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挿話: 海水浴
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「ねータカさん! また海に行きましょうよー!」
朝食の後で亜紀ちゃんが言った。
「やだよ。暑いし遠いし」
「そんなー」
「みんなで行って来いよ」
柳もこっちに来る。
「亜紀ちゃんの水着、見れますよー」
「裸を散々見てるだろう!」
「えーん、安売りし過ぎたー」
「俺は買ってねぇ!」
柳がなんかポーズをしている。
「私の水着も」
「お前のも散々見たぁ!」
「えーん」
亜紀ちゃんと柳が「タカさんはずるい」とか「騙された」とかコソコソ話し合っていた。
「うるせぇ! とにかくお前らで遊んで来い!」
「「はーい」」
柳の運転で、子どもたちが海に行くことになった。
「ロボも行くー?」
ロボは俺の顔と亜紀ちゃんたちを見ていたが、楽しそうなので亜紀ちゃんたちと行くことにしたようだ。
俺は別に構わない。
独りで久しぶりにのんびりしよう。
皇紀は別に行きたくないようだったが、連れていかれた。
多分、ビーチでの荷物番だろう。
可愛そうだが、あいつの運命だ。
大好きな姉妹たちと一緒にいるのだ。
五人と一匹がアルファードに乗って出掛けた。
7人乗りなので、余裕がある。
まあ、楽しんで来て欲しい。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「亜紀ちゃんももうすぐ免許が取れるね」
「はい! 楽しみです!」
柳が助手席の亜紀に話し掛けている。
「免許はミッション?」
「もちろん! タカさんを乗せるんで、ミッションじゃないと」
「そうかー」
「自分の車は決めてるの?」
「うーん、悩んでます。タカさんには「ダッジ チャレンジャー SRT デーモン」を勧められてるんですが」
「へー」
柳は全然知らない。
「でも酷いんですよ! シートが一個しかないんです!」
「え?」
「「亜紀ちゃんはボッチだから、いいだろう」って! 酷いと思いません?」
「そりゃ、そうかなー」
柳はちょっと分かる。
「私だって、友達いるのにー」
「真夜ちゃんとかね」
「そうですよ!」
それだけだ。
昼頃に、伊豆の白浜海岸に着いた。
「メシだぁー!」
みんなで叫ぶ。
亜紀が中心になり、近くの店を検索する。
「釜めしあるよ!」
「タカさん好きだよね。来れば良かったのに」
「でも、出て来るのに時間がかかるよね」
「あ! バーベキューあるじゃん!」
「ハー、私たちのバーベキューじゃないよ」
「そっか」
全員が何となく、自分たちが違うと分かっている。
「じゃー、やっぱ焼肉?」
「折角伊豆まで来たのに。あー! 伊勢海老だって!」
「「「「そこだぁー!」」」」
向かった。
「こんにちはー」
途中で予約している。
すぐに席に案内された。
「メニュー全部、二人前で!」
「はい?」
「早く早くー」
「あと、伊勢海老を二尾ずつ焼いて!」
「えーと」
「急いで下さい!」
「は、はい!」
厨房から主人らしい男性が出て来る。
「あの、ご注文は本当に?」
「「「「「はい!」」」」」
「でも、流石に食べれませんよ」
「「「「「食べる!」」」」」
「じゃあ、どんどん作るけど、途中で止めて下さいね」
「「「「「はい!」」」」」
優しい主人だった。
でも、その優しさは、まったく必要なかった。
注文が本当に全部出て、大量の洗物に店の人間が驚く。
「どうする、もう一周する?」
「そうだねー」
「あの! 一部もう品切れに!」
主人が慌てて叫んだ。
「じゃー、一番大きかった膳と、大エビフライと、サザエのいろんなやつと……」
最初に出迎えた店員が、主人の指示で暖簾を仕舞いに行った。
子どもたちは大満足で店を出た。
「じゃー、帰ろっか?」
「ルーちゃーん!」
当初の目的を忘れたルーに、柳が泣きつく。
「冗談だって! はい、泳ぎに行きましょう!」
みんなで白浜海岸へ向かい、海の家で着替えた。
パラソルを借り、皇紀が荷物番をする。
皇紀はノートパソコンで作業を始めた。
石神に言われたビデをカメラを回す。
女の子四人が水着で海に向かう。
柳173センチ、亜紀175センチ、ルーとハー170センチ。
全員胸は慎ましいが、スタイルは良い。
顔は抜群に綺麗だ。
海に入るので、サングラスは外し、美しい素顔を見せている。
5人組の若い男が近付いて来た。
髪を染め、首には金のネックレスをしている。
二人は、身体の一部にタトゥを入れていた。
「ねぇねぇ!」
亜紀たちが立ち止まり、五人の男を見た。
「俺たちと一緒に遊ばない?」
ズドッ グシャ ぽーん バシャン ぷかぷか。
男たちは、殴られ顔を潰され投げられて、一瞬で海に浮かんだ。
亜紀たちは男の一人が持っていたビーチボールで遊び、気ままに泳いだ。
「ねぇねぇ!」
ズドッ グシャ ぽーん バシャン ぷかぷか。
「よー、君たちさー」
ズドッ グシャ ぽーん バシャン ぷかぷか。
「なあ、みんな綺麗じゃん」
ズドッ グシャ ぽーん バシャン ぷかぷか。
楽しく遊んで、一度皇紀のパラソルに戻った。
皇紀はパソコンを操り、ロボはその隣でぐったり寝ていた。
「冷たいコークが飲みたいな」
「「クリームメロンソーダ!」」
「ビール!」
「ニャー!」
皇紀が何も言わずに、海の家に走った。
枝豆と焼きそばも持って来る。
ロボは冷たいミルクをもらった。
五人で喉を潤し、少し休んだ。
「あ、あれナンダ?」
ハーが海を指差して言った。
水上バイクが10台程も来て、結構なスピードで走っている。
「水上バイクだね」
「乗ってみたいね」
「楽しそうだよね」
魔王と悪魔たちが言った。
「ちょっと借りてこようか!」
魔王が指をバキバキ鳴らして言った。
多分、貸してくれるだろう。
「あ! あれ、危ないよ!」
何台かの水上バイクが、泳いでいた人のすれすれを通り抜けた。
「あいつら! 何やってんのよ!」
「世直しだぁー!」
魔王が首をガキガキ鳴らして叫んだ。
「ちょっと、ダメだよ! こんな所で!」
柳が叫んだ。
しかし、魔王と悪魔たちはもう走り出していた。
「あいつら、調子に乗ってどんどんやってるよ!」
「一気にやるかぁー!」
「亜紀ちゃん、どうすんの?」
「電子部品をぶっ潰す!」
亜紀が空中に跳び上がった。
「「轟雷」!」
「亜紀ちゃん! それはダメだってぇー!」
必死にハーが叫んだが、亜紀は無視した。
水上バイクの集団の上から、激しい雷光が突き刺さった。
その瞬間、海に入っていた100人以上が失神した。
海水は電気をよく通す。
ぷかぷかぷかぷかぷかぷか……。
双子が必死で全員を浜に上げ、遅れて亜紀と柳も救助に回った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「「「「「ただいまー」」」」」
「にゃー!」
子どもたちが帰って来た。
「おう! おかえり。楽しんで来たか?」
「「「「「はーい!」」」」」
「にゃ!」
「なんかニュースでよ。伊豆の白浜海岸で大量の失神者だってよ」
「へ、へぇー」
「雷が落ちたらしいぞ。ところでお前ら、どこの海に行ったの?」
「えーと、九十九里浜」
「そっか。良かったよ、危ない目に遭わなくて」
「エヘヘヘヘ」
皇紀がビデオカメラからSDカードを抜いて、俺に渡した。
「タカさん、これ」
「ご苦労」
「皇紀!」
亜紀ちゃんが叫ぶ。
「俺が、お前らが何かしたら撮影しておけと命じた」
「……」
柳が亜紀ちゃんを突き、ダメだよ、と言っている。
「俺は嘘を吐かれるのが大嫌いなのは知ってるよなぁ」
「「「「「すみませんでしたー!」」」」」
全員が土下座した。
亜紀ちゃんが正直に話した。
救助してから、急いで逃げて来たらしい。
亜紀ちゃんの頭頂に拳骨を落とした。
白目を剥いた。
双子にも落とす。
動画を見た。
子どもたちが遊んでいた。
笑いながら、ビーチボールを打ち合い、泳いでいた。
ロボを抱き寄せた。
「楽しそうだな。良かった」
ロボが甘えて俺の耳を舐めた。
少し、海の香りがした。
朝食の後で亜紀ちゃんが言った。
「やだよ。暑いし遠いし」
「そんなー」
「みんなで行って来いよ」
柳もこっちに来る。
「亜紀ちゃんの水着、見れますよー」
「裸を散々見てるだろう!」
「えーん、安売りし過ぎたー」
「俺は買ってねぇ!」
柳がなんかポーズをしている。
「私の水着も」
「お前のも散々見たぁ!」
「えーん」
亜紀ちゃんと柳が「タカさんはずるい」とか「騙された」とかコソコソ話し合っていた。
「うるせぇ! とにかくお前らで遊んで来い!」
「「はーい」」
柳の運転で、子どもたちが海に行くことになった。
「ロボも行くー?」
ロボは俺の顔と亜紀ちゃんたちを見ていたが、楽しそうなので亜紀ちゃんたちと行くことにしたようだ。
俺は別に構わない。
独りで久しぶりにのんびりしよう。
皇紀は別に行きたくないようだったが、連れていかれた。
多分、ビーチでの荷物番だろう。
可愛そうだが、あいつの運命だ。
大好きな姉妹たちと一緒にいるのだ。
五人と一匹がアルファードに乗って出掛けた。
7人乗りなので、余裕がある。
まあ、楽しんで来て欲しい。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「亜紀ちゃんももうすぐ免許が取れるね」
「はい! 楽しみです!」
柳が助手席の亜紀に話し掛けている。
「免許はミッション?」
「もちろん! タカさんを乗せるんで、ミッションじゃないと」
「そうかー」
「自分の車は決めてるの?」
「うーん、悩んでます。タカさんには「ダッジ チャレンジャー SRT デーモン」を勧められてるんですが」
「へー」
柳は全然知らない。
「でも酷いんですよ! シートが一個しかないんです!」
「え?」
「「亜紀ちゃんはボッチだから、いいだろう」って! 酷いと思いません?」
「そりゃ、そうかなー」
柳はちょっと分かる。
「私だって、友達いるのにー」
「真夜ちゃんとかね」
「そうですよ!」
それだけだ。
昼頃に、伊豆の白浜海岸に着いた。
「メシだぁー!」
みんなで叫ぶ。
亜紀が中心になり、近くの店を検索する。
「釜めしあるよ!」
「タカさん好きだよね。来れば良かったのに」
「でも、出て来るのに時間がかかるよね」
「あ! バーベキューあるじゃん!」
「ハー、私たちのバーベキューじゃないよ」
「そっか」
全員が何となく、自分たちが違うと分かっている。
「じゃー、やっぱ焼肉?」
「折角伊豆まで来たのに。あー! 伊勢海老だって!」
「「「「そこだぁー!」」」」
向かった。
「こんにちはー」
途中で予約している。
すぐに席に案内された。
「メニュー全部、二人前で!」
「はい?」
「早く早くー」
「あと、伊勢海老を二尾ずつ焼いて!」
「えーと」
「急いで下さい!」
「は、はい!」
厨房から主人らしい男性が出て来る。
「あの、ご注文は本当に?」
「「「「「はい!」」」」」
「でも、流石に食べれませんよ」
「「「「「食べる!」」」」」
「じゃあ、どんどん作るけど、途中で止めて下さいね」
「「「「「はい!」」」」」
優しい主人だった。
でも、その優しさは、まったく必要なかった。
注文が本当に全部出て、大量の洗物に店の人間が驚く。
「どうする、もう一周する?」
「そうだねー」
「あの! 一部もう品切れに!」
主人が慌てて叫んだ。
「じゃー、一番大きかった膳と、大エビフライと、サザエのいろんなやつと……」
最初に出迎えた店員が、主人の指示で暖簾を仕舞いに行った。
子どもたちは大満足で店を出た。
「じゃー、帰ろっか?」
「ルーちゃーん!」
当初の目的を忘れたルーに、柳が泣きつく。
「冗談だって! はい、泳ぎに行きましょう!」
みんなで白浜海岸へ向かい、海の家で着替えた。
パラソルを借り、皇紀が荷物番をする。
皇紀はノートパソコンで作業を始めた。
石神に言われたビデをカメラを回す。
女の子四人が水着で海に向かう。
柳173センチ、亜紀175センチ、ルーとハー170センチ。
全員胸は慎ましいが、スタイルは良い。
顔は抜群に綺麗だ。
海に入るので、サングラスは外し、美しい素顔を見せている。
5人組の若い男が近付いて来た。
髪を染め、首には金のネックレスをしている。
二人は、身体の一部にタトゥを入れていた。
「ねぇねぇ!」
亜紀たちが立ち止まり、五人の男を見た。
「俺たちと一緒に遊ばない?」
ズドッ グシャ ぽーん バシャン ぷかぷか。
男たちは、殴られ顔を潰され投げられて、一瞬で海に浮かんだ。
亜紀たちは男の一人が持っていたビーチボールで遊び、気ままに泳いだ。
「ねぇねぇ!」
ズドッ グシャ ぽーん バシャン ぷかぷか。
「よー、君たちさー」
ズドッ グシャ ぽーん バシャン ぷかぷか。
「なあ、みんな綺麗じゃん」
ズドッ グシャ ぽーん バシャン ぷかぷか。
楽しく遊んで、一度皇紀のパラソルに戻った。
皇紀はパソコンを操り、ロボはその隣でぐったり寝ていた。
「冷たいコークが飲みたいな」
「「クリームメロンソーダ!」」
「ビール!」
「ニャー!」
皇紀が何も言わずに、海の家に走った。
枝豆と焼きそばも持って来る。
ロボは冷たいミルクをもらった。
五人で喉を潤し、少し休んだ。
「あ、あれナンダ?」
ハーが海を指差して言った。
水上バイクが10台程も来て、結構なスピードで走っている。
「水上バイクだね」
「乗ってみたいね」
「楽しそうだよね」
魔王と悪魔たちが言った。
「ちょっと借りてこようか!」
魔王が指をバキバキ鳴らして言った。
多分、貸してくれるだろう。
「あ! あれ、危ないよ!」
何台かの水上バイクが、泳いでいた人のすれすれを通り抜けた。
「あいつら! 何やってんのよ!」
「世直しだぁー!」
魔王が首をガキガキ鳴らして叫んだ。
「ちょっと、ダメだよ! こんな所で!」
柳が叫んだ。
しかし、魔王と悪魔たちはもう走り出していた。
「あいつら、調子に乗ってどんどんやってるよ!」
「一気にやるかぁー!」
「亜紀ちゃん、どうすんの?」
「電子部品をぶっ潰す!」
亜紀が空中に跳び上がった。
「「轟雷」!」
「亜紀ちゃん! それはダメだってぇー!」
必死にハーが叫んだが、亜紀は無視した。
水上バイクの集団の上から、激しい雷光が突き刺さった。
その瞬間、海に入っていた100人以上が失神した。
海水は電気をよく通す。
ぷかぷかぷかぷかぷかぷか……。
双子が必死で全員を浜に上げ、遅れて亜紀と柳も救助に回った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「「「「「ただいまー」」」」」
「にゃー!」
子どもたちが帰って来た。
「おう! おかえり。楽しんで来たか?」
「「「「「はーい!」」」」」
「にゃ!」
「なんかニュースでよ。伊豆の白浜海岸で大量の失神者だってよ」
「へ、へぇー」
「雷が落ちたらしいぞ。ところでお前ら、どこの海に行ったの?」
「えーと、九十九里浜」
「そっか。良かったよ、危ない目に遭わなくて」
「エヘヘヘヘ」
皇紀がビデオカメラからSDカードを抜いて、俺に渡した。
「タカさん、これ」
「ご苦労」
「皇紀!」
亜紀ちゃんが叫ぶ。
「俺が、お前らが何かしたら撮影しておけと命じた」
「……」
柳が亜紀ちゃんを突き、ダメだよ、と言っている。
「俺は嘘を吐かれるのが大嫌いなのは知ってるよなぁ」
「「「「「すみませんでしたー!」」」」」
全員が土下座した。
亜紀ちゃんが正直に話した。
救助してから、急いで逃げて来たらしい。
亜紀ちゃんの頭頂に拳骨を落とした。
白目を剥いた。
双子にも落とす。
動画を見た。
子どもたちが遊んでいた。
笑いながら、ビーチボールを打ち合い、泳いでいた。
ロボを抱き寄せた。
「楽しそうだな。良かった」
ロボが甘えて俺の耳を舐めた。
少し、海の香りがした。
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