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九重の銀三 Ⅲ
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「ところで兄さんは「満州」って分かるかい?」
「はい。日本軍が中国に作った国家ですよね」
「うん。俺は終戦まで満州にいたんだ」
「へぇー」
銀三さんは、満州で様々なことをしていたらしい。
関東軍のために機密情報を盗んだり、物資の調達もした。
また生活に困っている人間たちのために、悪どい金持ちから盗んで配った。
「まあ、今思えば全部自分の独りよがりよ。みんなが喜んでくれりゃ、何でもやった。でもな、それも一時凌ぎで、大きな流れの中では、俺はまったくの無力だった」
佳苗さんが銀三さんのお茶を注ぎ足した。
銀三さんは「ありがとう」と言って、一口飲んだ。
「兄さんは、命を懸けた経験があるな」
「まあ、こいつはバカですから」
佐野さんの言葉に俺が笑うと、銀三さんは嬉しそうだった。
「こちらの婦警さんを助けたんだってな」
「ああ、夢中で覚えてないですね」
「ワハハハハハ!」
銀三さんが大笑いした。
銀三さんは、また俺の肩を叩いた。
「兄さん。命は大事だってみんな言うようになった」
「はい」
「どう思うよ?」
「大事ですよ。佳苗さんの命は」
「トラちゃん!」
佳苗さんが立ち上がって俺の頭を抱いた。
「そういうこった。大事なのはてめぇの命じゃねぇ。誰かの命よ。昔はそういう人がたくさんいた」
銀三さんは、満州からの引き揚げの話を始めた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
日本が大東亜戦争に負け、連合軍に全面降伏した。
そのため、満州帝国は崩壊し、600万人以上の日本人が本土へ戻ろうと必死だった。
ソ連軍が押し寄せ、中国共産党軍も手当たり次第に日本人から略奪、暴行を始めた。
その悲劇はあまりにも膨大で語り尽くせない。
銀三も、ある地域の人々と共に、天津の港を目指した。
情報が錯綜し、自分たちが正しい目的地に向かっているか、どのルートを辿れば良いか、誰にも分からなかった。
ただただ、広大な中国の土地を歩き、途中で夥しい数の人間が飢えや病気、また殺戮によって命を喪った。
銀三は30人の集団の中で、必死に動いた。
食糧や薬を調達し、危険な人間たちを避けながら進んだ。
銀三のお陰で誰も飢えることなく、みんなが感謝した。
銀三はこのまま無事に港まで行けるのではないかと思い始めていた。
みんな満州で裕福な暮らしをしていた人々だった。
財産もある程度は持ち出し、日本に戻っても生活がすぐに始められる。
今は大変だが、なんとか頑張れば先は明るい。
みんな銀三と顔なじみだ。
何人かは「仕事」で関り、世話になった人間もいる。
同じ日本人として、銀三は持てる力の全てで彼らを無事に日本に送り届けたいと考えていた。
一人の女性が、食事の後で位牌に手を合わせていた。
銀三が近付くと、話しかけられた。
確か、川瀬さんといった。
満鉄でご主人が働いており、銀三の移動に何度か便宜を図ってもらったことがある。
まだ30代の若い女性だ。
「そのご位牌は?」
「はい、主人のものです。ソ連軍が押し寄せたハイラル市の戦闘に巻き込まれて亡くなりました」
「そうだったんですか」
銀三も手を合わせた。
川瀬さんが頭を下げる。
「主人について来ましたが、もう日本へ戻っても何をしてよいやら」
「そんなことはおっしゃらずに。私でよければ、戻ってもできるだけのことはいたしますよ」
「ありがとうございます」
自分にも何が出来るわけでもない。
しかし、今気力を喪えば、本当にすべてがダメになる。
気休めと分かってはいても、そう言わざるを得なかった。
夜になり、みんなで休んだ。
他の引き揚げ者に比べて格段に良い状況のはずだが、歩き通しでみんな疲労困憊している。
道から少し外れて、固まって眠った。
交代で見張りを立てた。
銃声で気が付くと、中国語で大声で怒鳴られていた。
見ると、5人の共産党軍と思しき兵士がこちらに銃を向けていた。
中国語に堪能な男性が、交渉している。
暗がりの中をよく見ると、見張りに立っていた人間が殺されていた。
男性がみんなに言った。
「金品を渡すように言ってます。みなさん、落ち着いて。どうかそれで納得してもらうように話しますから」
全員が諦めて、持っていた金や宝石、紙幣を差し出した。
男性がまた兵士に話しかける。
交渉は難航している。
その時、川瀬さんが立ち上がった。
「わたくしを残して下さい。それでみなさんが見逃してもらえるように」
みんなが驚いた。
「どうかお願いします。わたくしのような者が残ってみなさんが無事に日本へ帰れるのならば」
「川瀬さん!」
「どうか、あの人たちに、そう言って下さい」
男性はまた交渉した。
兵士たちが顔をほころばせ、承諾した。
「さあ、みなさん。進みましょう」
男性が声をかけ、みんなが黙って川瀬さんに頭を下げて歩き出した。
疲労が重くのしかかる中、みんな必死に歩いた。
誰もが川瀬さんのことを思っていた。
「銀三さん?」
銀三は立ち止まっていた。
頭を下げて、もと来た道へ走った。
先ほどの場所の傍に、小さな小屋があった。
大勢だったのと、見つかった場合にトラブルになるのを避けて、誰も使わなかった。
小屋に灯が点いていた。
銀三はその小屋へ入った。
兵士の一人が、川瀬さんに覆いかぶさろうとしていた。
銀三は石を投げてランプを壊した。
右手の兵士から銃を奪い、乱射した。
銀三は闇の中でも目が見える。
1分も経たず、川瀬さんを救い出した。
落ちていた川瀬さんの服を掴み、無言で手を引いて逃げる。
先に行った人々とは別な道を辿った。
万一にも、追っ手が彼らに繋がらないように。
途中で一度止まり、川瀬さんに服を着させた。
「銀三さん」
「はい」
「どうして戻ったんですか」
「自分でも何が何やら」
川瀬さんは、その言葉に驚き、そして微笑んだ。
「もう何も無くなった私ですのに。覚悟を決めていたのですよ」
「はい、それはもう十分に分かりました」
「こうやって助けていただいても、もう私には……」
「川瀬さん!」
「はい?」
「何かなくっちゃ、生きていてはいけないんですか?」
「!」
「俺なんかは、生まれてこの方、何にもありはしませんでした。ただ、他人にあれをやれ、これをやれと、そればかりで」
「……」
「今、初めてね、自分で考えて動きました。いいもんですね、こういうのって」
「銀三さん……」
人のいない山道を進んだ。
過酷な道程だった。
食糧が乏しく、寒さで震えた。
しかし、命からがらで大連の港まで着いた。
銀三が動き、金を手に入れた。
何とか、二人で引き揚げ船に乗った。
ひどい栄養失調で、二人は肺炎を起こした。
お互いに励まし合い、何とか本土の土を踏んだ。
昔の仲間を頼り、何とか混乱の中を生き延びた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「それがね、あっしの女房でして。もう10年も前に亡くなりましたが、今でもずっと」
銀三さんは、ずっと何なのかは語らなかった。
「セツが自分の唯一の女かと思ってました。でも、人生っていうのは分からんものです」
銀三さんは、魂が抉られるほどの別れを経験した。
しかし、銀三さんの愛はまだ死んではいなかった。
「こんなあっしのために、身を粉にして尽くしてくれやした。最期に笑って「ありがとうございました」と言いやがった。苦労ばかりかけたはずなのに、本当に自分にはもったいない女です」
銀三さんは遠い目をしていた。
「なんでかなぁ。今までこんな話はしたことが無かったのに。兄さんがいるからかな」
俺は立ち上がり、トマス・ルイス・デ・ヴィクトリアの『集祷文(Collecta)』を歌った。
《et gloriosa beatae Mariae semper Virginis intercessione, a praesenti liberari tristitia, et aeterna perfrui laetitia.(そして永遠のおとめ、栄光ある聖マリアの御取り次ぎによって現世の悲しみから解放され、永遠の喜びを味わうことができますようにお願い申し上げます)》
「はぁ、綺麗な歌だなぁ」
銀三さんが、そう言ってくれた。
「現世の苦しみから解放されて、永遠の喜びに浸ることを祈る歌です」
「そうなのか。ありがとう、兄さん」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺はこの数年後に奈津江と出会い、奈津江を喪った。
銀三さんの話を聞いていなければ、俺はダメだったかもしれない。
あの日、遠い目をしていた銀三さんの顔が忘れられない。
「はい。日本軍が中国に作った国家ですよね」
「うん。俺は終戦まで満州にいたんだ」
「へぇー」
銀三さんは、満州で様々なことをしていたらしい。
関東軍のために機密情報を盗んだり、物資の調達もした。
また生活に困っている人間たちのために、悪どい金持ちから盗んで配った。
「まあ、今思えば全部自分の独りよがりよ。みんなが喜んでくれりゃ、何でもやった。でもな、それも一時凌ぎで、大きな流れの中では、俺はまったくの無力だった」
佳苗さんが銀三さんのお茶を注ぎ足した。
銀三さんは「ありがとう」と言って、一口飲んだ。
「兄さんは、命を懸けた経験があるな」
「まあ、こいつはバカですから」
佐野さんの言葉に俺が笑うと、銀三さんは嬉しそうだった。
「こちらの婦警さんを助けたんだってな」
「ああ、夢中で覚えてないですね」
「ワハハハハハ!」
銀三さんが大笑いした。
銀三さんは、また俺の肩を叩いた。
「兄さん。命は大事だってみんな言うようになった」
「はい」
「どう思うよ?」
「大事ですよ。佳苗さんの命は」
「トラちゃん!」
佳苗さんが立ち上がって俺の頭を抱いた。
「そういうこった。大事なのはてめぇの命じゃねぇ。誰かの命よ。昔はそういう人がたくさんいた」
銀三さんは、満州からの引き揚げの話を始めた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
日本が大東亜戦争に負け、連合軍に全面降伏した。
そのため、満州帝国は崩壊し、600万人以上の日本人が本土へ戻ろうと必死だった。
ソ連軍が押し寄せ、中国共産党軍も手当たり次第に日本人から略奪、暴行を始めた。
その悲劇はあまりにも膨大で語り尽くせない。
銀三も、ある地域の人々と共に、天津の港を目指した。
情報が錯綜し、自分たちが正しい目的地に向かっているか、どのルートを辿れば良いか、誰にも分からなかった。
ただただ、広大な中国の土地を歩き、途中で夥しい数の人間が飢えや病気、また殺戮によって命を喪った。
銀三は30人の集団の中で、必死に動いた。
食糧や薬を調達し、危険な人間たちを避けながら進んだ。
銀三のお陰で誰も飢えることなく、みんなが感謝した。
銀三はこのまま無事に港まで行けるのではないかと思い始めていた。
みんな満州で裕福な暮らしをしていた人々だった。
財産もある程度は持ち出し、日本に戻っても生活がすぐに始められる。
今は大変だが、なんとか頑張れば先は明るい。
みんな銀三と顔なじみだ。
何人かは「仕事」で関り、世話になった人間もいる。
同じ日本人として、銀三は持てる力の全てで彼らを無事に日本に送り届けたいと考えていた。
一人の女性が、食事の後で位牌に手を合わせていた。
銀三が近付くと、話しかけられた。
確か、川瀬さんといった。
満鉄でご主人が働いており、銀三の移動に何度か便宜を図ってもらったことがある。
まだ30代の若い女性だ。
「そのご位牌は?」
「はい、主人のものです。ソ連軍が押し寄せたハイラル市の戦闘に巻き込まれて亡くなりました」
「そうだったんですか」
銀三も手を合わせた。
川瀬さんが頭を下げる。
「主人について来ましたが、もう日本へ戻っても何をしてよいやら」
「そんなことはおっしゃらずに。私でよければ、戻ってもできるだけのことはいたしますよ」
「ありがとうございます」
自分にも何が出来るわけでもない。
しかし、今気力を喪えば、本当にすべてがダメになる。
気休めと分かってはいても、そう言わざるを得なかった。
夜になり、みんなで休んだ。
他の引き揚げ者に比べて格段に良い状況のはずだが、歩き通しでみんな疲労困憊している。
道から少し外れて、固まって眠った。
交代で見張りを立てた。
銃声で気が付くと、中国語で大声で怒鳴られていた。
見ると、5人の共産党軍と思しき兵士がこちらに銃を向けていた。
中国語に堪能な男性が、交渉している。
暗がりの中をよく見ると、見張りに立っていた人間が殺されていた。
男性がみんなに言った。
「金品を渡すように言ってます。みなさん、落ち着いて。どうかそれで納得してもらうように話しますから」
全員が諦めて、持っていた金や宝石、紙幣を差し出した。
男性がまた兵士に話しかける。
交渉は難航している。
その時、川瀬さんが立ち上がった。
「わたくしを残して下さい。それでみなさんが見逃してもらえるように」
みんなが驚いた。
「どうかお願いします。わたくしのような者が残ってみなさんが無事に日本へ帰れるのならば」
「川瀬さん!」
「どうか、あの人たちに、そう言って下さい」
男性はまた交渉した。
兵士たちが顔をほころばせ、承諾した。
「さあ、みなさん。進みましょう」
男性が声をかけ、みんなが黙って川瀬さんに頭を下げて歩き出した。
疲労が重くのしかかる中、みんな必死に歩いた。
誰もが川瀬さんのことを思っていた。
「銀三さん?」
銀三は立ち止まっていた。
頭を下げて、もと来た道へ走った。
先ほどの場所の傍に、小さな小屋があった。
大勢だったのと、見つかった場合にトラブルになるのを避けて、誰も使わなかった。
小屋に灯が点いていた。
銀三はその小屋へ入った。
兵士の一人が、川瀬さんに覆いかぶさろうとしていた。
銀三は石を投げてランプを壊した。
右手の兵士から銃を奪い、乱射した。
銀三は闇の中でも目が見える。
1分も経たず、川瀬さんを救い出した。
落ちていた川瀬さんの服を掴み、無言で手を引いて逃げる。
先に行った人々とは別な道を辿った。
万一にも、追っ手が彼らに繋がらないように。
途中で一度止まり、川瀬さんに服を着させた。
「銀三さん」
「はい」
「どうして戻ったんですか」
「自分でも何が何やら」
川瀬さんは、その言葉に驚き、そして微笑んだ。
「もう何も無くなった私ですのに。覚悟を決めていたのですよ」
「はい、それはもう十分に分かりました」
「こうやって助けていただいても、もう私には……」
「川瀬さん!」
「はい?」
「何かなくっちゃ、生きていてはいけないんですか?」
「!」
「俺なんかは、生まれてこの方、何にもありはしませんでした。ただ、他人にあれをやれ、これをやれと、そればかりで」
「……」
「今、初めてね、自分で考えて動きました。いいもんですね、こういうのって」
「銀三さん……」
人のいない山道を進んだ。
過酷な道程だった。
食糧が乏しく、寒さで震えた。
しかし、命からがらで大連の港まで着いた。
銀三が動き、金を手に入れた。
何とか、二人で引き揚げ船に乗った。
ひどい栄養失調で、二人は肺炎を起こした。
お互いに励まし合い、何とか本土の土を踏んだ。
昔の仲間を頼り、何とか混乱の中を生き延びた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「それがね、あっしの女房でして。もう10年も前に亡くなりましたが、今でもずっと」
銀三さんは、ずっと何なのかは語らなかった。
「セツが自分の唯一の女かと思ってました。でも、人生っていうのは分からんものです」
銀三さんは、魂が抉られるほどの別れを経験した。
しかし、銀三さんの愛はまだ死んではいなかった。
「こんなあっしのために、身を粉にして尽くしてくれやした。最期に笑って「ありがとうございました」と言いやがった。苦労ばかりかけたはずなのに、本当に自分にはもったいない女です」
銀三さんは遠い目をしていた。
「なんでかなぁ。今までこんな話はしたことが無かったのに。兄さんがいるからかな」
俺は立ち上がり、トマス・ルイス・デ・ヴィクトリアの『集祷文(Collecta)』を歌った。
《et gloriosa beatae Mariae semper Virginis intercessione, a praesenti liberari tristitia, et aeterna perfrui laetitia.(そして永遠のおとめ、栄光ある聖マリアの御取り次ぎによって現世の悲しみから解放され、永遠の喜びを味わうことができますようにお願い申し上げます)》
「はぁ、綺麗な歌だなぁ」
銀三さんが、そう言ってくれた。
「現世の苦しみから解放されて、永遠の喜びに浸ることを祈る歌です」
「そうなのか。ありがとう、兄さん」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺はこの数年後に奈津江と出会い、奈津江を喪った。
銀三さんの話を聞いていなければ、俺はダメだったかもしれない。
あの日、遠い目をしていた銀三さんの顔が忘れられない。
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