1,034 / 2,806
道間麗星という女
しおりを挟む
「石神さまー!!!」
麗星が門を開けて待っていた。
京都市内に入っても、一江顔面のお陰で俺に不調は無かった。
車を降りて挨拶する。
「麗星さん、この度は急に面倒をお掛けしまして」
「いいえー! わたくしの石神様のためですから! いつまでも御逗留下さいませ」
今日は俺の呼び方を言い直さない。
ホームだからだ。
「アハハハ。用事を済ませたら帰りますって」
「ではせめて、わたくしに子どもが出来るまでは」
「相変わらず麗星さんは面白いなー」
「オホホホホ!」
一江が俺の腕を掴んだ。
「あの、部長。私のことを」
「あー! 麗星さん、こいつは一江陽子です。俺の右腕の部下です」
「まあ、そうですか。楽しいお顔の方ですね!」
「え、あの!」
「まったく仰る通りで。暗いとこだと気持ち悪いんですけどね」
「オホホホホ!」
「……」
車を駐車場へ入れ、母屋に案内された。
俺たちの荷物は玄関で待っていた道間家の人間によって部屋に運ばれた。
俺と一江は、以前に通された食堂へ行く。
五平所たちが待っていた。
「ようこそ、石神様」
「五平所さん、お久しぶりです。いろいろ大変でしたね」
「ワハハハハハハ!」
大笑いし、俺たちに座るように言った。
茶を頂く。
茶菓子は和菓子で、寒天の中に金箔と色とりどりの花びらを模した小さな餡が入っている。
お互いの近況を話した。
麗星が五平所を呼んで耳打ちした。
「お食事を運ばせても宜しいですか?」
麗星が俺に聞いた。
俺は「お願いします」と応えた。
すぐに、豪華な食事が運ばれてくる。
京懐石だ。
一江の前にカップラーメンとポットが置かれた。
「……」
「冗談ですわよ!」
麗星が笑ってちゃんとした食事が出された。
俺とは違う。
「一江さんには薬膳をご用意いたしました。少々お疲れのようですので」
「ありがとうございます」
「石神様にはまた別な薬膳でございます」
俺にも、俺のためになる食事が用意されたということだろう。
「そのようにした」ということを、一江へのジョークで示したのだ。
普通ならば同じ食事を振る舞うが、俺たちのために最高の食事にしたということだ。
少食の一江が、美味しいといいながら、沢山あった膳を全部食べつくした。
俺には麗星が付ききりで給仕をしてくれた。
「お話は、湯あみの後で御酒を飲みながらでも宜しいですか?」
「はい、そのようにして下さい」
俺と一江は風呂を頂いた。
もちろん別の場所だ。
浴場に入ると、脱衣所で大きな声が聞こえた。
「お前たち! 何をするのです!」
「お屋形様こそ! 石神様にご迷惑です! それに下着を顔から離しなさい!」
「わたくしは今日こそ契りを!」
「このバカ当主!」
「あ、待て! その縄はぁー!」
「早く連れて行け!」
「「は!」」
俺は笑いながら身体を洗おうとした。
五平所が入って来た。
白い襦袢だ。
「石神さん、お背中を御流しします」
「いや、結構ですよ」
「そうおっしゃらずに」
「分かりました。でも契りませんよ?」
五平所は一瞬当惑し、次の瞬間に大笑いした。
俺を座らせ、背中を丁寧にこすってくれる。
「石神さんの御身体は凄まじいですね」
「大丈夫ですか?」
「何か?」
「いえ、気分を悪くする人も多いので」
「ああ! 何を仰いますか。お綺麗な身体ですよ!」
「そうですか」
俺は五平所にも一緒に入らないかと誘った。
「いいえ、今日の湯は石神さんのために用意しましたので」
調整したということか。
ならば、異分子になる五平所も遠慮するはずだ。
五平所は出て行き、俺は一人で湯船に浸かった。
非常に気持ちの良い風呂だった。
身体の奥から柔らかな熱が溢れ、全身を覆っているようだった。
風呂から上がると、酒の用意が整っていた。
熱燗と美味そうな酒肴。
アワビの甘辛煮は、丁寧に碁盤目に隠し包丁が入り一口大にカットされている。
京野菜の煮物や炊き合わせ。
鮎の焼き物はじっくりと仕上げたことが分かり、皮が銀色に輝いている。
その他豆腐や漬物など。
酔うために飲むのではなく、料理を楽しみながら酒を味わうためのものだ。
一江も入って来た。
「おい、明日の準備はいいのか?」
「大丈夫ですよ。来る前にとっくに終わってます」
「そうか」
「今回は学会なんかより、部長のために京都に来たんですからね」
「そうかよ」
「あとは出張手当と新幹線代」
俺は笑って座れと言った。
麗星が五平所に連れられて来た。
「お待たせ致しました。縄を解くのに難儀いたしまして」
「見てみたかったですね」
「まあ! 宜しければ今夜はそういうプレイで!」
五平所が麗星の頭をはたいた。
「私も同席して宜しいですか?」
「もちろんです」
配膳をしていた人間が出て行き、四人だけになった。
まずは酒を注ぎ、乾杯する。
「最初に念のために確認いたしますが、一江さんには全てをお話ししても構いませんですのね?」
「はい。こいつは俺の右腕です。こいつの役目は俺に何かあった場合に、俺の後始末をさせることです」
「!」
一江が驚く。
「こいつならば、必ず万事上手く収めてくれるでしょう。信頼する部下です」
「部長!」
「お前には苦労をかけてばかりだけどな。今までもいろいろと助けてもらっている。ありがとう」
「部長! そんな! 私こそ部長に!」
「巻き込んで済まないと思っている。もしも抜けたい時はいつでも言ってくれ。いつでもそうして欲しいと思っているんだ」
一江は涙ぐんでいた。
「私が抜けるわけないじゃないですか」
「俺はお前に酷いことばかりしているし言っているだろう」
「部長がそうやって私のためにやってくれてることは分かってますよ」
「そうなのか」
「いつでも私が抜けたいと切り出しやすいようにですよね。誰が言うもんですか」
「そうか」
麗星と五平所が微笑んで俺たちを見ていた。
「お話を伺い、私と五平所もいろいろ調べ考えてみました」
麗星が切り出した。
麗星には蓮花の研究所で調べたことも伝えている。
細かな数値などを一部隠してはいるが。
「石神様が特別なお方であることは確実です。ですが、その御身自身はほぼ人間であることも確かです」
「ほぼ?」
「詳しいことは分かりかねます。ですが普通の人間には無い器官がございます」
「それは?」
「恐らくは大黒丸のものかと」
「ああ、試練の時に何かされましたか」
麗星が俺をじっと見詰めていた。
麗星は予想外のことを言った。
「いいえ。それ以前からかと」
「え?」
「石神様と大黒丸との縁は、ずっと以前からあったということです」
「何を……」
俺は戸惑っていた。
クロピョンと出会ったのは、別荘でのことだからだ。
「石神様はお子様の時に何度も死にそうになったと」
「ええ。実際に何度か心肺が停止したこともありますね。短時間ですが」
「成人する前に死ぬと言われたとか」
「その通りです。東大病院の〇〇先生がそう言いました。生理学の権威の方でしたが」
「それでも、石神様はそうやって生きていらっしゃる。しかも、常人よりも遙かに頑強に」
「!」
言われてみれば確かにそうだった。
中学を卒業する辺りからだったか、俺は高熱は出すが死に掛けることは無くなった。
「大黒丸が石神様を気に入られ、何かをしたようです」
「そんな!」
「わたくし共にははっきりとその痕跡が分かります。医学的にそれがどのように映るのかは存じません。ですが石神様がそれほどまでにお強いのは、大黒丸が施した器官が大きく関わっております」
「それはどのような器官なのでしょうか?」
「詳しくは分かりません。ですが、石神様を覆う巨大過ぎるエネルギーを制御するものかと」
「は?」
「石神様が子どもの頃に何度も死に掛けたのは、巨大過ぎるエネルギーが身体に負担を掛け過ぎていたせいかと思われます。人間の肉体では到底無理なものだったのでしょう」
「よく分かりませんが」
「巨大な炎の柱。そのように、これまで表現されたことがあるはずです」
「!!」
「霊的には、それこそ様々なことがございますが。特に竜胆の戦神ですとか」
「!!!」
麗星という女を見くびっていた。
それをはっきりと思い知った。
麗星が門を開けて待っていた。
京都市内に入っても、一江顔面のお陰で俺に不調は無かった。
車を降りて挨拶する。
「麗星さん、この度は急に面倒をお掛けしまして」
「いいえー! わたくしの石神様のためですから! いつまでも御逗留下さいませ」
今日は俺の呼び方を言い直さない。
ホームだからだ。
「アハハハ。用事を済ませたら帰りますって」
「ではせめて、わたくしに子どもが出来るまでは」
「相変わらず麗星さんは面白いなー」
「オホホホホ!」
一江が俺の腕を掴んだ。
「あの、部長。私のことを」
「あー! 麗星さん、こいつは一江陽子です。俺の右腕の部下です」
「まあ、そうですか。楽しいお顔の方ですね!」
「え、あの!」
「まったく仰る通りで。暗いとこだと気持ち悪いんですけどね」
「オホホホホ!」
「……」
車を駐車場へ入れ、母屋に案内された。
俺たちの荷物は玄関で待っていた道間家の人間によって部屋に運ばれた。
俺と一江は、以前に通された食堂へ行く。
五平所たちが待っていた。
「ようこそ、石神様」
「五平所さん、お久しぶりです。いろいろ大変でしたね」
「ワハハハハハハ!」
大笑いし、俺たちに座るように言った。
茶を頂く。
茶菓子は和菓子で、寒天の中に金箔と色とりどりの花びらを模した小さな餡が入っている。
お互いの近況を話した。
麗星が五平所を呼んで耳打ちした。
「お食事を運ばせても宜しいですか?」
麗星が俺に聞いた。
俺は「お願いします」と応えた。
すぐに、豪華な食事が運ばれてくる。
京懐石だ。
一江の前にカップラーメンとポットが置かれた。
「……」
「冗談ですわよ!」
麗星が笑ってちゃんとした食事が出された。
俺とは違う。
「一江さんには薬膳をご用意いたしました。少々お疲れのようですので」
「ありがとうございます」
「石神様にはまた別な薬膳でございます」
俺にも、俺のためになる食事が用意されたということだろう。
「そのようにした」ということを、一江へのジョークで示したのだ。
普通ならば同じ食事を振る舞うが、俺たちのために最高の食事にしたということだ。
少食の一江が、美味しいといいながら、沢山あった膳を全部食べつくした。
俺には麗星が付ききりで給仕をしてくれた。
「お話は、湯あみの後で御酒を飲みながらでも宜しいですか?」
「はい、そのようにして下さい」
俺と一江は風呂を頂いた。
もちろん別の場所だ。
浴場に入ると、脱衣所で大きな声が聞こえた。
「お前たち! 何をするのです!」
「お屋形様こそ! 石神様にご迷惑です! それに下着を顔から離しなさい!」
「わたくしは今日こそ契りを!」
「このバカ当主!」
「あ、待て! その縄はぁー!」
「早く連れて行け!」
「「は!」」
俺は笑いながら身体を洗おうとした。
五平所が入って来た。
白い襦袢だ。
「石神さん、お背中を御流しします」
「いや、結構ですよ」
「そうおっしゃらずに」
「分かりました。でも契りませんよ?」
五平所は一瞬当惑し、次の瞬間に大笑いした。
俺を座らせ、背中を丁寧にこすってくれる。
「石神さんの御身体は凄まじいですね」
「大丈夫ですか?」
「何か?」
「いえ、気分を悪くする人も多いので」
「ああ! 何を仰いますか。お綺麗な身体ですよ!」
「そうですか」
俺は五平所にも一緒に入らないかと誘った。
「いいえ、今日の湯は石神さんのために用意しましたので」
調整したということか。
ならば、異分子になる五平所も遠慮するはずだ。
五平所は出て行き、俺は一人で湯船に浸かった。
非常に気持ちの良い風呂だった。
身体の奥から柔らかな熱が溢れ、全身を覆っているようだった。
風呂から上がると、酒の用意が整っていた。
熱燗と美味そうな酒肴。
アワビの甘辛煮は、丁寧に碁盤目に隠し包丁が入り一口大にカットされている。
京野菜の煮物や炊き合わせ。
鮎の焼き物はじっくりと仕上げたことが分かり、皮が銀色に輝いている。
その他豆腐や漬物など。
酔うために飲むのではなく、料理を楽しみながら酒を味わうためのものだ。
一江も入って来た。
「おい、明日の準備はいいのか?」
「大丈夫ですよ。来る前にとっくに終わってます」
「そうか」
「今回は学会なんかより、部長のために京都に来たんですからね」
「そうかよ」
「あとは出張手当と新幹線代」
俺は笑って座れと言った。
麗星が五平所に連れられて来た。
「お待たせ致しました。縄を解くのに難儀いたしまして」
「見てみたかったですね」
「まあ! 宜しければ今夜はそういうプレイで!」
五平所が麗星の頭をはたいた。
「私も同席して宜しいですか?」
「もちろんです」
配膳をしていた人間が出て行き、四人だけになった。
まずは酒を注ぎ、乾杯する。
「最初に念のために確認いたしますが、一江さんには全てをお話ししても構いませんですのね?」
「はい。こいつは俺の右腕です。こいつの役目は俺に何かあった場合に、俺の後始末をさせることです」
「!」
一江が驚く。
「こいつならば、必ず万事上手く収めてくれるでしょう。信頼する部下です」
「部長!」
「お前には苦労をかけてばかりだけどな。今までもいろいろと助けてもらっている。ありがとう」
「部長! そんな! 私こそ部長に!」
「巻き込んで済まないと思っている。もしも抜けたい時はいつでも言ってくれ。いつでもそうして欲しいと思っているんだ」
一江は涙ぐんでいた。
「私が抜けるわけないじゃないですか」
「俺はお前に酷いことばかりしているし言っているだろう」
「部長がそうやって私のためにやってくれてることは分かってますよ」
「そうなのか」
「いつでも私が抜けたいと切り出しやすいようにですよね。誰が言うもんですか」
「そうか」
麗星と五平所が微笑んで俺たちを見ていた。
「お話を伺い、私と五平所もいろいろ調べ考えてみました」
麗星が切り出した。
麗星には蓮花の研究所で調べたことも伝えている。
細かな数値などを一部隠してはいるが。
「石神様が特別なお方であることは確実です。ですが、その御身自身はほぼ人間であることも確かです」
「ほぼ?」
「詳しいことは分かりかねます。ですが普通の人間には無い器官がございます」
「それは?」
「恐らくは大黒丸のものかと」
「ああ、試練の時に何かされましたか」
麗星が俺をじっと見詰めていた。
麗星は予想外のことを言った。
「いいえ。それ以前からかと」
「え?」
「石神様と大黒丸との縁は、ずっと以前からあったということです」
「何を……」
俺は戸惑っていた。
クロピョンと出会ったのは、別荘でのことだからだ。
「石神様はお子様の時に何度も死にそうになったと」
「ええ。実際に何度か心肺が停止したこともありますね。短時間ですが」
「成人する前に死ぬと言われたとか」
「その通りです。東大病院の〇〇先生がそう言いました。生理学の権威の方でしたが」
「それでも、石神様はそうやって生きていらっしゃる。しかも、常人よりも遙かに頑強に」
「!」
言われてみれば確かにそうだった。
中学を卒業する辺りからだったか、俺は高熱は出すが死に掛けることは無くなった。
「大黒丸が石神様を気に入られ、何かをしたようです」
「そんな!」
「わたくし共にははっきりとその痕跡が分かります。医学的にそれがどのように映るのかは存じません。ですが石神様がそれほどまでにお強いのは、大黒丸が施した器官が大きく関わっております」
「それはどのような器官なのでしょうか?」
「詳しくは分かりません。ですが、石神様を覆う巨大過ぎるエネルギーを制御するものかと」
「は?」
「石神様が子どもの頃に何度も死に掛けたのは、巨大過ぎるエネルギーが身体に負担を掛け過ぎていたせいかと思われます。人間の肉体では到底無理なものだったのでしょう」
「よく分かりませんが」
「巨大な炎の柱。そのように、これまで表現されたことがあるはずです」
「!!」
「霊的には、それこそ様々なことがございますが。特に竜胆の戦神ですとか」
「!!!」
麗星という女を見くびっていた。
それをはっきりと思い知った。
2
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、
ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、
私のおにいちゃんは↓
泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
イケメン歯科医の日常
moa
キャラ文芸
堺 大雅(さかい たいが)28歳。
親の医院、堺歯科医院で歯科医として働いている。
イケメンで笑顔が素敵な歯科医として近所では有名。
しかし彼には裏の顔が…
歯科医のリアルな日常を超短編小説で書いてみました。
※治療の描写や痛い描写もあるので苦手な方はご遠慮頂きますようよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる