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南原陽子 Ⅱ
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カニ鍋は、当然俺と陽子さん、左門、リーの四人で一つ。
ケダモノ共で一つ。
ケダモノ鍋には、山と積まれたカニがある。
俺たちはほどほどだ。
全部で50杯。
80キロ程度か。
「トラちゃん、なにこれ?」
「え、カニ鍋ですよ?」
「後から何人来るの?」
「来ません」
陽子さんは理解不能という顔をしている。
左門とリーは笑っている。
「お姉ちゃん、トラ兄さんの家は、いつもこうなんだ」
「だって、食材が余っちゃうじゃない」
「まあ、見てなよ」
俺が号令を降す。
「いいかー! 今日は俺の最も大事な人間の一人、陽子さんがいらしてる!」
「「「「はい!」」」」
「大恩人であり、俺の大好きな方だ! 俺の顔に泥を塗るな!」
「「「「はい!」」」」
「こっちに何か飛んで来た場合は、お前らの明日はねぇ!」
「「「「はい!」」」」
「よし! 明日に向かって撃て! いただきます!」
「「「「いただきます!」」」」
「トラちゃん、何言ってんの?」
「まあ、ノリで」
食事が始まってすぐに、陽子さんも分かった。
カニが煮えるまでの間の、恐ろしいプレッシャーを感じたのだ。
「ああ、うちの連中はカニミソに興味はないんで、お好きなら幾らでもどうぞ」
「え、ええ」
左門とリーは早速カニミソを堪能している。
俺が煮えたものを器によそっていく。
子どもたちは殴り合いながらカニを奪い、しばし実を出すのに格闘する。
以前はその間に争いが止まったのだが、今は捌き方が上手くなり、たちまち実を引っ張り出して呑み込んで行く。
硬い骨がぶつかり合う音が響く。
「喧嘩してるけど、大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ。以前はよくカニの足が身体に刺さったりしましたけどね。今は誰もそんなヘマはしません」
「あ、あの……」
亜紀ちゃんが食べ終わったハサミをルーに投げる。
ルーは余裕で左手の指で挟み、隣の皇紀の顔に刺そうとした。
皇紀は右手でカニの足を掴み、ルーの顔面に撃ち込む。
「おお、クロスカウンターか」
二人の頬スレスレにカニが交差した。
左門とリーが拍手する。
「あんたたちね!」
「まあまあ、大丈夫ですから、こちらは鍋を楽しみましょう」
「トラちゃん……」
陽子さんも、激しい攻防はあるが誰も怪我をしないので納得して行った。
亜紀ちゃんが回し蹴りで皇紀のカニを奪おうとしたが、皇紀が抵抗し、カニの足がこちらへ吹っ飛びそうになった。
ルーとハーが慌ててカニの足を身を挺して止める。
ハーが亜紀ちゃんの足にぶち当たり、吹っ飛んだ。
「あ、ごめん」
「「このバーサーカーがぁ!」」
双子が渾身のブローを左右から亜紀ちゃんに浴びせた。
亜紀ちゃんは器を空中に投げてバチンバチンと拳を両掌で受ける。
「ワハハハハハ!」
ガチャン。
亜紀ちゃんの器が床に落ちて割れた。
「「「ギャハハハハハ!」」」
器が壊れた者は、5分間の休止だ。
「えーん」
「仲のいい兄弟っていいですよね」
「……」
俺が言うと、陽子さんが無表情で俺を見た。
「あ、ナスとかアスパラも美味しいね」
陽子さんが、俺が変わった食材を入れたのを楽しむ。
「味噌仕立てですからね。基本的に何を入れても美味しいんですよ」
俺はそう言いながら、ゆで卵やヒラメなども入れる。
左門たちも楽しんだ。
全員が満腹し、雑炊になった。
亜紀ちゃんがこちらの鍋に卵を溶き入れた。
「なんか、どこに入ったか分からないわ」
陽子さんが笑って言った。
「雑炊は召し上がりますか?」
「もうお腹一杯。みんなで食べて」
「じゃあ、ちょっとだけドライブにでも行きますか!」
「え!」
「近場ですが、羽田空港にでも」
「いいの?」
「もちろん。山口じゃ、よく陽子さんにドライブに連れてってもらいましたから」
「うん!」
俺はアヴェンタドールを出した。
陽子さんが驚く。
「これがトラちゃんの車なの!」
「はい。他にも何台かありますけどね」
俺はガレージを案内した。
陽子さんは目を丸くして見て行った。
俺がシザードアを開けて、陽子さんを座らせた。
「じゃあ、行きますか」
「うん、安全運転でね」
「はい!」
後輪をスリップさせながら発進した。
陽子さんが叫んで俺の肩を叩いた。
新宿の高層ビル街を抜け、六本木を回って羽田空港へ行く。
まだ夜の8時なので、第一ターミナルへ行った。
途中でコーヒーを三つ買う。
「綺麗ね!」
陽子さんが喜んでくれた。
「奈津江とよく来たんです。俺たちはあんまりお金が無いんで、こういう無料で入れる場所が多くて」
「素敵ね」
陽子さんが優しく微笑んでくれた。
ベンチに二人で座った。
俺の隣にコーヒーを一つ置く。
陽子さんは不思議そうに見ていたが、やがて微笑んだ。
「いつも奈津江さんの分も?」
「はい。なんだか、ここに来ると傍にいてくれるような気がして」
「そうなんだ」
俺は笑って、夜の空港を見詰めた。
「奈津江さんのことは本当に残念だった」
「はい」
「あんなに綺麗で明るい人が。トラちゃんとお似合いだったのにね」
「そうですね。俺も立ち直るのに20年も掛かりましたよ」
「うん」
陽子さんも、空港の夜景を見ていた。
「あの子どもたちが来てくれたお陰です。あいつら、あんなんでしょ? なんだかいつまでも過去を引きずっているのがバカらしくなって」
「アハハハ」
「あいつらもね、突然に大好きな両親を喪って。俺がこんなだから悲しんでいることも出来なくて。だったら俺もね」
「そうだね」
俺は山中夫婦のことを話した。
いかに山中が優しい男で、奥さんが綺麗で明るく優しい人だったのかを話した。
「あいつ、幾ら何でも早すぎだ。奈津江も。でも、俺たちはいつまでも悲しんではいられない」
「そうだよね」
「それに、こんな俺のことを慕ってくれる人間もいて。本当に俺が何とかやって来れたのは、そういう人間たちのお陰です。南原さんや陽子さん、左門にも感謝してます」
「うん」
陽子さんは前を見て言った。
「あのね、今だから言うんだけどね」
「はい?」
「奈津江さんが亡くなって。私はお父さんに頼んだの」
「何をですか?」
「トラちゃんを山口に呼ぼうって」
「はぁ」
「私と結婚して、トラちゃんに整備工場を継いでもらおうってね。医者をやりたければ、こっちでやってもらっていいからって」
「え?」
「奈津江さんがいるんじゃ、とてもそんな話は出来なかった。でも」
「陽子さん……」
陽子さんは笑って俺を見た。
「トラちゃんのことが大好きだったの。あんな気持ちになったのは初めてだった。好きな人はいた時もあったけどね。でもトラちゃんは別。アハハハ」
「何言ってんですか」
「私にはね、お母さんっていう強みがあったじゃない。トラちゃんは孝子さんのことが本当に大好きだったから。もしかしたらってね」
「それは……」
「でもね、お父さんに止められた。トラちゃんはきっと山口には来ないって。孝子さんと一緒にいたいだろうけど、トラちゃんは自分で道を決めるからって」
「……」
「その通りだったね」
「はい」
「だから、私はトラちゃんの最高のお姉さんになることに決めたの。今ももちろんそうよ?」
「アハハ、ありがとうございます」
「ちゃんと出来てるかな?」
「最高ですよ」
「ウフフフ」
俺たちは笑った。
「でもね、そうしたらさ」
「はい」
「私が結婚したら、家なんかプレゼントした弟がいるの」
「最低ですね」
「そうなのよ! 姉としての立場がないよ」
「アハハハハハ!」
「8LDKよ! 最初、旦那と二人で持て余すどころじゃなかったんだから!」
「すいません」
「子ども、何人産めばいいのよ!」
「アハハハハハハ!」
俺は山口の話を聞き、二人で楽しく話した。
「じゃあ、そろそろ帰りますか」
「うん」
俺は奈津江の分のコーヒーも飲み干した。
「ああ、最後はそうするんだ」
「あいつが口を付けたかもしれませんからね」
「ウフフフフ」
帰りの車の中でも、陽子さんは楽しく話してくれた。
相変わらず、気遣いの人だった。
でも、本当に楽しそうだった。
ケダモノ共で一つ。
ケダモノ鍋には、山と積まれたカニがある。
俺たちはほどほどだ。
全部で50杯。
80キロ程度か。
「トラちゃん、なにこれ?」
「え、カニ鍋ですよ?」
「後から何人来るの?」
「来ません」
陽子さんは理解不能という顔をしている。
左門とリーは笑っている。
「お姉ちゃん、トラ兄さんの家は、いつもこうなんだ」
「だって、食材が余っちゃうじゃない」
「まあ、見てなよ」
俺が号令を降す。
「いいかー! 今日は俺の最も大事な人間の一人、陽子さんがいらしてる!」
「「「「はい!」」」」
「大恩人であり、俺の大好きな方だ! 俺の顔に泥を塗るな!」
「「「「はい!」」」」
「こっちに何か飛んで来た場合は、お前らの明日はねぇ!」
「「「「はい!」」」」
「よし! 明日に向かって撃て! いただきます!」
「「「「いただきます!」」」」
「トラちゃん、何言ってんの?」
「まあ、ノリで」
食事が始まってすぐに、陽子さんも分かった。
カニが煮えるまでの間の、恐ろしいプレッシャーを感じたのだ。
「ああ、うちの連中はカニミソに興味はないんで、お好きなら幾らでもどうぞ」
「え、ええ」
左門とリーは早速カニミソを堪能している。
俺が煮えたものを器によそっていく。
子どもたちは殴り合いながらカニを奪い、しばし実を出すのに格闘する。
以前はその間に争いが止まったのだが、今は捌き方が上手くなり、たちまち実を引っ張り出して呑み込んで行く。
硬い骨がぶつかり合う音が響く。
「喧嘩してるけど、大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ。以前はよくカニの足が身体に刺さったりしましたけどね。今は誰もそんなヘマはしません」
「あ、あの……」
亜紀ちゃんが食べ終わったハサミをルーに投げる。
ルーは余裕で左手の指で挟み、隣の皇紀の顔に刺そうとした。
皇紀は右手でカニの足を掴み、ルーの顔面に撃ち込む。
「おお、クロスカウンターか」
二人の頬スレスレにカニが交差した。
左門とリーが拍手する。
「あんたたちね!」
「まあまあ、大丈夫ですから、こちらは鍋を楽しみましょう」
「トラちゃん……」
陽子さんも、激しい攻防はあるが誰も怪我をしないので納得して行った。
亜紀ちゃんが回し蹴りで皇紀のカニを奪おうとしたが、皇紀が抵抗し、カニの足がこちらへ吹っ飛びそうになった。
ルーとハーが慌ててカニの足を身を挺して止める。
ハーが亜紀ちゃんの足にぶち当たり、吹っ飛んだ。
「あ、ごめん」
「「このバーサーカーがぁ!」」
双子が渾身のブローを左右から亜紀ちゃんに浴びせた。
亜紀ちゃんは器を空中に投げてバチンバチンと拳を両掌で受ける。
「ワハハハハハ!」
ガチャン。
亜紀ちゃんの器が床に落ちて割れた。
「「「ギャハハハハハ!」」」
器が壊れた者は、5分間の休止だ。
「えーん」
「仲のいい兄弟っていいですよね」
「……」
俺が言うと、陽子さんが無表情で俺を見た。
「あ、ナスとかアスパラも美味しいね」
陽子さんが、俺が変わった食材を入れたのを楽しむ。
「味噌仕立てですからね。基本的に何を入れても美味しいんですよ」
俺はそう言いながら、ゆで卵やヒラメなども入れる。
左門たちも楽しんだ。
全員が満腹し、雑炊になった。
亜紀ちゃんがこちらの鍋に卵を溶き入れた。
「なんか、どこに入ったか分からないわ」
陽子さんが笑って言った。
「雑炊は召し上がりますか?」
「もうお腹一杯。みんなで食べて」
「じゃあ、ちょっとだけドライブにでも行きますか!」
「え!」
「近場ですが、羽田空港にでも」
「いいの?」
「もちろん。山口じゃ、よく陽子さんにドライブに連れてってもらいましたから」
「うん!」
俺はアヴェンタドールを出した。
陽子さんが驚く。
「これがトラちゃんの車なの!」
「はい。他にも何台かありますけどね」
俺はガレージを案内した。
陽子さんは目を丸くして見て行った。
俺がシザードアを開けて、陽子さんを座らせた。
「じゃあ、行きますか」
「うん、安全運転でね」
「はい!」
後輪をスリップさせながら発進した。
陽子さんが叫んで俺の肩を叩いた。
新宿の高層ビル街を抜け、六本木を回って羽田空港へ行く。
まだ夜の8時なので、第一ターミナルへ行った。
途中でコーヒーを三つ買う。
「綺麗ね!」
陽子さんが喜んでくれた。
「奈津江とよく来たんです。俺たちはあんまりお金が無いんで、こういう無料で入れる場所が多くて」
「素敵ね」
陽子さんが優しく微笑んでくれた。
ベンチに二人で座った。
俺の隣にコーヒーを一つ置く。
陽子さんは不思議そうに見ていたが、やがて微笑んだ。
「いつも奈津江さんの分も?」
「はい。なんだか、ここに来ると傍にいてくれるような気がして」
「そうなんだ」
俺は笑って、夜の空港を見詰めた。
「奈津江さんのことは本当に残念だった」
「はい」
「あんなに綺麗で明るい人が。トラちゃんとお似合いだったのにね」
「そうですね。俺も立ち直るのに20年も掛かりましたよ」
「うん」
陽子さんも、空港の夜景を見ていた。
「あの子どもたちが来てくれたお陰です。あいつら、あんなんでしょ? なんだかいつまでも過去を引きずっているのがバカらしくなって」
「アハハハ」
「あいつらもね、突然に大好きな両親を喪って。俺がこんなだから悲しんでいることも出来なくて。だったら俺もね」
「そうだね」
俺は山中夫婦のことを話した。
いかに山中が優しい男で、奥さんが綺麗で明るく優しい人だったのかを話した。
「あいつ、幾ら何でも早すぎだ。奈津江も。でも、俺たちはいつまでも悲しんではいられない」
「そうだよね」
「それに、こんな俺のことを慕ってくれる人間もいて。本当に俺が何とかやって来れたのは、そういう人間たちのお陰です。南原さんや陽子さん、左門にも感謝してます」
「うん」
陽子さんは前を見て言った。
「あのね、今だから言うんだけどね」
「はい?」
「奈津江さんが亡くなって。私はお父さんに頼んだの」
「何をですか?」
「トラちゃんを山口に呼ぼうって」
「はぁ」
「私と結婚して、トラちゃんに整備工場を継いでもらおうってね。医者をやりたければ、こっちでやってもらっていいからって」
「え?」
「奈津江さんがいるんじゃ、とてもそんな話は出来なかった。でも」
「陽子さん……」
陽子さんは笑って俺を見た。
「トラちゃんのことが大好きだったの。あんな気持ちになったのは初めてだった。好きな人はいた時もあったけどね。でもトラちゃんは別。アハハハ」
「何言ってんですか」
「私にはね、お母さんっていう強みがあったじゃない。トラちゃんは孝子さんのことが本当に大好きだったから。もしかしたらってね」
「それは……」
「でもね、お父さんに止められた。トラちゃんはきっと山口には来ないって。孝子さんと一緒にいたいだろうけど、トラちゃんは自分で道を決めるからって」
「……」
「その通りだったね」
「はい」
「だから、私はトラちゃんの最高のお姉さんになることに決めたの。今ももちろんそうよ?」
「アハハ、ありがとうございます」
「ちゃんと出来てるかな?」
「最高ですよ」
「ウフフフ」
俺たちは笑った。
「でもね、そうしたらさ」
「はい」
「私が結婚したら、家なんかプレゼントした弟がいるの」
「最低ですね」
「そうなのよ! 姉としての立場がないよ」
「アハハハハハ!」
「8LDKよ! 最初、旦那と二人で持て余すどころじゃなかったんだから!」
「すいません」
「子ども、何人産めばいいのよ!」
「アハハハハハハ!」
俺は山口の話を聞き、二人で楽しく話した。
「じゃあ、そろそろ帰りますか」
「うん」
俺は奈津江の分のコーヒーも飲み干した。
「ああ、最後はそうするんだ」
「あいつが口を付けたかもしれませんからね」
「ウフフフフ」
帰りの車の中でも、陽子さんは楽しく話してくれた。
相変わらず、気遣いの人だった。
でも、本当に楽しそうだった。
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