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石神家 in フィリピン
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6月中旬の土曜日。
柳が亜紀ちゃんと双子を連れて、顕さんの家に行った。
第二週に掃除をし、第四週にもう一度通水に行くスケジュールが組まれている。
掃除は大体午前中で終わり、家に帰ってからみんなで昼食。
大掛かりな掃除の場合を除き、大体そんな感じだ。
今日は夏前に一度草むしりをするということで、みんなで向こうで食事をすることになっていた。
俺は皇紀とレイ、そしてロボの分の食事を作った。
皇紀は大変に忙しい。
各地の防衛システムの指示や調整に追われている。
レイも手伝うようになって、大分楽にはなってきているが、それでも他の用事を言いつけることは無い。
人数を増やせないのが悩みの種だ。
いずれ柳も加わるようにするつもりだ。
今、柳は双子から高等数学の特訓を受けている。
「私、一応東大生なんですけど……」
柳は困惑している。
俺は天ぷらを揚げ、蕎麦を茹でた。
通常の量の食事で嬉しい。
ロボにはエビやキスを素揚げにしてやる。
レイも和食にすっかり馴染んだ。
響子もそうだが、レイも味付けが濃いものが苦手だ。
カレーなどは好きなようだが、中華は好きではない。
まあ、食べるが。
それと、生臭いものはダメだ。
サシミも、あまり食べない。
寿司も苦手なようだ。
いずれ慣れるかもしれないが。
他の煮たり焼いたりする和食は好きになってきた。
蕎麦などは、もう好物になっている。
俺たちが食べ終わると、アルファードで柳たちが戻って来た。
「「「「ただいまー」」」」
「おう、お帰り」
柳が俺に写真を見せる。
「綺麗になったな!」
「はい!」
もう柳もすっかり自分の仕事としてこなしている。
嬉しそうだ。
「来月、もう一度草取りをしようと思います」
「そうか。でも大分暑くなるからな。次に行った時に、ちょっと除草剤を使ってみろよ」
「ああ!」
「植栽の周辺はダメだけどな。離れた場所なら使っていいぞ」
「じゃあ、薬を探してみます」
「うちで使ってるのがあるから、後でやってみろよ。具合を掴むために、うちの庭でまず試してな」
「はい!」
俺は毎月、柳が撮った写真を顕さんに送っている。
今はメールで添付できるので便利だ。
俺は柳を連れて、庭に出た。
亜紀ちゃんも付いて来る。
物置から、除草剤を出していると、或民さんの家のヤマトが庭に入って来た。
「ヤマトー!」
亜紀ちゃんが呼ぶと、駆け寄って来る。
俺の足に身体を摺り寄せた。
カワイイ。
「なんで私が呼んだのにー!」
「アハハハハ」
亜紀ちゃんがヤマトの背中を撫でると、気持ちよさそうに尾を伸ばした。
「タカさん、うちでもっとネコ飼いましょうよ」
「ええ?」
「だって、ロボはタカさんが帰るとベッタリじゃないですか。私ももっとネコと遊びたいです」
「多頭飼いをする人はそれでいいんだけどなぁ」
「うちもいいじゃないですか」
「俺はどうもな。一匹に愛情を注ぎたいんだよ」
「えー!」
「ネコ同士で飼い主の愛情を欲しがるからな。どうしても不平等になる」
「分かりますけどー」
「まあ、そういうことだ」
「人間の女は多頭飼いするのに」
「あんだと!」
俺は笑って亜紀ちゃんのこめかみをグリグリした。
「俺は亜紀ちゃん道の人間だからな」
「ほんとですかー!」
柳が俺を見ている。
「柳道の人間でもある」
「ウフフフ」
「やっぱり多頭飼いだぁ」
亜紀ちゃんが言い、三人で笑った。
柳が除草剤を使ってみると言うので、ヤマトを帰した。
その時、ルーが俺を呼んだ。
「タカさーん! 顕さんからお電話ですー!」
俺は家に入り、電話を受けた。
「石神くん! いつもありがとうね!」
「いいえ。柳が頑張ってくれてますよ」
「そうかぁ。今度お礼をしなきゃなぁ」
「いりませんよ。好きでやらせていただいてるんです。ああ、これから暑くなるんで、ちょっと除草剤を試してもいいですか?」
「構わないよ。草むしりは大変だろう」
「植栽の周辺は使いませんから、安心して下さい。あまり強いものもやりません」
「任せるよ」
「お元気そうですね」
「ああ、俺は元気なんだけどね」
「何かあるんですか?」
顕さんは、プロジェクトが中断しそうだと言った。
現地のある組織から反対運動を受けているとのことだった。
要は、示談金目当ての嫌がらせだ。
「どうもマフィアみたいな連中らしいんだ。今本社と工務店とで相談しているんだけど、とんでもない金額を要求していてね」
「困りましたね」
「ああ。でもどうにか頑張ってみるよ」
「危ないことはしないで下さいね」
「もちろんだ。石神くんみたいに強くないしね」
「アハハハハ」
俺は内心、猛烈に怒っていた。
「相手の名前は分かってるんですか?」
「ああ、なんだっけな、サップ……」
「サップセーケーですか!」
「おう、そうだ! よく知ってるな」
14K(サップセーケー)。
中国の三合会(サムハッホイ)の最大派閥だ。
フィリピンのギャング組織と繋がりがあることが知られている。
それが現地で独立した勢力を伸ばしているのか。
「顕さんは絶対に無理しないで下さいね。友人に傭兵を派遣する会社を経営してる奴もいますから。何か必要があったら言って下さい」
「ああ、そんな人がいるのか。石神くんは顔が広いね」
「いいえ。でもそういうのは顕さんは関わらない方がいいですが。身の危険を感じるような場合はすぐに言って下さい。すぐに友人に言って派遣してもらいますからね」
「そういう時は頼むよ。いつも済まないな」
「遠慮しないで、本当にお願いしますよ」
「ああ、分かった」
俺は電話を切った。
桜に電話した。
「おう!」
「石神さん!」
「久しぶりだな」
俺は東雲たちの仕事ぶりを話し、非常によくやってくれていると言うと桜が喜んだ。
「ところでな。俺の大事な人間が、フィリピンで困ってるんだ」
「フィリピンですか?」
俺は桜に14Kが巨大商業施設の建設を邪魔している話を伝えた。
「お前の所で、フィリピンで伝手があるようなことを言ってたじゃないか」
「はい。今でも繋がりはありますが」
「紹介してくれよ。俺が現地に行った時に、案内を頼みたいんだ」
「それはいいですけど、石神さんがいらっしゃるんで?」
「そうだ。極秘裏にやりたいからな」
「自分も一緒に行きますよ」
「いや、ダメだ。飛んで行くからな」
「飛行機ですよね?」
「バカヤロー! 俺が飛んで行くんだ! お前は飛べねぇだろうが!」
「へ?」
「「跡」を残したくねぇんだ。サッと言ってぶっ潰してサッと帰るからな」
「はい?」
「お前は現地の人間に連絡して、14Kのアジトを調べろと言ってくれ。来週の金曜の夜に行くからな」
「分かりました!」
「大丈夫そうか?」
「はい、問題ないかと。でも飛んで行くって」
「お前は分からんでいい。とにかく頼むぞ。調べたら連絡くれ」
「はい!」
俺は亜紀ちゃんと双子を呼んで地下へ行った。
顕さんのトラブルを話すと、三人とも激怒した。
「許せませんね!」
「「うん!」」
「そうだろう! 絶対に許さん! 俺たちで潰しに行くぞ!」
「「「はい!」」」
「向こうで結構なことをやるからな。通常の入国はしない。「飛ぶ」からな」
「分かりました」
「来週の金曜の晩に行く。大体俺たちなら30分もかからねぇ」
「「「はい!」」」
「暴れっぞ!」
「「「ワハハハハ!」」」
マッハ10以上で俺たちは「飛ぶ」ことが出来るようになっていた。
現地に千万組の人間がいることを話した。
安全を期してマッハ5で飛べば、大体30分を切るくらいだ。
石神家フィリピン篇が始まる。
柳が亜紀ちゃんと双子を連れて、顕さんの家に行った。
第二週に掃除をし、第四週にもう一度通水に行くスケジュールが組まれている。
掃除は大体午前中で終わり、家に帰ってからみんなで昼食。
大掛かりな掃除の場合を除き、大体そんな感じだ。
今日は夏前に一度草むしりをするということで、みんなで向こうで食事をすることになっていた。
俺は皇紀とレイ、そしてロボの分の食事を作った。
皇紀は大変に忙しい。
各地の防衛システムの指示や調整に追われている。
レイも手伝うようになって、大分楽にはなってきているが、それでも他の用事を言いつけることは無い。
人数を増やせないのが悩みの種だ。
いずれ柳も加わるようにするつもりだ。
今、柳は双子から高等数学の特訓を受けている。
「私、一応東大生なんですけど……」
柳は困惑している。
俺は天ぷらを揚げ、蕎麦を茹でた。
通常の量の食事で嬉しい。
ロボにはエビやキスを素揚げにしてやる。
レイも和食にすっかり馴染んだ。
響子もそうだが、レイも味付けが濃いものが苦手だ。
カレーなどは好きなようだが、中華は好きではない。
まあ、食べるが。
それと、生臭いものはダメだ。
サシミも、あまり食べない。
寿司も苦手なようだ。
いずれ慣れるかもしれないが。
他の煮たり焼いたりする和食は好きになってきた。
蕎麦などは、もう好物になっている。
俺たちが食べ終わると、アルファードで柳たちが戻って来た。
「「「「ただいまー」」」」
「おう、お帰り」
柳が俺に写真を見せる。
「綺麗になったな!」
「はい!」
もう柳もすっかり自分の仕事としてこなしている。
嬉しそうだ。
「来月、もう一度草取りをしようと思います」
「そうか。でも大分暑くなるからな。次に行った時に、ちょっと除草剤を使ってみろよ」
「ああ!」
「植栽の周辺はダメだけどな。離れた場所なら使っていいぞ」
「じゃあ、薬を探してみます」
「うちで使ってるのがあるから、後でやってみろよ。具合を掴むために、うちの庭でまず試してな」
「はい!」
俺は毎月、柳が撮った写真を顕さんに送っている。
今はメールで添付できるので便利だ。
俺は柳を連れて、庭に出た。
亜紀ちゃんも付いて来る。
物置から、除草剤を出していると、或民さんの家のヤマトが庭に入って来た。
「ヤマトー!」
亜紀ちゃんが呼ぶと、駆け寄って来る。
俺の足に身体を摺り寄せた。
カワイイ。
「なんで私が呼んだのにー!」
「アハハハハ」
亜紀ちゃんがヤマトの背中を撫でると、気持ちよさそうに尾を伸ばした。
「タカさん、うちでもっとネコ飼いましょうよ」
「ええ?」
「だって、ロボはタカさんが帰るとベッタリじゃないですか。私ももっとネコと遊びたいです」
「多頭飼いをする人はそれでいいんだけどなぁ」
「うちもいいじゃないですか」
「俺はどうもな。一匹に愛情を注ぎたいんだよ」
「えー!」
「ネコ同士で飼い主の愛情を欲しがるからな。どうしても不平等になる」
「分かりますけどー」
「まあ、そういうことだ」
「人間の女は多頭飼いするのに」
「あんだと!」
俺は笑って亜紀ちゃんのこめかみをグリグリした。
「俺は亜紀ちゃん道の人間だからな」
「ほんとですかー!」
柳が俺を見ている。
「柳道の人間でもある」
「ウフフフ」
「やっぱり多頭飼いだぁ」
亜紀ちゃんが言い、三人で笑った。
柳が除草剤を使ってみると言うので、ヤマトを帰した。
その時、ルーが俺を呼んだ。
「タカさーん! 顕さんからお電話ですー!」
俺は家に入り、電話を受けた。
「石神くん! いつもありがとうね!」
「いいえ。柳が頑張ってくれてますよ」
「そうかぁ。今度お礼をしなきゃなぁ」
「いりませんよ。好きでやらせていただいてるんです。ああ、これから暑くなるんで、ちょっと除草剤を試してもいいですか?」
「構わないよ。草むしりは大変だろう」
「植栽の周辺は使いませんから、安心して下さい。あまり強いものもやりません」
「任せるよ」
「お元気そうですね」
「ああ、俺は元気なんだけどね」
「何かあるんですか?」
顕さんは、プロジェクトが中断しそうだと言った。
現地のある組織から反対運動を受けているとのことだった。
要は、示談金目当ての嫌がらせだ。
「どうもマフィアみたいな連中らしいんだ。今本社と工務店とで相談しているんだけど、とんでもない金額を要求していてね」
「困りましたね」
「ああ。でもどうにか頑張ってみるよ」
「危ないことはしないで下さいね」
「もちろんだ。石神くんみたいに強くないしね」
「アハハハハ」
俺は内心、猛烈に怒っていた。
「相手の名前は分かってるんですか?」
「ああ、なんだっけな、サップ……」
「サップセーケーですか!」
「おう、そうだ! よく知ってるな」
14K(サップセーケー)。
中国の三合会(サムハッホイ)の最大派閥だ。
フィリピンのギャング組織と繋がりがあることが知られている。
それが現地で独立した勢力を伸ばしているのか。
「顕さんは絶対に無理しないで下さいね。友人に傭兵を派遣する会社を経営してる奴もいますから。何か必要があったら言って下さい」
「ああ、そんな人がいるのか。石神くんは顔が広いね」
「いいえ。でもそういうのは顕さんは関わらない方がいいですが。身の危険を感じるような場合はすぐに言って下さい。すぐに友人に言って派遣してもらいますからね」
「そういう時は頼むよ。いつも済まないな」
「遠慮しないで、本当にお願いしますよ」
「ああ、分かった」
俺は電話を切った。
桜に電話した。
「おう!」
「石神さん!」
「久しぶりだな」
俺は東雲たちの仕事ぶりを話し、非常によくやってくれていると言うと桜が喜んだ。
「ところでな。俺の大事な人間が、フィリピンで困ってるんだ」
「フィリピンですか?」
俺は桜に14Kが巨大商業施設の建設を邪魔している話を伝えた。
「お前の所で、フィリピンで伝手があるようなことを言ってたじゃないか」
「はい。今でも繋がりはありますが」
「紹介してくれよ。俺が現地に行った時に、案内を頼みたいんだ」
「それはいいですけど、石神さんがいらっしゃるんで?」
「そうだ。極秘裏にやりたいからな」
「自分も一緒に行きますよ」
「いや、ダメだ。飛んで行くからな」
「飛行機ですよね?」
「バカヤロー! 俺が飛んで行くんだ! お前は飛べねぇだろうが!」
「へ?」
「「跡」を残したくねぇんだ。サッと言ってぶっ潰してサッと帰るからな」
「はい?」
「お前は現地の人間に連絡して、14Kのアジトを調べろと言ってくれ。来週の金曜の夜に行くからな」
「分かりました!」
「大丈夫そうか?」
「はい、問題ないかと。でも飛んで行くって」
「お前は分からんでいい。とにかく頼むぞ。調べたら連絡くれ」
「はい!」
俺は亜紀ちゃんと双子を呼んで地下へ行った。
顕さんのトラブルを話すと、三人とも激怒した。
「許せませんね!」
「「うん!」」
「そうだろう! 絶対に許さん! 俺たちで潰しに行くぞ!」
「「「はい!」」」
「向こうで結構なことをやるからな。通常の入国はしない。「飛ぶ」からな」
「分かりました」
「来週の金曜の晩に行く。大体俺たちなら30分もかからねぇ」
「「「はい!」」」
「暴れっぞ!」
「「「ワハハハハ!」」」
マッハ10以上で俺たちは「飛ぶ」ことが出来るようになっていた。
現地に千万組の人間がいることを話した。
安全を期してマッハ5で飛べば、大体30分を切るくらいだ。
石神家フィリピン篇が始まる。
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