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別荘の日々: レイも一緒
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別荘に行く日。
朝7時に出発だった。
前の晩に作ったサンドイッチを冷蔵庫から出して積み込む。
他の荷物は、既に前日に積んでいる。
俺がもたもたするのを嫌うためだ。
「ロボを忘れんなよー!」
「はーい!」
亜紀ちゃんがロボを助手席に乗せた。
ロボは出掛けるのを知ってか、興奮している。
助手席がロボ。
二列目にレイを挟んで双子。
三列目に亜紀ちゃんと柳。
後部の荷台のベンチに、いつも通り皇紀が入る。
ロボは俺の隣で俺の顔を見ている。
出発すると、身を乗り出して前を見ていた。
ゴールデンウィーク中だったが、道は空いており、順調に進んだ。
双子がレイに別荘の話をしている。
亜紀ちゃんと柳は寝ていた。
皇紀は見えない。
チンコでもいじっているのだろう。
高速のサービスエリアで、サンドイッチを持って降りた。
フードコートで拡げてみんなで食べる。
おかずの取り合いが始まるが、俺が最初にレイと自分の分を取り分けた。
柳は自助努力だ。
少しは鍛えないと、この先も一緒なのだから。
予定通り、12時前に別荘に着いた。
みんな、驚いている。
「タカさん! 全然違うじゃないですか!」
亜紀ちゃんが言った。
「ああ、大分増築したからな。三倍くらいになったろ?」
一階に大きなキッチンとリヴィングを拡げ、メインの食事スペースになっている。
ウッドデッキも大幅に広げ、50畳ほどになっている。
8割は屋根の下だ。
二階は寝室を増やし、広い浴場を作った。
浴場は高さ150センチの濃い青のガラスブロックに覆われ、その上は透明なガラス張りだ。
広さは約20畳。
湯船は10人が入っても余裕がある。
寝室は9部屋に増やした。
俺のメインの寝室は20畳で、ベッドもキングサイズに変えた。
他は8畳から10畳ずつで、二階に7部屋、一階に2部屋だ。
屋上もまた拡張し、中心の広さは8メートル角になっている。
まあ、そこは夜に見せる。
中山夫妻と挨拶し、土産を渡して鍵を受け取る。
アメリカ人のレイに驚いていた。
子どもたちと柳が、早速荷物を入れ、各自部屋に私物を運んだ。
食事の準備をする。
結局、カツ丼、マーボー丼、ホイコーロー丼、それにナスとウインナー炒め丼となった。
ナスとウインナー、それにシシトウが入り、細切りのネギを上に乗せる。
塩コショウとめんつゆで味付けする。
俺と双子の好物だ。
手際よく30分ほどで出来上がった。
キッチンが広くなったお陰だ。
亜紀ちゃんがキノコの味噌汁を作った。
丼の頭を大皿に乗せ、好きなように各自食べる。
レイと柳はナスとウインナーを気に入ったようだ。
「ルー、ハー! この後、レイと散歩に行けよ。周辺を案内してやれ」
「「はーい!」」
「宜しくね」
「レイ、だけどこの辺は何もねぇんだ。まあ、そこが俺は気に入ってるんだけどな」
「はい、楽しみです!」
「亜紀ちゃんと柳は俺と買い物だ」
「「はい!」」
「皇紀!」
「はい!」
「しばらく一人になるぞ」
「はい! 留守番してます」
「いや、独りで楽しめ!」
「はい?」
「またまたぁ。お前は分かってるくせにぃ」
「タカさん!」
みんなで笑った。
コーヒーを飲んで一休みし、俺は亜紀ちゃんと柳を連れて出た。
「夕べのお話は面白かったです」
柳が言った。
「そうか。まあ、斎木は本当に優秀なんだけどな」
「でも、石神さんは一江さんを副部長にしたんですね」
「そうだ。本当を言うと、それは能力じゃないんだよ」
「どういうことですか?」
「俺との相性と言うかな。俺と一江は息が合うんだ。だから、という面が大きいな」
「そうなんですね」
「もちろん、一江の能力の方が高い。でも、あいつが言っていた通り、年功序列で決めた方が波風は立たなかったよな」
「はい、分かります」
「別に出世しなくたって、人生はいいわけだけどな。斎木はしたかったんだよな」
「はい」
「俺はあれだけ優秀なんだから、別な部で出世させようとも思ったんだ」
「そうなんですね?」
「でもな、話を持ってったら斎木から断られた。俺の下にいたいってなぁ」
「斎木さん、いい人ですね!」
「そうだな」
俺たちは笑った。
「斎木さん、結婚されてますよね?」
亜紀ちゃんが言った。
「ああ。男の子が二人いるよな」
「そうなんですか!」
「見合いでな。それが俺に仲人をやってくれって言いやがって。無理言うなよなぁ!」
「「アハハハハ!」」
「院長に頼んだよ。そうしたらさ。披露宴で、俺はひな壇の前のテーブルに一人で座らされたの。テーブル一杯に豪華な食事が並んでよ! 何事かと思ったぜ!」
「タカさんを尊敬してたからですか?」
「まあ、直接はさ。俺が結婚式で食事がショボイとうんざりするって言ったからだと思うよ」
「えぇ! 斎木さんにそんなこと言ったんですか!」
「いやいや! もちろん斎木の結婚の前の話だ。ある人の結婚式に出たら、不味くてちょびっとの食事だったんだよな。義理で出ていたから食事しか楽しみが無かったのによー!」
「アハハハ!」
「それを斎木に話したら、覚えてやがったんだな」
「「アハハハハ!」」
「いやがらせの意味もあったのかなぁ」
「そんなことないですよ。石神さんに喜んで貰おうと思ったんでしょう」
「柳、お前そんなことを言うけどなぁ。会場で俺みたいにされてみろ。いい恥さらしだぞ?」
「ああ、言われてみれば」
「院長と静子さんなんてよ、目の前で俺がそんなだから。ヘンな目で見ていたよなー!」
「「アハハハハ!」」
「しかもよ! 一江たちとかが新郎新婦に酒を注ぎに来るじゃない。その帰りに俺にも注いで行くんだよな? そうしたら知らねぇ人たちも次々に俺に酒を注ぐんだよ」
「「ギャハハハハハ!」」
「「今日はおめでとうございます」なんて言ってよ! 俺もしょうがねぇから「ありがとうございます」なんて言ってさー!」
「「ギャハハハハハ!」
「なんか新郎の特別な関係者って思われたらしい。そんな奴いるかよなぁ!」
「「ギャハハハハハ!」」
二人とも、大笑いだった。
「お料理は全部食べたんですか?」
「喰い切れねぇよ! 亜紀ちゃんたちじゃあるまいし。ああ、そうしたら全部持ち帰りの折り詰めにしてくれて。みんなでかい引き出物で帰る中で、俺はさらにでかい手提げを三つも持たされてなぁ」
また爆笑だった。
いつものスーパーに着いた。
駐車場にハマーを入れると、すぐに店長が迎えに出てきた。
「石神様! また起こし下さりありがとうございます!」
「こちらこそ、またお世話になります。急にご連絡して、無理なお願いをいたしまして」
「いえいえ! お話の食材は全て揃えております。また何なりとおっしゃって下さい」
「冷蔵庫に入り切らないので、また明日伺いますが、よろしく」
「はい! お待ちしております!」
俺たちが店内に入ると、『ワルキューレの騎行』が流れる。
亜紀ちゃんと柳が笑った。
俺たちは追加の食材を見繕い、次々にカートへ入れる。
一つ溜まると、すぐに店員が運んでくれた。
「柳、お前いらなかったな」
「そんなこと、言わないでー!」
買い物を済ませ、また店長が運んでくれると言った。
俺たちは店長に案内され、フードコートでコーヒーとケーキをいただいた。
「これはまたつまらないものですが」
タイ焼きも10個もらった。
「柳、お前は帰ったら少し寝ろ」
「え? 大丈夫ですよ」
「いいから。お前はまだまだ体力がねぇ。別荘での時間を楽しむためにも、ちょっと寝ておけ」
「石神さん……」
柳が泣きそうな顔になる。
「おいおい、そんな顔をするな!」
「すいません」
「夕飯はたくさん食べてくれな」
「はい」
「亜紀ちゃんは全然心配してねぇからな」
