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道間麗星という女 Ⅲ
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道間家の屋敷に戻ったのは夕方だった。
麗星が庭を案内してくれた。
俺は前に見ているが、一江は広大で見事な庭園に感動する。
東屋でコーヒーを頂いた。
「石神様、昨日お土産で頂きました宝石なのですが」
麗星が切り出した。
「ああ、何か?」
「ああいうものに疎いものですから、五平所たちにどのようなものか調べさせました」
「そうですか」
「あの、赤いダイヤモンドは稀少で、世界にも幾つも見つかっていないと」
「そうですね」
「あの、しかもあの大きさは普通のダイヤモンドにしてもあまりにも」
「困ってたんですよ」
「はい?」
俺は子どもたちが庭から掘り出したものだと話した。
「日本ではダイヤモンドは見つからないはずなんです。マグマの巨大な圧力と高温で生成されるものですからね。それが地殻運動で地表近くにまで出て来る土地にしかないんです」
「さようでございますか」
「日本は新しい地殻の上にありますからね。俺も不思議に思ってるんです」
「はぁ」
麗星も困っている。
「でも、あのような高価なものは、わたくしたちにも」
「そう言わないで持っていて下さい。ここは維持費だって相当かかるでしょうし」
「そう仰られても。石神様がお持ちになっていた方が」
「出過ぎなんですよ、あれ。200キロ超えが百以上も出て来て、最大のものは850キロですから」
「……」
麗星が気絶しそうになった。
俺が揺さ振って正気を取り戻した。
「最初に亜紀ちゃんが持って来たものは2キロのもので。今回乗って来た車の屋根に付けてます」
「どうして」
「何となくですよ。もうそういう使い方しかなくて」
「ソウデスカ」
丁度いい機会なので、麗星に相談した。
「なんであんなものがうちの庭から出て来るのか。麗星さん、何か思い当たりませんか?」
「恐らく、大黒丸だと思います」
「え?」
「高温高圧で出来るのであれば、大黒丸にとっては造作もございません」
俺は他にも小判や金や銀なども出て来たと話した。
「それも同じでしょう。大黒丸が他から持って来て石神様の庭の地下に。多分、他にもあるでしょうね」
「そう言えば、虹色のおかしな鉱物も」
麗星が立ち上がって両手を頬に宛てて叫んだ。
「お、お、オリハルコン!」
「はい?」
「それは今どちらに!」
「露天風呂を作って、そのお湯の口に。あ、虎の顔にしたんですよ!」
麗星が卒倒した。
ロボが以前に刺したあたりを押すと、気を取り戻した。
「石神様、このお話はまたいずれ」
「え、ええ」
「まさか大黒丸はオリハルコンまで作れるとは」
「なんですか?」
「またいずれでございます。わたくしの小さな胸がもちません」
「大きいじゃないですか」
「触ってみます?」
「またいずれ」
五平所が夕飯を呼びに来た。
俺たちは食堂へ移動した。
夕飯はすき焼きだった。
「石神様の御宅では、なかなかゆっくりとは召し上がれないでしょうから」
麗星の言葉に、俺は苦笑した。
麗星はまた甲斐甲斐しく俺に給仕をする。
俺は一緒に食べようと麗星を座らせた。
最高級の食材を使っていることが伺えた。
麗星が遠慮しているのか鍋に手を付けない。
俺の方をずっと見ている。
俺は笑って、頃合いの肉を麗星の器に入れた。
麗星がニッコリと笑った。
「まるで夫婦みたいですね」
一江が言う。
「五平所! 一江さんに一番いいお肉を!」
「いえ、もうお出ししてますよ」
俺は一江の器にも入れてやる。
麗星の顔を見る。
「い、いい上司と部下でございますね」
楽しく頂いた。
風呂に入ると、激しい音が脱衣所で聞こえ、息を荒くした麗星が入って来た。
当然裸だ。
俺は笑って手招いて、麗星の背中と髪を洗った。
「きょ、今日は本気を出しました」
「そうですか」
荒い息のまま、麗星が笑った。
やはり美しい笑顔だった。
麗星が俺の全身を洗いたがり、俺は好きなようにさせた。
また一段と息が荒くなる。
二人で湯船に浸かった。
「石神様、いろいろお付き合い下さってありがとうございます」
「こちらこそ。お陰で分かったことが多く、何とお礼を申し上げてよいやら」
麗星が俺の肩に頭を預けて来た。
「幸せでございます」
「……」
「わたくし、道間の家ではずっと身の置き所が無かったのです」
