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五度目の別荘 XⅧ
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「いや! わたくしのために、なんと素晴らしいお話を! 感動いたしました!」
麗星が立ち上がって言った。
「別にあんたのために話したんじゃないんだけどな」
「それでは、どなたのために?」
亜紀ちゃんと柳が諦めた顔をしている。
「いいや、あんたのためで」
「ありがとうございます! いただきます!」
腕を掴まれた。
振り向くと、早乙女が泣いている。
「ありがとう。いい話だった」
「いや、お前、大丈夫か?」
「奈津江さんは、石神の最愛の人だよな」
「ああ。お前に言われると照れ臭いけどなぁ」
早乙女は俺の腕を離さない。
「すまない。俺なんかじゃ力になれなくて」
「別にいいよ! なんだよ、今日のお前はおかしいぞ?」
「すまない。俺はお前のために何でもしたいと思っているんだが」
「だからいいって! お前は自分の仕事をしろ!」
「わたくしも、石神様のためにぃ!」
麗星も俺の反対の腕を掴んだ。
亜紀ちゃんが俺を前から抱き、慌てて柳が俺の背中から腕を回して来た。
「なんなんだ、お前ら!」
俺は解散だと言い、ロボを抱えて下に降りた。
ベッドでは響子と六花が寝ている。
俺は可愛らしい寝顔をしばらく眺めていた。
「ロボ。二人を頼む」
俺がそう言うと、ロボもベッドに上がった。
響子の隣に横になった。
俺は気配を感じて外へ出た。
ウッドデッキのテーブルに、麗星が一人で座っていた。
「どうしたんですか?」
「ああ、すみません。勝手に」
俺は苦笑した。
「ちょっと待ってて下さい」
俺は中へ入り、冷蔵庫から麦茶を取り出し、グラスへ注いでウッドデッキに戻った。
一つを麗星の前に置く。
麗星は、頭を下げてグラスから一口含んだ。
「石神様。わたくしは自分で自分のことが情けなく思います」
「嘘でしょう」
俺が言うと麗星が笑った。
「はい」
麗星が言い、俺も笑った。
「麗星さんは、確かに変わってるけど、俺には真っすぐで優しい人に見えますよ」
「それは嬉しく思います」
「周りは大変ですけどね」
「はい、確かに」
麗星がニコリと笑った。
「今日は何を持って来てくれたんです?」
「!」
麗星が驚いた。
「どうして俺に危険が迫っているなんて言ったのかは分かりませんが。俺に何かを渡したかったんでしょう」
「なぜお分かりに?」
「麗星さんが来なければならない危険なら、俺たちにはクロピョンがいますからね。だったら俺に伝えるか渡すものがあるということだ。麗星さん自身が出向かなきゃならないのなら、それは情報ではなく「物」でしょう」
「はい、その通りでございます」
俺は笑った。
「どうして普通に来ないのかなんて、今更聞きませんけどね」
「それは、わたくしが石神様にお会いしたかったからですわ」
「まあ、そうなんでしょうが。でも、何故早乙女を?」
「あの方もわたくしと同じでしたから。石神様にお会いしたくても、なかなか出来ない方です」
「ああ、なるほど」
他人には理解されないだろうが、やはり麗星は優しい。
「お金もお持ちですし」
「なるほど!」
俺は笑った。
麗星は、懐から袱紗を取り出した。
俺の目の前で中身を出して見せる。
油紙に包まれた物だ。
「《恕愚魔》と申します。丸薬です」
「どのようなものですか?」
「心が引き裂かれるような衝撃から持ち直す作用がございます。お医者様には鎮静剤のようなものと言えば宜しいのでしょうか」
「なるほど。それを俺のために?」
「はい」
「それが必要になるということですか?」
「分かりません。わたくしは操り人形のようなものです。ただ、愛する石神様のためにお役に立つと信じ、動くだけです」
よくは分からないが、麗星にも具体的なことは分かっていないようだ。
「いつ、どこで必要なのか、むしろ本当にそういうことが起きるのかさえ、わたくしには分かりません。お渡しすることそのものに意味があるのかもしれません。お使いにならない可能性もございます」
「そういうものですか」
「御送りすればそれで良かったのでしょうが、わたくし自身が石神様にお会いしたく、このようなご迷惑を」
「確かにね」
麗星は嬉しそうに笑った。
「本当にお会い出来ました。この喜びは、わたくしの判断が正しかったということです」
「まあ、今度はせめて事前に連絡を下さい。麗星さんのためなら、大抵予定を空けますよ」
「ほんとうでございますか!」
「なるべくね。俺だって、麗星さんに会うのは楽しい。お綺麗だし、話してても本当に楽しい」
麗星が目を輝かせて俺を見た。
「ついに、来たのですね!」
「はい?」
「二人が結ばれる! そうでございますね!」
「いや、違うけど」
「いえ! 今日と言う今日は! 我慢強いわたくしも、もう我慢が出来ません!」
「あんた、我慢なんかしたことないだろう!」
麗星が俺に抱き着こうとする。
俺は大声で亜紀ちゃんと柳を呼んだ。
二人が駆け降りて来て、麗星を取り押さえた。
「石神様ぁ! どうかわたくしのすべてをー!」
亜紀ちゃんが顎の先にフックを入れた。
麗星が頽れ、柳が抱えた。
「とんでもねぇなぁ」
「まったく! どうします?」
「悪いが、今晩はお前らの部屋で寝かせてくれ」
「手錠を使ってもいいですか?」
「ああ、任せる」
「あ、屋上に早乙女さんがまだいます。もう少し独りでいたいって」
「分かった、行ってみるよ」
俺はまた屋上へ上がった。
早乙女は独りでグラスを傾けていた。
「石神」
俺に気付き、微笑んだ。
俺は照明を消し、暗くする。
「どうだ、こうするとまたいいだろう」
「うん」
辺りは闇に包まれ、空には満天の星空が拡がっていた。
二人でしばらく黙って飲んだ。
「それを飲んだら寝ろよ」
「うん」
早乙女はゆっくりと飲み出した。
「石神、俺はこういうことが出来ないんだ」
「何が?」
「お前が言う、ロマンティシズムか。俺はどうにも不器用でバカだから」
俺は笑った。
「そうだな。でも、俺はお前の生き方そのものがロマンティシズムだと思うぞ?」
「そうか?」
「ああ。お前には本当に大事なものがあった。それを喪い、お前は見事に仇を討った。俺もお前も、喪ったものは取り戻せない。だけど、まだ俺たちの手には大事なものがある」
「ああ」
「俺たちはみんなそうだ。もしかしたら、また喪うのかもしれない。でも、俺たちは前に進むしかない」
「そうだな」
早乙女は星を観ていた。
その綺麗な瞳に、天の星が照り映えていた。
「石神、お前を喪えば、もう俺は生きて行けない」
「それでも生きろ。それが人生ってものだ」
「石神、俺は……」
「お前が死んでも俺は生きる。大事な人間が全て死んでもな。お前たちが生きたこの世界で、俺は死ぬまで生きる」
「……」
「そうすれば、きっとあの世で笑って会える」
「そうだな」
「そうだ」
早乙女を風呂に案内した。
背中を流してやった。
早乙女が俺の身体を観ていた。
「それが石神高虎なんだな」
「そうだ」
浴衣を貸し、空いている客室で寝かせた。
「ゆっくり寝ろよ」
「ああ、ありがとう、石神」
「おやすみ」
「おやすみ」
早乙女は眠る。
知らない部屋で。
俺以外ほとんど知らない人間たちの中で。
早乙女は眠る。
俺が早乙女のために何一つできずとも、早乙女は眠る。
早乙女は眠る。
麗星が立ち上がって言った。
「別にあんたのために話したんじゃないんだけどな」
「それでは、どなたのために?」
亜紀ちゃんと柳が諦めた顔をしている。
「いいや、あんたのためで」
「ありがとうございます! いただきます!」
腕を掴まれた。
振り向くと、早乙女が泣いている。
「ありがとう。いい話だった」
「いや、お前、大丈夫か?」
「奈津江さんは、石神の最愛の人だよな」
「ああ。お前に言われると照れ臭いけどなぁ」
早乙女は俺の腕を離さない。
「すまない。俺なんかじゃ力になれなくて」
「別にいいよ! なんだよ、今日のお前はおかしいぞ?」
「すまない。俺はお前のために何でもしたいと思っているんだが」
「だからいいって! お前は自分の仕事をしろ!」
「わたくしも、石神様のためにぃ!」
麗星も俺の反対の腕を掴んだ。
亜紀ちゃんが俺を前から抱き、慌てて柳が俺の背中から腕を回して来た。
「なんなんだ、お前ら!」
俺は解散だと言い、ロボを抱えて下に降りた。
ベッドでは響子と六花が寝ている。
俺は可愛らしい寝顔をしばらく眺めていた。
「ロボ。二人を頼む」
俺がそう言うと、ロボもベッドに上がった。
響子の隣に横になった。
俺は気配を感じて外へ出た。
ウッドデッキのテーブルに、麗星が一人で座っていた。
「どうしたんですか?」
「ああ、すみません。勝手に」
俺は苦笑した。
「ちょっと待ってて下さい」
俺は中へ入り、冷蔵庫から麦茶を取り出し、グラスへ注いでウッドデッキに戻った。
一つを麗星の前に置く。
麗星は、頭を下げてグラスから一口含んだ。
「石神様。わたくしは自分で自分のことが情けなく思います」
「嘘でしょう」
俺が言うと麗星が笑った。
「はい」
麗星が言い、俺も笑った。
「麗星さんは、確かに変わってるけど、俺には真っすぐで優しい人に見えますよ」
「それは嬉しく思います」
「周りは大変ですけどね」
「はい、確かに」
麗星がニコリと笑った。
「今日は何を持って来てくれたんです?」
「!」
麗星が驚いた。
「どうして俺に危険が迫っているなんて言ったのかは分かりませんが。俺に何かを渡したかったんでしょう」
「なぜお分かりに?」
「麗星さんが来なければならない危険なら、俺たちにはクロピョンがいますからね。だったら俺に伝えるか渡すものがあるということだ。麗星さん自身が出向かなきゃならないのなら、それは情報ではなく「物」でしょう」
「はい、その通りでございます」
俺は笑った。
「どうして普通に来ないのかなんて、今更聞きませんけどね」
「それは、わたくしが石神様にお会いしたかったからですわ」
「まあ、そうなんでしょうが。でも、何故早乙女を?」
「あの方もわたくしと同じでしたから。石神様にお会いしたくても、なかなか出来ない方です」
「ああ、なるほど」
他人には理解されないだろうが、やはり麗星は優しい。
「お金もお持ちですし」
「なるほど!」
俺は笑った。
麗星は、懐から袱紗を取り出した。
俺の目の前で中身を出して見せる。
油紙に包まれた物だ。
「《恕愚魔》と申します。丸薬です」
「どのようなものですか?」
「心が引き裂かれるような衝撃から持ち直す作用がございます。お医者様には鎮静剤のようなものと言えば宜しいのでしょうか」
「なるほど。それを俺のために?」
「はい」
「それが必要になるということですか?」
「分かりません。わたくしは操り人形のようなものです。ただ、愛する石神様のためにお役に立つと信じ、動くだけです」
よくは分からないが、麗星にも具体的なことは分かっていないようだ。
「いつ、どこで必要なのか、むしろ本当にそういうことが起きるのかさえ、わたくしには分かりません。お渡しすることそのものに意味があるのかもしれません。お使いにならない可能性もございます」
「そういうものですか」
「御送りすればそれで良かったのでしょうが、わたくし自身が石神様にお会いしたく、このようなご迷惑を」
「確かにね」
麗星は嬉しそうに笑った。
「本当にお会い出来ました。この喜びは、わたくしの判断が正しかったということです」
「まあ、今度はせめて事前に連絡を下さい。麗星さんのためなら、大抵予定を空けますよ」
「ほんとうでございますか!」
「なるべくね。俺だって、麗星さんに会うのは楽しい。お綺麗だし、話してても本当に楽しい」
麗星が目を輝かせて俺を見た。
「ついに、来たのですね!」
「はい?」
「二人が結ばれる! そうでございますね!」
「いや、違うけど」
「いえ! 今日と言う今日は! 我慢強いわたくしも、もう我慢が出来ません!」
「あんた、我慢なんかしたことないだろう!」
麗星が俺に抱き着こうとする。
俺は大声で亜紀ちゃんと柳を呼んだ。
二人が駆け降りて来て、麗星を取り押さえた。
「石神様ぁ! どうかわたくしのすべてをー!」
亜紀ちゃんが顎の先にフックを入れた。
麗星が頽れ、柳が抱えた。
「とんでもねぇなぁ」
「まったく! どうします?」
「悪いが、今晩はお前らの部屋で寝かせてくれ」
「手錠を使ってもいいですか?」
「ああ、任せる」
「あ、屋上に早乙女さんがまだいます。もう少し独りでいたいって」
「分かった、行ってみるよ」
俺はまた屋上へ上がった。
早乙女は独りでグラスを傾けていた。
「石神」
俺に気付き、微笑んだ。
俺は照明を消し、暗くする。
「どうだ、こうするとまたいいだろう」
「うん」
辺りは闇に包まれ、空には満天の星空が拡がっていた。
二人でしばらく黙って飲んだ。
「それを飲んだら寝ろよ」
「うん」
早乙女はゆっくりと飲み出した。
「石神、俺はこういうことが出来ないんだ」
「何が?」
「お前が言う、ロマンティシズムか。俺はどうにも不器用でバカだから」
俺は笑った。
「そうだな。でも、俺はお前の生き方そのものがロマンティシズムだと思うぞ?」
「そうか?」
「ああ。お前には本当に大事なものがあった。それを喪い、お前は見事に仇を討った。俺もお前も、喪ったものは取り戻せない。だけど、まだ俺たちの手には大事なものがある」
「ああ」
「俺たちはみんなそうだ。もしかしたら、また喪うのかもしれない。でも、俺たちは前に進むしかない」
「そうだな」
早乙女は星を観ていた。
その綺麗な瞳に、天の星が照り映えていた。
「石神、お前を喪えば、もう俺は生きて行けない」
「それでも生きろ。それが人生ってものだ」
「石神、俺は……」
「お前が死んでも俺は生きる。大事な人間が全て死んでもな。お前たちが生きたこの世界で、俺は死ぬまで生きる」
「……」
「そうすれば、きっとあの世で笑って会える」
「そうだな」
「そうだ」
早乙女を風呂に案内した。
背中を流してやった。
早乙女が俺の身体を観ていた。
「それが石神高虎なんだな」
「そうだ」
浴衣を貸し、空いている客室で寝かせた。
「ゆっくり寝ろよ」
「ああ、ありがとう、石神」
「おやすみ」
「おやすみ」
早乙女は眠る。
知らない部屋で。
俺以外ほとんど知らない人間たちの中で。
早乙女は眠る。
俺が早乙女のために何一つできずとも、早乙女は眠る。
早乙女は眠る。
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