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別荘の日々 X
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六花とシャワーを浴びている間に、お茶の用意が出来ていた。
六花が響子を起こしに行く。
「今日も杏仁豆腐ですね!」
亜紀ちゃんが喜ぶ。
今日はミルクティにして、杏仁豆腐を食べた。
やはり美味い。
3つほど余った。
普通の家ならば「食べたい人が」でいいのだが、うちの場合怪我人が出る。
響子はもう多い。
俺は紅茶をポットに入れ、杏仁豆腐を持ってウッドデッキに出た。
ロボも付いて来る。
ウッドデッキの屋根のある下に、白いテーブルセットを置いた。
「タマ! タヌ吉! イリス!」
タマが瞬間に現われ、タヌ吉は門から入って来る。
イリスは天空から降りて来て、白いレースの女性と化した。
ロボが嬉しそうにタマの傍に駆け寄って行く。
「お前ら、好きかどうかは分からんが美味い杏仁豆腐があるんだ」
三人は喜んで食べた。
俺も一緒に紅茶を飲んだ。
子どもたちが離れて見ていた。
日差しは強いが、日陰に入ると気持ちのいい風が涼しい。
「そう言えばよ、タヌ吉」
「はい、なんでございましょうか」
「『週刊特ダネ妖怪』って知ってるか?」
「ああ、江戸の瓦版屋がそんなものを作っていましたね」
「そうなんだよ。お前のことは、そこに書いてあったんで知ったんだよな」
「懐かしゅうございます」
「それでな、あの瓦版にあったものって、成敗されたものじゃないのか?」
「いいえ、そうではございません。確かに石神虎之介様がいらっしゃいましたが、わたくしをご覧になって……」
「お前! うちのご先祖を知ってるのか!」
「はい。もちろん仮初とは申しましても「虎王」の主でしたから」
タマが、タヌ吉は代々の「虎王」の主の大ファンなのだと説明した。
「おい、ご先祖はどんな人だったんだ!」
「それはもう、美しい方でした。高虎様は美しくも精悍なお方ですが、虎之介様はもう美しいのなんのと」
「そうかぁ」
「剣の腕前も、それは凄まじい方で。あの方に斬られぬ妖怪はほとんどおりませんでしたでしょう」
俺は嬉しくなった。
「そうかぁ! それで、あの瓦版の妖怪というのは、じゃあどういうものだったんだ?」
「あの大層ブサイクな瓦版屋が探し出し、主に人間に害を為さぬモノだったと」
「そうなのか?」
「はい。ただ、無暗に近づかぬようにという意図もございましたでしょうが」
俺はもう少し突っ込んでみた。
「あの瓦版屋は、どうやってお前たちを見つけていたんだ?」
「何やら、特殊な道具を持っていました」
「なんだと!」
「陰陽五行の羅盤のようなものでした」
「!」
アラスカで、麗星がそのようなものを持っていた。
「タヌ吉、お前風呂が好きだったな?」
「はい。良いものでございます」
「よし! ここの風呂に入って行けよ! ああ、タマとイリスも一緒にどうだ?」
「分かった」
「ありがたく」
俺は興奮した。
その道具は、俺たちが考えている「霊素」を感知する道具ではないのか。
だとすれば、双子に解析させれば、「霊素」を捉える機械を作ることが出来るのではないか。
よく考えてみれば、俺はアラスカで麗星に見せてもらっていたのだ。
未知のエネルギー、もしくは構築される何かを感知する道具だった。
四人で風呂に入った。
三人とも美しく、物凄いスタイルだった。
俺は三人の身体を順番に洗った。
大興奮した。
やった。
風呂から上がり、三人は帰って行った。
双子を呼んだ。
「中国の陰陽五行の道具で「羅盤」というものがある」
「「はい」」
「麗星さんに見せてもらったことがあるんだが、土地の良し悪しを探ることが出来る」
「「はい」」
「同じようなものを、江戸時代の瓦版屋が持っていた。それを使って妖魔を探し出していた」
「「!」」
双子が息を呑んだ。
「要は、妖魔を感知することが出来る道具が存在するということだ。その道具の構造を調べれば、俺たちは妖魔感知の道具、つまり「霊素」を観測する機械が創れる!」
「タカさん!」
「落ち着け、ルー。まだ手元にない。手がかりは麗星だ」
「「うん!」」
「もう一人、その瓦版屋の子孫の一江だ」
「「?」」
俺は一江が実家から『週刊特ダネ妖怪』と共に、日記を手に入れたことを話した。
「瓦版には多分書いていないだろう。あるとすれば日記だ」
「貸してもらおうよ!」
「無理だ。俺もその話を聞いて頼んだんだけどな。先祖の大事なものだから、他人には渡せないと言われた」
「でも、それだって!」
双子も興奮している。
俺たちの戦いの根幹に関わることだからだ。
「それにな、道間家でも瓦版の大半を持っているようなんだが、どうも一江の先祖は字が汚くて読めねぇらしい。あの古文書が得意な麗星たちでもそうなんだ。俺たちでは手も足も出ない」
俺もそこそこは草書が読めるが、山岡鉄舟くらいの超達筆になると駄目なことも多い。
「草書はな、親しい人間にしか読めないことも多いんだ。特別な崩し方をするからな。瓦版は、恐らくは江戸市民向けというよりも、一江の先祖が関りを持っていた人間たちに向けてのものだったのかもしれん」
「そういう人は、読み方を知っていたってこと?」
「そうだ。一種の暗号文みたいなものだな。そうやって昔は機密保持みたいな要素もあったんだよ」
「なるほど!」
「血筋なのか、一江には読めるようなんだけどな」
双子が考え込む。
「それとな」
「まだあるの?」
「ああ、これはここだけの秘密なんだけどな」
「「うん!」」
俺は二人の頭を寄せて、小声で話す。
「俺のご先祖の虎之介がな、一江の先祖の瓦版屋の後見人みたいなことをしてたらしい」
「「え!」」
「まあ、版刷りの費用の他、生活の面倒までな。旗本だったから、金はあったんだ」
「すごいね!」
「それでな」
「「うん!」」
「一江の先祖がどうも虎之介に惚れ込んでな」
「「うん!」」
「やったらしい」
「「ギャハハハハハハハ!!!」」
二人の頭をはたいた。
「黙れ! いいか! 絶対に誰にも言うなよ!」
「「はーい!」」
「バラしたら、俺の最恐映像をたっぷり見せるからな!」
「「は、はい!」」
身に染みたようだ。
「だからよ、日記にはそのことも書かれている可能性が高い」
「そうだよね」
「まずいだろ?」
「そうかもね」
「一江が知ってみろ! 大変なことになるぞ!」
「どんな?」
「いや、分からんが」
分からない。
「でも、俺は絶対に知られたくねぇ! あいつと同じ血が流れてるなんてなぁ」
「別にいいじゃん」
「よくねぇ! 冗談じゃねぇ!」
「分かったよ。じゃあ、どうしようか」
「まず、一江家の汚ねぇ字が読める人間を探す」
「なるほど」
「その後に、一江から日記を借りる。ダメなら、奪い取る」
「可哀そうだけどね」
「これも日本を守るためだ」
「タカさんが嫌なだけじゃん」
ハーの頭を引っぱたく。
「まずは、道間家だ。先祖は読めていたんだろうからな。それと他に、古文書の解読の専門家を手当たり次第に探すぞ!」
「「はーい」」
解散した。
まあ、もう一つ。
一江の親に読んでもらうという手もあるのだが。
でも一江の親に会うなんて、俺はしたくない。
一江に知られる可能性も高い。
最後の手段の一つだ。
俺は一江の顔面を思い出した。
何故か、一江はニコニコと笑っていた。
まあ、あいつの笑顔は悪くはない。
六花が響子を起こしに行く。
「今日も杏仁豆腐ですね!」
亜紀ちゃんが喜ぶ。
今日はミルクティにして、杏仁豆腐を食べた。
やはり美味い。
3つほど余った。
普通の家ならば「食べたい人が」でいいのだが、うちの場合怪我人が出る。
響子はもう多い。
俺は紅茶をポットに入れ、杏仁豆腐を持ってウッドデッキに出た。
ロボも付いて来る。
ウッドデッキの屋根のある下に、白いテーブルセットを置いた。
「タマ! タヌ吉! イリス!」
タマが瞬間に現われ、タヌ吉は門から入って来る。
イリスは天空から降りて来て、白いレースの女性と化した。
ロボが嬉しそうにタマの傍に駆け寄って行く。
「お前ら、好きかどうかは分からんが美味い杏仁豆腐があるんだ」
三人は喜んで食べた。
俺も一緒に紅茶を飲んだ。
子どもたちが離れて見ていた。
日差しは強いが、日陰に入ると気持ちのいい風が涼しい。
「そう言えばよ、タヌ吉」
「はい、なんでございましょうか」
「『週刊特ダネ妖怪』って知ってるか?」
「ああ、江戸の瓦版屋がそんなものを作っていましたね」
「そうなんだよ。お前のことは、そこに書いてあったんで知ったんだよな」
「懐かしゅうございます」
「それでな、あの瓦版にあったものって、成敗されたものじゃないのか?」
「いいえ、そうではございません。確かに石神虎之介様がいらっしゃいましたが、わたくしをご覧になって……」
「お前! うちのご先祖を知ってるのか!」
「はい。もちろん仮初とは申しましても「虎王」の主でしたから」
タマが、タヌ吉は代々の「虎王」の主の大ファンなのだと説明した。
「おい、ご先祖はどんな人だったんだ!」
「それはもう、美しい方でした。高虎様は美しくも精悍なお方ですが、虎之介様はもう美しいのなんのと」
「そうかぁ」
「剣の腕前も、それは凄まじい方で。あの方に斬られぬ妖怪はほとんどおりませんでしたでしょう」
俺は嬉しくなった。
「そうかぁ! それで、あの瓦版の妖怪というのは、じゃあどういうものだったんだ?」
「あの大層ブサイクな瓦版屋が探し出し、主に人間に害を為さぬモノだったと」
「そうなのか?」
「はい。ただ、無暗に近づかぬようにという意図もございましたでしょうが」
俺はもう少し突っ込んでみた。
「あの瓦版屋は、どうやってお前たちを見つけていたんだ?」
「何やら、特殊な道具を持っていました」
「なんだと!」
「陰陽五行の羅盤のようなものでした」
「!」
アラスカで、麗星がそのようなものを持っていた。
「タヌ吉、お前風呂が好きだったな?」
「はい。良いものでございます」
「よし! ここの風呂に入って行けよ! ああ、タマとイリスも一緒にどうだ?」
「分かった」
「ありがたく」
俺は興奮した。
その道具は、俺たちが考えている「霊素」を感知する道具ではないのか。
だとすれば、双子に解析させれば、「霊素」を捉える機械を作ることが出来るのではないか。
よく考えてみれば、俺はアラスカで麗星に見せてもらっていたのだ。
未知のエネルギー、もしくは構築される何かを感知する道具だった。
四人で風呂に入った。
三人とも美しく、物凄いスタイルだった。
俺は三人の身体を順番に洗った。
大興奮した。
やった。
風呂から上がり、三人は帰って行った。
双子を呼んだ。
「中国の陰陽五行の道具で「羅盤」というものがある」
「「はい」」
「麗星さんに見せてもらったことがあるんだが、土地の良し悪しを探ることが出来る」
「「はい」」
「同じようなものを、江戸時代の瓦版屋が持っていた。それを使って妖魔を探し出していた」
「「!」」
双子が息を呑んだ。
「要は、妖魔を感知することが出来る道具が存在するということだ。その道具の構造を調べれば、俺たちは妖魔感知の道具、つまり「霊素」を観測する機械が創れる!」
「タカさん!」
「落ち着け、ルー。まだ手元にない。手がかりは麗星だ」
「「うん!」」
「もう一人、その瓦版屋の子孫の一江だ」
「「?」」
俺は一江が実家から『週刊特ダネ妖怪』と共に、日記を手に入れたことを話した。
「瓦版には多分書いていないだろう。あるとすれば日記だ」
「貸してもらおうよ!」
「無理だ。俺もその話を聞いて頼んだんだけどな。先祖の大事なものだから、他人には渡せないと言われた」
「でも、それだって!」
双子も興奮している。
俺たちの戦いの根幹に関わることだからだ。
「それにな、道間家でも瓦版の大半を持っているようなんだが、どうも一江の先祖は字が汚くて読めねぇらしい。あの古文書が得意な麗星たちでもそうなんだ。俺たちでは手も足も出ない」
俺もそこそこは草書が読めるが、山岡鉄舟くらいの超達筆になると駄目なことも多い。
「草書はな、親しい人間にしか読めないことも多いんだ。特別な崩し方をするからな。瓦版は、恐らくは江戸市民向けというよりも、一江の先祖が関りを持っていた人間たちに向けてのものだったのかもしれん」
「そういう人は、読み方を知っていたってこと?」
「そうだ。一種の暗号文みたいなものだな。そうやって昔は機密保持みたいな要素もあったんだよ」
「なるほど!」
「血筋なのか、一江には読めるようなんだけどな」
双子が考え込む。
「それとな」
「まだあるの?」
「ああ、これはここだけの秘密なんだけどな」
「「うん!」」
俺は二人の頭を寄せて、小声で話す。
「俺のご先祖の虎之介がな、一江の先祖の瓦版屋の後見人みたいなことをしてたらしい」
「「え!」」
「まあ、版刷りの費用の他、生活の面倒までな。旗本だったから、金はあったんだ」
「すごいね!」
「それでな」
「「うん!」」
「一江の先祖がどうも虎之介に惚れ込んでな」
「「うん!」」
「やったらしい」
「「ギャハハハハハハハ!!!」」
二人の頭をはたいた。
「黙れ! いいか! 絶対に誰にも言うなよ!」
「「はーい!」」
「バラしたら、俺の最恐映像をたっぷり見せるからな!」
「「は、はい!」」
身に染みたようだ。
「だからよ、日記にはそのことも書かれている可能性が高い」
「そうだよね」
「まずいだろ?」
「そうかもね」
「一江が知ってみろ! 大変なことになるぞ!」
「どんな?」
「いや、分からんが」
分からない。
「でも、俺は絶対に知られたくねぇ! あいつと同じ血が流れてるなんてなぁ」
「別にいいじゃん」
「よくねぇ! 冗談じゃねぇ!」
「分かったよ。じゃあ、どうしようか」
「まず、一江家の汚ねぇ字が読める人間を探す」
「なるほど」
「その後に、一江から日記を借りる。ダメなら、奪い取る」
「可哀そうだけどね」
「これも日本を守るためだ」
「タカさんが嫌なだけじゃん」
ハーの頭を引っぱたく。
「まずは、道間家だ。先祖は読めていたんだろうからな。それと他に、古文書の解読の専門家を手当たり次第に探すぞ!」
「「はーい」」
解散した。
まあ、もう一つ。
一江の親に読んでもらうという手もあるのだが。
でも一江の親に会うなんて、俺はしたくない。
一江に知られる可能性も高い。
最後の手段の一つだ。
俺は一江の顔面を思い出した。
何故か、一江はニコニコと笑っていた。
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