「そうですか」
「何の特別な才能も無いわたくしは、ただの厄介者でした」
「そうですか」
麗星は目を閉じていた。
「兄たちが居りましたので、わたくしは自由にさせてもらっていたのですが」
「はい」
「でもあの日、道間の家の者が「業」にすべて殺され、道間の血筋はわたくしだけになりました」
「そうでしたね」
「五平所たちは何の才能も無いわたくしを中心に置いてくれ、道間家の再興を願ってくれています」
「麗星さんは立派にやられているじゃないですか」
「はい、努力はしております。でも、外れ者であることはずっとわたくしを苦しめて参りました」
「そうですか」
麗星が俺の身体を横から抱いた。
「でも、石神様がわたくしを御救い下さった」
「そんなことは」
「わたくしは命を賭して巨大なあやかしをこの身に入れる覚悟でした。でも、恐らくは失敗していたと思います」
「……」
「それを、石神様が助けて下さった。今は過去の道間の当主に劣らないものをこの身に宿すことが出来ました」
「麗星さんの努力の結果ですよ。俺なんかは大したことは」
麗星が俺の肩に顔を乗せて泣いた。
「あとは道間の跡継ぎを残すことだけです」
「頑張って下さいね」
「はい!」
熱い瞳で俺を見ている。
俺は微笑んで風呂から上がった。
脱衣所の所々に血痕があった。
一江も風呂から上がり、また酒席になる。
包帯を巻き、三角巾で腕を吊ったり足を引きずっている男たちが用意してくれた。
五平所の姿は無かった。
ちょっと寝込んでいるそうだ。
今日は一江があやかしの観測について質問する予定だった。
麗星が酒の希望を聞き、俺は久しぶりにブランデーをもらった。
一江も同じでいいと言う。
「薩摩焼酎でなくていいのか?」
「あれは酔うための酒ですよ!」
「なんだよ、お前が好きなのかと思って、うちに一杯用意してるぞ」
「まあ、お酒なら何でもいいんですけど」
「だからそんな顔面になるんだぞ?」
「もういいですって!」
酒が用意され、酒肴もそれに合わせて出て来た。
カニのチーズ焼き。
馬刺し。
アルマス・ペルシカスのキャビア(俺も食べたことない)。
ウニのたまり漬け。
チョコレートとチーズ各種。
キャビアはやはり最高だった。
「一江さんは、あやかしの観測をなさりたいとか」
「はい。麗星さんたちには見えるようですが、それを何とか機械で観測できないものかと」
「そうですか。難しそうですね」
麗星には協力する気はあるのだが、途方もない話と受け取っている。
「存在はしているのですから、何らかの方法はあるかと」
「実際に、クロピョンは俺が呼ぶと全員に見せてくれるしな」
「それは石神様のために、大黒丸自身がそうさせているのです」
麗星の言葉通りなのだろう。
「クロピョンたちが、光線の波長を操っているわけですね」
「その通りでございます」
「麗星さんたちは、どのように見ているのですか?」
「気配ということでしょうか。幼い頃よりも、「何かが変わった」ということを徹底的に鍛えられるのです。わたくしでさえ、そのような鍛錬によりあやかしを見ることに関しては出来るようになりました」
「使役することも同じですか」
「はい。まあ、道間家は長い間に使役する者を得て参りましたから。わたくしが未熟なうちでも、わたくしのために見え、命じられるようにさせていました」
すぐには解決しそうもない問題のようだった。
「一江、これは気長に試して行くしかねぇな」
「そうですね」
「存在はするのだから、俺は量子的に何かを観測すればいいんだと思うけどな」
「それって、ヒッグス粒子を発見するくらい大変なんじゃ」
「大変だと思うな。そう思えばそうなる」
「そういうものですか」
「幸いに、麗星さんのように実際に観測する人間がいるんだ。だから俺はそれほど難しい問題じゃないと思うぞ?」
「分かりました! やってみましょう!」
また楽しい話題で盛り上がった。
俺は双子のサバイバルや丹沢での無茶苦茶なキャンプの話をし、二人を爆笑させた。
寝ることにした。
「今日は結界を張る者もおりませんので」
麗星が俺の耳元で囁いた。
「タヌ吉」
「はい。お呼びでございますか」
「ドアに「地獄道」を開いておけ」
「かしこまりました」
「いーしーがーみーさーま~!!!」
ドアが思い切り開かれた。
「グッグァァァァァーーー!!!!!!」
麗星が何人かで運ばれた。
タヌ吉が添い寝がしたいと言うので許可した。
しばらくクスクスと喜んでいたがそのうちに眠った。
タヌ吉の身体は温かく、そしていい匂いがした。
麗星が庭を案内してくれた。
俺は前に見ているが、一江は広大で見事な庭園に感動する。
東屋でコーヒーを頂いた。
「石神様、昨日お土産で頂きました宝石なのですが」
麗星が切り出した。
「ああ、何か?」
「ああいうものに疎いものですから、五平所たちにどのようなものか調べさせました」
「そうですか」
「あの、赤いダイヤモンドは稀少で、世界にも幾つも見つかっていないと」
「そうですね」
「あの、しかもあの大きさは普通のダイヤモンドにしてもあまりにも」
「困ってたんですよ」
「はい?」
俺は子どもたちが庭から掘り出したものだと話した。
「日本ではダイヤモンドは見つからないはずなんです。マグマの巨大な圧力と高温で生成されるものですからね。それが地殻運動で地表近くにまで出て来る土地にしかないんです」
「さようでございますか」
「日本は新しい地殻の上にありますからね。俺も不思議に思ってるんです」
「はぁ」
麗星も困っている。
「でも、あのような高価なものは、わたくしたちにも」
「そう言わないで持っていて下さい。ここは維持費だって相当かかるでしょうし」
「そう仰られても。石神様がお持ちになっていた方が」
「出過ぎなんですよ、あれ。200キロ超えが百以上も出て来て、最大のものは850キロですから」
「……」
麗星が気絶しそうになった。
俺が揺さ振って正気を取り戻した。
「最初に亜紀ちゃんが持って来たものは2キロのもので。今回乗って来た車の屋根に付けてます」
「どうして」
「何となくですよ。もうそういう使い方しかなくて」
「ソウデスカ」
丁度いい機会なので、麗星に相談した。
「なんであんなものがうちの庭から出て来るのか。麗星さん、何か思い当たりませんか?」
「恐らく、大黒丸だと思います」
「え?」
「高温高圧で出来るのであれば、大黒丸にとっては造作もございません」
俺は他にも小判や金や銀なども出て来たと話した。
「それも同じでしょう。大黒丸が他から持って来て石神様の庭の地下に。多分、他にもあるでしょうね」
「そう言えば、虹色のおかしな鉱物も」
麗星が立ち上がって両手を頬に宛てて叫んだ。
「お、お、オリハルコン!」
「はい?」
「それは今どちらに!」
「露天風呂を作って、そのお湯の口に。あ、虎の顔にしたんですよ!」
麗星が卒倒した。
ロボが以前に刺したあたりを押すと、気を取り戻した。
「石神様、このお話はまたいずれ」
「え、ええ」
「まさか大黒丸はオリハルコンまで作れるとは」
「なんですか?」
「またいずれでございます。わたくしの小さな胸がもちません」
「大きいじゃないですか」
「触ってみます?」
「またいずれ」
五平所が夕飯を呼びに来た。
俺たちは食堂へ移動した。
夕飯はすき焼きだった。
「石神様の御宅では、なかなかゆっくりとは召し上がれないでしょうから」
麗星の言葉に、俺は苦笑した。
麗星はまた甲斐甲斐しく俺に給仕をする。
俺は一緒に食べようと麗星を座らせた。
最高級の食材を使っていることが伺えた。
麗星が遠慮しているのか鍋に手を付けない。
俺の方をずっと見ている。
俺は笑って、頃合いの肉を麗星の器に入れた。
麗星がニッコリと笑った。
「まるで夫婦みたいですね」
一江が言う。
「五平所! 一江さんに一番いいお肉を!」
「いえ、もうお出ししてますよ」
俺は一江の器にも入れてやる。
麗星の顔を見る。
「い、いい上司と部下でございますね」
楽しく頂いた。
風呂に入ると、激しい音が脱衣所で聞こえ、息を荒くした麗星が入って来た。
当然裸だ。
俺は笑って手招いて、麗星の背中と髪を洗った。
「きょ、今日は本気を出しました」
「そうですか」
荒い息のまま、麗星が笑った。
やはり美しい笑顔だった。
麗星が俺の全身を洗いたがり、俺は好きなようにさせた。
また一段と息が荒くなる。
二人で湯船に浸かった。
「石神様、いろいろお付き合い下さってありがとうございます」
「こちらこそ。お陰で分かったことが多く、何とお礼を申し上げてよいやら」
麗星が俺の肩に頭を預けて来た。
「幸せでございます」
「……」
「わたくし、道間の家ではずっと身の置き所が無かったのです」
「そうですか」
「何の特別な才能も無いわたくしは、ただの厄介者でした」
「そうですか」
麗星は目を閉じていた。
「兄たちが居りましたので、わたくしは自由にさせてもらっていたのですが」
「はい」
「でもあの日、道間の家の者が「業」にすべて殺され、道間の血筋はわたくしだけになりました」
「そうでしたね」
「五平所たちは何の才能も無いわたくしを中心に置いてくれ、道間家の再興を願ってくれています」
「麗星さんは立派にやられているじゃないですか」
「はい、努力はしております。でも、外れ者であることはずっとわたくしを苦しめて参りました」
「そうですか」
麗星が俺の身体を横から抱いた。
「でも、石神様がわたくしを御救い下さった」
「そんなことは」
「わたくしは命を賭して巨大なあやかしをこの身に入れる覚悟でした。でも、恐らくは失敗していたと思います」
「……」
「それを、石神様が助けて下さった。今は過去の道間の当主に劣らないものをこの身に宿すことが出来ました」
「麗星さんの努力の結果ですよ。俺なんかは大したことは」
麗星が俺の肩に顔を乗せて泣いた。
「あとは道間の跡継ぎを残すことだけです」
「頑張って下さいね」
「はい!」
熱い瞳で俺を見ている。
俺は微笑んで風呂から上がった。
脱衣所の所々に血痕があった。
一江も風呂から上がり、また酒席になる。
包帯を巻き、三角巾で腕を吊ったり足を引きずっている男たちが用意してくれた。
五平所の姿は無かった。
ちょっと寝込んでいるそうだ。
今日は一江があやかしの観測について質問する予定だった。
麗星が酒の希望を聞き、俺は久しぶりにブランデーをもらった。
一江も同じでいいと言う。
「薩摩焼酎でなくていいのか?」
「あれは酔うための酒ですよ!」
「なんだよ、お前が好きなのかと思って、うちに一杯用意してるぞ」
「まあ、お酒なら何でもいいんですけど」
「だからそんな顔面になるんだぞ?」
「もういいですって!」
酒が用意され、酒肴もそれに合わせて出て来た。
カニのチーズ焼き。
馬刺し。
アルマス・ペルシカスのキャビア(俺も食べたことない)。
ウニのたまり漬け。
チョコレートとチーズ各種。
キャビアはやはり最高だった。
「一江さんは、あやかしの観測をなさりたいとか」
「はい。麗星さんたちには見えるようですが、それを何とか機械で観測できないものかと」
「そうですか。難しそうですね」
麗星には協力する気はあるのだが、途方もない話と受け取っている。
「存在はしているのですから、何らかの方法はあるかと」
「実際に、クロピョンは俺が呼ぶと全員に見せてくれるしな」
「それは石神様のために、大黒丸自身がそうさせているのです」
麗星の言葉通りなのだろう。
「クロピョンたちが、光線の波長を操っているわけですね」
「その通りでございます」
「麗星さんたちは、どのように見ているのですか?」
「気配ということでしょうか。幼い頃よりも、「何かが変わった」ということを徹底的に鍛えられるのです。わたくしでさえ、そのような鍛錬によりあやかしを見ることに関しては出来るようになりました」
「使役することも同じですか」
「はい。まあ、道間家は長い間に使役する者を得て参りましたから。わたくしが未熟なうちでも、わたくしのために見え、命じられるようにさせていました」
すぐには解決しそうもない問題のようだった。
「一江、これは気長に試して行くしかねぇな」
「そうですね」
「存在はするのだから、俺は量子的に何かを観測すればいいんだと思うけどな」
「それって、ヒッグス粒子を発見するくらい大変なんじゃ」
「大変だと思うな。そう思えばそうなる」
「そういうものですか」
「幸いに、麗星さんのように実際に観測する人間がいるんだ。だから俺はそれほど難しい問題じゃないと思うぞ?」
「分かりました! やってみましょう!」
また楽しい話題で盛り上がった。
俺は双子のサバイバルや丹沢での無茶苦茶なキャンプの話をし、二人を爆笑させた。
寝ることにした。
「今日は結界を張る者もおりませんので」
麗星が俺の耳元で囁いた。
「タヌ吉」
「はい。お呼びでございますか」
「ドアに「地獄道」を開いておけ」
「かしこまりました」
「いーしーがーみーさーま~!!!」
ドアが思い切り開かれた。
「グッグァァァァァーーー!!!!!!」
麗星が何人かで運ばれた。
タヌ吉が添い寝がしたいと言うので許可した。
しばらくクスクスと喜んでいたがそのうちに眠った。
タヌ吉の身体は温かく、そしていい匂いがした。
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