365 / 2,840
羽田空港:思い出
しおりを挟む
月曜日。
顕さんの検査の結果が出た。
何の異常もない。
非常に良い経過だった。
顕さんの病室に行き、そのことを伝えた。
「そうか。全部石神くんのお陰だ。ありがとう」
「そんなことありませんよ。顕さんには奈津江がついてるんです。そりゃ順調に行くに決まってますよ」
「そうか。そうだったな。うん、そうだった」
顕さんが嬉しそうに笑った。
「こないだ、奈津江の墓参りに行ってきました」
「そうか! ありがとうな」
「それでですねぇ。事情があってフェラーリは手放しまして。代わりに新しい車になったんですよ。奈津江にはその報告もあって」
「そうなのか」
「顕さん、ちょっとだけドライブに行きましょうよ」
「え、いいのか?」
「はい。これだけ順調なんですから。遠くには行けませんが」
「そりゃ嬉しいけど」
「顕さんに新しい車を見てもらいたいんですよ、それが本音です」
「ありがとう。じゃあ宜しく頼む」
その夜。
俺は一旦家に帰り、アヴェンタドールで病院に戻った。
顕さんは寝間着を着替えて病室で待っていた。
「じゃあ行きましょうか」
駐車場に行くと、丁度シフトを交代するナースたちが俺の車を囲んで騒いでいた。
「おい、お前ら!」
「石神せんせー!」
みんなが振り向く。
「何やってんだよ」
「私たち、紺野さんファンクラブですから。お待ちしてました」
「なんだとー! おいみんな集まれ、写真を一緒に撮ろう!」
『はーい!』
写真を撮り終わり、みんな離れろと言った。
顕さんを乗せ、出発する。
シザードアを開けると、嬌声が沸いた。
「あれは石神くんのファンだろ?」
「それはどうだか。でも、顕さんの名前を出されたらサービスしますよ」
「なんだかなぁ」
顕さんは笑った。
羽田空港へ向かった。
「本当に近くてすみません」
「いや、そんなことはないよ。僕なんかを連れ出してくれてありがたいよ」
「もっと連れ出したいんですけどね。どうしても数値で出ないと出来ないもんで」
「そりゃそうだろう」
俺は仕事の具合を尋ねた。
「うん、なかなかいいよ。インターネットがこんなに発達したお陰で、職場に行かなくてもできることが多くなった」
「そうですね。顕さんみたいなホワイトカラーは、これからどんどんそうなっていくかもしれませんね」
「君だってそうだろう」
「いや、俺なんかは建築現場の人間と同じですよ。その場にいないと何もできない。まあ俺は現場が大好きですけどね」
「そうだよな。実際に何かが出来ていくのを見るのはいいもんだ」
顕さんは話しながら、窓の外をずっと見ていた。
特に夜景は久しぶりだろう。
羽田空港の第一ターミナルに向かった。
エレベーターで展望デッキに上がる。
顕さんをベンチに腰掛けさせ、コーヒーを買って来た。
「綺麗だなぁ」
「俺の一番好きな場所です」
しばらく二人で眺めた。
「ここは、奈津江と最初に来たんです」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
四月の、桜が散り終わった頃だったと思う。
「ねぇ、どこか連れてってよ」
学食で食べながら、奈津江が言った。
二人で行きたいのはもちろんだが、レポートが大変で、おまけに金がなかった。
金はあるのだが、毎月使う金額を決めていた。
大きな出費は奈津江との京都旅行だ。
見栄を張っていい旅館に泊まったので、数か月先にまで小遣いに響いていた。
奈津江が半分出すと言ったのだが、勝手にあんな宿を取ったのは俺だ。
任せろ、と言ってしまった。
「白山神社に行こうか?」
「ダメ彼氏!」
根本的にもっと大きな原因は、俺がデートをよく知らない、ということだった。
他の人間であれば、金が無いなりに上手いこと彼女を楽しませるのだろう。
遊ぶことを知らな過ぎた。
それと、俺が奈津江と一緒にいるだけで満足してしまっていたのが、一番いけなかった。
本当に愛おしかった。
御堂に相談した。
「そうだね。僕もあまり知らないけど」
「いや、俺の百倍マシだ!」
御堂は笑った。
「そういえば、前に北海道の親戚の家に行く時にね、羽田空港に夜に行ったんだ。遅い便しかなくてね」
「おう!」
「綺麗だったんだよ。発着ロビーからもそうだったけど、展望台に上ったんだ。あそこは確か自由に出入りでき」
「やっぱりお前は親友だぁ!」
俺は御堂の手を握り、感謝した。
御堂はまた笑ってくれた。
翌日、すぐに空港に電話し、利用時間や店舗などを聞いた。
非常に丁寧に教えてもらった。
「彼女がいるんですが、俺に金がないんです!」
電話で教えてくれた人が笑っていた。
その人も、夜の空港が綺麗で好きだと言っていた。
何度も礼を言い、電話を切った。
一応山中にも聞いてみた。
「なんでモテモテのお前にそんなこと教えなきゃいけないんだよ!」
山中は先週、また学食で女の子に邪魔だと殴られた。
目の周りがまだ青かった。
俺が大丈夫かと触ると、「いてぇ!」と言った。
奈津江とJRで浜松町に行き、そこからモノレールに乗り換えた。
夕方だった。
モノレールに乗ると、奈津江が興奮してきた。
「ね、これスゴイよね!」
「おう、そうだよな!」
懸架式の電車は、二人とも初めてだった。
空港に着き、俺たちはまっすぐに第一ターミナルの展望台に向かった。
ちょっと入り口が分からずに迷い、奈津江に怒られた。
展望台に上った。
夕暮れの景色が本当に美しかった。
徐々にそれは薄暗くなり、空港全体が青く染まって行く。
「綺麗……」
奈津江がそう言ってくれ、俺は最高に嬉しかった。
俺はここにいてくれと奈津江に言い、離れた。
空港の人らしい方に、〇〇部の秋本さんの名前を告げた。
奈津江とまた一緒に景色を眺めていると、小柄な女性がやってきた。
「石神さんですか?」
「はい! 秋本さんですね!」
「?」
俺は奈津江に説明した。
電話で空港のことをいろいろと聞いている中で、日時を教えて欲しいと言われたのだ。
少し案内をして下さると言ってくれた。
「石神さんが、あまりにもあなたのことを思っていろいろ聞いて来るんで。あとあなたがどれだけ美人でカワイイかって。もう私まで楽しくなっちゃって、是非お会いしたかったんです」
「いや、そんな」
俺は照れたが、奈津江は嬉しそうだった。
奈津江は自己紹介をし、わざわざ来て下さったことに礼を言った。
「石神さん、お金あんまり無いんですよね? 私もあまりないけど、コーヒーくらいご馳走させてください」
「ダメ彼氏! 恥ずかしいよ!」
奈津江が俺の腕を叩く。
俺と秋本さんは笑った。
俺たちは恐縮しながらコーヒーをいただき、空港についていろいろ教えていただいた。
その後で本当に施設を案内してもらい、普段は入れない整備の施設まで見せてもらう。
最後に第一ターミナルの展望台に戻った。
「じゃあ、記念に写真を撮りましょう!」
「え、ほんとうですか!」
奈津江が喜んだ。
俺が写真をあまり好きでないので、これまで二人の写真はほとんどない。
「あそこに二人で立って。はい、いいですよ。あ、石神さん、もっと彼女とくっついて!」
二枚の写真を撮ってくださった。
最後に空港のスタッフの人が、三人での写真を撮ってくれた。
俺の住所を教え、後日写真を送ると言って、秋本さんは帰って行かれた。
二人でベンチでまた景色を眺めていると、空港の方がソフトクリームを二つ持って来てくれた。
秋本さんが、今日は本当に楽しかったから、と頼まれたそうだ。
「なんかいろいろしてもらちゃって、申し訳ないな」
「ダメ彼氏のダメっぷりを堪能したわ」
「そう言うなよー」
奈津江は微笑んで俺の頬にキスをしてくれた。
「ウソウソ。今日は高虎のお陰で楽しかった。いろいろ私のために頑張ってくれたんでしょ?」
「そんなことはないよ」
「大好き」
「うん、俺も」
手を握り、またしばらく空港の美しい景色を眺めた。
「そろそろ帰ろうか!」
奈津江が幸せそうな顔をして言った。
「ああ。じゃあそろそろ予約した銀座の寿司屋に行くかぁ!」
「え、そうなの?」
「今日は、そういう夢を見てください」
「この、ダメ彼氏!」
奈津江に蹴られた。
俺たちは笑いながら帰った。
顕さんの検査の結果が出た。
何の異常もない。
非常に良い経過だった。
顕さんの病室に行き、そのことを伝えた。
「そうか。全部石神くんのお陰だ。ありがとう」
「そんなことありませんよ。顕さんには奈津江がついてるんです。そりゃ順調に行くに決まってますよ」
「そうか。そうだったな。うん、そうだった」
顕さんが嬉しそうに笑った。
「こないだ、奈津江の墓参りに行ってきました」
「そうか! ありがとうな」
「それでですねぇ。事情があってフェラーリは手放しまして。代わりに新しい車になったんですよ。奈津江にはその報告もあって」
「そうなのか」
「顕さん、ちょっとだけドライブに行きましょうよ」
「え、いいのか?」
「はい。これだけ順調なんですから。遠くには行けませんが」
「そりゃ嬉しいけど」
「顕さんに新しい車を見てもらいたいんですよ、それが本音です」
「ありがとう。じゃあ宜しく頼む」
その夜。
俺は一旦家に帰り、アヴェンタドールで病院に戻った。
顕さんは寝間着を着替えて病室で待っていた。
「じゃあ行きましょうか」
駐車場に行くと、丁度シフトを交代するナースたちが俺の車を囲んで騒いでいた。
「おい、お前ら!」
「石神せんせー!」
みんなが振り向く。
「何やってんだよ」
「私たち、紺野さんファンクラブですから。お待ちしてました」
「なんだとー! おいみんな集まれ、写真を一緒に撮ろう!」
『はーい!』
写真を撮り終わり、みんな離れろと言った。
顕さんを乗せ、出発する。
シザードアを開けると、嬌声が沸いた。
「あれは石神くんのファンだろ?」
「それはどうだか。でも、顕さんの名前を出されたらサービスしますよ」
「なんだかなぁ」
顕さんは笑った。
羽田空港へ向かった。
「本当に近くてすみません」
「いや、そんなことはないよ。僕なんかを連れ出してくれてありがたいよ」
「もっと連れ出したいんですけどね。どうしても数値で出ないと出来ないもんで」
「そりゃそうだろう」
俺は仕事の具合を尋ねた。
「うん、なかなかいいよ。インターネットがこんなに発達したお陰で、職場に行かなくてもできることが多くなった」
「そうですね。顕さんみたいなホワイトカラーは、これからどんどんそうなっていくかもしれませんね」
「君だってそうだろう」
「いや、俺なんかは建築現場の人間と同じですよ。その場にいないと何もできない。まあ俺は現場が大好きですけどね」
「そうだよな。実際に何かが出来ていくのを見るのはいいもんだ」
顕さんは話しながら、窓の外をずっと見ていた。
特に夜景は久しぶりだろう。
羽田空港の第一ターミナルに向かった。
エレベーターで展望デッキに上がる。
顕さんをベンチに腰掛けさせ、コーヒーを買って来た。
「綺麗だなぁ」
「俺の一番好きな場所です」
しばらく二人で眺めた。
「ここは、奈津江と最初に来たんです」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
四月の、桜が散り終わった頃だったと思う。
「ねぇ、どこか連れてってよ」
学食で食べながら、奈津江が言った。
二人で行きたいのはもちろんだが、レポートが大変で、おまけに金がなかった。
金はあるのだが、毎月使う金額を決めていた。
大きな出費は奈津江との京都旅行だ。
見栄を張っていい旅館に泊まったので、数か月先にまで小遣いに響いていた。
奈津江が半分出すと言ったのだが、勝手にあんな宿を取ったのは俺だ。
任せろ、と言ってしまった。
「白山神社に行こうか?」
「ダメ彼氏!」
根本的にもっと大きな原因は、俺がデートをよく知らない、ということだった。
他の人間であれば、金が無いなりに上手いこと彼女を楽しませるのだろう。
遊ぶことを知らな過ぎた。
それと、俺が奈津江と一緒にいるだけで満足してしまっていたのが、一番いけなかった。
本当に愛おしかった。
御堂に相談した。
「そうだね。僕もあまり知らないけど」
「いや、俺の百倍マシだ!」
御堂は笑った。
「そういえば、前に北海道の親戚の家に行く時にね、羽田空港に夜に行ったんだ。遅い便しかなくてね」
「おう!」
「綺麗だったんだよ。発着ロビーからもそうだったけど、展望台に上ったんだ。あそこは確か自由に出入りでき」
「やっぱりお前は親友だぁ!」
俺は御堂の手を握り、感謝した。
御堂はまた笑ってくれた。
翌日、すぐに空港に電話し、利用時間や店舗などを聞いた。
非常に丁寧に教えてもらった。
「彼女がいるんですが、俺に金がないんです!」
電話で教えてくれた人が笑っていた。
その人も、夜の空港が綺麗で好きだと言っていた。
何度も礼を言い、電話を切った。
一応山中にも聞いてみた。
「なんでモテモテのお前にそんなこと教えなきゃいけないんだよ!」
山中は先週、また学食で女の子に邪魔だと殴られた。
目の周りがまだ青かった。
俺が大丈夫かと触ると、「いてぇ!」と言った。
奈津江とJRで浜松町に行き、そこからモノレールに乗り換えた。
夕方だった。
モノレールに乗ると、奈津江が興奮してきた。
