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双子式「サバイバル・キャンプ」 Ⅲ
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丹沢山中。
午後10時。
「さすがに、もう食べられないかな」
ハーが満足げに言う。
「食べたよねー」
ルー。
「私ももうダメ」
栞。
「帰りたいよー」
チンコ野郎。
「じゃあ、そろそろ寝る?」
「栞ちゃん、何言ってんの! 夜はこれからだよ!」
ルーが栞を睨んで言う。
「でも、あと何をやるの?」
「忘れたの? 私たちはサバイバルをしに来たんだよ」
「そうだけど、もう食事もしたし、服も作ったし」
「それは最低限のこと! 満ち足りた後に人間がすることは?」
「うーん、なんだろう」
「それはね、「遊ぶ」の!」
「!」
「この真っ暗な山を自由に駆け巡って、私たちは野生に戻るのよ!」
「そうか!」
人間から離れた。
「皇紀ちゃん!」
「なに?」
「火の番と、寝床を作って!」
「分かったよ」
皇紀は妹たちのお願いに弱い。
「じゃあ、行くよ!」
「「おう!」」
ルーの号令で、栞とハーが駆け出す。
「あー、誘われなくて良かった」
皇紀は周囲を見渡した。
累々と動物の骨が散乱している。
穴を掘って、そこに埋めていく。
「寝床かー」
材料を探しに行った。
「ヒャッハー!」
三人は山を駆け巡った。
時々木の幹にぶつかるが、へし折りながら進んだ。
ぶつかるたびに、みんなで笑った。
笑いながらまた疾走した。
「楽しー!」
栞が叫ぶ。
「さあ、ペースを上げるよ!」
ハーが言う。
「あたしたち、夜の支配者よー!」
ルーが興奮している。
小林直樹は人生に絶望していた。
頑張って東京の有名美術大学を卒業したが、それが彼の頂点だった。
高知から出て来て必死に頑張った。
しかし、卒業後に、何も待ってはいなかった。
同輩たちは、なんとか就職をした。
小林も、やっとのことで小さな家具メーカーに職を得たが、日本画科を出た小林に、デザインなどの仕事はない。
毎日営業で足を棒のようにして周り、まったく受注は取れなかった。
小さな会社で、無能な人間を雇う余裕はない。
ある日、解雇を言い渡された。
寮を追い出され、安い給料で貯金も無かった小林は途方に暮れた。
「俺には何もないんだ」
小林は死ぬつもりで丹沢の山に入った。
誰にも知られずに死のう。
そう思っていた。
小さなリュックが小林の唯一の荷物だった。
そこに、遺書とカップ酒、そしてロープだけを入れていた。
登山道から外れ、適当に林を潜った。
少し開けた場所に大きな木があり、そこに決めた。
夜になり、カップ酒を飲んだ。
酒は強い方ではない。
一つを空けると、もう酩酊してきた。
「ああ、気分がいいな」
口でそう言ったが、心は暗かった。
両親へ宛てた遺書を取り出した。
「そうか、町で送れば良かった」
ここでは誰も見つけてくれないことに気付いた。
一瞬、一度引き返そうかとも思ったがやめた。
「知らない方がいいだろうよ」
そう呟いた。
太い枝にかけたロープを見つめた。
二本目の酒を開いた時、遠くで大きな音が響いた。
「なんだろう?」
これから死ぬ自分が、恐ろしさを感じた。
また大きな音がする。
さっきよりも近い。
木がへし折られるような、バキバキ、ドーンという音。
「なに?」
突然、自分が選んだ木に何かがぶつかって、へし折れた。
一抱えもある木だった。
「ギャー!」
「あ、誰かいるよ!」
肩に大きなイノシシの首をつけた女の子が言った。
「誰よ、あんた?」
同じくらいの身長の女の子が自分に問う。
やはりイノシシの首。
反対側に、ウサギの生首も見えた。
「やめなさい! 怖がってるじゃない」
長身の女性。
クマの頭を乗せている。
両肩にイノシシとシカの生首。
胸にはコウモリが貼りついている。
こいつが一番怖かった。
小林は恐怖に震えた。
喰われるのか。
そんな死に方だけは嫌だった。
「あ、ロープだ!」
小さな女の子の一人が言った。
「お酒飲んでたの?」
「あなた、死ぬつもりだったのね」
長身の女性が近づいて来た。
近くで顔を見ると、美しい。
胸が大きい。
コウモリが羨ましい。
小さな女の子に蹴られた。
二回転くらいした。
「いいかー! さんしたぁー! 生きるって言うのはなぁ、痛いんだぁー! 分かったかぁ!」
「は、はい!」
小林は思わず正座して応えた。
「痛がりながら生きろぉー!」
「はい!」
女の子にビンタされた。
痛みが気持ちいいと思った。
「シャキッとしろ! お前は生きろ!」
長身の女性が「もうそのくらいでね」と言った。
女性が下に向かって手を振った。
突然、麓までの道筋が出来た。
驚いたどころではなかった。
「お前はこの道を通って降りて生きろ! お前の知らない道は、お前を違う人間にしてやる!」
意味はよく分からなかった。
「カルメル山へ行け!」
「はい!」
女の子二人がちょっとセリフが違うとか話し合っていた。
「じゃあ、これあげるね」
女の子の一人から、ウサギの生首をもらった。
小林は歩き出した。
もう迷いは無かった。
超常の存在が自分を生かしてくれた。
「ゴーゴーゴー!」
女の子の掛け声で、道を駆け下りた。
涙を流しながら。
後に小林直樹は、ペンネーム「猪鹿コウモリ」という漫画家になり、「異世界丹沢ゴーゴー」という作品で大ヒットを飛ばした。
丹沢に異世界への扉があり、そこで繰り広げられる超日常が多くのファンを獲得した。
1000万部を超える売り上げで、小林は大金持ちになった。
しかし名声に奢ることなく、小林は作品を書き続けた。
直木賞を取った。
小林は、毎朝ウサギの首に手を合わせた。
結婚した美しい妻は、それがどういう意味かを知らなかった。
でも、きっと夫にとって大切なことなのだろうと思っていた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺と亜紀ちゃんは昼食を食べ、栞と子どもたちを迎えに行った。
「おい、また連絡つかねぇぞ」
「大丈夫ですよ。あそこはきっと圏外なんです」
「こないだは、そんなこと話しててとんでもねぇことになってたじゃないか」
「今度は大丈夫ですよ! タカさんにあんなに怒られたんですから。それに栞さんがいますからね」
「まあ、そうだな!」
待ち合わせは三時だ。
待ち合わせ場所が近くなった。
遠目に、数人の影が見える。
「あ! ちゃんといますよ」
「良かったなぁ」
「楽しんで来ましたかね?」
「きっとそうだろうよ」
どんどん近づいて来る。
「手振ってますよ」
「そうだなぁ」
どんどん近づいて来る。
「おい、なんだありゃ?」
「……」
全裸に近い。
獣の皮を着ている。
肩にイノシシやシカの頭がぶら下がってる。
胸にコウモリがはりついているのが見えた。
頭にクマの首をのっけてる物凄い奴がいる。
「「「タカさーん!」」」
「石神くーん!」
俺はアクセルを踏み込んで、猛スピードで通り越した。
異様な土人たちが喚きながら必死に追いかけて来た。
めっちゃ怖かった。
午後10時。
「さすがに、もう食べられないかな」
ハーが満足げに言う。
「食べたよねー」
ルー。
「私ももうダメ」
栞。
「帰りたいよー」
チンコ野郎。
「じゃあ、そろそろ寝る?」
「栞ちゃん、何言ってんの! 夜はこれからだよ!」
ルーが栞を睨んで言う。
「でも、あと何をやるの?」
「忘れたの? 私たちはサバイバルをしに来たんだよ」
「そうだけど、もう食事もしたし、服も作ったし」
「それは最低限のこと! 満ち足りた後に人間がすることは?」
「うーん、なんだろう」
「それはね、「遊ぶ」の!」
「!」
「この真っ暗な山を自由に駆け巡って、私たちは野生に戻るのよ!」
「そうか!」
人間から離れた。
「皇紀ちゃん!」
「なに?」
「火の番と、寝床を作って!」
「分かったよ」
皇紀は妹たちのお願いに弱い。
「じゃあ、行くよ!」
「「おう!」」
ルーの号令で、栞とハーが駆け出す。
「あー、誘われなくて良かった」
皇紀は周囲を見渡した。
累々と動物の骨が散乱している。
穴を掘って、そこに埋めていく。
「寝床かー」
材料を探しに行った。
「ヒャッハー!」
三人は山を駆け巡った。
時々木の幹にぶつかるが、へし折りながら進んだ。
ぶつかるたびに、みんなで笑った。
笑いながらまた疾走した。
「楽しー!」
栞が叫ぶ。
「さあ、ペースを上げるよ!」
ハーが言う。
「あたしたち、夜の支配者よー!」
ルーが興奮している。
小林直樹は人生に絶望していた。
頑張って東京の有名美術大学を卒業したが、それが彼の頂点だった。
高知から出て来て必死に頑張った。
しかし、卒業後に、何も待ってはいなかった。
同輩たちは、なんとか就職をした。
小林も、やっとのことで小さな家具メーカーに職を得たが、日本画科を出た小林に、デザインなどの仕事はない。
毎日営業で足を棒のようにして周り、まったく受注は取れなかった。
小さな会社で、無能な人間を雇う余裕はない。
ある日、解雇を言い渡された。
寮を追い出され、安い給料で貯金も無かった小林は途方に暮れた。
「俺には何もないんだ」
小林は死ぬつもりで丹沢の山に入った。
誰にも知られずに死のう。
そう思っていた。
小さなリュックが小林の唯一の荷物だった。
そこに、遺書とカップ酒、そしてロープだけを入れていた。
登山道から外れ、適当に林を潜った。
少し開けた場所に大きな木があり、そこに決めた。
夜になり、カップ酒を飲んだ。
酒は強い方ではない。
一つを空けると、もう酩酊してきた。
「ああ、気分がいいな」
口でそう言ったが、心は暗かった。
両親へ宛てた遺書を取り出した。
「そうか、町で送れば良かった」
ここでは誰も見つけてくれないことに気付いた。
一瞬、一度引き返そうかとも思ったがやめた。
「知らない方がいいだろうよ」
そう呟いた。
太い枝にかけたロープを見つめた。
二本目の酒を開いた時、遠くで大きな音が響いた。
「なんだろう?」
これから死ぬ自分が、恐ろしさを感じた。
また大きな音がする。
さっきよりも近い。
木がへし折られるような、バキバキ、ドーンという音。
「なに?」
突然、自分が選んだ木に何かがぶつかって、へし折れた。
一抱えもある木だった。
「ギャー!」
「あ、誰かいるよ!」
肩に大きなイノシシの首をつけた女の子が言った。
「誰よ、あんた?」
同じくらいの身長の女の子が自分に問う。
やはりイノシシの首。
反対側に、ウサギの生首も見えた。
「やめなさい! 怖がってるじゃない」
長身の女性。
クマの頭を乗せている。
両肩にイノシシとシカの生首。
胸にはコウモリが貼りついている。
こいつが一番怖かった。
小林は恐怖に震えた。
喰われるのか。
そんな死に方だけは嫌だった。
「あ、ロープだ!」
小さな女の子の一人が言った。
「お酒飲んでたの?」
「あなた、死ぬつもりだったのね」
長身の女性が近づいて来た。
近くで顔を見ると、美しい。
胸が大きい。
コウモリが羨ましい。
小さな女の子に蹴られた。
二回転くらいした。
「いいかー! さんしたぁー! 生きるって言うのはなぁ、痛いんだぁー! 分かったかぁ!」
「は、はい!」
小林は思わず正座して応えた。
「痛がりながら生きろぉー!」
「はい!」
女の子にビンタされた。
痛みが気持ちいいと思った。
「シャキッとしろ! お前は生きろ!」
長身の女性が「もうそのくらいでね」と言った。
女性が下に向かって手を振った。
突然、麓までの道筋が出来た。
驚いたどころではなかった。
「お前はこの道を通って降りて生きろ! お前の知らない道は、お前を違う人間にしてやる!」
意味はよく分からなかった。
「カルメル山へ行け!」
「はい!」
女の子二人がちょっとセリフが違うとか話し合っていた。
「じゃあ、これあげるね」
女の子の一人から、ウサギの生首をもらった。
小林は歩き出した。
もう迷いは無かった。
超常の存在が自分を生かしてくれた。
「ゴーゴーゴー!」
女の子の掛け声で、道を駆け下りた。
涙を流しながら。
後に小林直樹は、ペンネーム「猪鹿コウモリ」という漫画家になり、「異世界丹沢ゴーゴー」という作品で大ヒットを飛ばした。
丹沢に異世界への扉があり、そこで繰り広げられる超日常が多くのファンを獲得した。
1000万部を超える売り上げで、小林は大金持ちになった。
しかし名声に奢ることなく、小林は作品を書き続けた。
直木賞を取った。
小林は、毎朝ウサギの首に手を合わせた。
結婚した美しい妻は、それがどういう意味かを知らなかった。
でも、きっと夫にとって大切なことなのだろうと思っていた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺と亜紀ちゃんは昼食を食べ、栞と子どもたちを迎えに行った。
「おい、また連絡つかねぇぞ」
「大丈夫ですよ。あそこはきっと圏外なんです」
「こないだは、そんなこと話しててとんでもねぇことになってたじゃないか」
「今度は大丈夫ですよ! タカさんにあんなに怒られたんですから。それに栞さんがいますからね」
「まあ、そうだな!」
待ち合わせは三時だ。
待ち合わせ場所が近くなった。
遠目に、数人の影が見える。
「あ! ちゃんといますよ」
「良かったなぁ」
「楽しんで来ましたかね?」
「きっとそうだろうよ」
どんどん近づいて来る。
「手振ってますよ」
「そうだなぁ」
どんどん近づいて来る。
「おい、なんだありゃ?」
「……」
全裸に近い。
獣の皮を着ている。
肩にイノシシやシカの頭がぶら下がってる。
胸にコウモリがはりついているのが見えた。
頭にクマの首をのっけてる物凄い奴がいる。
「「「タカさーん!」」」
「石神くーん!」
俺はアクセルを踏み込んで、猛スピードで通り越した。
異様な土人たちが喚きながら必死に追いかけて来た。
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