1,338 / 2,840
トラ&六花 異世界召喚 Ⅸ
しおりを挟む
俺と六花はアイザック領を後にし、王都へ向かった。
シエルで一気に進んでも良かったのだが、六花の鍛錬をしつつ、徒歩で移動した。
剣を中心に戦っていると、次第に俺の中に「剣技」が目覚めて行く感覚があった。
まるで、俺の血に折り畳まれていたものが開かれていく感じだった。
「石神先生、また新しい技ですよね?」
六花が毎回、目敏く気付く。
「ああ、思いついた動きをなぞってみたんだ」
「すごいですね!」
「東大出てるからな!」
「はい!」
東大は偉大だ。
ギガオーガの群れを狩り取った後。
俺は離れた場所で立木稽古をしている音を聞いた。
打ち込んだ時の音が普通の剣よりも大きい。
相当な大型の剣を使っていると分かった。
「おい、六花! ちょっと……どうした?」
「いえ、これって食べられるかなって」
「やめとけよ。人型だぞ?」
「はい」
物騒な奴だ。
「それよりも、あの音が聞こえるか?」
六花は耳を澄ます。
「あ、何か叩いてますよね?」
「ああ。ちょっと見に行こう」
「はい!」
俺たちは音のする方向へ進んだ。
ギガオーガは全て回収してストレージに仕舞ってある。
10分も森を走ると、一人の大柄な男が巨大な剣を振るっているのが見えた。
離れた場所で、六花としばらく眺めていた。
男は移動しながら、周囲の木に斬り付けている。
男の身長は2メートル弱で筋肉も逞しい。
見えている個所に、多くの傷があった。
顔にも、頬に長い切り傷がある。
そして、振るっている剣が異常にでかかった。
男と同じくらいの長さ、180センチはある。
しかも幅広で、50センチくらいか。
総重量で200キロを超えているはずだが、男はそれを見事に扱っていた。
30センチもある立木が両断されていく。
俺たちの前で10分程も動き、男は剣を置いた。
俺と六花で近づいて行く。
「やあ、見事なものを見せてもらった」
男が俺たちを見た。
元は精悍な顔だったろうが、今は何かを思い詰めて険しい顔になっていた。
「あんたらは?」
「旅の者だ。獲物を狩っていたら、あんたの稽古の音が聞こえた。尋常の腕前じゃないと思って、興味を持ったんだ」
「そうか」
男は流石に息を荒げて地面に座った。
俺は良かったら一緒に食事をしないかと尋ねた。
「ありがてぇ。こんな剣だからよ、狩には向かなくてな」
男は黒い革鎧を着込んでいる。
胸にスローイングナイフを何十も吊るしている。
狩が苦手と言うのは嘘だろう。
恐らく、空いた時間のほとんどを鍛錬に注ぎ込んでいる。
何のためかは聞かない。
男の顔を見れば、それが復讐のためだと分かった。
俺はウマヘビの肉を出し、六花に火を起こさせて焼いた。
塩コショウだけの味付けだ。
男は貪るように食べた。
俺は野菜スープも作り、一緒に飲めと言った。
出来るだけ多くの野菜を入れた。
明らかに男は栄養のバランスを崩している。
男はスープもガブガブと飲んだ。
「助かった。美味い飯だった」
「ずっとここにいるのか?」
「ああ、3か月になるかな」
俺はトラと六花と名乗り、男はガンサーと名乗った。
「あんたは結構な剣士なんだろう。それなのに、どうしてそんなに必死に鍛えているんだ?」
「相手が強いからだよ。まだ俺なんかじゃ全然届かない」
ガンサーは人間の剣士としては、恐らく最上の部類に入る。
あの豪剣と踏み込みをかわせる人間は殆どいないだろう。
「人間じゃねぇのか?」
「!」
俺の言葉にガンサーは驚いていた。
「そうだ」
ガンサーは自分の身の上を語り始めた。
ガンサーは大きな傭兵団の一員だった。
主に国から依頼を受けて、小競り合いの戦場や盗賊団の討伐、また時には災害地区の救援活動なども担った。
「団長に惚れ込んでな。俺なんかを拾ってくれて、信頼してくれてた。俺は斬込み隊の隊長でよ。団長の命ずるままに部下を引き連れて真っ先に飛び込むんだ」
ガンサーは懐かしそうな顔をしていた。
亡霊のような顔だったガンサーが、優しい顔で笑っていた。
「隊の中で女も出来てな。身体は小さいのに強い女だった。俺と違って華麗な剣でなぁ。美しい女だった」
喧嘩も多かったが、全員が団長の下でまとまっており、互いに大事に思ういい団だったと言った。
「でもな、一人だけ違ったんだ」
後から入って来た若い男。
魔法を使えるその男は恐ろしく強かった。
広域魔法も使え、一撃で100人を殺したこともある。
団長は喜び、魔法部隊の副官に据えた。
「邪悪な奴だった。最初に見た時から分った。村に盗賊団が逃げ込んだ時には、村ごとそいつが焼き払った。流石に団長も処罰したよ。鞭打ちの上で一ヶ月の禁固だ。まあ、それでも相当軽い罰だったけどな」
本来は除名処分の所を、そいつの能力の高さで団に留めた。
「他にもいろいろあったんだがな。戦場でのことだし、残虐な趣味での殺しは目を瞑った。だけど噂じゃ、気に喰わない団の仲間も戦場で殺していたということだ」
そしてついに、男の裏切りが起きた。
「遠征の途中の野営で、突然周囲が暗くなった。見たことの無い魔獣に取り囲まれた。俺たちは必死で応戦したが、ほとんどの武器も魔法も通用しなかったんだ」
「それで?」
「全員が死んだ。団長も俺の女も他の仲間もな。魔獣に食い殺された」
「お前はどうして助かったんだ?」
「女がくれたお守りのお陰かな。気休め程度と思っていたんだが、本物の効果があった。俺が振るう剣だけは、魔獣を殺すことが出来た」
ガンサーの女が大金をはたいて旅の占い師から買ったらしい。
バカなことをしたとは思ったが、ガンサーは自分のためにしてくれたその行為を感謝し、身に着けるようになった。
「てめぇの分は買えなくてよ。俺はお前が持っておけと言ったんだが、俺のために買ったんだと言い張った。仕方がねぇ」
ガンサーは何とか生き延びた。
仲間たちの血と臓物の上で戦い続け、自分の剣も折れ、仲間の剣を拾って戦った。
気が付くと元の野営地に戻っていた。
誰もおらず、血の痕すら無かった。
「あの場所で、あの男が笑っていやがった。魔獣たちに傅かれ、魔獣たちに俺たちを皆殺しにするように命じていた」
ガンサーの顔が再び苦渋に満ちて来る。
「俺はあいつを斃すと決めた。そのために、あいつを殺せる力を磨く」
「その男の名前は?」
「「ガルマ」。今は行方も分からないが、必ず探し出して殺す」
「「!」」
「あいつは団の仲間を生贄にしやがったんだ。自分の力を高めるためにな。だから俺も強くなる。必ずな」
「そうか」
話は終わった。
「ガンサー、実は俺たちもガルマを追っているんだ」
「なんだって!」
「俺たちも行方が分からない。これから王都に行く予定だ。そこで情報を集めてみる」
「そうか」
「ガルマを敵にするなら、お前は仲間だ。特別な剣をやる」
「なんだと?」
俺はストレージから「黒笛」を取り出し、ガンサーに渡した。
「お前の剣も相当な業物らしいけどな。この「黒笛」ならば、どんな相手でも斬れる」
「本当か!」
「ああ」
ガンサーの剣は団の残った金を使って、有名な鍛冶師に打たせたようだ。
ガンサーが「黒笛」を持った。
「なんだ、これは!」
「重さや長さは自由に出来る」
「!」
ガンサーが様々に振ってみる。
森の木が易々と斬られ倒れて行った。
「これは本当にあの魔獣たちも斬れるのか!」
「ああ。その剣と一緒に持ち歩けよ」
「ありがたい!」
俺たちは別れ、俺と六花は再び王都を目指した。
「なんだか、可愛そうな人でしたね」
「そうだな」
六花は、きっと「紅六花」の仲間たちを思い出しているのだろう。
「一緒に連れて来なくて良かったんですか?」
「あいつは独りでやりたいだろうよ。そういう道もあるんだ」
「そうですね」
また後ろから木々が倒れる音が聞こえた。
休む間もなく、稽古を再開したのだろう。
俺と六花は、何となく足を速めた。
きっと、誰にも聞かれたくはないだろうと思った。
ガンサーの涙であり、慟哭なのだ。
シエルで一気に進んでも良かったのだが、六花の鍛錬をしつつ、徒歩で移動した。
剣を中心に戦っていると、次第に俺の中に「剣技」が目覚めて行く感覚があった。
まるで、俺の血に折り畳まれていたものが開かれていく感じだった。
「石神先生、また新しい技ですよね?」
六花が毎回、目敏く気付く。
「ああ、思いついた動きをなぞってみたんだ」
「すごいですね!」
「東大出てるからな!」
「はい!」
東大は偉大だ。
ギガオーガの群れを狩り取った後。
俺は離れた場所で立木稽古をしている音を聞いた。
打ち込んだ時の音が普通の剣よりも大きい。
相当な大型の剣を使っていると分かった。
「おい、六花! ちょっと……どうした?」
「いえ、これって食べられるかなって」
「やめとけよ。人型だぞ?」
「はい」
物騒な奴だ。
「それよりも、あの音が聞こえるか?」
六花は耳を澄ます。
「あ、何か叩いてますよね?」
「ああ。ちょっと見に行こう」
「はい!」
俺たちは音のする方向へ進んだ。
ギガオーガは全て回収してストレージに仕舞ってある。
10分も森を走ると、一人の大柄な男が巨大な剣を振るっているのが見えた。
離れた場所で、六花としばらく眺めていた。
男は移動しながら、周囲の木に斬り付けている。
男の身長は2メートル弱で筋肉も逞しい。
見えている個所に、多くの傷があった。
顔にも、頬に長い切り傷がある。
そして、振るっている剣が異常にでかかった。
男と同じくらいの長さ、180センチはある。
しかも幅広で、50センチくらいか。
総重量で200キロを超えているはずだが、男はそれを見事に扱っていた。
30センチもある立木が両断されていく。
俺たちの前で10分程も動き、男は剣を置いた。
俺と六花で近づいて行く。
「やあ、見事なものを見せてもらった」
男が俺たちを見た。
元は精悍な顔だったろうが、今は何かを思い詰めて険しい顔になっていた。
「あんたらは?」
「旅の者だ。獲物を狩っていたら、あんたの稽古の音が聞こえた。尋常の腕前じゃないと思って、興味を持ったんだ」
「そうか」
男は流石に息を荒げて地面に座った。
俺は良かったら一緒に食事をしないかと尋ねた。
「ありがてぇ。こんな剣だからよ、狩には向かなくてな」
男は黒い革鎧を着込んでいる。
胸にスローイングナイフを何十も吊るしている。
狩が苦手と言うのは嘘だろう。
恐らく、空いた時間のほとんどを鍛錬に注ぎ込んでいる。
何のためかは聞かない。
男の顔を見れば、それが復讐のためだと分かった。
俺はウマヘビの肉を出し、六花に火を起こさせて焼いた。
塩コショウだけの味付けだ。
男は貪るように食べた。
俺は野菜スープも作り、一緒に飲めと言った。
出来るだけ多くの野菜を入れた。
明らかに男は栄養のバランスを崩している。
男はスープもガブガブと飲んだ。
「助かった。美味い飯だった」
「ずっとここにいるのか?」
「ああ、3か月になるかな」
俺はトラと六花と名乗り、男はガンサーと名乗った。
「あんたは結構な剣士なんだろう。それなのに、どうしてそんなに必死に鍛えているんだ?」
「相手が強いからだよ。まだ俺なんかじゃ全然届かない」
ガンサーは人間の剣士としては、恐らく最上の部類に入る。
あの豪剣と踏み込みをかわせる人間は殆どいないだろう。
「人間じゃねぇのか?」
「!」
俺の言葉にガンサーは驚いていた。
「そうだ」
ガンサーは自分の身の上を語り始めた。
ガンサーは大きな傭兵団の一員だった。
主に国から依頼を受けて、小競り合いの戦場や盗賊団の討伐、また時には災害地区の救援活動なども担った。
「団長に惚れ込んでな。俺なんかを拾ってくれて、信頼してくれてた。俺は斬込み隊の隊長でよ。団長の命ずるままに部下を引き連れて真っ先に飛び込むんだ」
ガンサーは懐かしそうな顔をしていた。
亡霊のような顔だったガンサーが、優しい顔で笑っていた。
「隊の中で女も出来てな。身体は小さいのに強い女だった。俺と違って華麗な剣でなぁ。美しい女だった」
喧嘩も多かったが、全員が団長の下でまとまっており、互いに大事に思ういい団だったと言った。
「でもな、一人だけ違ったんだ」
後から入って来た若い男。
魔法を使えるその男は恐ろしく強かった。
広域魔法も使え、一撃で100人を殺したこともある。
団長は喜び、魔法部隊の副官に据えた。
「邪悪な奴だった。最初に見た時から分った。村に盗賊団が逃げ込んだ時には、村ごとそいつが焼き払った。流石に団長も処罰したよ。鞭打ちの上で一ヶ月の禁固だ。まあ、それでも相当軽い罰だったけどな」
本来は除名処分の所を、そいつの能力の高さで団に留めた。
「他にもいろいろあったんだがな。戦場でのことだし、残虐な趣味での殺しは目を瞑った。だけど噂じゃ、気に喰わない団の仲間も戦場で殺していたということだ」
そしてついに、男の裏切りが起きた。