「ね、これスゴイよね!」
「おう、そうだよな!」
懸架式の電車は、二人とも初めてだった。
空港に着き、俺たちはまっすぐに第一ターミナルの展望台に向かった。
ちょっと入り口が分からずに迷い、奈津江に怒られた。
展望台に上った。
夕暮れの景色が本当に美しかった。
徐々にそれは薄暗くなり、空港全体が青く染まって行く。
「綺麗……」
奈津江がそう言ってくれ、俺は最高に嬉しかった。
俺はここにいてくれと奈津江に言い、離れた。
空港の人らしい方に、〇〇部の秋本さんの名前を告げた。
奈津江とまた一緒に景色を眺めていると、小柄な女性がやってきた。
「石神さんですか?」
「はい! 秋本さんですね!」
「?」
俺は奈津江に説明した。
電話で空港のことをいろいろと聞いている中で、日時を教えて欲しいと言われたのだ。
少し案内をして下さると言ってくれた。
「石神さんが、あまりにもあなたのことを思っていろいろ聞いて来るんで。あとあなたがどれだけ美人でカワイイかって。もう私まで楽しくなっちゃって、是非お会いしたかったんです」
「いや、そんな」
俺は照れたが、奈津江は嬉しそうだった。
奈津江は自己紹介をし、わざわざ来て下さったことに礼を言った。
「石神さん、お金あんまり無いんですよね? 私もあまりないけど、コーヒーくらいご馳走させてください」
「ダメ彼氏! 恥ずかしいよ!」
奈津江が俺の腕を叩く。
俺と秋本さんは笑った。
俺たちは恐縮しながらコーヒーをいただき、空港についていろいろ教えていただいた。
その後で本当に施設を案内してもらい、普段は入れない整備の施設まで見せてもらう。
最後に第一ターミナルの展望台に戻った。
「じゃあ、記念に写真を撮りましょう!」
「え、ほんとうですか!」
奈津江が喜んだ。
俺が写真をあまり好きでないので、これまで二人の写真はほとんどない。
「あそこに二人で立って。はい、いいですよ。あ、石神さん、もっと彼女とくっついて!」
二枚の写真を撮ってくださった。
最後に空港のスタッフの人が、三人での写真を撮ってくれた。
俺の住所を教え、後日写真を送ると言って、秋本さんは帰って行かれた。
二人でベンチでまた景色を眺めていると、空港の方がソフトクリームを二つ持って来てくれた。
秋本さんが、今日は本当に楽しかったから、と頼まれたそうだ。
「なんかいろいろしてもらちゃって、申し訳ないな」
「ダメ彼氏のダメっぷりを堪能したわ」
「そう言うなよー」
奈津江は微笑んで俺の頬にキスをしてくれた。
「ウソウソ。今日は高虎のお陰で楽しかった。いろいろ私のために頑張ってくれたんでしょ?」
「そんなことはないよ」
「大好き」
「うん、俺も」
手を握り、またしばらく空港の美しい景色を眺めた。
「そろそろ帰ろうか!」
奈津江が幸せそうな顔をして言った。
「ああ。じゃあそろそろ予約した銀座の寿司屋に行くかぁ!」
「え、そうなの?」
「今日は、そういう夢を見てください」
「この、ダメ彼氏!」
奈津江に蹴られた。
俺たちは笑いながら帰った。
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
NPO法人マヨヒガ! ~CGモデラーって難しいんですか?~
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
ハードワークと職業適性不一致に悩み、毎日をつらく感じている香澄(かすみ)。
彼女は帰り道、不思議な喫茶店を見つけて足を踏み入れる。
そこで出会った青年マスター晴臣(はるおみ)は、なんと『ぬらりひょん』!
彼は香澄を『マヨヒガ』へと誘い、彼女の保護を約束する。
離職した香澄は、新しいステージである『3DCGモデラー』で才能を開花させる。
香澄の手が、デジタル空間でキャラクターに命を吹き込む――。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
人形の中の人の憂鬱
ジャン・幸田
キャラ文芸
等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。
【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。
【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる