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「饗宴」虎の穴
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二週間前。
岡庭くんの妻コングまことの女子プロ団体から招待状が届いた。
神田の神社内で「饗宴」を開くので、是非来て欲しいとのことだった。
チケットが10枚も入っていた。
俺が連絡すると、団体代表兼スター選手であるレディ・マスクこと大木社長が電話に出てくれた。
岡庭くんの結婚式で顔を合わせている。
身長175センチの綺麗な女性だった。
「石神さんにはご迷惑をおかけしましたので、是非お詫びも兼ねて私らの「饗宴」にご招待させていただければと」
子どもたちも夏休みで時間もある。
ありがたく招待を受けるとともに、ある提案をした。
大木社長は最初は躊躇していたものの、俺の「子どもの挨拶」程度ということで了承してくれた。
簡単なシナリオを話した。
みんなで寿司を喰った翌週の金曜日。
うちの子どもたち、栞、六花、鷹、一江、大森を誘って行った。
ハマーと、一江と大森はタクシーで向かう。
結構な客が入っていた。
敷地内に大きなリングが設置され、その周囲に折り畳み椅子が並んでいる。
400名ほどが入ると言われていた。
俺たちはリングサイドの最前列が当てられている。
序盤の試合から、結構迫力があった。
20名ほどの小さな団体だが、他所からも応援の選手を借りていた。
お互い協力関係にあるのかもしれない。
メインイベントまで、俺たちは結構楽しむ。
栞が特に興奮していた。
格闘技全般が好きなのだが、特に女子プロレスに夢中だ。
メインイベントは花形のレディ・マスクとレインボー・マキのタッグと、コングまこととスネーク山城のタッグとの試合だった。
栞がそれぞれの選手の説明をしてくれる。
「レディ・マスクはねぇ、空中殺法が得意なの! レインボー・マキは……」
試合はたびたび、レディ・マスクたちが危地に陥る。
しかし、最後は得意の空中殺法で逆転し、花形選手たちの勝利に終わった。
「じゃあ、タカさん」
「うん」
亜紀ちゃんと双子が車に戻る。
「さて、いよいよだな」
俺が言う。
「え、なに?」
栞が問う。
リングの上では勝利者インタビューらしきものと、簡単なエキシビジョン的なものが始まる。
華麗なレディ・マスクの空中技に、会場が沸く。
突然、会場の後ろで轟音と電光が迸った。
赤いリング衣装を着た三人が走って来る。
みんなが何事かと振り返った。
長身の女性と小さな二人。
顔には墨の塗化粧が施されていて、誰かは分からない。
三人は10メートルもジャンプし、リングに飛び降り、司会者のマイクを奪った。
「お前ら! 「虎の穴」の挑戦を受けろ!」
亜紀ちゃんが高らかに吼えた。
会場は動揺し、何が起こっているのか分からない。
マットの上で、レディ・マスクとコングまこと、スネーク山城以外の人間が降りていく。
マイクを投げ捨て、亜紀ちゃんがコングまことを襲った。
コングの攻撃をかわし、後ろから抱き着き、そのまま20メートルジャンプした。
会場が驚きの声を上げる。
空中で何回転もし、バックブリーカーの態勢で着地した。
衝撃は亜紀ちゃんがすべて受けているが、観客には凶悪な技に見えた。
コングは失神している。
これは本当だ。
亜紀ちゃんが空中ですでに攻撃を終えていた。
コングがマットに放り投げられた。
「てめぇら!」
スネーク山城が向かってくる。
双子が両側から、ルーが顎にキック、ハーが胸を押してロープに飛ばした。
観客には恐ろしい破壊力と見える。
攻撃の瞬間に、スネークは脳震盪で気絶していた。
ロープが大きくへこみ、スネークをマットに放り出す。
レディ・マスクを除くすべてがリングからはけた。
コングとスネークも仲間に背負われて降ろされる。
「レディ・マスク!」
「お前ら! 何者だ!」
「「虎の穴」のディアブロ・アキと破滅の双子だぁ!」
亜紀ちゃんが襲った。
しばし立ち技の攻防。
会場は大興奮だった。
亜紀ちゃんの鋭い蹴りと唸る音がするブローが、レディ・マスクの身体の脇を抜ける。
そしてコングと同様に亜紀ちゃんがレディ・マスクを抱き上げてジャンプした。
30メートルは飛ぶ。
会場から驚嘆の声。
空中で激しい攻撃を互いに浴びせ、もつれあってリングに落ちた。
もちろん、落下の衝撃はすべて亜紀ちゃんが吸収している。
亜紀ちゃんはダメージを受けた振りをした。
「さすがはレディ・マスク! 次は必ず!」
亜紀ちゃんは双子と一緒にリングを飛び降りて走り去った。
会場は盛り上がり、物凄い歓声が沸いた。
「石神くん、あれって……」
「アハハハハ」
栞が呆れて俺を見ていた。
六花たちは、他の会場のみんなと同様に興奮して立ち上がっていた。
大森が泣いているのは分かるが、一江も顔を輝かせて声援を送っていた。
観客が去り、控室になっているテントに呼ばれた。
レディ・マスクの衣装のままの大木社長に手を握られた。
「石神さん! 本当にありがとうございました!」
他の仲間たちも頭を下げている。
「結構盛り上がりましたね」
「はい! 予想を遙かに超えてました。まさか、あんなに凄い技だなんて!」
亜紀ちゃんたちが着替えて入って来た。
「あなたたち! ありがとう!」
大木社長が三人を抱き締める。
亜紀ちゃんと双子も笑顔になっている。
俺たちは、なんであんなことが出来るのかと聞かれたが、「特殊な拳法」とだけ答えた。
「俺、胸に七つの傷があるんです」
みんなが笑った。
まあ、もっとあるけどな。
帰ろうとすると、打ち上げに来てくれと誘われた。
あんなに燃える「饗宴」にしてくれた礼をしたい、と。
栞たちにも相談し、顔だけ出そうということになった。
下の人間たちに片づけを任せ、スター選手たちで先に宴会場に向かう。
金が無い分、自分たちで会場の撤収も手伝うのだ。
打ち上げは、近所の居酒屋だ。
「なんでも好きなものを頼んで下さい」
そう言う大木社長に、俺はやめとけと言った。
「今日の収入が吹っ飛びますよ」
「そんな、まさか」
「先週、寿司屋で好きなように喰わせ、180万円支払いました」
「……」
すぐに大木社長の計算が終わった。
俺が注文すると言い、お願いしますと言われる。
大木社長たちは亜紀ちゃんと双子を囲んで質問責めにした。
「ねえ、うちの団体に入らない?」
しきりに勧誘する。
困っている三人の代わりに俺が話した。
「まだ学生ですし、こいつらもやりたいことがあるようですから」
みんな残念がった。
コングまことが俺に改めて以前の詫びを言う。
「あんなことを石神さんにしたのに、今日は本当になんて言っていいか」
「いや、俺の方こそボコボコにしちゃったからな!」
二人で笑った。
コングから岡庭くんの話を聞く。
「あたしがこんななんで、いつも地方を回ってるばっかりで。申し訳ないっす」
「いいじゃないか。お前らには「絆」がちゃんとあるんだろ?」
コングが嬉しそうに微笑んだ。
収容を終えた人たちが集まって来た。
俺たちはそろそろ帰ると言った。
「また是非「饗宴」に来てください!」
俺は笑って、機会があれば、と答えた。
亜紀ちゃんたちのバトルは団体のホームページに動画が挙げられ、大きな話題になった。
謎の団体「虎の穴」を巡り、ネットで様々な憶測が飛んだ。
大木社長は沈黙を守り、「とあるルートから挑戦を受けた」とだけ発表した。
そのことがまたネットを駆け巡り、一部テレビでも取り上げられた。
全部、一江がまとめて教えてくれた。
どうやらファンになったらしい。
栞と六花が、「次は是非参加したい」と言った。
面白そうなことが増えた。
岡庭くんの妻コングまことの女子プロ団体から招待状が届いた。
神田の神社内で「饗宴」を開くので、是非来て欲しいとのことだった。
チケットが10枚も入っていた。
俺が連絡すると、団体代表兼スター選手であるレディ・マスクこと大木社長が電話に出てくれた。
岡庭くんの結婚式で顔を合わせている。
身長175センチの綺麗な女性だった。
「石神さんにはご迷惑をおかけしましたので、是非お詫びも兼ねて私らの「饗宴」にご招待させていただければと」
子どもたちも夏休みで時間もある。
ありがたく招待を受けるとともに、ある提案をした。
大木社長は最初は躊躇していたものの、俺の「子どもの挨拶」程度ということで了承してくれた。
簡単なシナリオを話した。
みんなで寿司を喰った翌週の金曜日。
うちの子どもたち、栞、六花、鷹、一江、大森を誘って行った。
ハマーと、一江と大森はタクシーで向かう。
結構な客が入っていた。
敷地内に大きなリングが設置され、その周囲に折り畳み椅子が並んでいる。
400名ほどが入ると言われていた。
俺たちはリングサイドの最前列が当てられている。
序盤の試合から、結構迫力があった。
20名ほどの小さな団体だが、他所からも応援の選手を借りていた。
お互い協力関係にあるのかもしれない。
メインイベントまで、俺たちは結構楽しむ。
栞が特に興奮していた。
格闘技全般が好きなのだが、特に女子プロレスに夢中だ。
メインイベントは花形のレディ・マスクとレインボー・マキのタッグと、コングまこととスネーク山城のタッグとの試合だった。
栞がそれぞれの選手の説明をしてくれる。
「レディ・マスクはねぇ、空中殺法が得意なの! レインボー・マキは……」
試合はたびたび、レディ・マスクたちが危地に陥る。
しかし、最後は得意の空中殺法で逆転し、花形選手たちの勝利に終わった。
「じゃあ、タカさん」
「うん」
亜紀ちゃんと双子が車に戻る。
「さて、いよいよだな」
俺が言う。
「え、なに?」
栞が問う。
リングの上では勝利者インタビューらしきものと、簡単なエキシビジョン的なものが始まる。
華麗なレディ・マスクの空中技に、会場が沸く。
突然、会場の後ろで轟音と電光が迸った。
赤いリング衣装を着た三人が走って来る。
みんなが何事かと振り返った。
長身の女性と小さな二人。
顔には墨の塗化粧が施されていて、誰かは分からない。
三人は10メートルもジャンプし、リングに飛び降り、司会者のマイクを奪った。
「お前ら! 「虎の穴」の挑戦を受けろ!」
亜紀ちゃんが高らかに吼えた。
会場は動揺し、何が起こっているのか分からない。
マットの上で、レディ・マスクとコングまこと、スネーク山城以外の人間が降りていく。
マイクを投げ捨て、亜紀ちゃんがコングまことを襲った。
コングの攻撃をかわし、後ろから抱き着き、そのまま20メートルジャンプした。
会場が驚きの声を上げる。
空中で何回転もし、バックブリーカーの態勢で着地した。
衝撃は亜紀ちゃんがすべて受けているが、観客には凶悪な技に見えた。
コングは失神している。
これは本当だ。
亜紀ちゃんが空中ですでに攻撃を終えていた。
コングがマットに放り投げられた。
「てめぇら!」
スネーク山城が向かってくる。
双子が両側から、ルーが顎にキック、ハーが胸を押してロープに飛ばした。
観客には恐ろしい破壊力と見える。
攻撃の瞬間に、スネークは脳震盪で気絶していた。
ロープが大きくへこみ、スネークをマットに放り出す。
レディ・マスクを除くすべてがリングからはけた。
コングとスネークも仲間に背負われて降ろされる。
「レディ・マスク!」
「お前ら! 何者だ!」
「「虎の穴」のディアブロ・アキと破滅の双子だぁ!」
亜紀ちゃんが襲った。
しばし立ち技の攻防。
会場は大興奮だった。
亜紀ちゃんの鋭い蹴りと唸る音がするブローが、レディ・マスクの身体の脇を抜ける。
そしてコングと同様に亜紀ちゃんがレディ・マスクを抱き上げてジャンプした。
30メートルは飛ぶ。
会場から驚嘆の声。
空中で激しい攻撃を互いに浴びせ、もつれあってリングに落ちた。
もちろん、落下の衝撃はすべて亜紀ちゃんが吸収している。
亜紀ちゃんはダメージを受けた振りをした。
「さすがはレディ・マスク! 次は必ず!」
亜紀ちゃんは双子と一緒にリングを飛び降りて走り去った。
会場は盛り上がり、物凄い歓声が沸いた。
「石神くん、あれって……」
「アハハハハ」
栞が呆れて俺を見ていた。
六花たちは、他の会場のみんなと同様に興奮して立ち上がっていた。
大森が泣いているのは分かるが、一江も顔を輝かせて声援を送っていた。
観客が去り、控室になっているテントに呼ばれた。
レディ・マスクの衣装のままの大木社長に手を握られた。
「石神さん! 本当にありがとうございました!」
他の仲間たちも頭を下げている。
「結構盛り上がりましたね」
「はい! 予想を遙かに超えてました。まさか、あんなに凄い技だなんて!」
亜紀ちゃんたちが着替えて入って来た。
「あなたたち! ありがとう!」
大木社長が三人を抱き締める。
亜紀ちゃんと双子も笑顔になっている。
俺たちは、なんであんなことが出来るのかと聞かれたが、「特殊な拳法」とだけ答えた。
「俺、胸に七つの傷があるんです」
みんなが笑った。
まあ、もっとあるけどな。
帰ろうとすると、打ち上げに来てくれと誘われた。
あんなに燃える「饗宴」にしてくれた礼をしたい、と。
栞たちにも相談し、顔だけ出そうということになった。
下の人間たちに片づけを任せ、スター選手たちで先に宴会場に向かう。
金が無い分、自分たちで会場の撤収も手伝うのだ。
打ち上げは、近所の居酒屋だ。
「なんでも好きなものを頼んで下さい」
そう言う大木社長に、俺はやめとけと言った。
「今日の収入が吹っ飛びますよ」
「そんな、まさか」
「先週、寿司屋で好きなように喰わせ、180万円支払いました」
「……」
すぐに大木社長の計算が終わった。
俺が注文すると言い、お願いしますと言われる。
大木社長たちは亜紀ちゃんと双子を囲んで質問責めにした。
「ねえ、うちの団体に入らない?」
しきりに勧誘する。
困っている三人の代わりに俺が話した。
「まだ学生ですし、こいつらもやりたいことがあるようですから」
みんな残念がった。
コングまことが俺に改めて以前の詫びを言う。
「あんなことを石神さんにしたのに、今日は本当になんて言っていいか」
「いや、俺の方こそボコボコにしちゃったからな!」
二人で笑った。
コングから岡庭くんの話を聞く。
「あたしがこんななんで、いつも地方を回ってるばっかりで。申し訳ないっす」
「いいじゃないか。お前らには「絆」がちゃんとあるんだろ?」
コングが嬉しそうに微笑んだ。
収容を終えた人たちが集まって来た。
俺たちはそろそろ帰ると言った。
「また是非「饗宴」に来てください!」
俺は笑って、機会があれば、と答えた。
亜紀ちゃんたちのバトルは団体のホームページに動画が挙げられ、大きな話題になった。
謎の団体「虎の穴」を巡り、ネットで様々な憶測が飛んだ。
大木社長は沈黙を守り、「とあるルートから挑戦を受けた」とだけ発表した。
そのことがまたネットを駆け巡り、一部テレビでも取り上げられた。
全部、一江がまとめて教えてくれた。
どうやらファンになったらしい。
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