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第一回「石神家チーズフォンデュ大会」
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少し遡って、今週の火曜日の夜。
7時頃に家に帰って、双子の作った鶏の香草焼きを食べた。
「おう! なかなか上手くなったな!」
「「はい!」」
双子が嬉しそうに笑う。
俺が作っていた香草焼きに、更に手を加えていた。
下ごしらえに若干酒に漬け、使う香草を少し燻製していた。
鶏の臭みが一層消え、より上品な香りになった。
俺がコーヒーを飲んでいると、洗物を終えた双子がホットミルクを持って俺の近くに座った。
「タカさん、そろそろ寒くなって来たね」
「そうか?」
「そうだよ!」
「朝晩は寒いよ!」
「そうか」
俺は別に寒くはない。
むしろ寒いのは好きだ。
「それでね、鍋を考えているんだけど」
「おお」
「それでね、うちでやったことがない、「チーズフォンデュ」をやってみようかと」
「ああー」
俺も考えたことはある。
「美味いんだけどさ、ちょっとなぁ」
「なーに?」
「お前らって、アレじゃん」
「「ん?」」
双子が分からないという顔をする。
「お前らの鍋って、戦争だろう!」
「「ああ!」」
「他の鍋だって煮汁をぶっかけて攻撃するじゃねぇか! それを高温のチーズでやってみろ! 酷い火傷になるぞ」
「大丈夫だよ」
「どうしてだよ!」
なんでだ。
「熱々でしょ? みんなゆっくり食べるよ」
「それに、流石にあの温度のチーズでやり合わないよ」
「ほんとかよ」
確かに一理あると思った。
「フーフーしながら食べるじゃん。それに食材を十分に揃えたら大丈夫だって」
「もしもの時は、私たちがちゃんと仕切るからさ」
「お前らが?」
「うん。まかせなさーい!」
「おい」
双子が楽しそうだ。
まあ、こいつらの思いつきなのだから、何とかしてやりたい気持ちもある。
みんなのためにに美味くて楽しい食事を考えたのだ。
「じゃあ、やってみるか?」
「「うん!」」
双子が嬉しそうに笑った。
この日から、土曜日の夕飯に向けて、双子の「チーズフォンデュ」研究が始まった。
本格的なチーズフォンデュ用の鍋を買ってやる。
専用のコンロやおろし器、木べらなどもだ。
うちは人数が多いから、結構鍋はでかいものにした。
足は頑丈なものを選ぶ。
もちろん、あの専用フォークも揃えた。
一応20本だ。
双子はすぐにチーズとワインや牛乳、コーンスターチの分量を把握し、そこから食材の研究に入った。
毎日俺や亜紀ちゃん、皇紀、柳に味見を頼んでくる。
俺はなかなかの美味さに唸った。
亜紀ちゃんたちも喜んでいる。
「楽しみですね!」
「そうだな」
俺もパーティなどで食べたことはあるが、チーズがそれほど好きでもないので、今まで自分では試していない。
双子を含め、他の全員も食べたことがない。
この双子の提案の新しい試みに、全員が楽しくなっていった。
亜紀ちゃんや柳も協力体制に入り、和気あいあいとやっていく。
俺の不安も薄れ、俺自身も楽しみになっていった。
折角の双子の提案を、是非成功させたくなった。
石神家が一丸となっていく。
本当に楽しみだった。
美術館から帰り、双子を中心として子どもたちが夕飯の準備を始めた。
一部の火の通りにくい食材を茹でたり焼いたりしていく。
ほとんどはカットのみなので、うちの子どもたちにとっては何のこともない。
バゲットがいつもより大量にあり、もちろん「肉」も多い。
牛肉のブロックがあらかじめ焼かれ、またソーセージやハムなどが軽く焼かれてどんどんカットされていく。
野菜なども軽く下茹でされ、俺の好きなジャガイモは特に多い。
海鮮も焼いたり下茹でされていく。
まだチーズ様は触れられていない。
それは双子の手によって作られることになっていた。
他の食材の準備が整ってくると、双子が恭しくテーブルにコンロと台を置き、チーズの調整に入った。
みんなが自分の仕事をしながら、それを見ている。
無言でルーがチーズを摺おろし、ハーが計りながら他の調味料などと混ぜて鍋に入れて行く。
ハーは火加減を慎重に調整する。
いい匂いが漂ってきた。
みんなが幸せそうに笑った。
ロボも嬉しそうに部屋を歩き回っている。
まあ、ロボは普通の食事だ。
亜紀ちゃんがステーキを焼いてカットして、ロボのご飯を作った。
ハーはその間も木べらで丁寧にチーズを攪拌し、ルーはどんどんチーズを降ろしていく。
準備が整い、テーブルに食材が置かれていく。
肉類が多目だが、バゲットと野菜類も多い。
海鮮は一拍置いてからにするようだ。
今日は双子の仕切に任せている。
いつもの俺の席に双子が座り、ルーが全員をテーブルに呼んだ。
ルー側に俺、亜紀ちゃん。
ハー側に柳、皇紀。
「では、第一回 石神家「チーズフォンデュ大会」を開催します!」
ルーが言い、全員が拍手した。
「今日の鍋は非常に熱いので、口を火傷しないように、気を付けて食べて下さい!」
「食材は十分にあるので、慌てないでね! それに、チーズフォンデュはバゲットが基本だから、バゲットを中心に食べてね!」
ルーとハーが注意事項を言う。
「では、いただきまーす!」
みんなで一斉に牛肉をフォークに刺した。
その時点で、全員の顔付が変わった。
各々、刺した肉をチーズに付ける。
たっぷりとチーズを絡めて自分の皿に。
亜紀ちゃんが熱いのを無視して口に放り込んだ。
「アフフフフフフ!」
やっぱり熱いらしい。
すぐに冷水を口に流し込んだ。
そして次の牛肉を刺す。
全員が同じだった。
次も、その次も牛肉だ。
「おい、お前ら。バゲットも喰えよ。美味いぞ?」
俺がそう言うと、薄ら笑いを浮かべられた。
そう言うなら、お前が喰えという顔だ。
俺は頭に来た。
「分かったぜ! 俺も本気を出すからな!」
俺も「牛肉」に専念した。
「「「「「「アフフフフフ!」」」」」」
全員、熱さにのけぞりながら食べた。
耐えなければ、肉が喰えない。
ところで、俺はチーズはそれほど好きではない。
牛肉はちゃんと火が通っている。
ならば。
俺は肉を刺し、そのまま食べた。
一応塩コショウで下味があるのでそれなりに美味い。
「「「「「あ」」」」」
他の子どもたちも俺を見て気付いた。
チーズを絡めなければ、冷めていてどんどん喰える、と。
たちまち牛肉が減り、俺は慌てて宣言した。
「ここからは必ずチーズを絡めろ!」
子どもたちは「お前がやったんだろう」という目で俺を睨んだ。
しかし、俺の指示通りにする。
大分、絡めるチーズが少ない。
すぐに、用意した牛肉は尽きた。
次はソーセージか。
「あ、ごめん」
俺はソーセージを鍋の中で高速回転させた。
熱々のチーズが飛び、亜紀ちゃんの腕に掛かった。
「アッツイ!」
亜紀ちゃんが俺を睨む。
俺は無視してソーセージを食べた。
「ごめんなさいね」
亜紀ちゃんがソーセージを跳ね上げ、柳と皇紀にチーズをぶち込んだ。
「「アッツイヨ!」」
「オーホホホホ!」
麗星のモノマネで誤魔化す。
双子悪魔も参戦し、チーズを絡めに来る手が次々に熱々チーズを掛けられた。
みんな腕がチーズ塗れになっていく。
火傷を負っているはずだが、誰も処置に行かない。
「あ、煙が出てる!」
ハーが叫んだ。
チーズが無くなり、鍋が焦げた。
「「「「「「……」」」」」」
大量のバゲットと野菜類、そしてキッチンには海鮮の入ったバットが。
「そろそろお開きにするか!」
俺がそう言うと、双子が泣いた。
「よしよし。美味かったぞ」
「「タカさーん!」」
俺が二人を抱き締めると、腕で固まったチーズが剥がれ落ちた。
亜紀ちゃんがゴミ袋を持って来て、みんなが腕や胸に着いたチーズをこそげ落した。
ゴミ袋が一杯になり、双子がまた泣いた。
皇紀が「Ω軟膏」を持って来た。
全員で各自火傷に塗った。
余った食材を冷蔵庫に仕舞った。
翌朝。
大量に余ったバゲットをみんなで食べた。
「タカさーん。口の中が痛いよー!」
口の中の火傷は「Ω軟膏」が塗れない。
硬いバゲットが辛かった。
しばらく、みんな痛みに耐えて食事をした。
床にこびりついたチーズを、子どもたちが丁寧に剥がした。
ロボがしばらくそこの匂いを気にして嗅ぎ回った。
7時頃に家に帰って、双子の作った鶏の香草焼きを食べた。
「おう! なかなか上手くなったな!」
「「はい!」」
双子が嬉しそうに笑う。
俺が作っていた香草焼きに、更に手を加えていた。
下ごしらえに若干酒に漬け、使う香草を少し燻製していた。
鶏の臭みが一層消え、より上品な香りになった。
俺がコーヒーを飲んでいると、洗物を終えた双子がホットミルクを持って俺の近くに座った。
「タカさん、そろそろ寒くなって来たね」
「そうか?」
「そうだよ!」
「朝晩は寒いよ!」
「そうか」
俺は別に寒くはない。
むしろ寒いのは好きだ。
「それでね、鍋を考えているんだけど」
「おお」
「それでね、うちでやったことがない、「チーズフォンデュ」をやってみようかと」
「ああー」
俺も考えたことはある。
「美味いんだけどさ、ちょっとなぁ」
「なーに?」
「お前らって、アレじゃん」
「「ん?」」
双子が分からないという顔をする。
「お前らの鍋って、戦争だろう!」
「「ああ!」」
「他の鍋だって煮汁をぶっかけて攻撃するじゃねぇか! それを高温のチーズでやってみろ! 酷い火傷になるぞ」
「大丈夫だよ」
「どうしてだよ!」
なんでだ。
「熱々でしょ? みんなゆっくり食べるよ」
「それに、流石にあの温度のチーズでやり合わないよ」
「ほんとかよ」
確かに一理あると思った。
「フーフーしながら食べるじゃん。それに食材を十分に揃えたら大丈夫だって」
「もしもの時は、私たちがちゃんと仕切るからさ」
「お前らが?」
「うん。まかせなさーい!」
「おい」
双子が楽しそうだ。
まあ、こいつらの思いつきなのだから、何とかしてやりたい気持ちもある。
みんなのためにに美味くて楽しい食事を考えたのだ。
「じゃあ、やってみるか?」
「「うん!」」
双子が嬉しそうに笑った。
この日から、土曜日の夕飯に向けて、双子の「チーズフォンデュ」研究が始まった。
本格的なチーズフォンデュ用の鍋を買ってやる。
専用のコンロやおろし器、木べらなどもだ。
うちは人数が多いから、結構鍋はでかいものにした。
足は頑丈なものを選ぶ。
もちろん、あの専用フォークも揃えた。
一応20本だ。
双子はすぐにチーズとワインや牛乳、コーンスターチの分量を把握し、そこから食材の研究に入った。
毎日俺や亜紀ちゃん、皇紀、柳に味見を頼んでくる。
俺はなかなかの美味さに唸った。
亜紀ちゃんたちも喜んでいる。
「楽しみですね!」
「そうだな」
俺もパーティなどで食べたことはあるが、チーズがそれほど好きでもないので、今まで自分では試していない。
双子を含め、他の全員も食べたことがない。
この双子の提案の新しい試みに、全員が楽しくなっていった。
亜紀ちゃんや柳も協力体制に入り、和気あいあいとやっていく。
俺の不安も薄れ、俺自身も楽しみになっていった。
折角の双子の提案を、是非成功させたくなった。
石神家が一丸となっていく。
本当に楽しみだった。
美術館から帰り、双子を中心として子どもたちが夕飯の準備を始めた。
一部の火の通りにくい食材を茹でたり焼いたりしていく。
ほとんどはカットのみなので、うちの子どもたちにとっては何のこともない。
バゲットがいつもより大量にあり、もちろん「肉」も多い。
牛肉のブロックがあらかじめ焼かれ、またソーセージやハムなどが軽く焼かれてどんどんカットされていく。
野菜なども軽く下茹でされ、俺の好きなジャガイモは特に多い。
海鮮も焼いたり下茹でされていく。
まだチーズ様は触れられていない。
それは双子の手によって作られることになっていた。
他の食材の準備が整ってくると、双子が恭しくテーブルにコンロと台を置き、チーズの調整に入った。
みんなが自分の仕事をしながら、それを見ている。
無言でルーがチーズを摺おろし、ハーが計りながら他の調味料などと混ぜて鍋に入れて行く。
ハーは火加減を慎重に調整する。
いい匂いが漂ってきた。
みんなが幸せそうに笑った。
ロボも嬉しそうに部屋を歩き回っている。
