1,138 / 2,840
西池袋の妖怪
しおりを挟む
磯良を連れ出した水曜日の夜。
家に帰ると、亜紀ちゃんが麗星から電話があったと言った。
俺は磯良がいたので、スマホも持ち歩いていなかった。
夜の9時を回っていたが、麗星に電話した。
「夜分にすいませんね。今帰った所なんですよ」
「いいえ、こちらこそ。急ぎの用件ではなかったのですが、御耳に入れて置きたい情報がございました」
麗星は、また新たな「あやかし」のことが分かったと言った。
「住所は豊島区西池袋……」
随分と覚えのある住所だった。
「前回と同じく、江戸時代の古文書から発見されたのです」
「そうなんですか」
「前回もそうだったのですが、今『週刊特ダネ妖怪』のバックナンバーを解読しているところで」
「……」
「解読というのは、何しろ癖のある草書で書かれておりますの。大抵の崩し字が読める者でも難儀していますのよ?」
「そうなんですか」
「江戸の瓦版屋・一江妖子が作っていたようなんですけどね」
なんか、嫌な名前だ。
「結構、マニアックなファンが多かったようです。飛脚便で取り寄せる人間までいました。うちも、こういう家柄ですので、一応祖先が全部集めていたようです」
「妖怪の情報誌のようなものなんですか?」
「さようでございます。ある旗本と懇意にしていたようで、その旗本の方のご援助で続けていたんですね」
「旗本の名前は分からないんですか?」
「いえ、石神虎之介という方のようですね」
御先祖だ。
「そのお名前を見て、わたくしが解読を命じましたのよ? 石神様の御先祖の方でしょうか!」
「いえ、分かりませんが」
「そうですかー。ところで、京都にはいつ頃お出でいただけるのでしょうか」
「ま、まあ、そのうちに」
「さようでございますか。わたくし、いろいろ「オモチャ」を集めておりますの」
「アハハハハ」
俺は丁寧に礼を言い、電話を切った。
双子を呼んだ。
マイクロビキニを着ていた。
両肩に、今日はマングースとハブを着けている。
「走り」に行くところだったようだ。
「麗星さんが、また妖怪の情報をくれたぞ」
「「いくー!」」
「今日はもう遅いからな。明日の夜に出掛けるか」
「「うん!」」
「それでな、場所が西池袋の……」
「え! 院長先生の隣の土地じゃん!」
「廃屋が物騒だからって、タカさんが買い取って防衛システムを入れたよね?」
「そうなんだよ。俺も驚いた」
双子がお互いの顔を見合っていた。
恐らく、こいつら特有の超高速思考をしている。
疑似的に三人の思考を交差して、途轍もない情報処理をしている。
「そういえば、更地にする時に東雲さんが庭に小さな「御社」があったって言ってたよね!」
「あ? ああ! そういえば言ってたな!」
「ああいうのはヤバイんで、そのままにするからって」
「おう! そうだった!」
「決まりだね!」
「おう!」
俺たちは、明日の晩に出掛けることにした。
俺は玄関まで双子を見送り、一般の方にはご迷惑はかけるなと言った。
門の所に、真夜の妹の真昼がいた。
双子と同じ格好をしている。
あいつ、あの恰好でうちまで来たのか。
まあ、三人で楽しそうなのでそれでいい。
翌日。
俺は一江を部屋に呼んだ。
「なんですか?」
「仕事とは関係ねぇんだけどよ」
「忙しいんですけど」
一江の頭を引っぱたく。
「お前の先祖で、江戸で瓦版屋とかやってた人がいないか?」
「さー。でも、昭和に入って、先祖の一人が一時印刷業をしてたようですけどね。後に潰れてますが」
「ざまぁ」
「はい?」
俺の呟きは一江には聞こえていない。
「あ! でも、確かに江戸にいたことはあるらしいですよ。何でも、物凄いイケメンの旗本の人と先祖の一人が恋仲になって。子どもをもうけたんですって!」
「お前! ぶっ殺すぞ!」
「なんでですかぁー!」
一江が怒鳴る。
俺は気持ちが悪くなった。
「私が子どもの頃には、よくお母さんから「先祖に超絶美形の血が入ってるから、あなたもきっといつか美人さんになるよ」って言われてました」
「途中でサルの血とか混じったんだろう」
「何言ってんですかぁ!」
一江を部屋から追い出した。
散々文句を言っていた。
石神虎之介。
俺は先祖大好き人間だから、家系のことは結構調べた。
俺の先祖は戦国時代に大活躍し、そこから江戸時代は旗本の身分で通した。
虎之介は一江が言った通り、その顔の美しさで有名だったようだ。
剣の腕前は石神家は全て達人だったが、虎之介は美貌で一層の名を馳せた。
江戸中の女が夢中になっていたようだ。
俺自身の子ども時代のこともあり、随分と親近感がある。
でも、まさか一江の先祖にまで手を出したのだろうか。
流石に、そこまでの記録はねぇ。
6時半に家に戻り、俺は急いで夕飯を食べた。
ハマーで行けないこともないが、何しろ院長宅の隣だ。
考えた挙句、柳も誘った。
アルファードで四人で出掛けた。
俺は助手席に座り、また運転のダメ出しをした。
「もーう!」
柳がゲンナリする。
40分ほどで着いた。
院長は帰っているはずだが、今日は挨拶しない。
院長宅の隣は、人が住まなくなってしばらく経ち、荒れ放題になっていた。
門も壊れ、若い連中の肝試しの場所にもなっていた。
火事でも起こされると困る。
だから俺が密かに買い、丁度良かったので防衛システムを入れた。
建物は鉄筋コンクリートの四角の箱だが、地下に殲滅戦装備のデュール・ゲリエを10体と高速特化の救出用タイプと飛行運搬のためのガーディアン機体がある。
地上部分にも、偽装されてはいるが、幾つかの超兵器が備わっている。
ジェヴォーダンの襲撃にも対処できるスペックだ。
院長夫妻は不気味な隣の廃屋が撤去され、鬱蒼と茂った庭木の枝が敷地内に入って来なくなったので、喜んでいた。
門を開け、静かに敷地に車を入れた。
双子が早速庭の隅の「御社」を見つけた。
元は朱に塗られていただろう社はほとんど塗装が剥げている。
隣に石の塚もあった。
多分東雲たちが置いたであろう、カップ酒が供えてあった。
一通り掃除し、俺は更に持って来た一升瓶と花を供えた。
「どうだ、何か感じるか?」
双子に聞いた。
「うーん」
「ちょっとなー」
あんまり無いらしい。
俺はアルファードの中から、「虎王」を持って来た。
「おい、誰かいるなら出て来い!」
「「あ!」」
双子が同時に叫ぶ。
雰囲気が変わった。
柳にも感じられたようで、俺にくっつく。
そのまま何も出て来ないので、俺は「虎王」を抜いた。
「出て来ないのなら、誰もいないと見做す。この社と塚はぶっ壊すからな」
《出て来てますよー!》
「「テレパシー!」」
俺たちは社と塚を見た。
何も見えない。
更に近づいてよーく見た。
なんか手を振ってる。
塚の上だ。
アリだった。
「虫かよ!」
「アリじゃん!」
「踏むぞ!」
「怒鳴られながら来たのに!」
みんなで散々文句を言った。
体長8ミリほど。
「期待外れだったな。じゃあ、帰るか」
《待って!》
「なんだよ」
《「虎王」の主様に呼ばれて、役立たずと思われたら、もうこの世界で生きて行けません!》
「知るかよ。ひっそりと死んでくれ」
《そんなぁ! 私、お役に立ちますから!》
「でもなぁ。仲間にするったって、知らないうちに踏んじゃうぞ?」
《大丈夫です! それに、私、「暗殺拳」を使えますから!》
「そういうのは間に合ってんだよな」
尚もギャーギャーと煩いので、俺はタヌ吉を呼んだ。
「なんでございましょうか」
「この虫がよ。仲間になりたいって言うんだけど」
タヌ吉がアリを見た。
頭を下げる。
「これは「髑髏王邪々丸様。お久しぶりでございます」
《ああ、お前か!》
「こいつ、知り合いなのか?」
「はい。「死の王」とも呼ばれ、あらゆるものの死を操る方でございます」
「「「「!」」」」
「空の王とか地の王に匹敵するのか!」
「さすがにあそこまでは。ただ、理を殺すことが出来ますので、主に仕えるには十二分の方かと」
「おし! 命名! 「モハメド」!」
アリの身体が輝いた。
《ありがとうございました!》
「アリだけに?」
《?》
俺は家に帰り全員を集めた。
今後、アリを見つけても踏まないように気を付けろと言った。
俺も気を付けなきゃ。
家に帰ると、亜紀ちゃんが麗星から電話があったと言った。
俺は磯良がいたので、スマホも持ち歩いていなかった。
夜の9時を回っていたが、麗星に電話した。
「夜分にすいませんね。今帰った所なんですよ」
「いいえ、こちらこそ。急ぎの用件ではなかったのですが、御耳に入れて置きたい情報がございました」
麗星は、また新たな「あやかし」のことが分かったと言った。
「住所は豊島区西池袋……」
随分と覚えのある住所だった。
「前回と同じく、江戸時代の古文書から発見されたのです」
「そうなんですか」
「前回もそうだったのですが、今『週刊特ダネ妖怪』のバックナンバーを解読しているところで」
「……」
「解読というのは、何しろ癖のある草書で書かれておりますの。大抵の崩し字が読める者でも難儀していますのよ?」
「そうなんですか」
「江戸の瓦版屋・一江妖子が作っていたようなんですけどね」
なんか、嫌な名前だ。
「結構、マニアックなファンが多かったようです。飛脚便で取り寄せる人間までいました。うちも、こういう家柄ですので、一応祖先が全部集めていたようです」
「妖怪の情報誌のようなものなんですか?」
「さようでございます。ある旗本と懇意にしていたようで、その旗本の方のご援助で続けていたんですね」
「旗本の名前は分からないんですか?」
「いえ、石神虎之介という方のようですね」
御先祖だ。
「そのお名前を見て、わたくしが解読を命じましたのよ? 石神様の御先祖の方でしょうか!」
「いえ、分かりませんが」
「そうですかー。ところで、京都にはいつ頃お出でいただけるのでしょうか」
「ま、まあ、そのうちに」
「さようでございますか。わたくし、いろいろ「オモチャ」を集めておりますの」
「アハハハハ」
俺は丁寧に礼を言い、電話を切った。
双子を呼んだ。
マイクロビキニを着ていた。
両肩に、今日はマングースとハブを着けている。
「走り」に行くところだったようだ。
「麗星さんが、また妖怪の情報をくれたぞ」
「「いくー!」」
「今日はもう遅いからな。明日の夜に出掛けるか」
「「うん!」」
「それでな、場所が西池袋の……」
「え! 院長先生の隣の土地じゃん!」
「廃屋が物騒だからって、タカさんが買い取って防衛システムを入れたよね?」
「そうなんだよ。俺も驚いた」
双子がお互いの顔を見合っていた。
恐らく、こいつら特有の超高速思考をしている。
疑似的に三人の思考を交差して、途轍もない情報処理をしている。
「そういえば、更地にする時に東雲さんが庭に小さな「御社」があったって言ってたよね!」
「あ? ああ! そういえば言ってたな!」
「ああいうのはヤバイんで、そのままにするからって」
「おう! そうだった!」
「決まりだね!」
「おう!」
俺たちは、明日の晩に出掛けることにした。
俺は玄関まで双子を見送り、一般の方にはご迷惑はかけるなと言った。
門の所に、真夜の妹の真昼がいた。
双子と同じ格好をしている。
あいつ、あの恰好でうちまで来たのか。
まあ、三人で楽しそうなのでそれでいい。
翌日。
俺は一江を部屋に呼んだ。
「なんですか?」
「仕事とは関係ねぇんだけどよ」
「忙しいんですけど」
一江の頭を引っぱたく。
「お前の先祖で、江戸で瓦版屋とかやってた人がいないか?」
「さー。でも、昭和に入って、先祖の一人が一時印刷業をしてたようですけどね。後に潰れてますが」
「ざまぁ」
「はい?」
俺の呟きは一江には聞こえていない。
「あ! でも、確かに江戸にいたことはあるらしいですよ。何でも、物凄いイケメンの旗本の人と先祖の一人が恋仲になって。子どもをもうけたんですって!」
「お前! ぶっ殺すぞ!」
「なんでですかぁー!」
一江が怒鳴る。
俺は気持ちが悪くなった。
「私が子どもの頃には、よくお母さんから「先祖に超絶美形の血が入ってるから、あなたもきっといつか美人さんになるよ」って言われてました」
「途中でサルの血とか混じったんだろう」
「何言ってんですかぁ!」
一江を部屋から追い出した。
散々文句を言っていた。
石神虎之介。
俺は先祖大好き人間だから、家系のことは結構調べた。
俺の先祖は戦国時代に大活躍し、そこから江戸時代は旗本の身分で通した。
虎之介は一江が言った通り、その顔の美しさで有名だったようだ。
剣の腕前は石神家は全て達人だったが、虎之介は美貌で一層の名を馳せた。
江戸中の女が夢中になっていたようだ。
俺自身の子ども時代のこともあり、随分と親近感がある。
でも、まさか一江の先祖にまで手を出したのだろうか。
流石に、そこまでの記録はねぇ。
6時半に家に戻り、俺は急いで夕飯を食べた。
ハマーで行けないこともないが、何しろ院長宅の隣だ。
考えた挙句、柳も誘った。
アルファードで四人で出掛けた。
俺は助手席に座り、また運転のダメ出しをした。
「もーう!」
柳がゲンナリする。
40分ほどで着いた。
院長は帰っているはずだが、今日は挨拶しない。
院長宅の隣は、人が住まなくなってしばらく経ち、荒れ放題になっていた。
門も壊れ、若い連中の肝試しの場所にもなっていた。
火事でも起こされると困る。
だから俺が密かに買い、丁度良かったので防衛システムを入れた。
建物は鉄筋コンクリートの四角の箱だが、地下に殲滅戦装備のデュール・ゲリエを10体と高速特化の救出用タイプと飛行運搬のためのガーディアン機体がある。
地上部分にも、偽装されてはいるが、幾つかの超兵器が備わっている。
ジェヴォーダンの襲撃にも対処できるスペックだ。
院長夫妻は不気味な隣の廃屋が撤去され、鬱蒼と茂った庭木の枝が敷地内に入って来なくなったので、喜んでいた。
門を開け、静かに敷地に車を入れた。
双子が早速庭の隅の「御社」を見つけた。
元は朱に塗られていただろう社はほとんど塗装が剥げている。
隣に石の塚もあった。
多分東雲たちが置いたであろう、カップ酒が供えてあった。
一通り掃除し、俺は更に持って来た一升瓶と花を供えた。
「どうだ、何か感じるか?」
双子に聞いた。
「うーん」
「ちょっとなー」
あんまり無いらしい。
俺はアルファードの中から、「虎王」を持って来た。
「おい、誰かいるなら出て来い!」
「「あ!」」
双子が同時に叫ぶ。
雰囲気が変わった。
柳にも感じられたようで、俺にくっつく。
そのまま何も出て来ないので、俺は「虎王」を抜いた。
「出て来ないのなら、誰もいないと見做す。この社と塚はぶっ壊すからな」
《出て来てますよー!》
「「テレパシー!」」
俺たちは社と塚を見た。
何も見えない。
更に近づいてよーく見た。
なんか手を振ってる。
塚の上だ。
アリだった。
「虫かよ!」
「アリじゃん!」
「踏むぞ!」
「怒鳴られながら来たのに!」
みんなで散々文句を言った。
体長8ミリほど。
「期待外れだったな。じゃあ、帰るか」
《待って!》
「なんだよ」
《「虎王」の主様に呼ばれて、役立たずと思われたら、もうこの世界で生きて行けません!》
「知るかよ。ひっそりと死んでくれ」
《そんなぁ! 私、お役に立ちますから!》
「でもなぁ。仲間にするったって、知らないうちに踏んじゃうぞ?」
《大丈夫です! それに、私、「暗殺拳」を使えますから!》
「そういうのは間に合ってんだよな」
尚もギャーギャーと煩いので、俺はタヌ吉を呼んだ。
「なんでございましょうか」
「この虫がよ。仲間になりたいって言うんだけど」
タヌ吉がアリを見た。
頭を下げる。
「これは「髑髏王邪々丸様。お久しぶりでございます」
《ああ、お前か!》
「こいつ、知り合いなのか?」
「はい。「死の王」とも呼ばれ、あらゆるものの死を操る方でございます」
「「「「!」」」」
「空の王とか地の王に匹敵するのか!」
「さすがにあそこまでは。ただ、理を殺すことが出来ますので、主に仕えるには十二分の方かと」
「おし! 命名! 「モハメド」!」
アリの身体が輝いた。
《ありがとうございました!》
「アリだけに?」
《?》
俺は家に帰り全員を集めた。
今後、アリを見つけても踏まないように気を付けろと言った。
俺も気を付けなきゃ。
1
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
NPO法人マヨヒガ! ~CGモデラーって難しいんですか?~
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
ハードワークと職業適性不一致に悩み、毎日をつらく感じている香澄(かすみ)。
彼女は帰り道、不思議な喫茶店を見つけて足を踏み入れる。
そこで出会った青年マスター晴臣(はるおみ)は、なんと『ぬらりひょん』!
彼は香澄を『マヨヒガ』へと誘い、彼女の保護を約束する。
離職した香澄は、新しいステージである『3DCGモデラー』で才能を開花させる。
香澄の手が、デジタル空間でキャラクターに命を吹き込む――。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
人形の中の人の憂鬱
ジャン・幸田
キャラ文芸
等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。
【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。
【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる