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妖子の『日記』
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2週間もの休暇を終えた月曜日。
俺は意気揚々と出勤した。
部下たちが挨拶し、俺は全員にアラスカ名物「トラちゃん饅頭」を配る。
一江が部屋に入って来た。
その瞬間に思い出した。
(こいつから妖子の『日記』を奪い忘れた!)
俺が『週刊特ダネ妖怪』の読解とデータ作成をするように命じていたが、こいつは別途『日記』の解読を始めたかもしれない。
優秀なこいつの能力からして、その時間は十分にあったような気がする。
俺が考えている間も、一江は2週間の間の報告を俺にし、今週の予定を俺に伝えた。
「うん、ご苦労」
「はい」
何か暗い。
そして報告が終わったのに部屋を出て行かない。
「何かあったか?」
「はい。ここではお話しし難いので、別室で宜しいですか?」
「おう」
一江が空いている会議室の手配をした。
「もしかして『日記』の件か?」
「はい」
「!」
やはりそうだった。
一江の暗い顔は気になるが、俺は一江が余計なことを知った場合にはタマに記憶を消させるつもりでいた。
俺たちは会議室へ入った。
一江が鍵を掛ける。
普段はそんなことをしないので、俺は一江が何か重大なことを知ったと感じた。
「それでどうしたんだよ?」
「はい、実は……」
一江はそう言ったまま黙り込んだ。
タマを呼ぼうか悩んだ。
一江が知ったことを聞きたくなかった。
「御先祖の妖子は、ある旗本の援助を受けていました」
「ああ、そう聞いたな」
「その名前が分かったんです」
「なんだと!」
俺が思わず立ち上がると、一江が俺を見て小さく笑った。
「やっぱり、部長は知ってたんですね」
「……」
一江は本当に優秀だ。
もう、全てが分かっているのだろう。
「まあな。でも資料や証拠とかじゃねぇんだ。俺が先祖の夢を見た」
「夢?」
「俺は自分の先祖たちが大好きだからな。子どもの頃から色々な資料を読んで調べた。中でも大好きなのが「暴れ虎」の異名を持つ虎之介だ。江戸中期の大身旗本・石神家の当主だよな」
「はい」
やはり一江も虎之介の名を知っていた。
「夢の中で、虎之介が瓦版屋の妖子を支援していた。妖子に妖怪の情報を集めさせて、自分の仕事を手伝わせたんだよな」
「はい、妖子の日記にもその通りのことが書かれていました。江戸の町で知らない人間がいない有名な石神虎之介が自分を気に入ってくれ、仕事を手伝うように言ってくれたと。そりゃあもう喜んでいましたね」
「そうか」
「部長のご先祖のことを、如何に素晴らしい人なのかを書きまくっていましたよ。美しい顔で、楽しくて豪放磊落で、そしてこの上なく優しい」
「そうか」
「そして強い。江戸で評判の剣術道場の連中が虎之介さんを襲ったそうですが、全員叩きのめされたと」
「ほう」
妖子は日々の出来事を詳細に日記にしたためていたようだ。
俺の知らない虎之介のことも一江は知っていた。
「妖子は、当然ですがそんな虎之介さんを慕うようになりました」
「そうか」
いよいよヤバい。
「そして日記には、ついに二人が結ばれたと。部長!」
俺は無意識に「螺旋花」を一江の顔面にぶち込みそうになっていた。
「ああ、悪い悪い」
「なんですか!」
「冗談だって」
「でも、たった一度のことでしたので、結局子どもは生まれませんでした」
「なに?」
「そりゃ無理ですよ。結局、妖子は他の男と結婚したようです。でも一生、虎之介さんを慕っていたようですけどね」
「ほんとか!」
「そうですよ。うちの先祖のことでしたが、どうやら部長のご先祖が出て来たので、一応お話ししておこうかと」
「おう」
「孫には「本当は石神虎之介の血が流れている」と言っていたようですけどね。その時にはもう連れ合いは亡くなっていたようですので、ちょっとした夢を見たかったとかそんな感じなんでしょう」
「その嘘がお前の家系に伝わっていたのか」
「そのようです。まあ、日記には正直に書いてますんで、ちょっとした悪戯というか」
迷惑なこった。
「まあ、部長にお話ししておこうとは思ったんですが、部長はこんな話は聞きたくなかったかなと」
「そんなことはねぇ。聞けて良かったよ」
「そうですか」
本当に良かった。
俺と一江に血縁関係はねぇことが分かった。
「でも、不思議な縁ですよね。まさか私の先祖と部長のご先祖が繋がっていたなんて」
「本当にな。ああ、もう「繋がった」とか言うな」
「なんでですか!」
俺は笑って、虎之介が夢の中で「虎王」を使っていたと話した。
「え! それって!」
「まあ、あくまでも夢だ。他にも御堂家とかも出て来たしな。夢の中で俺が何かを勝手に構築していただけかもしれん。だけど、妖子のことがあったからな。もしかしたら俺たちは昔からの縁でつなが、いや、関わっているのかもしれん」
「繋がったでいいじゃないですか」
「言うなぁ!」
一江は憮然としていたが、やがて笑い出した。
「でも、本当に私の先祖と部長のご先祖は関わっていたんですよね」
「そうらしいな」
一江は『週刊特ダネ妖怪』を全部解読して麗星に送ってあると言った。
「道間家でも欠けていた号があったらしくて、感謝されましたよ」
「そうか」
「『日記』のことは誰にも話しません。妖子のプライベートですしね」
「そうしてくれ」
「部長には、全部データに起こしましょうか?」
「いや、いいよ。俺が見るべきものでもないだろう」
「そうです?」
「ああ。もしも俺に必要なことがあったら、お前がちゃんと教えてくれるだろうしな」
「はい、それはもちろん。ああ、それで早速なんですが、妖子はある特殊な器具で妖怪を探していたようで」
「うん、それは道間家の情報で分かっているんだ。幕府の命令で、妖魔を感知する道具を道間家で開発したそうだ」
「ああ、それですね! 妖子の『日記』では、京都で作られたものだとしか書いていませんでしたが、道間家だったんですね」
「その道具はお前の実家にあったりするか?」
「いいえ。『日記』にも、御役目が終わった時に京都へ返したと」
「そうか」
一江が難しい顔になった。
「どうした?」
「それが……ちょっと話し難いんですが」
「あんだよ?」
「あの、妖子が結婚したのを機に、虎之介さんが妖子を解雇したようで」
「そうなのか?」
「はい。沢山の支度金を受け取ったと『日記』には書かれています」
「へぇー」
「それでですね」
「おう」
「その妖子の結婚相手なんですが」
「おう」
「虎之介さんの家の家来で、「斎藤」という男だったそうで」
「!」
俺は爆笑した。
「まさか、関係ありませんよね?」
「さあな」
「部長!」
「ワハハハハハハ!」
俺の笑いが収まるまで、一江は釈然としない顔をしていた。
「妖子の『日記』には、結婚後もずっと虎之介さんの仕事を続けたかったそうです」
「そうか」
「でも、虎之介さんから「お前は幸せになれ」と言われ、危険な仕事から外されたそうです」
「そうか」
「部長」
「なんだよ」
「私は結婚しませんから!」
俺は笑った。
「一江よ」
「はい!」
「そういうのは、結婚出来る人間が言うもんだ」
「部長!」
「お前は違うだろう? まあ、俺の右腕であることで満足しろ。お前は俺が一生手放すことはねぇ」
「はい!」
「これからも頼むぞ」
「はい!」
俺たちは仕事に戻った。
俺は一江に、オークラの「山里」で昼食を奢った。
こんなことくらいしか、一江にしてやれない。
「繋がる」とか、絶対に無理だからな、一江。
しかし、虎之介は本当に出来たのだろうか。
まあ、確認したくもねぇが。
俺は意気揚々と出勤した。
部下たちが挨拶し、俺は全員にアラスカ名物「トラちゃん饅頭」を配る。
一江が部屋に入って来た。
その瞬間に思い出した。
(こいつから妖子の『日記』を奪い忘れた!)
俺が『週刊特ダネ妖怪』の読解とデータ作成をするように命じていたが、こいつは別途『日記』の解読を始めたかもしれない。
優秀なこいつの能力からして、その時間は十分にあったような気がする。
俺が考えている間も、一江は2週間の間の報告を俺にし、今週の予定を俺に伝えた。
「うん、ご苦労」
「はい」
何か暗い。
そして報告が終わったのに部屋を出て行かない。
「何かあったか?」
「はい。ここではお話しし難いので、別室で宜しいですか?」
「おう」
一江が空いている会議室の手配をした。
「もしかして『日記』の件か?」
「はい」
「!」
やはりそうだった。
一江の暗い顔は気になるが、俺は一江が余計なことを知った場合にはタマに記憶を消させるつもりでいた。
俺たちは会議室へ入った。
一江が鍵を掛ける。
普段はそんなことをしないので、俺は一江が何か重大なことを知ったと感じた。
「それでどうしたんだよ?」
「はい、実は……」
一江はそう言ったまま黙り込んだ。
タマを呼ぼうか悩んだ。
一江が知ったことを聞きたくなかった。
「御先祖の妖子は、ある旗本の援助を受けていました」
「ああ、そう聞いたな」
「その名前が分かったんです」
「なんだと!」
俺が思わず立ち上がると、一江が俺を見て小さく笑った。
「やっぱり、部長は知ってたんですね」
「……」
一江は本当に優秀だ。
もう、全てが分かっているのだろう。
「まあな。でも資料や証拠とかじゃねぇんだ。俺が先祖の夢を見た」
「夢?」
「俺は自分の先祖たちが大好きだからな。子どもの頃から色々な資料を読んで調べた。中でも大好きなのが「暴れ虎」の異名を持つ虎之介だ。江戸中期の大身旗本・石神家の当主だよな」
「はい」
やはり一江も虎之介の名を知っていた。
「夢の中で、虎之介が瓦版屋の妖子を支援していた。妖子に妖怪の情報を集めさせて、自分の仕事を手伝わせたんだよな」
「はい、妖子の日記にもその通りのことが書かれていました。江戸の町で知らない人間がいない有名な石神虎之介が自分を気に入ってくれ、仕事を手伝うように言ってくれたと。そりゃあもう喜んでいましたね」
「そうか」
「部長のご先祖のことを、如何に素晴らしい人なのかを書きまくっていましたよ。美しい顔で、楽しくて豪放磊落で、そしてこの上なく優しい」
「そうか」
「そして強い。江戸で評判の剣術道場の連中が虎之介さんを襲ったそうですが、全員叩きのめされたと」
「ほう」
妖子は日々の出来事を詳細に日記にしたためていたようだ。
俺の知らない虎之介のことも一江は知っていた。
「妖子は、当然ですがそんな虎之介さんを慕うようになりました」
「そうか」
いよいよヤバい。
「そして日記には、ついに二人が結ばれたと。部長!」
俺は無意識に「螺旋花」を一江の顔面にぶち込みそうになっていた。
「ああ、悪い悪い」
「なんですか!」
「冗談だって」
「でも、たった一度のことでしたので、結局子どもは生まれませんでした」
「なに?」
「そりゃ無理ですよ。結局、妖子は他の男と結婚したようです。でも一生、虎之介さんを慕っていたようですけどね」
「ほんとか!」
「そうですよ。うちの先祖のことでしたが、どうやら部長のご先祖が出て来たので、一応お話ししておこうかと」
「おう」
「孫には「本当は石神虎之介の血が流れている」と言っていたようですけどね。その時にはもう連れ合いは亡くなっていたようですので、ちょっとした夢を見たかったとかそんな感じなんでしょう」
「その嘘がお前の家系に伝わっていたのか」
「そのようです。まあ、日記には正直に書いてますんで、ちょっとした悪戯というか」
迷惑なこった。
「まあ、部長にお話ししておこうとは思ったんですが、部長はこんな話は聞きたくなかったかなと」
「そんなことはねぇ。聞けて良かったよ」
「そうですか」
本当に良かった。
俺と一江に血縁関係はねぇことが分かった。
「でも、不思議な縁ですよね。まさか私の先祖と部長のご先祖が繋がっていたなんて」
「本当にな。ああ、もう「繋がった」とか言うな」
「なんでですか!」
俺は笑って、虎之介が夢の中で「虎王」を使っていたと話した。
「え! それって!」
「まあ、あくまでも夢だ。他にも御堂家とかも出て来たしな。夢の中で俺が何かを勝手に構築していただけかもしれん。だけど、妖子のことがあったからな。もしかしたら俺たちは昔からの縁でつなが、いや、関わっているのかもしれん」
「繋がったでいいじゃないですか」
「言うなぁ!」
一江は憮然としていたが、やがて笑い出した。
「でも、本当に私の先祖と部長のご先祖は関わっていたんですよね」
「そうらしいな」
一江は『週刊特ダネ妖怪』を全部解読して麗星に送ってあると言った。
「道間家でも欠けていた号があったらしくて、感謝されましたよ」
「そうか」
「『日記』のことは誰にも話しません。妖子のプライベートですしね」
「そうしてくれ」
「部長には、全部データに起こしましょうか?」
「いや、いいよ。俺が見るべきものでもないだろう」
「そうです?」
「ああ。もしも俺に必要なことがあったら、お前がちゃんと教えてくれるだろうしな」
「はい、それはもちろん。ああ、それで早速なんですが、妖子はある特殊な器具で妖怪を探していたようで」
「うん、それは道間家の情報で分かっているんだ。幕府の命令で、妖魔を感知する道具を道間家で開発したそうだ」
「ああ、それですね! 妖子の『日記』では、京都で作られたものだとしか書いていませんでしたが、道間家だったんですね」
「その道具はお前の実家にあったりするか?」
「いいえ。『日記』にも、御役目が終わった時に京都へ返したと」
「そうか」
一江が難しい顔になった。
「どうした?」
「それが……ちょっと話し難いんですが」
「あんだよ?」
「あの、妖子が結婚したのを機に、虎之介さんが妖子を解雇したようで」
「そうなのか?」
「はい。沢山の支度金を受け取ったと『日記』には書かれています」
「へぇー」
「それでですね」
「おう」
「その妖子の結婚相手なんですが」
「おう」
「虎之介さんの家の家来で、「斎藤」という男だったそうで」
「!」
俺は爆笑した。
「まさか、関係ありませんよね?」
「さあな」
「部長!」
「ワハハハハハハ!」
俺の笑いが収まるまで、一江は釈然としない顔をしていた。
「妖子の『日記』には、結婚後もずっと虎之介さんの仕事を続けたかったそうです」
「そうか」
「でも、虎之介さんから「お前は幸せになれ」と言われ、危険な仕事から外されたそうです」
「そうか」
「部長」
「なんだよ」
「私は結婚しませんから!」
俺は笑った。
「一江よ」
「はい!」
「そういうのは、結婚出来る人間が言うもんだ」
「部長!」
「お前は違うだろう? まあ、俺の右腕であることで満足しろ。お前は俺が一生手放すことはねぇ」
「はい!」
「これからも頼むぞ」
「はい!」
俺たちは仕事に戻った。
俺は一江に、オークラの「山里」で昼食を奢った。
こんなことくらいしか、一江にしてやれない。
「繋がる」とか、絶対に無理だからな、一江。
しかし、虎之介は本当に出来たのだろうか。
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