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メリークリスマス・パイ

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 月曜日。
 いつものように、一江の報告を聞く。
 今週はまだオペが入っているが、大分少ない。
 俺は水曜日と木曜日に一つずつだ。
 年末が近いせいだ。
 大きな手術をすると、術後の経過観察があるので、一般的に年末は入れない。
 もちろん、緊急性のある場合は別だが。

 まあ、俺でなくても、一江でも大森でも斎木でも大体はこなせる。

 「それで年末年始だけどな。俺は27日から来年の5日まで。27日から2泊で別荘に顕さんたちも一緒だ。30日からは栞の所へ行くからな。お前と大森もな」
 「はい!」
 「鷹はそのまま4日まで。俺たちは元旦にニューヨークへ行き、ロックハート家で2泊。3日に帰国だ」
 「はい」
 「お前や大森も別荘へ一度誘いたいんだけどな。今回は顕さんが来るから、また今度な」
 「いいえ、いつでもいいです! 楽しみにしてます!」
 「そうか」

 一江と大森をアラスカへ連れて行く。
 一時帰国した栞と顔を会わせてはいるが、とんでもない襲撃があったために、ゆっくりと話せなかっただろう。
 
 「部長のお陰で、久し振りに充実した年末年始になります」
 「そうか」
 「栞と士王ちゃんに会うのが楽しみです」
 「その顔面をうつすなよな」
 「なんですか!」

 一江も笑っている。

 「顕さんは金曜日にいらっしゃるんですよね?」
 「ああ、ここにも寄ってもらうつもりだ。4時くらいの予定だけどな。金曜日は俺の家に泊まって頂くよ」
 「部長が迎えにいらっしゃるんですよね?」
 「ああ。楽しみだぜ!」

 成田まで行く。
 本当に楽しみだ。




 「タカトラー!」
 「おう! もうすぐ顕さんが帰って来るからな!」
 「うん!」
 「恋人のモニカも一緒だ」
 「うん! ナツエにそっくりな人ね!」
 「そうだな!」

 響子にもモニカの写真を見せている。
 
 「別荘に顕さんを連れて行くけど、響子は今回はな」
 「うん。また連れてってね」
 「もちろんだ。30日からは一緒だしな」
 「うん!」

 「六花は元旦に合流だ。「紅六花」の所へ行くからな」
 「うん。大丈夫だよ!」
 「そうか」

 響子の頭を撫でる。
 六花は29日に出掛けるので、数日は六花とは会えなくなる。
 まあ、29日は俺も戻るので、顔を出すつもりだが。

 「その前に、クリスマスパーティーだな!」
 「うん! 楽しみ!」
 
 楽しく話す俺と響子を、六花がニコニコして見ている。

 「今年はプレゼントは響子にだけな。みんな用意してるから。六花からもな!」
 「!」
  
 六花が泣きそうな顔になる。
 俺は慌てて外へ連れ出した。

 「なんだよ、まだ用意してねぇのかよ! 前に言ってあっただろう!」
 「だって、何をあげていいのか」
 「何でもいいんだよ! ハンカチでもスカーフでも!」
 「私、何も思いつかなくて」
 「おい」
 「石神せんせー」
 「またかよ!」

 もう時間が無い。
 後で話し合おうと言った。
 部屋に戻る。

 「六花、私は何もいらないよ?」
 「響子!」

 「六花にはいつもいろいろしてもらってるもん。プレゼントなんて申し訳ないよ」
 「いいえ! 必ずスゴイのを用意しますから!」

 こいつ、自分でハードルを上げやがった。
 それと、どうせ俺に丸投げするつもりだ。

 



 六花に「平五郎」のランチを買いに行かせた。
 今日は豚ヒレ肉のカツレツだ。
 2人前を買って来させる。
 六花の奢りだ。

 小会議室で一緒に食べた。

 「お前なぁ、何が「スゴイのを用意」だよ!」
 「すみません」
 「どうせ俺が考えるんだろう!」
 「その通りです」

 六花の弁当から一切れ奪う。

 「あぁー!」
 「相変わらず、あそこは美味いな!」
 「えーん」

 響子が気を遣っているので、普通の買い物でも良いのだが、どうせなら驚くものをやりたい。

 「買って来たものじゃつまらんなぁ」
 「そうですね!」
 「どうすんだよ」
 「そこをなんとか!」
 「もう時間もねぇしなぁ」
 「何でも御礼はいたします!」

 六花が胸をはだけた。
 形の良いオッパイを出す。

 「おお、それにするか」
 「はい?」

 


 仕事の後で東急ハンズで一緒に買い物をした。
 石膏、刷毛、シリコン等々。

 六花のマンションへ行き、シャワーを浴びて準備をする。
 準備の前に、作業中にお互いに欲情しないように、ちゃんとヤっておく。

 裸の六花のオッパイにクリームを塗る。
 
 「石神せんせー!」
 「おい、待て!」

 一回ヤる。

 六花の胸に石膏を薄く塗って行く。

 「石神せんせー」
 「いい加減にしろ!」

 仕方ないので一回ヤる。

 「お前! 全然進まねぇじゃんか!」
 「だってぇー!」

 俺も全裸なのが悪いのだろうか。
 作業で服を汚したくないからなのだが。
 パンツも脱いでいるが。

 ようやく石膏が固まり、それを補強しながらまた固まるのを待つ。

 「ちょっと熱いです」
 「響子のためにガンバレ!」
 「はい!」

 そっと剥がすと、綺麗に六花のオッパイの型が取れた。

 「ふー、やっとここまで来たな」
 「じゃあ、ヤっときますか!」
 「おう!」

 ちょっと赤くなった六花のオッパイにむしゃぶりついた。
 夜中の1時。

 「おい! 寝る時間が無くなるぞ!」
 「はい!」

 まだお互い裸だ。
 もういいのだが。

 型に静かに固め液を混ぜたシリコンを流していく。
 
 「こんな感じでいいのかな」
 「はぁ」

 ガッシュを混ぜて、何となく六花の肌の色に近づけている。
 
 1時間後。
 シリコンが固まったのを確認し、そっと型から外した。

 「おお!」
 「スゴイです!」

 見事な六花パイが出来上がった。
 さて、仕上げだ。

 「おい、乳首をよく見せろ!」
 「はい!」

 六花が胸を突き出した。
 口に咥えた。

 「アウ!」

 ヤった。

 「お前! オッパイが綺麗過ぎるだろう!」
 「ワハハハハ!」

 気を取り直して、じっくり観察した。
 画用紙を千切って、ガッシュの色を調合して合わせてみる。
 何度か調整し、なかなか近い色になる。

 「よし、塗るぞ」
 「はい!」
 「あ、ここはお前がやっとけよ」
 「はい!」

 細めの筆で、そっと六花に塗らせる。
 
 「ちょっと待て、一度確認しよう」
 「はい!」

 シリコンの色と六花の乳首を比べる。
 口に含んでコロコロ舌で転がす。

 「アウ!」

 ヤった。

 「お前! もう朝になるぞ!」
 「だって、石神せんせーが!」
 「うるせぇ!」

 また真剣に色を塗って行った。
 俺がプツプツをまた丁寧に散らしていく。

 「もっとよく見せろ!」
 「はい!」

 美し過ぎて、またヤった。

 



 何度かヤり続け、何とか朝方に完成した。

 「完全に乾いたら、ラッピングな」
 「はい、またお願いします!」
 「……」

 幾ら何でもマズイので、病院へ運んでラッピングした。

 響子は喜んでくれるだろうか。
 俺は大喜びだったが。
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