「はい!」
帰りにまた斎木の話をした。
俺たちは笑いながら帰った。
朝7時に出発だった。
前の晩に作ったサンドイッチを冷蔵庫から出して積み込む。
他の荷物は、既に前日に積んでいる。
俺がもたもたするのを嫌うためだ。
「ロボを忘れんなよー!」
「はーい!」
亜紀ちゃんがロボを助手席に乗せた。
ロボは出掛けるのを知ってか、興奮している。
助手席がロボ。
二列目にレイを挟んで双子。
三列目に亜紀ちゃんと柳。
後部の荷台のベンチに、いつも通り皇紀が入る。
ロボは俺の隣で俺の顔を見ている。
出発すると、身を乗り出して前を見ていた。
ゴールデンウィーク中だったが、道は空いており、順調に進んだ。
双子がレイに別荘の話をしている。
亜紀ちゃんと柳は寝ていた。
皇紀は見えない。
チンコでもいじっているのだろう。
高速のサービスエリアで、サンドイッチを持って降りた。
フードコートで拡げてみんなで食べる。
おかずの取り合いが始まるが、俺が最初にレイと自分の分を取り分けた。
柳は自助努力だ。
少しは鍛えないと、この先も一緒なのだから。
予定通り、12時前に別荘に着いた。
みんな、驚いている。
「タカさん! 全然違うじゃないですか!」
亜紀ちゃんが言った。
「ああ、大分増築したからな。三倍くらいになったろ?」
一階に大きなキッチンとリヴィングを拡げ、メインの食事スペースになっている。
ウッドデッキも大幅に広げ、50畳ほどになっている。
8割は屋根の下だ。
二階は寝室を増やし、広い浴場を作った。
浴場は高さ150センチの濃い青のガラスブロックに覆われ、その上は透明なガラス張りだ。
広さは約20畳。
湯船は10人が入っても余裕がある。
寝室は9部屋に増やした。
俺のメインの寝室は20畳で、ベッドもキングサイズに変えた。
他は8畳から10畳ずつで、二階に7部屋、一階に2部屋だ。
屋上もまた拡張し、中心の広さは8メートル角になっている。
まあ、そこは夜に見せる。
中山夫妻と挨拶し、土産を渡して鍵を受け取る。
アメリカ人のレイに驚いていた。
子どもたちと柳が、早速荷物を入れ、各自部屋に私物を運んだ。
食事の準備をする。
結局、カツ丼、マーボー丼、ホイコーロー丼、それにナスとウインナー炒め丼となった。
ナスとウインナー、それにシシトウが入り、細切りのネギを上に乗せる。
塩コショウとめんつゆで味付けする。
俺と双子の好物だ。
手際よく30分ほどで出来上がった。
キッチンが広くなったお陰だ。
亜紀ちゃんがキノコの味噌汁を作った。
丼の頭を大皿に乗せ、好きなように各自食べる。
レイと柳はナスとウインナーを気に入ったようだ。
「ルー、ハー! この後、レイと散歩に行けよ。周辺を案内してやれ」
「「はーい!」」
「宜しくね」
「レイ、だけどこの辺は何もねぇんだ。まあ、そこが俺は気に入ってるんだけどな」
「はい、楽しみです!」
「亜紀ちゃんと柳は俺と買い物だ」
「「はい!」」
「皇紀!」
「はい!」
「しばらく一人になるぞ」
「はい! 留守番してます」
「いや、独りで楽しめ!」
「はい?」
「またまたぁ。お前は分かってるくせにぃ」
「タカさん!」
みんなで笑った。
コーヒーを飲んで一休みし、俺は亜紀ちゃんと柳を連れて出た。
「夕べのお話は面白かったです」
柳が言った。
「そうか。まあ、斎木は本当に優秀なんだけどな」
「でも、石神さんは一江さんを副部長にしたんですね」
「そうだ。本当を言うと、それは能力じゃないんだよ」
「どういうことですか?」
「俺との相性と言うかな。俺と一江は息が合うんだ。だから、という面が大きいな」
「そうなんですね」
「もちろん、一江の能力の方が高い。でも、あいつが言っていた通り、年功序列で決めた方が波風は立たなかったよな」
「はい、分かります」
「別に出世しなくたって、人生はいいわけだけどな。斎木はしたかったんだよな」
「はい」
「俺はあれだけ優秀なんだから、別な部で出世させようとも思ったんだ」
「そうなんですね?」
「でもな、話を持ってったら斎木から断られた。俺の下にいたいってなぁ」
「斎木さん、いい人ですね!」
「そうだな」
俺たちは笑った。
「斎木さん、結婚されてますよね?」
亜紀ちゃんが言った。
「ああ。男の子が二人いるよな」
「そうなんですか!」
「見合いでな。それが俺に仲人をやってくれって言いやがって。無理言うなよなぁ!」
「「アハハハハ!」」
「院長に頼んだよ。そうしたらさ。披露宴で、俺はひな壇の前のテーブルに一人で座らされたの。テーブル一杯に豪華な食事が並んでよ! 何事かと思ったぜ!」
「タカさんを尊敬してたからですか?」
「まあ、直接はさ。俺が結婚式で食事がショボイとうんざりするって言ったからだと思うよ」
「えぇ! 斎木さんにそんなこと言ったんですか!」
「いやいや! もちろん斎木の結婚の前の話だ。ある人の結婚式に出たら、不味くてちょびっとの食事だったんだよな。義理で出ていたから食事しか楽しみが無かったのによー!」
「アハハハ!」
「それを斎木に話したら、覚えてやがったんだな」
「「アハハハハ!」」
「いやがらせの意味もあったのかなぁ」
「そんなことないですよ。石神さんに喜んで貰おうと思ったんでしょう」
「柳、お前そんなことを言うけどなぁ。会場で俺みたいにされてみろ。いい恥さらしだぞ?」
「ああ、言われてみれば」
「院長と静子さんなんてよ、目の前で俺がそんなだから。ヘンな目で見ていたよなー!」
「「アハハハハ!」」
「しかもよ! 一江たちとかが新郎新婦に酒を注ぎに来るじゃない。その帰りに俺にも注いで行くんだよな? そうしたら知らねぇ人たちも次々に俺に酒を注ぐんだよ」
「「ギャハハハハハ!」」
「「今日はおめでとうございます」なんて言ってよ! 俺もしょうがねぇから「ありがとうございます」なんて言ってさー!」
「「ギャハハハハハ!」
「なんか新郎の特別な関係者って思われたらしい。そんな奴いるかよなぁ!」
「「ギャハハハハハ!」」
二人とも、大笑いだった。
「お料理は全部食べたんですか?」
「喰い切れねぇよ! 亜紀ちゃんたちじゃあるまいし。ああ、そうしたら全部持ち帰りの折り詰めにしてくれて。みんなでかい引き出物で帰る中で、俺はさらにでかい手提げを三つも持たされてなぁ」
また爆笑だった。
いつものスーパーに着いた。
駐車場にハマーを入れると、すぐに店長が迎えに出てきた。
「石神様! また起こし下さりありがとうございます!」
「こちらこそ、またお世話になります。急にご連絡して、無理なお願いをいたしまして」
「いえいえ! お話の食材は全て揃えております。また何なりとおっしゃって下さい」
「冷蔵庫に入り切らないので、また明日伺いますが、よろしく」
「はい! お待ちしております!」
俺たちが店内に入ると、『ワルキューレの騎行』が流れる。
亜紀ちゃんと柳が笑った。
俺たちは追加の食材を見繕い、次々にカートへ入れる。
一つ溜まると、すぐに店員が運んでくれた。
「柳、お前いらなかったな」
「そんなこと、言わないでー!」
買い物を済ませ、また店長が運んでくれると言った。
俺たちは店長に案内され、フードコートでコーヒーとケーキをいただいた。
「これはまたつまらないものですが」
タイ焼きも10個もらった。
「柳、お前は帰ったら少し寝ろ」
「え? 大丈夫ですよ」
「いいから。お前はまだまだ体力がねぇ。別荘での時間を楽しむためにも、ちょっと寝ておけ」
「石神さん……」
柳が泣きそうな顔になる。
「おいおい、そんな顔をするな!」
「すいません」
「夕飯はたくさん食べてくれな」
「はい」
「亜紀ちゃんは全然心配してねぇからな」
「はい!」
帰りにまた斎木の話をした。
俺たちは笑いながら帰った。
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