まあ、ロボは普通の食事だ。
亜紀ちゃんがステーキを焼いてカットして、ロボのご飯を作った。
ハーはその間も木べらで丁寧にチーズを攪拌し、ルーはどんどんチーズを降ろしていく。
準備が整い、テーブルに食材が置かれていく。
肉類が多目だが、バゲットと野菜類も多い。
海鮮は一拍置いてからにするようだ。
今日は双子の仕切に任せている。
いつもの俺の席に双子が座り、ルーが全員をテーブルに呼んだ。
ルー側に俺、亜紀ちゃん。
ハー側に柳、皇紀。
「では、第一回 石神家「チーズフォンデュ大会」を開催します!」
ルーが言い、全員が拍手した。
「今日の鍋は非常に熱いので、口を火傷しないように、気を付けて食べて下さい!」
「食材は十分にあるので、慌てないでね! それに、チーズフォンデュはバゲットが基本だから、バゲットを中心に食べてね!」
ルーとハーが注意事項を言う。
「では、いただきまーす!」
みんなで一斉に牛肉をフォークに刺した。
その時点で、全員の顔付が変わった。
各々、刺した肉をチーズに付ける。
たっぷりとチーズを絡めて自分の皿に。
亜紀ちゃんが熱いのを無視して口に放り込んだ。
「アフフフフフフ!」
やっぱり熱いらしい。
すぐに冷水を口に流し込んだ。
そして次の牛肉を刺す。
全員が同じだった。
次も、その次も牛肉だ。
「おい、お前ら。バゲットも喰えよ。美味いぞ?」
俺がそう言うと、薄ら笑いを浮かべられた。
そう言うなら、お前が喰えという顔だ。
俺は頭に来た。
「分かったぜ! 俺も本気を出すからな!」
俺も「牛肉」に専念した。
「「「「「「アフフフフフ!」」」」」」
全員、熱さにのけぞりながら食べた。
耐えなければ、肉が喰えない。
ところで、俺はチーズはそれほど好きではない。
牛肉はちゃんと火が通っている。
ならば。
俺は肉を刺し、そのまま食べた。
一応塩コショウで下味があるのでそれなりに美味い。
「「「「「あ」」」」」
他の子どもたちも俺を見て気付いた。
チーズを絡めなければ、冷めていてどんどん喰える、と。
たちまち牛肉が減り、俺は慌てて宣言した。
「ここからは必ずチーズを絡めろ!」
子どもたちは「お前がやったんだろう」という目で俺を睨んだ。
しかし、俺の指示通りにする。
大分、絡めるチーズが少ない。
すぐに、用意した牛肉は尽きた。
次はソーセージか。
「あ、ごめん」
俺はソーセージを鍋の中で高速回転させた。
熱々のチーズが飛び、亜紀ちゃんの腕に掛かった。
「アッツイ!」
亜紀ちゃんが俺を睨む。
俺は無視してソーセージを食べた。
「ごめんなさいね」
亜紀ちゃんがソーセージを跳ね上げ、柳と皇紀にチーズをぶち込んだ。
「「アッツイヨ!」」
「オーホホホホ!」
麗星のモノマネで誤魔化す。
双子悪魔も参戦し、チーズを絡めに来る手が次々に熱々チーズを掛けられた。
みんな腕がチーズ塗れになっていく。
火傷を負っているはずだが、誰も処置に行かない。
「あ、煙が出てる!」
ハーが叫んだ。
チーズが無くなり、鍋が焦げた。
「「「「「「……」」」」」」
大量のバゲットと野菜類、そしてキッチンには海鮮の入ったバットが。
「そろそろお開きにするか!」
俺がそう言うと、双子が泣いた。
「よしよし。美味かったぞ」
「「タカさーん!」」
俺が二人を抱き締めると、腕で固まったチーズが剥がれ落ちた。
亜紀ちゃんがゴミ袋を持って来て、みんなが腕や胸に着いたチーズをこそげ落した。
ゴミ袋が一杯になり、双子がまた泣いた。
皇紀が「Ω軟膏」を持って来た。
全員で各自火傷に塗った。
余った食材を冷蔵庫に仕舞った。
翌朝。
大量に余ったバゲットをみんなで食べた。
「タカさーん。口の中が痛いよー!」
口の中の火傷は「Ω軟膏」が塗れない。
硬いバゲットが辛かった。
しばらく、みんな痛みに耐えて食事をした。
床にこびりついたチーズを、子どもたちが丁寧に剥がした。
ロボがしばらくそこの匂いを気にして嗅ぎ回った。
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