「遠征の途中の野営で、突然周囲が暗くなった。見たことの無い魔獣に取り囲まれた。俺たちは必死で応戦したが、ほとんどの武器も魔法も通用しなかったんだ」
「それで?」
「全員が死んだ。団長も俺の女も他の仲間もな。魔獣に食い殺された」
「お前はどうして助かったんだ?」
「女がくれたお守りのお陰かな。気休め程度と思っていたんだが、本物の効果があった。俺が振るう剣だけは、魔獣を殺すことが出来た」
ガンサーの女が大金をはたいて旅の占い師から買ったらしい。
バカなことをしたとは思ったが、ガンサーは自分のためにしてくれたその行為を感謝し、身に着けるようになった。
「てめぇの分は買えなくてよ。俺はお前が持っておけと言ったんだが、俺のために買ったんだと言い張った。仕方がねぇ」
ガンサーは何とか生き延びた。
仲間たちの血と臓物の上で戦い続け、自分の剣も折れ、仲間の剣を拾って戦った。
気が付くと元の野営地に戻っていた。
誰もおらず、血の痕すら無かった。
「あの場所で、あの男が笑っていやがった。魔獣たちに傅かれ、魔獣たちに俺たちを皆殺しにするように命じていた」
ガンサーの顔が再び苦渋に満ちて来る。
「俺はあいつを斃すと決めた。そのために、あいつを殺せる力を磨く」
「その男の名前は?」
「「ガルマ」。今は行方も分からないが、必ず探し出して殺す」
「「!」」
「あいつは団の仲間を生贄にしやがったんだ。自分の力を高めるためにな。だから俺も強くなる。必ずな」
「そうか」
話は終わった。
「ガンサー、実は俺たちもガルマを追っているんだ」
「なんだって!」
「俺たちも行方が分からない。これから王都に行く予定だ。そこで情報を集めてみる」
「そうか」
「ガルマを敵にするなら、お前は仲間だ。特別な剣をやる」
「なんだと?」
俺はストレージから「黒笛」を取り出し、ガンサーに渡した。
「お前の剣も相当な業物らしいけどな。この「黒笛」ならば、どんな相手でも斬れる」
「本当か!」
「ああ」
ガンサーの剣は団の残った金を使って、有名な鍛冶師に打たせたようだ。
ガンサーが「黒笛」を持った。
「なんだ、これは!」
「重さや長さは自由に出来る」
「!」
ガンサーが様々に振ってみる。
森の木が易々と斬られ倒れて行った。
「これは本当にあの魔獣たちも斬れるのか!」
「ああ。その剣と一緒に持ち歩けよ」
「ありがたい!」
俺たちは別れ、俺と六花は再び王都を目指した。
「なんだか、可愛そうな人でしたね」
「そうだな」
六花は、きっと「紅六花」の仲間たちを思い出しているのだろう。
「一緒に連れて来なくて良かったんですか?」
「あいつは独りでやりたいだろうよ。そういう道もあるんだ」
「そうですね」
また後ろから木々が倒れる音が聞こえた。
休む間もなく、稽古を再開したのだろう。
俺と六花は、何となく足を速めた。
きっと、誰にも聞かれたくはないだろうと思った。
ガンサーの涙であり、慟哭なのだ。
1
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
NPO法人マヨヒガ! ~CGモデラーって難しいんですか?~
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
ハードワークと職業適性不一致に悩み、毎日をつらく感じている香澄(かすみ)。
彼女は帰り道、不思議な喫茶店を見つけて足を踏み入れる。
そこで出会った青年マスター晴臣(はるおみ)は、なんと『ぬらりひょん』!
彼は香澄を『マヨヒガ』へと誘い、彼女の保護を約束する。
離職した香澄は、新しいステージである『3DCGモデラー』で才能を開花させる。
香澄の手が、デジタル空間でキャラクターに命を吹き込む――。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
人形の中の人の憂鬱
ジャン・幸田
キャラ文芸
等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。
【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。
【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる