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三島姫子 Ⅱ
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そのしばらく後で、私は交際相手と別れ、劇団も去った。
大手モデル事務所の「アスト」に所属することになったためだ。
石神先生のご紹介だった。
「先輩がいてさ。君のことを話したら興味を持ってくれて。実は何度か公演にも連れて行ってるんだ」
「そうだったんですか!」
「ああ。是非、小百合さんを欲しいって言ってるんだけど」
青山のバーに呼ばれ、そういう話をされた。
「是非お願いします!」
「知っていると思うけど、モデル事務所だけど芸能活動も強い。役者としてやって行けると思うよ?」
「はい! 石神先生! 私頑張りますから!」
「アハハハ! 小百合さんが頑張る人なのはよく知ってるよ。じゃあ、話を進めてもいいかな?」
「はい!」
嬉しかった。
泣きそうになった。
「でもね、一つ条件があるんだ」
「はい、なんでしょうか?」
「交際している山口君とは、一度別れてくれ。君が実力を示して行ったら、また付き合えるよ。でもまだどうなるか分からないうちに、大手の事務所でスキャンダルは困るんだ」
「分かりました」
石神先生は辛そうにおっしゃった。
綺麗事ではない。
女優として売り出すのならば当然のことだ。
それに、私はもう、石神先生を愛していた。
今の彼とは別れようと考えていた。
山口に話すと、私の出発を喜んでくれ、自分のことは気にしないでと言ってくれた。
私は「アスト」に入り、基礎から徹底的に鍛えられた。
ボイストレーニングを本格的にやり、演技のことはもちろん、メイクや歩き方など、様々なレッスンや指導を受けた。
石神先生は心配して、時々誘ってくれ、一緒に食事をしたりした。
本格的なデビューが決まった。
私は石神先生にお願いした。
「私の芸名を付けていただけませんか?」
「え?」
「これからやっと女優として出発するんです。石神先生に芸名を頂いて、精進したいんです」
「俺なんかじゃダメだよ」
「いいえ! 私は石神先生のお陰でここまで来たんです。お願いします!」
石神先生は困っていらしたが、後日「三島姫子」という素敵な芸名を付けて下さった。
事務所の方もいい名前だと言ってくれた。
その後、テレビドラマや映画にも少しずつ出演するようになった。
私がお知らせすると、石神先生は毎回観て下さり、感想やアドバイスを下さった。
厳しいご指摘もあった。
それが嬉しかった。
私のことを可愛がるだけではなく、ちゃんと女優として立つように考えて下さる。
本当に優しい人だと思った。
私が売れるようになるほど、石神先生は私とお会いしてくれなくなった。
もちろん、私のためだ。
私には、それが寂しかった。
でも、ある民放の新選組の長編ドラマに出演が決まった時、思い切ってお会いして欲しいと頼んだ。
いい役だった。
もちろんメインキャストではなかったが、坂本龍馬の妻の「おりょう」の役だった。
龍馬を愛し、全てを捧げるために生きた「おりょう」。
私はその役を自分の全てでこなそうと思っていた。
石神先生は、病院のお近くのホテルの和食のお店にお誘い下さった。
個室だ。
一緒には入らずに、別々に入るように言われた。
「私なんて、そんなに警戒しなくても宜しいのに」
「そんなことはないよ! 君はもう一端の女優なんだ。誰かにヘンに誤解されてはいけない」
私は笑った。
私の万一のことを考えて下さったことに感謝した。
私は今度の「おりょう」役への決意を石神先生にお話しした。
石神先生は一生懸命にアドバイスして下さった。
最後に仰った。
「俺は坂本龍馬は大嫌いなんだよ」
「え!」
「脱藩しただろ? それがもう嫌い。武士だったら、何が出来ないからと言わずに黙って藩のために死ぬべきだ」
「なるほど!」
「でもな、あの「おりょう」は大好きなんだよ。健気だよなぁ! ああいう女性は最高だぁ!」
「アハハハハハ!」
私は、その「健気」さを出そうと思った。
そして私は、石神先生に告白した。
以前から、どうしようもなくお慕いしていると伝えた。
「俺なんかやめておけよ。ろくなもんじゃない」
「そんなことありません!」
「弱ったなぁ。姫子は魅力的な女性なんだけどな」
「だったら!」
「俺なんかじゃもったいないよ」
「私は石神先生がイアーゴーのような人間だったとしても、騙されて破滅しても構いません!」
「おいおい、俺はあそこまでじゃねぇぞ」
二人で笑った。
「俺はな。もう恋愛は終わった人間なんだ。もう十年以上、誰とも付き合ったこともない。そういうボンクラなんだよ」
そう仰って、石神先生は鞄から分厚いファイルを取り出した。
「ああ、こんな話になるとは思わなかったんだけどな。姫子がもしかしたら知らないんじゃないかと思って持って来てたんだ」
私はファイルを受け取って開いた。
クリアファイルで、丁寧に切り取った写真や記事などが入っていた。
交際していた山口のものだった。
「君たちを無理矢理引き裂いたからな。本当に申し訳なかった。ちょっと縁があって、山口君に「〇〇クラブ」を紹介したんだ」
石神先生は、有名なアクション系の俳優事務所の名前を言った。
「山口君はガッツがあるじゃない。だからアクションで鍛え上げていくのはどうかと思った。まあ、俺も喧嘩は散々してきたからなぁ。ちょっと一緒に殺陣みたいな、ああ素人だからそうじゃないか。要は喧嘩に強くなるような訓練というかな。そういうのを付き合ってもらった」
石神先生は、しょっちゅう山口を呼び出して、格闘技のようなものを指導して下さったらしい。
間違いなく、そのお陰なのだろう。
山口は新しい事務所でどんどん頭角を現わしていった。
山口の成長がよく分かるスクラップブックだった。
「あのなぁ。姫子が気にしてるんじゃないかと思ってだなぁ。渡そうと思って持って来たんだが、どうも弱っちゃったな!」
石神先生が笑った。
私は泣いた。
「俺なんかよりも、山口君の方がよっぽどいいぞ。今でも姫子のことが好きなんだ。まだ会わせることは出来ないと言ってるんだけど、いつか自分も釣り合いが取れるような俳優になるってな。もちろん山口君は姫子の活躍をずっと追っているよ。だから今も頑張ってる」
「私……そんな……」
山口は、事務所でも中堅になるほど頑張っていた。
端役だが、海外の映画にも出演するようになっていた。
まったく知らなかった。
私は山口のことは、もうとっくに忘れていた。
私は自分のことだけだった。
でも、石神先生は私のことを大切に思って下さり、山口のことまで大切に思って下さっていた。
私たちを別れさせてしまったとお考えになって、山口のことを何とかしようとずっと思って下さっていた。
私が捨てた山口を。
私は涙が溢れてどうしようもなくなった。
「おい! しっかりしろ! お前、女優なんだから、どんな感情もコントロールしてみせろ!」
私は、もう自分の気持ちを石神先生にお伝えすることは出来なかった。
私は泣きながら頷き、何度も礼を言って、先に部屋を出させていただいた。
民法のドラマは、最近無くなった長編時代劇ということもあり、結構評判になった。
私の演技は、一部で評価され、「おりょう」という女が視聴者の評判が高かったと、スタッフの人から教えて頂いた。
ドラマは映画化されることが決定された。
メインの配役はそのままだったが、「おりょう」は別なベテラン女優がキャスティングされた。
評判を知って、その女優がやりたいと言ったらしい。
しばらくして、私は芸能界を去った。
自分の限界を知ったためだ。
石神先生は元気づけ、続けるように言って下さったが、私の決意は固かった。
実家からの援助もあり、私は銀座の外れでクラブの経営を始めた。
父が、東京でのそういう場所を求めていると聞いたためだ。
政治家同士が集まれる場所、後援者や協力者を接待出来る場所。
私は頼み込んで、やらせて欲しいと言った。
石神先生にお話しすると、喜んで応援すると言って下さった。
「まあ、長年女優をしてたんだ。酔客を騙すなんてお手のものだろう!」
私は笑って、「宜しくお願いします」と言った。
石神先生は、またいろいろと助けて下さった。
よくお知り合いの方を連れて来店してくれた。
私も石神先生がお連れ下さる方には、精一杯おもてなしをした。
お店は順調に成功し、今もこうしてやっている。
全部、石神先生のお陰だ。
ある日、石神先生が山口を連れて来られた。
私の顔を見るなり、山口が泣いた。
ずっと会いたかったのだと言ってくれた。
私は山口に、もう自分は恋愛をする気は無いのだと告げた。
山口はまた泣きながら、「分かった」と言ってくれた。
私は、やっと過去と決別出来た。
全部、石神先生のお陰だ。
私の恋愛も終わった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「そういうことだったかぁー!」
高木さんが、嬉しそうに笑いながらそう言った。
「本当に石神先生は素敵な方です」
「本当にね! やっぱり石神先生は最高だぁ!」
二人で笑った。
「でも、僕も諦めないよ! ママといつかお付き合いしたい!」
「はい、私のために頑張って下さいね」
「うん!」
その日は、高木さんも石神先生に如何にお世話になっているのかというお話をされた。
私も、その日はずっとお席に座って、お話を聞いた。
高木さんは、珍しくダレス・バッグをお持ちでなかった。
手ぶらだった。
今日は、改めてお付き合いしようかと思った。
高木さんも、素敵な男性だ。
アレさえ無ければ。
大手モデル事務所の「アスト」に所属することになったためだ。
石神先生のご紹介だった。
「先輩がいてさ。君のことを話したら興味を持ってくれて。実は何度か公演にも連れて行ってるんだ」
「そうだったんですか!」
「ああ。是非、小百合さんを欲しいって言ってるんだけど」
青山のバーに呼ばれ、そういう話をされた。
「是非お願いします!」
「知っていると思うけど、モデル事務所だけど芸能活動も強い。役者としてやって行けると思うよ?」
「はい! 石神先生! 私頑張りますから!」
「アハハハ! 小百合さんが頑張る人なのはよく知ってるよ。じゃあ、話を進めてもいいかな?」
「はい!」
嬉しかった。
泣きそうになった。
「でもね、一つ条件があるんだ」
「はい、なんでしょうか?」
「交際している山口君とは、一度別れてくれ。君が実力を示して行ったら、また付き合えるよ。でもまだどうなるか分からないうちに、大手の事務所でスキャンダルは困るんだ」
「分かりました」
石神先生は辛そうにおっしゃった。
綺麗事ではない。
女優として売り出すのならば当然のことだ。
それに、私はもう、石神先生を愛していた。
今の彼とは別れようと考えていた。
山口に話すと、私の出発を喜んでくれ、自分のことは気にしないでと言ってくれた。
私は「アスト」に入り、基礎から徹底的に鍛えられた。
ボイストレーニングを本格的にやり、演技のことはもちろん、メイクや歩き方など、様々なレッスンや指導を受けた。
石神先生は心配して、時々誘ってくれ、一緒に食事をしたりした。
本格的なデビューが決まった。
私は石神先生にお願いした。
「私の芸名を付けていただけませんか?」
「え?」
「これからやっと女優として出発するんです。石神先生に芸名を頂いて、精進したいんです」
「俺なんかじゃダメだよ」
「いいえ! 私は石神先生のお陰でここまで来たんです。お願いします!」
石神先生は困っていらしたが、後日「三島姫子」という素敵な芸名を付けて下さった。
事務所の方もいい名前だと言ってくれた。
その後、テレビドラマや映画にも少しずつ出演するようになった。
私がお知らせすると、石神先生は毎回観て下さり、感想やアドバイスを下さった。
厳しいご指摘もあった。
それが嬉しかった。
私のことを可愛がるだけではなく、ちゃんと女優として立つように考えて下さる。
本当に優しい人だと思った。
私が売れるようになるほど、石神先生は私とお会いしてくれなくなった。
もちろん、私のためだ。
私には、それが寂しかった。
でも、ある民放の新選組の長編ドラマに出演が決まった時、思い切ってお会いして欲しいと頼んだ。
いい役だった。
もちろんメインキャストではなかったが、坂本龍馬の妻の「おりょう」の役だった。
龍馬を愛し、全てを捧げるために生きた「おりょう」。
私はその役を自分の全てでこなそうと思っていた。
石神先生は、病院のお近くのホテルの和食のお店にお誘い下さった。
個室だ。
一緒には入らずに、別々に入るように言われた。
「私なんて、そんなに警戒しなくても宜しいのに」
「そんなことはないよ! 君はもう一端の女優なんだ。誰かにヘンに誤解されてはいけない」
私は笑った。
私の万一のことを考えて下さったことに感謝した。
私は今度の「おりょう」役への決意を石神先生にお話しした。
石神先生は一生懸命にアドバイスして下さった。
最後に仰った。
「俺は坂本龍馬は大嫌いなんだよ」
「え!」
「脱藩しただろ? それがもう嫌い。武士だったら、何が出来ないからと言わずに黙って藩のために死ぬべきだ」
「なるほど!」
「でもな、あの「おりょう」は大好きなんだよ。健気だよなぁ! ああいう女性は最高だぁ!」
「アハハハハハ!」
私は、その「健気」さを出そうと思った。
そして私は、石神先生に告白した。
以前から、どうしようもなくお慕いしていると伝えた。
「俺なんかやめておけよ。ろくなもんじゃない」
「そんなことありません!」
「弱ったなぁ。姫子は魅力的な女性なんだけどな」
「だったら!」
「俺なんかじゃもったいないよ」
「私は石神先生がイアーゴーのような人間だったとしても、騙されて破滅しても構いません!」
「おいおい、俺はあそこまでじゃねぇぞ」
二人で笑った。
「俺はな。もう恋愛は終わった人間なんだ。もう十年以上、誰とも付き合ったこともない。そういうボンクラなんだよ」
そう仰って、石神先生は鞄から分厚いファイルを取り出した。
「ああ、こんな話になるとは思わなかったんだけどな。姫子がもしかしたら知らないんじゃないかと思って持って来てたんだ」
私はファイルを受け取って開いた。
クリアファイルで、丁寧に切り取った写真や記事などが入っていた。
交際していた山口のものだった。
「君たちを無理矢理引き裂いたからな。本当に申し訳なかった。ちょっと縁があって、山口君に「〇〇クラブ」を紹介したんだ」
石神先生は、有名なアクション系の俳優事務所の名前を言った。
「山口君はガッツがあるじゃない。だからアクションで鍛え上げていくのはどうかと思った。まあ、俺も喧嘩は散々してきたからなぁ。ちょっと一緒に殺陣みたいな、ああ素人だからそうじゃないか。要は喧嘩に強くなるような訓練というかな。そういうのを付き合ってもらった」
石神先生は、しょっちゅう山口を呼び出して、格闘技のようなものを指導して下さったらしい。
間違いなく、そのお陰なのだろう。
山口は新しい事務所でどんどん頭角を現わしていった。
山口の成長がよく分かるスクラップブックだった。
「あのなぁ。姫子が気にしてるんじゃないかと思ってだなぁ。渡そうと思って持って来たんだが、どうも弱っちゃったな!」
石神先生が笑った。
私は泣いた。
「俺なんかよりも、山口君の方がよっぽどいいぞ。今でも姫子のことが好きなんだ。まだ会わせることは出来ないと言ってるんだけど、いつか自分も釣り合いが取れるような俳優になるってな。もちろん山口君は姫子の活躍をずっと追っているよ。だから今も頑張ってる」
「私……そんな……」
山口は、事務所でも中堅になるほど頑張っていた。
端役だが、海外の映画にも出演するようになっていた。
まったく知らなかった。
私は山口のことは、もうとっくに忘れていた。
私は自分のことだけだった。
でも、石神先生は私のことを大切に思って下さり、山口のことまで大切に思って下さっていた。
私たちを別れさせてしまったとお考えになって、山口のことを何とかしようとずっと思って下さっていた。
私が捨てた山口を。
私は涙が溢れてどうしようもなくなった。
「おい! しっかりしろ! お前、女優なんだから、どんな感情もコントロールしてみせろ!」
私は、もう自分の気持ちを石神先生にお伝えすることは出来なかった。
私は泣きながら頷き、何度も礼を言って、先に部屋を出させていただいた。
民法のドラマは、最近無くなった長編時代劇ということもあり、結構評判になった。
私の演技は、一部で評価され、「おりょう」という女が視聴者の評判が高かったと、スタッフの人から教えて頂いた。
ドラマは映画化されることが決定された。
メインの配役はそのままだったが、「おりょう」は別なベテラン女優がキャスティングされた。
評判を知って、その女優がやりたいと言ったらしい。
しばらくして、私は芸能界を去った。
自分の限界を知ったためだ。
石神先生は元気づけ、続けるように言って下さったが、私の決意は固かった。
実家からの援助もあり、私は銀座の外れでクラブの経営を始めた。
父が、東京でのそういう場所を求めていると聞いたためだ。
政治家同士が集まれる場所、後援者や協力者を接待出来る場所。
私は頼み込んで、やらせて欲しいと言った。
石神先生にお話しすると、喜んで応援すると言って下さった。
「まあ、長年女優をしてたんだ。酔客を騙すなんてお手のものだろう!」
私は笑って、「宜しくお願いします」と言った。
石神先生は、またいろいろと助けて下さった。
よくお知り合いの方を連れて来店してくれた。
私も石神先生がお連れ下さる方には、精一杯おもてなしをした。
お店は順調に成功し、今もこうしてやっている。
全部、石神先生のお陰だ。
ある日、石神先生が山口を連れて来られた。
私の顔を見るなり、山口が泣いた。
ずっと会いたかったのだと言ってくれた。
私は山口に、もう自分は恋愛をする気は無いのだと告げた。
山口はまた泣きながら、「分かった」と言ってくれた。
私は、やっと過去と決別出来た。
全部、石神先生のお陰だ。
私の恋愛も終わった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「そういうことだったかぁー!」
高木さんが、嬉しそうに笑いながらそう言った。
「本当に石神先生は素敵な方です」
「本当にね! やっぱり石神先生は最高だぁ!」
二人で笑った。
「でも、僕も諦めないよ! ママといつかお付き合いしたい!」
「はい、私のために頑張って下さいね」
「うん!」
その日は、高木さんも石神先生に如何にお世話になっているのかというお話をされた。
私も、その日はずっとお席に座って、お話を聞いた。
高木さんは、珍しくダレス・バッグをお持ちでなかった。
手ぶらだった。
今日は、改めてお付き合いしようかと思った。
高木さんも、素敵な男性だ。
アレさえ無ければ。
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