944 / 2,806
クチナシの花
しおりを挟む
キャンプから戻った土曜日の夕方。
栞が遊びに来て、みんなで夕飯を食べた。
散々肉を喰ったので、海鮮ピラフとラザニアにした。
それと湯豆腐。
肉食獣たちの薬味はステーキだ。
だから、比較的普通のご家庭の夕食の雰囲気になった。
俺たちも成長している。
ステーキは薬味だ。
別々に喰ってはいるが。
「亜蘭ちゃん、ヘンな笑い方してたね」
ハーが言った。
亜蘭は結局目を覚まさなかった。
リュックから鍵を取り出し、ベッドに運んでそのまま寝かせた。
ルーとハーが亜蘭の頬にチューをした。
「亜蘭ちゃん、がんばったね!」
「ぐっすり寝てね!」
「ニョーホホホホホ! にゃほふー」」
「さー! 帰ろう!」
俺が呆然とする双子を担ぐようにして部屋を出た。
鍵を掛け、新聞受けに落した。
「まあ、疲れている時には、よくああいう笑い方をするもんだ」
「そーなんだー!」
ハーが驚いて納得した。
「俺は外科医だからな。ああいうのはよく見てる」
「へぇー!」
初めて見た。
栞と一緒に風呂に入った。
「少しお腹が目立って来たか」
「うん。順調だね」
「まだ気を付けろよな」
「分かってるよ」
栞が幸せそうに笑った。
「オッパイが出たら飲ませてあげるね!」
「い、いらねぇ!」
ちょっと想像した。
石動のコレクションで、そういうのがあった。
楽しみだ。
風呂から上がり、今日はウッドデッキで飲んだ。
亜紀ちゃんと柳も急いで風呂から上がって来て合流した。
栞はミルクセーキを飲む。
常温だ。
俺と亜紀ちゃんはワイルドターキーをロックで飲み、柳は六花が好きなハイネケンを飲んだ。
まあ、幾らでも置いてあるので大丈夫だ。
ひとしきりキャンプの話を栞にする。
全員が毛皮だったと言うと笑っていた。
「私もまた行きたいなー」
「マジかよ!」
「うん。楽しいよ?」
「士王は俺が預かるからな」
「えー!」
亜紀ちゃんがジェイたちのキャンプの話をした。
「マンモスの角をオチンチンに付けたんですよ!」
「エェー! でもよくマンモスの角なんかあったね?」
「はい。隣の庭で温泉を作って。その時に掘ってたら出てきたんです」
「え、聞いてないよ!」
栞がちょっと怒った。
「いろいろ出てきたんですよ? 小判とか」
「へぇー! 私も掘りたかったな」
小判を乾さんの土地から掘り出したことにしたと話したら、栞が爆笑した。
「石神くんは、いつも楽しいよね!」
みんなで笑った。
「うちの庭も掘って見ましょうか?」
亜紀ちゃんが言う。
「よせ! もういろいろ大事なものを地上に置いてんだからな!」
「あー。そう言えば、うちの庭って結構木とかが多いですよね?」
「そうだ。俺が全部決めて植えたんだ」
「季節の花も綺麗ですよね!」
「そうだろう。俺の好きな植物を集めたからな」
「一番は竜胆ですね」
「そうだな」
「私、初夏の頃のクチナシが好きです!」
柳が言った。
俺は近寄って頭を撫でてやる。
「そうか、柳はあの匂いが好きか」
「はい!」
「私も好きですよ!」
「わ、私も!」
亜紀ちゃんが言い、栞が追従した。
笑って二人の頭を撫でてやる。
「あの香りはいいよなぁ。俺が一番好きな匂いなんだ」
「そうなんですか!」
亜紀ちゃんが俺を見ている。
「じゃー、今日はそのお話で」
「なんだよ!」
「あるんでしょ?」
「まーな」
三人がニコニコ笑って俺を見ていた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺は小学二年生の時に、突然の大病で死に掛けた。
なんとか助かってから、毎月40度以上の熱を出すようになり、その後も何度か死にそうになった。
小学三年生の5月頃か。
また夕方から高熱を出し、お袋が細い身体で俺をおぶって病院へ行った。
2キロ近くの距離だったと思う。
まだ横浜の市営住宅に住んでいた頃だ。
原因はいつも不明だが、解熱剤を処方され、熱は幾分引いた。
お袋はまた俺をおぶろうとしたが、俺が大丈夫だと言った。
「ゆっくり歩いて帰ろう」
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ!」
フラついていたが、お袋の疲弊を見て、俺は堪らなかった。
それに、お袋と手を繋いで歩けるのが嬉しかった。
歩いていると息が上がる。
だから、俺は立ち止まってお袋に話し掛け、悟られないように休んだ。
「ちょっとここのお地蔵さんに挨拶するから待ってて!」
「分かった」
「あそこが柏木の家なんだ。実と仲が良くってさ」
「へぇ」
「ここの団地で遊んでたら怒られた。遊び場は、ここの団地の子のものなんだって」
「そうなの」
お袋は俺が立ち止まって話すことに、いちいち頷いて聞いてくれた。
優しい人だった。
俺が休んでいることも、きっと分かっていたに違いない。
俺の心を汲んでくれていた。
きつい上り坂があった。
市営住宅は、その上にある。
その手前で、俺は喉がかわいたので一休みしようと言った。
夜の8時くらいで、もう誰も歩いていないような土地だった。
俺は工事中の更地の中に入り、水道で喉を潤した。
「高虎は、どこに何があるのかよく知ってるのね」
「うん!」
お袋に褒められたのが嬉しかった。
お袋にもここの水は美味いのだと言って飲ませた。
「あ、本当に美味しいね」
ニッコリと笑ってくれた。
広い道路があったが、途中に見るべきものもない。
細い道路の方を選んで歩いた。
途中にある、「刈谷」さんの家が、俺のお気に入りだった。
平屋の洋風の家で、夜は特に雰囲気がある。
門柱の上の大きな白いライトが幻想的で素敵だった。
休みながら、俺はそこが好きなのだと言った。
「素敵なお宅ね」
「いつかお袋に住まわせてやるよ!」
「ほんとう!」
お袋が喜んだ。
風が吹き、いい香りがした。
「あ! なんだこれ?」
「クチナシの匂いね」
「クチナシって言うんだ!」
「うん、ほらあそこの木」
お袋が指さした。
「私もこの香りが大好き」
「そうだよな!」
しばらく二人で匂いを味わった。
「じゃあ、俺が庭にクチナシを植えるよ!」
「楽しみね」
その晩、一段と熱が上がり、解熱剤も効かなかった。
お袋が俺の額に濡らしたタオルを置き、一晩中それを替えてくれた。
氷枕があったが、氷は少量だけだった。
うちの冷蔵庫はほとんど氷ができなかった。
お袋は夜中に近所に頭を下げ、少しの氷を分けてもらって来た。
それも、すぐに俺の高熱で溶けた。
それ以上のことは何も出来なかった。
朝方に、ようやく熱が少し下がった。
お袋の看病のお陰だ。
39度程度に下がり、一先ず峠を越えた。
お袋が家を出て行ったのを、うとうとしながら感じた。
次に目が覚めると、いい匂いがした。
枕元のお袋を見た。
疲れて座ったままで眠っていた。
俺はお袋を起こさないようにそっと布団を抜け出し、トイレに行こうとした。
俺の枕の上に、皿に浸されたクチナシの枝があった。
「どうして?」
思わず呟き、お袋が目を覚ました。
「ああ、身体はどう?」
「うん、大分いいよ」
「夕べは高虎を歩かせちゃったからね」
「そんなこと! お袋と一緒で楽しかったよ」
お袋が優しく笑った。
「これ、クチナシの花だろ?」
「うん。高虎が好きだって言ってたから、刈谷さんのお宅に行って、譲ってもらったの」
「そうなのか!」
「刈谷さんのお宅が素敵で、高虎が大好きなんだって言ったら喜んでたよ」
「そうかー!」
「夕べ、クチナシの花の香りを二人でしばらく味わったって話したらね、譲ってくれたの」
「へぇー!」
「お前が熱を出してるって言ったらね。すぐに鋏で切ってくれて。いい方だったよ」
「じゃあ、治ったらお礼に行くよ」
「うん」
俺はトイレに行き、また寝た。
本当にいい匂いがして嬉しかった。
「いい匂いだね」
「うん!」
その日、俺たちは何度もそう言い合った。
クチナシは、開花中の剪定は木を傷める。
お袋は無理を言って譲ってもらったのだろう。
自分が俺を歩かせてしまったために、俺が高熱を出したと思った。
そんなことはない。
俺が弱かっただけだ。
その後、俺は近所のクチナシのある場所を探し回った。
3カ所しか見つからなかったが、順番にお袋を案内した。
全て夜だ。
お袋と手を繋いで、楽しく歩いた。
俺が出来る、せめてものことだった。
お袋は、幸せそうに笑ってくれた。
栞が遊びに来て、みんなで夕飯を食べた。
散々肉を喰ったので、海鮮ピラフとラザニアにした。
それと湯豆腐。
肉食獣たちの薬味はステーキだ。
だから、比較的普通のご家庭の夕食の雰囲気になった。
俺たちも成長している。
ステーキは薬味だ。
別々に喰ってはいるが。
「亜蘭ちゃん、ヘンな笑い方してたね」
ハーが言った。
亜蘭は結局目を覚まさなかった。
リュックから鍵を取り出し、ベッドに運んでそのまま寝かせた。
ルーとハーが亜蘭の頬にチューをした。
「亜蘭ちゃん、がんばったね!」
「ぐっすり寝てね!」
「ニョーホホホホホ! にゃほふー」」
「さー! 帰ろう!」
俺が呆然とする双子を担ぐようにして部屋を出た。
鍵を掛け、新聞受けに落した。
「まあ、疲れている時には、よくああいう笑い方をするもんだ」
「そーなんだー!」
ハーが驚いて納得した。
「俺は外科医だからな。ああいうのはよく見てる」
「へぇー!」
初めて見た。
栞と一緒に風呂に入った。
「少しお腹が目立って来たか」
「うん。順調だね」
「まだ気を付けろよな」
「分かってるよ」
栞が幸せそうに笑った。
「オッパイが出たら飲ませてあげるね!」
「い、いらねぇ!」
ちょっと想像した。
石動のコレクションで、そういうのがあった。
楽しみだ。
風呂から上がり、今日はウッドデッキで飲んだ。
亜紀ちゃんと柳も急いで風呂から上がって来て合流した。
栞はミルクセーキを飲む。
常温だ。
俺と亜紀ちゃんはワイルドターキーをロックで飲み、柳は六花が好きなハイネケンを飲んだ。
まあ、幾らでも置いてあるので大丈夫だ。
ひとしきりキャンプの話を栞にする。
全員が毛皮だったと言うと笑っていた。
「私もまた行きたいなー」
「マジかよ!」
「うん。楽しいよ?」
「士王は俺が預かるからな」
「えー!」
亜紀ちゃんがジェイたちのキャンプの話をした。
「マンモスの角をオチンチンに付けたんですよ!」
「エェー! でもよくマンモスの角なんかあったね?」
「はい。隣の庭で温泉を作って。その時に掘ってたら出てきたんです」
「え、聞いてないよ!」
栞がちょっと怒った。
「いろいろ出てきたんですよ? 小判とか」
「へぇー! 私も掘りたかったな」
小判を乾さんの土地から掘り出したことにしたと話したら、栞が爆笑した。
「石神くんは、いつも楽しいよね!」
みんなで笑った。
「うちの庭も掘って見ましょうか?」
亜紀ちゃんが言う。
「よせ! もういろいろ大事なものを地上に置いてんだからな!」
「あー。そう言えば、うちの庭って結構木とかが多いですよね?」
「そうだ。俺が全部決めて植えたんだ」
「季節の花も綺麗ですよね!」
「そうだろう。俺の好きな植物を集めたからな」
「一番は竜胆ですね」
「そうだな」
「私、初夏の頃のクチナシが好きです!」
柳が言った。
俺は近寄って頭を撫でてやる。
「そうか、柳はあの匂いが好きか」
「はい!」
「私も好きですよ!」
「わ、私も!」
亜紀ちゃんが言い、栞が追従した。
笑って二人の頭を撫でてやる。
「あの香りはいいよなぁ。俺が一番好きな匂いなんだ」
「そうなんですか!」
亜紀ちゃんが俺を見ている。
「じゃー、今日はそのお話で」
「なんだよ!」
「あるんでしょ?」
「まーな」
三人がニコニコ笑って俺を見ていた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺は小学二年生の時に、突然の大病で死に掛けた。
なんとか助かってから、毎月40度以上の熱を出すようになり、その後も何度か死にそうになった。
小学三年生の5月頃か。
また夕方から高熱を出し、お袋が細い身体で俺をおぶって病院へ行った。
2キロ近くの距離だったと思う。
まだ横浜の市営住宅に住んでいた頃だ。
原因はいつも不明だが、解熱剤を処方され、熱は幾分引いた。
お袋はまた俺をおぶろうとしたが、俺が大丈夫だと言った。
「ゆっくり歩いて帰ろう」
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ!」
フラついていたが、お袋の疲弊を見て、俺は堪らなかった。
それに、お袋と手を繋いで歩けるのが嬉しかった。
歩いていると息が上がる。
だから、俺は立ち止まってお袋に話し掛け、悟られないように休んだ。
「ちょっとここのお地蔵さんに挨拶するから待ってて!」
「分かった」
「あそこが柏木の家なんだ。実と仲が良くってさ」
「へぇ」
「ここの団地で遊んでたら怒られた。遊び場は、ここの団地の子のものなんだって」
「そうなの」
お袋は俺が立ち止まって話すことに、いちいち頷いて聞いてくれた。
優しい人だった。
俺が休んでいることも、きっと分かっていたに違いない。
俺の心を汲んでくれていた。
きつい上り坂があった。
市営住宅は、その上にある。
その手前で、俺は喉がかわいたので一休みしようと言った。
夜の8時くらいで、もう誰も歩いていないような土地だった。
俺は工事中の更地の中に入り、水道で喉を潤した。
「高虎は、どこに何があるのかよく知ってるのね」
「うん!」
お袋に褒められたのが嬉しかった。
お袋にもここの水は美味いのだと言って飲ませた。
「あ、本当に美味しいね」
ニッコリと笑ってくれた。
広い道路があったが、途中に見るべきものもない。
細い道路の方を選んで歩いた。
途中にある、「刈谷」さんの家が、俺のお気に入りだった。
平屋の洋風の家で、夜は特に雰囲気がある。
門柱の上の大きな白いライトが幻想的で素敵だった。
休みながら、俺はそこが好きなのだと言った。
「素敵なお宅ね」
「いつかお袋に住まわせてやるよ!」
「ほんとう!」
お袋が喜んだ。
風が吹き、いい香りがした。
「あ! なんだこれ?」
「クチナシの匂いね」
「クチナシって言うんだ!」
「うん、ほらあそこの木」
お袋が指さした。
「私もこの香りが大好き」
「そうだよな!」
しばらく二人で匂いを味わった。
「じゃあ、俺が庭にクチナシを植えるよ!」
「楽しみね」
その晩、一段と熱が上がり、解熱剤も効かなかった。
お袋が俺の額に濡らしたタオルを置き、一晩中それを替えてくれた。
氷枕があったが、氷は少量だけだった。
うちの冷蔵庫はほとんど氷ができなかった。
お袋は夜中に近所に頭を下げ、少しの氷を分けてもらって来た。
それも、すぐに俺の高熱で溶けた。
それ以上のことは何も出来なかった。
朝方に、ようやく熱が少し下がった。
お袋の看病のお陰だ。
39度程度に下がり、一先ず峠を越えた。
お袋が家を出て行ったのを、うとうとしながら感じた。
次に目が覚めると、いい匂いがした。
枕元のお袋を見た。
疲れて座ったままで眠っていた。
俺はお袋を起こさないようにそっと布団を抜け出し、トイレに行こうとした。
俺の枕の上に、皿に浸されたクチナシの枝があった。
「どうして?」
思わず呟き、お袋が目を覚ました。
「ああ、身体はどう?」
「うん、大分いいよ」
「夕べは高虎を歩かせちゃったからね」
「そんなこと! お袋と一緒で楽しかったよ」
お袋が優しく笑った。
「これ、クチナシの花だろ?」
「うん。高虎が好きだって言ってたから、刈谷さんのお宅に行って、譲ってもらったの」
「そうなのか!」
「刈谷さんのお宅が素敵で、高虎が大好きなんだって言ったら喜んでたよ」
「そうかー!」
「夕べ、クチナシの花の香りを二人でしばらく味わったって話したらね、譲ってくれたの」
「へぇー!」
「お前が熱を出してるって言ったらね。すぐに鋏で切ってくれて。いい方だったよ」
「じゃあ、治ったらお礼に行くよ」
「うん」
俺はトイレに行き、また寝た。
本当にいい匂いがして嬉しかった。
「いい匂いだね」
「うん!」
その日、俺たちは何度もそう言い合った。
クチナシは、開花中の剪定は木を傷める。
お袋は無理を言って譲ってもらったのだろう。
自分が俺を歩かせてしまったために、俺が高熱を出したと思った。
そんなことはない。
俺が弱かっただけだ。
その後、俺は近所のクチナシのある場所を探し回った。
3カ所しか見つからなかったが、順番にお袋を案内した。
全て夜だ。
お袋と手を繋いで、楽しく歩いた。
俺が出来る、せめてものことだった。
お袋は、幸せそうに笑ってくれた。
2
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、
ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、
私のおにいちゃんは↓
泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる