1,161 / 2,808
マイクロビキニ
しおりを挟む
ロボは寒がりだ。
ネコ全般がそうだから、別に何とも思わないが。
しかし、夏場でも俺にくっついて寝たがるのは参る。
俺が暑い。
冷房を入れるとロボが寒がる。
まあ、その微妙な加減で何とか二人でやってる。
「お前よー。夏場はちょっと涼しいとこ探すのがネコなんじゃねぇの?」
「にゃ!」
俺に言われて驚く。
まあ、ただのノリだが。
俺は御堂家の防衛戦が終わり、一江に丸投げしていた仕事を頑張っていた。
夜も遅い時間に帰ることが多い。
ロボが寂しがって、家に戻ると余計にピッタリして来る。
「ロボって、毛皮なのに寒がりですよね?」
亜紀ちゃんが一緒に飲みながら言った。
柳は今は実家に置いたままだ。
双子も防衛任務で残している。
皇紀は研究かイジリだ。
亜紀ちゃんと二人で飲んでる。
「そうだけどな。まあ、そういう体質なんだからみんなで気を遣ってやってくれ」
「それはもちろんですが」
亜紀ちゃんが自分のノートPCを持って来た。
「タカさん、よくペットに服とか着せる人いるじゃないですか」
「ああ、犬とか多いよな」
「え、ネコって少ないんですか?」
「ネコは嫌がることが多いんだよな。ほら、自分で毛づくろいとかよくするじゃない」
「あー」
「この首輪は気に入ってくれたけどよ。ほら、レッドダイヤモンドをぶら下げたら大変だったじゃん」
「あー、柳さん、出血してましたよね?」
「だろ?」
ロボがぶん投げて柳が頭から血を流した。
「早乙女をからかうために帽子をかぶせたけどよ」
「やりましたよね!」
「あの時も説得が大変だった」
「そうなんですか」
ロボは自分の話題なので、俺の隣の椅子に上がって来た。
「何か着せるとまたカワイイんだろうけどな」
「そうですよね」
「真っ白の身体もカワイイけどな!」
「にゃー」
亜紀ちゃんが検索し始めた。
「ほら、これなんてどうです?」
「どれ」
白いレースのドレスだった。
「ああ、結婚したくなるな」
「にゃ!」
「このウサ耳帽子もいいな」
「帽子なら受け入れてくれるかも!」
「これは新選組かよ!」
「ちょっとハードル高いですね」
「グラサン!」
「ギャハハハハ!」
亜紀ちゃんと楽しんだ。
「おい、これビキニだぞ!」
「あ! いいですね!」
「双子が持ってるよな?」
「着せてみましょうか!」
俺たちは笑いながら御堂家に行ってる双子の部屋に入った。
《マイクロビキニ:超お気に入り》
なんか衣装棚に貼ってある。
二人で笑いながら引出しを出した。
いろんな色のがあった。
俺と亜紀ちゃんはショッキングピンクのものを持って降りた。
「ロボー、ちょっと来い」
椅子でウトウトしてたロボを呼んだ。
トコトコ来る。
「ちょっと着て見せてくれよ」
亜紀ちゃんと二人で着せた。
意外と大人しくされてる。
ヒモ式なので、サイズはどうにでもなった。
亜紀ちゃんと笑いを堪えてロボを褒め称えた。
「ロボ! なんてカワイイんだ!」
「ほんとほんと! すっごく似合ってるよ!」
二人とも酔ってるので、悪ノリしてロボを褒めた。
ロボはすっかりご機嫌になり、そのままジルバを踊った。
最高に喜んでる証拠だ。
そろそろ寝ようと言って、ロボのビキニを外そうとした。
「ニャ!」
ロボが嫌がる。
「タカさん、エッチって言われてますよ」
「なんだと! お前オッパイ一杯あるじゃんか!」
「ギャハハハハハ!」
「隠せてねぇだろう!」
「ギャハハハハハ!」
俺たちは笑って、今日はこのまま着せてやろうと言った。
翌朝。
ロボの叫ぶ声で目を覚ました。
「どうした!」
トイレ前のロボのトイレで、ロボが暴れていた。
「あー」
亜紀ちゃんも出て来た。
「どうしたんですか!」
俺は指さした。
「あー」
ロボが朝のウンチをしようとしたらしい。
そうしたら、マイクロビキニが邪魔だったらしい。
ビキニの内側でウンチが溜まってる。
オシッコも。
ロボが頭に来て、マイクロビキニを爪で引き裂いた。
ビリビリ。
俺は頭を撫でながら宥め、ビキニを外してやった。
亜紀ちゃんがウェットティッシュで綺麗にしてやる。
それでも臭いが付いてしまって、ロボの機嫌が悪い。
俺は優しく撫でながら抱き上げ、シャワーで下半身を洗ってやった。
暴れるロボを亜紀ちゃんが押さえた。
超不機嫌だったが、二人でタオルで拭き、ドライヤーで乾かし、マグロを切ってやると、ようやく機嫌を直した。
双子が帰って来た。
俺がマイクロビキニを破いてしまったことを謝った。
「なんでぇ! 勝手に出したの!」
「すまん」
「信じられない! どれよ!」
俺はショッキングピンクの破片を見せた。
「あぁー! これアク〇ドレスのオーダーメイドじゃん!」
「もう二度と手に入らないんだよ!」
「そうなのか」
「タカさん! 絶対許さない!」
「やっていいことと悪いことがあるんだからね!」
いや、お前らだって散々。
でも、俺が悪い。
ひたすら謝った。
「本当にすまん」
「私たち! 御堂さんのとこで一生懸命防衛してたんだから!」
「そうだよ。そうしたらタカさんがまさかこんなこと!」
絶対大食いして楽しんでただけだろう。
それに、お前ら、フェラーリぶっ壊したしリャドやジャコメッティも。
「申し訳ない。俺が必ず満足するものを弁償する」
俺は武市に頼んで、俺のデザインのものを作ってもらった。
もちろん二人分だ。
「トラさん、ほんとにこれ作るんですか?」
「ああ、頼むよ。お前のとこの商品じゃないんだけどなぁ」
「いいっすけど。でも、これって」
「たのむよー!」
「わ、わかりました!」
数日後、武市が送ってくれた。
真っ白のマイクロビキニ。
股間に激しい陰毛が付いている。
二人に見せた。
「「ギャハハハハハハ!」」
気に入ってくれた。
下品な奴らで良かった。
ネコ全般がそうだから、別に何とも思わないが。
しかし、夏場でも俺にくっついて寝たがるのは参る。
俺が暑い。
冷房を入れるとロボが寒がる。
まあ、その微妙な加減で何とか二人でやってる。
「お前よー。夏場はちょっと涼しいとこ探すのがネコなんじゃねぇの?」
「にゃ!」
俺に言われて驚く。
まあ、ただのノリだが。
俺は御堂家の防衛戦が終わり、一江に丸投げしていた仕事を頑張っていた。
夜も遅い時間に帰ることが多い。
ロボが寂しがって、家に戻ると余計にピッタリして来る。
「ロボって、毛皮なのに寒がりですよね?」
亜紀ちゃんが一緒に飲みながら言った。
柳は今は実家に置いたままだ。
双子も防衛任務で残している。
皇紀は研究かイジリだ。
亜紀ちゃんと二人で飲んでる。
「そうだけどな。まあ、そういう体質なんだからみんなで気を遣ってやってくれ」
「それはもちろんですが」
亜紀ちゃんが自分のノートPCを持って来た。
「タカさん、よくペットに服とか着せる人いるじゃないですか」
「ああ、犬とか多いよな」
「え、ネコって少ないんですか?」
「ネコは嫌がることが多いんだよな。ほら、自分で毛づくろいとかよくするじゃない」
「あー」
「この首輪は気に入ってくれたけどよ。ほら、レッドダイヤモンドをぶら下げたら大変だったじゃん」
「あー、柳さん、出血してましたよね?」
「だろ?」
ロボがぶん投げて柳が頭から血を流した。
「早乙女をからかうために帽子をかぶせたけどよ」
「やりましたよね!」
「あの時も説得が大変だった」
「そうなんですか」
ロボは自分の話題なので、俺の隣の椅子に上がって来た。
「何か着せるとまたカワイイんだろうけどな」
「そうですよね」
「真っ白の身体もカワイイけどな!」
「にゃー」
亜紀ちゃんが検索し始めた。
「ほら、これなんてどうです?」
「どれ」
白いレースのドレスだった。
「ああ、結婚したくなるな」
「にゃ!」
「このウサ耳帽子もいいな」
「帽子なら受け入れてくれるかも!」
「これは新選組かよ!」
「ちょっとハードル高いですね」
「グラサン!」
「ギャハハハハ!」
亜紀ちゃんと楽しんだ。
「おい、これビキニだぞ!」
「あ! いいですね!」
「双子が持ってるよな?」
「着せてみましょうか!」
俺たちは笑いながら御堂家に行ってる双子の部屋に入った。
《マイクロビキニ:超お気に入り》
なんか衣装棚に貼ってある。
二人で笑いながら引出しを出した。
いろんな色のがあった。
俺と亜紀ちゃんはショッキングピンクのものを持って降りた。
「ロボー、ちょっと来い」
椅子でウトウトしてたロボを呼んだ。
トコトコ来る。
「ちょっと着て見せてくれよ」
亜紀ちゃんと二人で着せた。
意外と大人しくされてる。
ヒモ式なので、サイズはどうにでもなった。
亜紀ちゃんと笑いを堪えてロボを褒め称えた。
「ロボ! なんてカワイイんだ!」
「ほんとほんと! すっごく似合ってるよ!」
二人とも酔ってるので、悪ノリしてロボを褒めた。
ロボはすっかりご機嫌になり、そのままジルバを踊った。
最高に喜んでる証拠だ。
そろそろ寝ようと言って、ロボのビキニを外そうとした。
「ニャ!」
ロボが嫌がる。
「タカさん、エッチって言われてますよ」
「なんだと! お前オッパイ一杯あるじゃんか!」
「ギャハハハハハ!」
「隠せてねぇだろう!」
「ギャハハハハハ!」
俺たちは笑って、今日はこのまま着せてやろうと言った。
翌朝。
ロボの叫ぶ声で目を覚ました。
「どうした!」
トイレ前のロボのトイレで、ロボが暴れていた。
「あー」
亜紀ちゃんも出て来た。
「どうしたんですか!」
俺は指さした。
「あー」
ロボが朝のウンチをしようとしたらしい。
そうしたら、マイクロビキニが邪魔だったらしい。
ビキニの内側でウンチが溜まってる。
オシッコも。
ロボが頭に来て、マイクロビキニを爪で引き裂いた。
ビリビリ。
俺は頭を撫でながら宥め、ビキニを外してやった。
亜紀ちゃんがウェットティッシュで綺麗にしてやる。
それでも臭いが付いてしまって、ロボの機嫌が悪い。
俺は優しく撫でながら抱き上げ、シャワーで下半身を洗ってやった。
暴れるロボを亜紀ちゃんが押さえた。
超不機嫌だったが、二人でタオルで拭き、ドライヤーで乾かし、マグロを切ってやると、ようやく機嫌を直した。
双子が帰って来た。
俺がマイクロビキニを破いてしまったことを謝った。
「なんでぇ! 勝手に出したの!」
「すまん」
「信じられない! どれよ!」
俺はショッキングピンクの破片を見せた。
「あぁー! これアク〇ドレスのオーダーメイドじゃん!」
「もう二度と手に入らないんだよ!」
「そうなのか」
「タカさん! 絶対許さない!」
「やっていいことと悪いことがあるんだからね!」
いや、お前らだって散々。
でも、俺が悪い。
ひたすら謝った。
「本当にすまん」
「私たち! 御堂さんのとこで一生懸命防衛してたんだから!」
「そうだよ。そうしたらタカさんがまさかこんなこと!」
絶対大食いして楽しんでただけだろう。
それに、お前ら、フェラーリぶっ壊したしリャドやジャコメッティも。
「申し訳ない。俺が必ず満足するものを弁償する」
俺は武市に頼んで、俺のデザインのものを作ってもらった。
もちろん二人分だ。
「トラさん、ほんとにこれ作るんですか?」
「ああ、頼むよ。お前のとこの商品じゃないんだけどなぁ」
「いいっすけど。でも、これって」
「たのむよー!」
「わ、わかりました!」
数日後、武市が送ってくれた。
真っ白のマイクロビキニ。
股間に激しい陰毛が付いている。
二人に見せた。
「「ギャハハハハハハ!」」
気に入ってくれた。
下品な奴らで良かった。
1
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、
ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、
私のおにいちゃんは↓
泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
俺の幼馴染がエロ可愛すぎてヤバい。
ゆきゆめ
キャラ文芸
「お〇ん〇ん様、今日もお元気ですね♡」
俺・浅間紘(あさまひろ)の朝は幼馴染の藤咲雪(ふじさきゆき)が俺の朝〇ちしたムスコとお喋りをしているのを目撃することから始まる。
何を言っているか分からないと思うが安心してくれ。俺も全くもってわからない。
わかることと言えばただひとつ。
それは、俺の幼馴染は最高にエロ可愛いってこと。
毎日毎日、雪(ゆき)にあれやこれやと弄られまくるのは疲れるけれど、なんやかんや楽しくもあって。
そしてやっぱり思うことは、俺の幼馴染は最高にエロ可愛いということ。
これはたぶん、ツッコミ待ちで弄りたがりやの幼馴染と、そんな彼女に振り回されまくりでツッコミまくりな俺の、青春やラブがあったりなかったりもする感じの日常コメディだ。(ツッコミはえっちな言葉ではないです)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン歯科医の日常
moa
キャラ文芸
堺 大雅(さかい たいが)28歳。
親の医院、堺歯科医院で歯科医として働いている。
イケメンで笑顔が素敵な歯科医として近所では有名。
しかし彼には裏の顔が…
歯科医のリアルな日常を超短編小説で書いてみました。
※治療の描写や痛い描写もあるので苦手な方はご遠慮頂きますようよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる