1,047 / 2,808
目には目を!
しおりを挟む
1月中旬の土曜日の朝。
朝食後に庭の掃除をしていたルーが叫んだ。
「タカさーん! またですよー!」
ルーが俺に見せて来る。
前からも時々あったが、うちの庭にゴミを捨てて行く奴がいる。
空き缶であったり、タバコの吸い殻、コンビニ弁当のガラ等々。
去年の10月頃から酷いのが、犬のフンだ。
薄いPP袋に入れたものが、庭に放り投げてある。
同じ人間だろう。
今年に入って特に酷い。
「ちょっと多いよな」
「わざとやってますよね?」
「そんな感じだよなぁ」
袋が時々破れて中身が出ていることもある。
今日もそうだった。
ルーはスコップの先でフンを取り、物置のゴミ箱に捨てた。
「週に4日はやられてます」
「そんなかよ」
「酷いですよ!」
庭の水道で手を洗って言った。
「しょうがねぇ。皇紀に言って、監視カメラの映像を当たってくれ。面倒だが対処しなきゃな」
「はい!」
皇紀はすぐに取り掛かり、一人の年配の女性を特定した。
うちの監視カメラの映像は高精度だ。
はっきりと女性の顔や犬の姿が分かる。
静止画をキャプチャーしたらしいが、分かりやすく整理されている。
日付と時間が画面に記してある。
ルーの言った通り、毎週4日か5日はやっている。
要は、俺たちがいる土日を除いて毎日ということだ。
皇紀は顔認証をして、次はドローンで追うと言っていた。
犬がうちの前で出しているのは少ない。
他で出したものをわざわざうちまで持って来て投げ込んでいる。
悪質だ。
翌週の火曜日。
皇紀が俺にフン女の家が特定できたと言って来た。
ドローンで女を付けて、あるマンションの部屋まで突き止めた。
ベランダからの映像で、確かに女が部屋の中にいた。
その夜に子どもたちを集めた。
「以前からやられている犬のフンだけどな。皇紀が女の家まで特定した」
俺が言うと、全員が怒り狂った。
ルーとハーはすぐに乗り込もうと言った。
「まあ、待て。まずは注意してからな。土曜日に俺が行く。話をしてみるよ」
「タカさん! 私も一緒に行きますよ!」
亜紀ちゃんが言う。
他の子どもたちも柳も行くと言い出す。
仕方なく、亜紀ちゃんだけを連れて行くことにした。
皇紀には、今年に入ってからの画像を揃えておくように頼んだ。
土曜日。
朝食の後で俺と亜紀ちゃんは出掛けた。
近所なので歩いていく。
隣の町に住んでいる女だった。
マンションの最上階に住んでいる。
それほど豪華なマンションではない。
オートロックも付いていなかった。
チャイムを押すと、あの女が出て来た。
中村光代。
そう表札にはあった。
一人暮らしらしい。
見た感じは50代の後半だ。
「何か?」
「石神といいます。実は……」
俺はうちの庭に犬のフンを投げるのをやめて欲しいと言った。
「知りませんけど?」
俺は数10枚の画像を女に提示した。
女は青くなる。
「これは完全に警察案件ですよ。うちで訴えれば刑事訴訟になる。それから民事訴訟でそれなりの賠償を請求できる」
「そんな!」
「あなたね、悪質過ぎですよ」
女は泣き出した。
「すみません! つい出来心で。主人と離婚して独り暮らしで精神的にちょっと。申し訳ありませんでした」
「何言ってんの! あんた覚悟しなさいよね!」
いきり立つ亜紀ちゃんを俺は抑えた。
「まあ、今後二度とこのようなことは辞めて下さいね」
「それはもちろん!」
「今回は水に流しますが、今度やったらうちも黙ってませんから」
「はい、それはもう!」
「タカさん!」
「まあ待て。この人も出来心だと言ってる。大事にしなくてもいいだろう」
「でも!」
「次は許さん。絶対にな」
「もう!」
俺は念書を入れろと言った。
うちのポストに入れて置けばいいと。
女は必ずそうすると言った。
中村光代からの念書は届かなかった。
一週間は何事も無かったが、2月の中旬あたりから、また犬のフンが投げ込まれるようになった。
皇紀が画像を検索すると、顔を隠した女がやっている。
犬は抱き上げ、バスタオルのようなもので包んでいるようだった。
亜紀ちゃんが激怒した。
他の子どもたちも絶対に許せないと言った。
俺もそのつもりだった。
「目には目を!」
「「「「「ウンコにはウンコを!」」」」」
「うちがウンコに関してはプロフェッショナルなことを教えてやるぞ!」
「「「「「オォーーーーー!!!!!」」」」」
俺は先だって、警察に被害届を出した。
皇紀に、うちの排水管を改変するように命じた。
道路の本管に流れる手前で汲み取り槽を作らせる。
密閉に気を遣った。
うちはウンコだけで毎日10キロ以上は出る。
当番制にしようとしたが、怒りの亜紀ちゃんとウンコの達人ハーが燃えた。
二人が中心になって、毎日ウンコを回収した。
ガスマスクを装着し、専用の網やゴミハサミでウンコを拾って行く。
「クサイよー!」
「そうだよな」
一週間で百数十キロのウンコがあつまった。
ロボのも入れた。
フタ付きのペール缶に10個ある。
金曜日の深夜。
子どもたちとペール缶を運んで飛んだ。
もちろん変装している。
ジャージを着て、顔を目出し帽で隠し、その上でガスマスクを装着した。
ハーが女のマンションの玄関をツールで開けた。
ペール缶を運び込む。
「轟雷」を弱めに撃ち、電子機器を全て破壊した上で、タンクを居間に運んで、フタを取って中身をぶちまけた。
急いで帰った。
みんなでお風呂に入り、よく全身を洗った。
後日、刑事らしき人間がうちに来た。
「先日、マンションの部屋に汚物が撒かれる事件がありまして」
「そうなんですか」
「そこの住人が、お宅の仕業だと言ってましてね。それが先日こちらから被害届のあった方でして」
「ああ!」
任意同行を求められた。
俺は断った。
「うちは全然関係ありませんよ。必要ならちゃんと裁判所で逮捕状を取って来て下さい」
「そうですよねぇ。ちょっと尋常じゃない量ですし」
「あの人、なんか汚物を集めてたみたいですよ。うちにも相当撒かれましたから」
そういう写真を撮っている。
庭に大量のウンコが投げ入れられたというものだ。
もちろん、うちで作った。
「じゃあ、やっぱり自分で集めてたのが漏れたんだ」
「世の中にはヘンな人がいますね」
「まったくだ。まあ、今後も調べて行きますが、何かあったらご協力ください」
「分かりました」
その後、警察がうちに来ることは無かった。
伝手を辿って聞いたところでは、あの部屋は賃貸で、オーナーから女は訴えられ賠償を求められているらしい。
裁判で係争中だが、俺が出した証拠が女が室内で汚物を集めていたとされていきそうだ。
下の階の住人も、悪臭が天井からすると訴え始めたらしい。
あれはスケルトンまで剥がしても、なかなか臭いは取れないだろう。
ざまぁ。
朝食後に庭の掃除をしていたルーが叫んだ。
「タカさーん! またですよー!」
ルーが俺に見せて来る。
前からも時々あったが、うちの庭にゴミを捨てて行く奴がいる。
空き缶であったり、タバコの吸い殻、コンビニ弁当のガラ等々。
去年の10月頃から酷いのが、犬のフンだ。
薄いPP袋に入れたものが、庭に放り投げてある。
同じ人間だろう。
今年に入って特に酷い。
「ちょっと多いよな」
「わざとやってますよね?」
「そんな感じだよなぁ」
袋が時々破れて中身が出ていることもある。
今日もそうだった。
ルーはスコップの先でフンを取り、物置のゴミ箱に捨てた。
「週に4日はやられてます」
「そんなかよ」
「酷いですよ!」
庭の水道で手を洗って言った。
「しょうがねぇ。皇紀に言って、監視カメラの映像を当たってくれ。面倒だが対処しなきゃな」
「はい!」
皇紀はすぐに取り掛かり、一人の年配の女性を特定した。
うちの監視カメラの映像は高精度だ。
はっきりと女性の顔や犬の姿が分かる。
静止画をキャプチャーしたらしいが、分かりやすく整理されている。
日付と時間が画面に記してある。
ルーの言った通り、毎週4日か5日はやっている。
要は、俺たちがいる土日を除いて毎日ということだ。
皇紀は顔認証をして、次はドローンで追うと言っていた。
犬がうちの前で出しているのは少ない。
他で出したものをわざわざうちまで持って来て投げ込んでいる。
悪質だ。
翌週の火曜日。
皇紀が俺にフン女の家が特定できたと言って来た。
ドローンで女を付けて、あるマンションの部屋まで突き止めた。
ベランダからの映像で、確かに女が部屋の中にいた。
その夜に子どもたちを集めた。
「以前からやられている犬のフンだけどな。皇紀が女の家まで特定した」
俺が言うと、全員が怒り狂った。
ルーとハーはすぐに乗り込もうと言った。
「まあ、待て。まずは注意してからな。土曜日に俺が行く。話をしてみるよ」
「タカさん! 私も一緒に行きますよ!」
亜紀ちゃんが言う。
他の子どもたちも柳も行くと言い出す。
仕方なく、亜紀ちゃんだけを連れて行くことにした。
皇紀には、今年に入ってからの画像を揃えておくように頼んだ。
土曜日。
朝食の後で俺と亜紀ちゃんは出掛けた。
近所なので歩いていく。
隣の町に住んでいる女だった。
マンションの最上階に住んでいる。
それほど豪華なマンションではない。
オートロックも付いていなかった。
チャイムを押すと、あの女が出て来た。
中村光代。
そう表札にはあった。
一人暮らしらしい。
見た感じは50代の後半だ。
「何か?」
「石神といいます。実は……」
俺はうちの庭に犬のフンを投げるのをやめて欲しいと言った。
「知りませんけど?」
俺は数10枚の画像を女に提示した。
女は青くなる。
「これは完全に警察案件ですよ。うちで訴えれば刑事訴訟になる。それから民事訴訟でそれなりの賠償を請求できる」
「そんな!」
「あなたね、悪質過ぎですよ」
女は泣き出した。
「すみません! つい出来心で。主人と離婚して独り暮らしで精神的にちょっと。申し訳ありませんでした」
「何言ってんの! あんた覚悟しなさいよね!」
いきり立つ亜紀ちゃんを俺は抑えた。
「まあ、今後二度とこのようなことは辞めて下さいね」
「それはもちろん!」
「今回は水に流しますが、今度やったらうちも黙ってませんから」
「はい、それはもう!」
「タカさん!」
「まあ待て。この人も出来心だと言ってる。大事にしなくてもいいだろう」
「でも!」
「次は許さん。絶対にな」
「もう!」
俺は念書を入れろと言った。
うちのポストに入れて置けばいいと。
女は必ずそうすると言った。
中村光代からの念書は届かなかった。
一週間は何事も無かったが、2月の中旬あたりから、また犬のフンが投げ込まれるようになった。
皇紀が画像を検索すると、顔を隠した女がやっている。
犬は抱き上げ、バスタオルのようなもので包んでいるようだった。
亜紀ちゃんが激怒した。
他の子どもたちも絶対に許せないと言った。
俺もそのつもりだった。
「目には目を!」
「「「「「ウンコにはウンコを!」」」」」
「うちがウンコに関してはプロフェッショナルなことを教えてやるぞ!」
「「「「「オォーーーーー!!!!!」」」」」
俺は先だって、警察に被害届を出した。
皇紀に、うちの排水管を改変するように命じた。
道路の本管に流れる手前で汲み取り槽を作らせる。
密閉に気を遣った。
うちはウンコだけで毎日10キロ以上は出る。
当番制にしようとしたが、怒りの亜紀ちゃんとウンコの達人ハーが燃えた。
二人が中心になって、毎日ウンコを回収した。
ガスマスクを装着し、専用の網やゴミハサミでウンコを拾って行く。
「クサイよー!」
「そうだよな」
一週間で百数十キロのウンコがあつまった。
ロボのも入れた。
フタ付きのペール缶に10個ある。
金曜日の深夜。
子どもたちとペール缶を運んで飛んだ。
もちろん変装している。
ジャージを着て、顔を目出し帽で隠し、その上でガスマスクを装着した。
ハーが女のマンションの玄関をツールで開けた。
ペール缶を運び込む。
「轟雷」を弱めに撃ち、電子機器を全て破壊した上で、タンクを居間に運んで、フタを取って中身をぶちまけた。
急いで帰った。
みんなでお風呂に入り、よく全身を洗った。
後日、刑事らしき人間がうちに来た。
「先日、マンションの部屋に汚物が撒かれる事件がありまして」
「そうなんですか」
「そこの住人が、お宅の仕業だと言ってましてね。それが先日こちらから被害届のあった方でして」
「ああ!」
任意同行を求められた。
俺は断った。
「うちは全然関係ありませんよ。必要ならちゃんと裁判所で逮捕状を取って来て下さい」
「そうですよねぇ。ちょっと尋常じゃない量ですし」
「あの人、なんか汚物を集めてたみたいですよ。うちにも相当撒かれましたから」
そういう写真を撮っている。
庭に大量のウンコが投げ入れられたというものだ。
もちろん、うちで作った。
「じゃあ、やっぱり自分で集めてたのが漏れたんだ」
「世の中にはヘンな人がいますね」
「まったくだ。まあ、今後も調べて行きますが、何かあったらご協力ください」
「分かりました」
その後、警察がうちに来ることは無かった。
伝手を辿って聞いたところでは、あの部屋は賃貸で、オーナーから女は訴えられ賠償を求められているらしい。
裁判で係争中だが、俺が出した証拠が女が室内で汚物を集めていたとされていきそうだ。
下の階の住人も、悪臭が天井からすると訴え始めたらしい。
あれはスケルトンまで剥がしても、なかなか臭いは取れないだろう。
ざまぁ。
2
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、
ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、
私のおにいちゃんは↓
泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン歯科医の日常
moa
キャラ文芸
堺 大雅(さかい たいが)28歳。
親の医院、堺歯科医院で歯科医として働いている。
イケメンで笑顔が素敵な歯科医として近所では有名。
しかし彼には裏の顔が…
歯科医のリアルな日常を超短編小説で書いてみました。
※治療の描写や痛い描写もあるので苦手な方はご遠慮頂きますようよろしくお願いします。
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる