亜紀ちゃんが?」
「あいつら、大量殺人を企んでいる」
「そっか!」
「違うと思うけど……」
その瞬間、亜紀の身体が消えた。
日本刀の集団の前に立つ。
5人の男たちが羽織袴で日本刀を握っていた。
何人かは鞘を抜いて刀身を出している。
「侍、カッケェな!」
「おう! 模造刀のくせに高かったけど、買って良かったぜ!」
「おい、写真撮ってくれよ!」
「おい、お前ら!」
5人の男が一斉に振り向く。
「「「「「スパイダーマン! ギャハハハハハハ!」」」」」
一斉に笑った。
一人が抜いた日本刀をスパイダーアキに向けた。
「お前なんなの! 笑える!」
「悪!」
亜紀が瞬時に距離を詰め、男の日本刀を右手のフックで砕いた。
「おい! チョッチョッチョ!」
男の顎を蹴り上げ、男が3メートルも浮いて地面に崩れ落ちた。
口から血と泡を吹く。
「なんだよ、お前!」
他の四人が驚愕している。
スパイーダーアキは高速の回し蹴りで移動しながら、男たちを地面に沈めた。
数人が痙攣している。
「フン! 悪は滅びる!」
戻って来たスパイダーアキを、子どもたちが賞賛する。
「カッコ良かったね!」
「一瞬だったね!」
「やり過ぎだったよ!」
「次! 行くよ!」
江東区成人式会場。
「拡声器でイヤラシイこと言ってるよ!」
「悪!」
スパイダールーが飛び出し、拡声器をアッパーで粉砕し、両頬を121回平手打ちにした。
「自分の声で喋りなさい!」
男は喋ろうとして、折れた歯を吐き出して気絶した。
千代田区成人式会場。
「あの人、区長さんの話聞かないで寝てるよ!」
「悪!」
スパイダーコウキが揺り起こしに行った。
荒川区成人式会場近くの河川敷。
「あの人! ねぇ! ネコいじめてるよ!」
「極悪!!」
スーツを着た若い男がネコに石を投げていた。
五人で駆け寄って手足の骨を折って荒川に投げ込んだ。
スパイダーリュウも参加した。
スパイダーアキがネコを抱き上げ、撫でてやった。
「もう大丈夫でちゅよー」
「にゃー」
各地で「悪」を倒して行った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「よう、お帰り!」
「「「「「ただいまー」」」」」
2時頃に子どもたちが帰って来た。
「悪い、先に食べたんだ」
「すいません! 随分と遅くなっちゃって!」
「いいよ。みんなで楽しんで来たんだろ?」
「「「「はい!」」」」」
「えーと」
「肉蕎麦作っといたから。肉が足りなきゃ自分たちで焼けよ」
「すいませんでした」
「いいって」
子どもたちが旺盛に肉蕎麦を食べた。
食いしん坊のこいつらが、昼食を忘れて楽しんで来たのか。
俺は夢中で食べる子どもたちを見て笑い、ソファでコーヒーを飲みながらテレビを観た。
「ああ、そう言えば今日は成人式が多いんだよな」
子どもたちがニコニコしてこっちを見ている。
「なんだよ、またあちこちで暴れる新成人かよ。まったくどうしようもねぇなぁ」
子どもたちが丼を抱えたままでこっちに来た。
「ほら! この会場で酒によって暴れて会場が無茶苦茶だと」
「「「「「……」」」」」
「え! 不良グループ同士で大乱闘だってか! 俺がぶん殴りに行きてぇよなぁ」
子どもたちが丼を啜りながらうなずいていた。
画面に赤い衣装がちらっと映った。
「ブッフォ!」
亜紀ちゃんがいきなり咳き込んで、俺の頭に肉蕎麦をぶっかけた。
「おい!」
「ズビバゼン! ゴホッ! すぐにシャワーを」
「お前! しょうがねぇなぁ」
俺は立ち上がってシャワーを浴びに行った。
亜紀ちゃんが再来年は成人式か。
素直な良い子に育ってくれて嬉しい。
「おい、一人で入るから、食事をしてろよ」
「はーい! すみませんでした」
この日は何故か俺がテレビを点けようとすると子どもたちが話し掛けて来た。
こいつらと話すのはテレビよりずっと楽しい。
幸せな休日を過ごした。
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