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「紫苑六花公園」にて
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竹流は毎日朝に「紫苑六花公園」の掃除をしていた。
「紅六花」の誰かが必ず一緒にいる。
数人で公園の落ち葉やゴミを集め、袋に入れて持ち帰る。
竹流一人で済んでしまうこともある。
必ず竹流が一番最初に来て、また公園は綺麗にみんなが使っているためだ。
そして夕食までの間に、竹流はまた「紫苑六花公園」でトレーニングをした。
もしもゴミが落ちていたらそれも拾って帰る。
トレーニングとゴミ集めのどちらが目的か、自分でも分からない。
でも、どちらもやりたいと思っていた。
最近、トレーニングをしていると、よく見る高校生らしき女生徒が二人いた。
あの長大なベンチの端に腰かけて、二人で話している。
そのうちに、その二人が竹流の方を見るようになった。
「あの子スゴイね」
「なんか、物凄く跳んでるよ!」
そういう会話が聞こえて来た。
竹流は無視するわけでもないが、自分のトレーニングに集中していた。
まだ夏の暑い日だった。
竹流がトレーニングを終えて、いつものように公園の水道で水を飲もうとした。
「ねえ、これ飲んで」
二人の女子高生が来て、自動販売機のオレンジジュースを手にしていた。
「いいんですか?」
「うん、いつも綺麗な動きを見せてもらってるから」
「ありがとうございます!」
竹流は嬉しそうに笑って頂いた。
誘われて、ベンチに一緒に座った。
ベンチは屋根が付いており、陽が遮られて涼しい。
「何ていう名前なの?」
「連城竹流です! 〇〇小学校の五年生です!」
「そう。私は雪平夏音、こっちは和泉聖歌。〇〇高校の二年生よ」
「そうなんですか! 宜しくお願いします」
三人は名前で呼び合うようにしようと言った。
「竹流君のは、空手か何か?」
「空手ではないんですが、神様から教わった拳法なんです」
「神様!」
「あ、あの、僕に本当によくしてくれる方のことをそう呼んでいるんです。あの、僕は孤児で養護施設の「暁園」に今いるんですが、そこを支援して下さっている方で」
「竹流君はご両親がいないの?」
「はい。今は神様と、「紅六花」のみなさんにお世話になってます」
「え、「紅六花!」!」
二人は驚いていた。
地元では有名な団体だ。
様々なボランティア活動を始め、困っている人に支援している。
知らない人間はいない。
「そうか、竹流君は「紅六花」の関係者かぁー」
「関係者って言うか、お世話になっているだけです。本当にいい方々ですよ」
「そうなんだってねー」
竹流は「暁園」のことや、石神、「紅六花」のことを幾つか話した。
二人は楽しそうに聞いてくれた。
「じゃあ、そろそろ帰ります! ジュース、ご馳走様でした!」
「うん、またね!」
それから度々公園で会っては話をするようになった。
竹流はこの「紫苑六花公園」を大好きだと言う二人が好きになり、夏音と聖歌も竹流の礼儀正しく、そして優しい性格が大好きになった。
9月の下旬。
「あの、今日はお二人に紅茶を持って来ました!」
「「え!」」
竹流は水筒に入れた紅茶を、紙コップに注いで夏音と聖歌に渡した。
「いつもジュースをご馳走になるのは申し訳なくて」
「そんなのいいのに!」
「ダメですよ。僕はお金はないけど、園の人に言えばこういうことはさせてもらえますから」
「竹流君……」
「それとこれもどうぞ」
竹流はフライドポテトを紙皿の上に拡げた。
楊枝も渡す。
「ちょっと冷めちゃってますけど。僕が作ったんです」
「へぇー! 竹流君が!」
二人が口に入れた。
「あれ! なんだこの味!」
「神様に教わったんです。神様のお母さんがよく作ってくれたって」
「あ! ソースかぁ!」
「はい! 僕、これが大好きなんです!」
「美味しいね!」
三人で摘まんだ。
「お二人はよくここに来ますね? えーと、三日に一度くらい?」
「うん、最初にここに来た時に、あの石碑の文を読んだの。私たち、感動しちゃって」
「そうなんですね」
「六花さんって、「紅六花」の総長さんだよね。人から聞いて知ってる。今は東京で看護師をやってるって」
「はい! 時々帰って来られると、「紅六花」のみなさんが大騒ぎで」
「そうなんだー」
竹流は今も「紅六花」の全員が六花を慕っている話をした。
「前に、「紅六花」のよしこさんから紫苑さんと六花さんの話を聞いたんです。あの石碑の通りなんですが、もう自分の命が消えるって分かって、紫苑さんが六花さんに頼んでここへ連れて来たんです。本当はもうベッドから出しちゃいけなかったそうですけど、紫苑さんがどうしても二人の思い出のここに来たいって」
「「……」」
「その後で亡くなったそうです。「紅六花」の皆さんが、一晩中泣いて走ったそうです」
「そうなんだ」
「六花さんは中学しか出て無かったんだけど、頑張って高卒の資格を取って看護学校にも通って看護師になったそうです。本当に立派な方です」
「うん、そうだね」
夏音が微笑みながら、聖歌の肩を抱いた。
「あのね、竹流君。この聖歌はね、ちょっと身体が弱いんだ」
「え、そうなんですか!」
「腎臓が悪いの。先天的なものでね。三日ごとに病院で治療しないといけないんだ」
「え!」
「私が毎回付き添ってるの。その帰りにここに寄るようになったんだ」
「そうだったんですか」
「それで竹流君の元気な姿を見てね。何だか嬉しくなっちゃって、声を掛けたんだ」
「そうなんですね。でも、御二人と仲良くなれて嬉しいですよ!」
「うん、私たちも!」
竹流が立ち上がった。
「じゃあ、身体が丈夫になる運動を教えますよ!」
「え?」
「神様から教わったんです。園のみんなもやってます! 誰も病気にならないですよ?」
「そうなんだ」
二人が立ち上がって、竹流の動きを真似た。
簡単な動作なので、すぐに覚えた。
「毎日やってみて下さい! きっと効果がありますよ!」
「ありがとう、やってみるね」
聖歌が嬉しそうに笑って礼を言った。
竹流は毎回紅茶やお茶を水筒に入れて持って来るようになった。
夏音と聖歌にお金を使わせるのは申し訳なかった。
二人も時々お菓子を持って来るようになり、三人で楽しく話した。
竹流が石神一家の楽しく、優しい話をし、夏音と聖歌も聴きたがった。
「紅六花」の優しさも話し、二人は感動していた。
ただ、竹流は笑っているその裡に、二人が何か大きな悲しみを抱えていることが分かっていた。
聞きたい気持ちはあったが、踏み込んではいけないことだということも感じていた。
だから竹流は精一杯に二人が喜んでくれそうな話をした。
話すうちに、自分が如何に幸せに暮らさせてもらっているのかを改めて感じた。
石神や「紅六花」の人間たちに深く感謝した。
「紅六花」の誰かが必ず一緒にいる。
数人で公園の落ち葉やゴミを集め、袋に入れて持ち帰る。
竹流一人で済んでしまうこともある。
必ず竹流が一番最初に来て、また公園は綺麗にみんなが使っているためだ。
そして夕食までの間に、竹流はまた「紫苑六花公園」でトレーニングをした。
もしもゴミが落ちていたらそれも拾って帰る。
トレーニングとゴミ集めのどちらが目的か、自分でも分からない。
でも、どちらもやりたいと思っていた。
最近、トレーニングをしていると、よく見る高校生らしき女生徒が二人いた。
あの長大なベンチの端に腰かけて、二人で話している。
そのうちに、その二人が竹流の方を見るようになった。
「あの子スゴイね」
「なんか、物凄く跳んでるよ!」
そういう会話が聞こえて来た。
竹流は無視するわけでもないが、自分のトレーニングに集中していた。
まだ夏の暑い日だった。
竹流がトレーニングを終えて、いつものように公園の水道で水を飲もうとした。
「ねえ、これ飲んで」
二人の女子高生が来て、自動販売機のオレンジジュースを手にしていた。
「いいんですか?」
「うん、いつも綺麗な動きを見せてもらってるから」
「ありがとうございます!」
竹流は嬉しそうに笑って頂いた。
誘われて、ベンチに一緒に座った。
ベンチは屋根が付いており、陽が遮られて涼しい。
「何ていう名前なの?」
「連城竹流です! 〇〇小学校の五年生です!」
「そう。私は雪平夏音、こっちは和泉聖歌。〇〇高校の二年生よ」
「そうなんですか! 宜しくお願いします」
三人は名前で呼び合うようにしようと言った。
「竹流君のは、空手か何か?」
「空手ではないんですが、神様から教わった拳法なんです」
「神様!」
「あ、あの、僕に本当によくしてくれる方のことをそう呼んでいるんです。あの、僕は孤児で養護施設の「暁園」に今いるんですが、そこを支援して下さっている方で」
「竹流君はご両親がいないの?」
「はい。今は神様と、「紅六花」のみなさんにお世話になってます」
「え、「紅六花!」!」
二人は驚いていた。
地元では有名な団体だ。
様々なボランティア活動を始め、困っている人に支援している。
知らない人間はいない。
「そうか、竹流君は「紅六花」の関係者かぁー」
「関係者って言うか、お世話になっているだけです。本当にいい方々ですよ」
「そうなんだってねー」
竹流は「暁園」のことや、石神、「紅六花」のことを幾つか話した。
二人は楽しそうに聞いてくれた。
「じゃあ、そろそろ帰ります! ジュース、ご馳走様でした!」
「うん、またね!」
それから度々公園で会っては話をするようになった。
竹流はこの「紫苑六花公園」を大好きだと言う二人が好きになり、夏音と聖歌も竹流の礼儀正しく、そして優しい性格が大好きになった。
9月の下旬。
「あの、今日はお二人に紅茶を持って来ました!」
「「え!」」
竹流は水筒に入れた紅茶を、紙コップに注いで夏音と聖歌に渡した。
「いつもジュースをご馳走になるのは申し訳なくて」
「そんなのいいのに!」
「ダメですよ。僕はお金はないけど、園の人に言えばこういうことはさせてもらえますから」
「竹流君……」
「それとこれもどうぞ」
竹流はフライドポテトを紙皿の上に拡げた。
楊枝も渡す。
「ちょっと冷めちゃってますけど。僕が作ったんです」
「へぇー! 竹流君が!」
二人が口に入れた。
「あれ! なんだこの味!」
「神様に教わったんです。神様のお母さんがよく作ってくれたって」
「あ! ソースかぁ!」
「はい! 僕、これが大好きなんです!」
「美味しいね!」
三人で摘まんだ。
「お二人はよくここに来ますね? えーと、三日に一度くらい?」
「うん、最初にここに来た時に、あの石碑の文を読んだの。私たち、感動しちゃって」
「そうなんですね」
「六花さんって、「紅六花」の総長さんだよね。人から聞いて知ってる。今は東京で看護師をやってるって」
「はい! 時々帰って来られると、「紅六花」のみなさんが大騒ぎで」
「そうなんだー」
竹流は今も「紅六花」の全員が六花を慕っている話をした。
「前に、「紅六花」のよしこさんから紫苑さんと六花さんの話を聞いたんです。あの石碑の通りなんですが、もう自分の命が消えるって分かって、紫苑さんが六花さんに頼んでここへ連れて来たんです。本当はもうベッドから出しちゃいけなかったそうですけど、紫苑さんがどうしても二人の思い出のここに来たいって」
「「……」」
「その後で亡くなったそうです。「紅六花」の皆さんが、一晩中泣いて走ったそうです」
「そうなんだ」
「六花さんは中学しか出て無かったんだけど、頑張って高卒の資格を取って看護学校にも通って看護師になったそうです。本当に立派な方です」
「うん、そうだね」
夏音が微笑みながら、聖歌の肩を抱いた。
「あのね、竹流君。この聖歌はね、ちょっと身体が弱いんだ」
「え、そうなんですか!」
「腎臓が悪いの。先天的なものでね。三日ごとに病院で治療しないといけないんだ」
「え!」
「私が毎回付き添ってるの。その帰りにここに寄るようになったんだ」
「そうだったんですか」
「それで竹流君の元気な姿を見てね。何だか嬉しくなっちゃって、声を掛けたんだ」
「そうなんですね。でも、御二人と仲良くなれて嬉しいですよ!」
「うん、私たちも!」
竹流が立ち上がった。
「じゃあ、身体が丈夫になる運動を教えますよ!」
「え?」
「神様から教わったんです。園のみんなもやってます! 誰も病気にならないですよ?」
「そうなんだ」
二人が立ち上がって、竹流の動きを真似た。
簡単な動作なので、すぐに覚えた。
「毎日やってみて下さい! きっと効果がありますよ!」
「ありがとう、やってみるね」
聖歌が嬉しそうに笑って礼を言った。
竹流は毎回紅茶やお茶を水筒に入れて持って来るようになった。
夏音と聖歌にお金を使わせるのは申し訳なかった。
二人も時々お菓子を持って来るようになり、三人で楽しく話した。
竹流が石神一家の楽しく、優しい話をし、夏音と聖歌も聴きたがった。
「紅六花」の優しさも話し、二人は感動していた。
ただ、竹流は笑っているその裡に、二人が何か大きな悲しみを抱えていることが分かっていた。
聞きたい気持ちはあったが、踏み込んではいけないことだということも感じていた。
だから竹流は精一杯に二人が喜んでくれそうな話をした。
話すうちに、自分が如何に幸せに暮らさせてもらっているのかを改めて感じた。
石神や「紅六花」の人間たちに深く感謝した。
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