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同田貫⇒虎王⇒ヒモダンス
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9月最初の金曜の晩。
俺は亜紀ちゃんとの飲み会を終え、寝ようと思っていた。
「おい、ロボを見ないな?」
「そうですね。いつもはタカさんにべったりくっついてるのに」
「双子と遊んでるのかな」
「遊びに行ってるとか」
双子の部屋にもいなかった。
「おかしいな」
「ほら、先週「同田貫」を折っちゃったじゃないですか」
「ああ、でも俺は全然叱ってないぞ? ネコなんだから悪いことなんて無いんだからな」
「でも、ロボは反省して私と寝ましたよ?」
「まあ、あいつの場合、分かることも多いからなぁ。でも俺はロボを怒る気持ちはないよ。まあ、ショックだったけどな!」
「アハハハハ!」
少し探したがいなかった。
外で遊んでいるのだろう。
あいつならば、何があっても危険にはならない。
その反対の心配があるだけだ。
基本的に庭で遊んでいる。
夜に出ていることも、たまにある。
家に入りたければ鳴いて知らせるだろう。
亜紀ちゃんが一緒に寝たがり、俺はロボのことは気にせずに寝た。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「タマー」
ロボが庭でタマを呼んだ。
「なんだ?」
目の前に着物姿の美しい女が現われる。
「ちょっと困っちゃったー」
「どうしたんだ?」
二人は仲良しだ。
「天狐」となったタマは、妖魔の中でも強大な力を持つ。
戦闘力は本来の能力に比しては少ないが、それでもタマと戦って勝てる妖魔は少ない。
石神が「エクリプス・ネメシス(神罰の蝕)」と名付けた範囲攻撃は、精神を持つ存在を悉く消してしまう。
存在の「原罪」を揺さぶって、存在自身に自分を消滅させる。
罪の意識での自殺、というレベルではない。
存在の根幹を自身で消させるという、実存の核を操る超技だ。
石神に従う強大な妖魔たちにはその技は通じない。
いずれもこの世界の最高位とその直属の眷属たちだからだ。
中でも、ロボは別格だとタマは考えている。
地の王「クロピョン」と空の王「百万モメン」が双璧だが、タマはロボがその上を行く存在ではないかと感じていた。
ロボの精神は比較的低いモノのようにも見えるが、タマはその向こう側にある存在の大きさを感じていた。
普段はただのネコだが。
超絶の巨大な存在が、「ネコ」として存在することそのものが、タマには恐ろしい程に超越した力を感じる。
仮に地の王「クロピョン」がネコ程の存在になるのは不可能だ。
「こないださ、愛しのタカトラが新しい刀を手に入れたんだ」
「そうなのか」
「それをさ」
「うん」
「ポキッてやっちゃった」
「……」
ロボがタマに、石神の子どもたちが集まって騒いでいたことを聞いた。
ロボのお気に入りの柳が持ったので、爪を合わせたら折れてしまったと言う。
「主に叱られたか?」
「ううん、全然。愛しのタカトラは私には絶対に怒らないよ」
「そうか」
「私に善悪が無いのを分かってるから!」
「そうだな」
「でもね」
「うん」
「悪いことしちゃったなー」
「そうか」
タマはロボと話すのは大好きだったが、何分今は忙しかった。
石神の命で、アラスカや御堂家にいる人間たちの精神を監視しているためだ。
新たに入って来る人間の精神を探り、悪意のある者や問題のある者を処分したり石神に知らせたりしている。
また全員にある「操作」を埋め込み、裏切りや基準を超えた悪意を抱いた場合に「処分」される。
しかし悪意を抱く者の場合も、石神に役立ちそうな者を教え、タマが精神を改変することも多い。
もっと大規模に意識を操作することも出来たが、石神はタマの能力を限定的に使った。
その代わりに、常時監視する者も多くなり、タマはそれなりに忙しい。
「タマにさ、頼みたいことがあるんだ」
「なんだ、言ってみろ」
「「クロピョン」ってさ、いろんなとこから、いろんなものを持って来れるよね?」
「ああ、そうだな」
地の王である「クロピョン」は、地中を自在に操作し、人間の求める地下資源を移動させたり、また生成することも出来る。
「だからさ、タマに「クロピョン」に聞いて欲しいんだ。あの刀と同じものが持って来れないかな?」
「なるほど」
地の王「クロピョン」ほどの存在になると、意志疎通は出来ない。
存在の次元が離れすぎているので、概念と思考法が異なり過ぎているのだ。
タマほどの精神に関する超絶の能力があって、やっと意志疎通に似たようなことが出来る。
だからこそ、タマは主の石神が「クロピョン」を自在に従えていることに驚愕している。
「分かった、聞いてみよう」
「ありがとー!」
タマは「クロピョン」に語り掛けた。
地の王「クロピョン」はどこにでもいる。
タマは石神の庭の花壇に向けて意識を飛ばした。
花壇から「クロピョン」の触手が一本伸びて、「〇」を作った。
ズボッ。
花壇から何か細いものが飛び出した。
「あ!」
ロボが駆け寄った。
「ありがとー!」
「クロピョン」の触手は「💮(はなまる)」を描いていなくなった。
「良かったな」
「うん! タマもありがとう!」
「いいさ」
ロボが嬉しそうに日本刀を咥え、ウッドデッキに行くのをタマは見ていた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺の部屋がノックされた。
ドアを開けると、双子が立っていた。
興奮している。
「た、タカさん!」
「どうした!」
「ロボが!」
「あいつが?」
二人に腕を引っ張られた。
亜紀ちゃんも起きて付いて来る。
ウッドデッキの窓が開かれ、ロボがその前で身体を舐めている。
ウッドデッキの床に、日本刀が置いてあった。
「ロボの足元にあったの!」
「きっとロボが持って来たんだよ!」
「なんだと!」
ロボが俺の足元に来て、身体をこすりつけた。
甘えながら、「ニャーニャー」と鳴いている。
「これをどうやって……」
タマが近付いて来た。
「ロボが「クロピョン」に頼んだのだ」
「なんだ?」
「主の刀を壊してしまったことを気にしていたようでな。俺を通して「クロピョン」に手に入れられないかを頼んだのだ」
「そうだったのか」
俺は鳴いているロボを抱き上げた。
俺の顔を舐めて来る。
「お前、気にしてたのかよ」
俺が言うと、ロボが耳元で小さく鳴いた。
「ロボが何やったって、俺は気にしないぞ? お前は俺の最愛のネコだからなぁ」
「にゃー」
「では主、そろそろ戻る」
「ああ、タマもありがとうな」
「いつ、なんなりと」
タマが消えた。
俺はロボを降ろして刀を拾った。
「まさかまた「同田貫」を手に入れるとはな」
「タカさん、良かったね!」
ハーが笑顔で言った。
多分、ルーとハーも気にしていたのだろう。
俺が大喜びの直後にへし折れたからだ。
俺はウッドデッキに出て刀身を抜いた。
「……」
呆然と見ていた。
「タカさん、どうかしましたか?」
子どもたちが俺を見ている。
「同田貫じゃねぇ」
「はい?」
「同田貫」と同じく肉厚の刀だったが、より長い「大太刀」だ。
刀身には「五芒星」が手元から切っ先にまでびっしりと一列に彫られている。
何よりも、俺はその特殊な刀身の輝きを知っていた。
巨大な波動が手から流れ込んでくる。
「「虎王」じゃねぇか!」
「「「エェッーーーーー!」」」
「ニャー!」
子どもたちが驚き、ロボも付き合った。
俺たちが大騒ぎしているので、柳も起きて来た。
皇紀はヘッドホンで自家発電中なのだろう。
俺たちは喜びの「ヒモダンス」を踊った。
♪ ヒモ! ヒモ! タンポンポポポン! ♪
柳はそっと部屋に戻った。
俺は亜紀ちゃんとの飲み会を終え、寝ようと思っていた。
「おい、ロボを見ないな?」
「そうですね。いつもはタカさんにべったりくっついてるのに」
「双子と遊んでるのかな」
「遊びに行ってるとか」
双子の部屋にもいなかった。
「おかしいな」
「ほら、先週「同田貫」を折っちゃったじゃないですか」
「ああ、でも俺は全然叱ってないぞ? ネコなんだから悪いことなんて無いんだからな」
「でも、ロボは反省して私と寝ましたよ?」
「まあ、あいつの場合、分かることも多いからなぁ。でも俺はロボを怒る気持ちはないよ。まあ、ショックだったけどな!」
「アハハハハ!」
少し探したがいなかった。
外で遊んでいるのだろう。
あいつならば、何があっても危険にはならない。
その反対の心配があるだけだ。
基本的に庭で遊んでいる。
夜に出ていることも、たまにある。
家に入りたければ鳴いて知らせるだろう。
亜紀ちゃんが一緒に寝たがり、俺はロボのことは気にせずに寝た。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「タマー」
ロボが庭でタマを呼んだ。
「なんだ?」
目の前に着物姿の美しい女が現われる。
「ちょっと困っちゃったー」
「どうしたんだ?」
二人は仲良しだ。
「天狐」となったタマは、妖魔の中でも強大な力を持つ。
戦闘力は本来の能力に比しては少ないが、それでもタマと戦って勝てる妖魔は少ない。
石神が「エクリプス・ネメシス(神罰の蝕)」と名付けた範囲攻撃は、精神を持つ存在を悉く消してしまう。
存在の「原罪」を揺さぶって、存在自身に自分を消滅させる。
罪の意識での自殺、というレベルではない。
存在の根幹を自身で消させるという、実存の核を操る超技だ。
石神に従う強大な妖魔たちにはその技は通じない。
いずれもこの世界の最高位とその直属の眷属たちだからだ。
中でも、ロボは別格だとタマは考えている。
地の王「クロピョン」と空の王「百万モメン」が双璧だが、タマはロボがその上を行く存在ではないかと感じていた。
ロボの精神は比較的低いモノのようにも見えるが、タマはその向こう側にある存在の大きさを感じていた。
普段はただのネコだが。
超絶の巨大な存在が、「ネコ」として存在することそのものが、タマには恐ろしい程に超越した力を感じる。
仮に地の王「クロピョン」がネコ程の存在になるのは不可能だ。
「こないださ、愛しのタカトラが新しい刀を手に入れたんだ」
「そうなのか」
「それをさ」
「うん」
「ポキッてやっちゃった」
「……」
ロボがタマに、石神の子どもたちが集まって騒いでいたことを聞いた。
ロボのお気に入りの柳が持ったので、爪を合わせたら折れてしまったと言う。
「主に叱られたか?」
「ううん、全然。愛しのタカトラは私には絶対に怒らないよ」
「そうか」
「私に善悪が無いのを分かってるから!」
「そうだな」
「でもね」
「うん」
「悪いことしちゃったなー」
「そうか」
タマはロボと話すのは大好きだったが、何分今は忙しかった。
石神の命で、アラスカや御堂家にいる人間たちの精神を監視しているためだ。
新たに入って来る人間の精神を探り、悪意のある者や問題のある者を処分したり石神に知らせたりしている。
また全員にある「操作」を埋め込み、裏切りや基準を超えた悪意を抱いた場合に「処分」される。
しかし悪意を抱く者の場合も、石神に役立ちそうな者を教え、タマが精神を改変することも多い。
もっと大規模に意識を操作することも出来たが、石神はタマの能力を限定的に使った。
その代わりに、常時監視する者も多くなり、タマはそれなりに忙しい。
「タマにさ、頼みたいことがあるんだ」
「なんだ、言ってみろ」
「「クロピョン」ってさ、いろんなとこから、いろんなものを持って来れるよね?」
「ああ、そうだな」
地の王である「クロピョン」は、地中を自在に操作し、人間の求める地下資源を移動させたり、また生成することも出来る。
「だからさ、タマに「クロピョン」に聞いて欲しいんだ。あの刀と同じものが持って来れないかな?」
「なるほど」
地の王「クロピョン」ほどの存在になると、意志疎通は出来ない。
存在の次元が離れすぎているので、概念と思考法が異なり過ぎているのだ。
タマほどの精神に関する超絶の能力があって、やっと意志疎通に似たようなことが出来る。
だからこそ、タマは主の石神が「クロピョン」を自在に従えていることに驚愕している。
「分かった、聞いてみよう」
「ありがとー!」
タマは「クロピョン」に語り掛けた。
地の王「クロピョン」はどこにでもいる。
タマは石神の庭の花壇に向けて意識を飛ばした。
花壇から「クロピョン」の触手が一本伸びて、「〇」を作った。
ズボッ。
花壇から何か細いものが飛び出した。
「あ!」
ロボが駆け寄った。
「ありがとー!」
「クロピョン」の触手は「💮(はなまる)」を描いていなくなった。
「良かったな」
「うん! タマもありがとう!」
「いいさ」
ロボが嬉しそうに日本刀を咥え、ウッドデッキに行くのをタマは見ていた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺の部屋がノックされた。
ドアを開けると、双子が立っていた。
興奮している。
「た、タカさん!」
「どうした!」
「ロボが!」
「あいつが?」
二人に腕を引っ張られた。
亜紀ちゃんも起きて付いて来る。
ウッドデッキの窓が開かれ、ロボがその前で身体を舐めている。
ウッドデッキの床に、日本刀が置いてあった。
「ロボの足元にあったの!」
「きっとロボが持って来たんだよ!」
「なんだと!」
ロボが俺の足元に来て、身体をこすりつけた。
甘えながら、「ニャーニャー」と鳴いている。
「これをどうやって……」
タマが近付いて来た。
「ロボが「クロピョン」に頼んだのだ」
「なんだ?」
「主の刀を壊してしまったことを気にしていたようでな。俺を通して「クロピョン」に手に入れられないかを頼んだのだ」
「そうだったのか」
俺は鳴いているロボを抱き上げた。
俺の顔を舐めて来る。
「お前、気にしてたのかよ」
俺が言うと、ロボが耳元で小さく鳴いた。
「ロボが何やったって、俺は気にしないぞ? お前は俺の最愛のネコだからなぁ」
「にゃー」
「では主、そろそろ戻る」
「ああ、タマもありがとうな」
「いつ、なんなりと」
タマが消えた。
俺はロボを降ろして刀を拾った。
「まさかまた「同田貫」を手に入れるとはな」
「タカさん、良かったね!」
ハーが笑顔で言った。
多分、ルーとハーも気にしていたのだろう。
俺が大喜びの直後にへし折れたからだ。
俺はウッドデッキに出て刀身を抜いた。
「……」
呆然と見ていた。
「タカさん、どうかしましたか?」
子どもたちが俺を見ている。
「同田貫じゃねぇ」
「はい?」
「同田貫」と同じく肉厚の刀だったが、より長い「大太刀」だ。
刀身には「五芒星」が手元から切っ先にまでびっしりと一列に彫られている。
何よりも、俺はその特殊な刀身の輝きを知っていた。
巨大な波動が手から流れ込んでくる。
「「虎王」じゃねぇか!」
「「「エェッーーーーー!」」」
「ニャー!」
子どもたちが驚き、ロボも付き合った。
俺たちが大騒ぎしているので、柳も起きて来た。
皇紀はヘッドホンで自家発電中なのだろう。
俺たちは喜びの「ヒモダンス」を踊った。
♪ ヒモ! ヒモ! タンポンポポポン! ♪
柳はそっと部屋に戻った。
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