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反巨乳同盟:その結成
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土曜日の11時。
久しぶりに栞が来た。
亜紀ちゃんと双子が栞に抱き着く。
ちょっと泣いてる。
皇紀が戸惑っていた。
俺は顎で、お前も行けと合図した。
近づいた皇紀は、ハーに蹴られて跳んだ。
「今日は私がみんなにお昼ご飯を作るからね!」
栞は大きな袋に、食材を買い込んでいた。
内容を見ると、あさりのボンゴレのようだ。
「俺も手伝おう」
栞がびっくりして、俺を見た。
「うん。ありがとう」
小さな声で言った。
あさりの砂抜きは家でやってきたようだ。
後は野菜を少し刻むのと、当然パスタを茹でるだけだった。
隣で栞が少し緊張している。
俺はそっと傍に行って、尻を撫でてやった。
「ひゃ!」
驚いて俺を見る。
ニヤリと笑ってやる。
栞が近づいて、俺を握った。
「うふふ」
まあ、こんなもんか。
子どもたちは勉強をしているが、亜紀ちゃんだけがクスクスと笑っていた。
見ていたのかもしれない。
「石神くんのエプロンって面白いよね」
「ああ、六花の友達のタケが送ってくれたんだ」
黒いエプロンに、『偉大なる王』とプリントしてある。
前に六花が俺から勧められて読み、感動してタケたちにも読むように勧めた小説のタイトルだった。
タケたちも感動し、俺にこのエプロンを送ってくれた。
ちなみに、響子もお気入りの本だ。
響子はフランス語で読んだ。
『Le Grand Van』
額に漢字の「王」と読める大きな虎を巡る、ニコライ・A・バイコフの名作だ。
赤い「六根清浄」のエプロンと同じく、俺はタケのエプロンを愛用している。
栞は花柄の綺麗なエプロンを付けている。
栞の美しさに非常に似合うのだが、優しい性格に非常に似合うのだが、どうも納得し切れないものがある。
ウェッジウッドの白磁の皿を用意し、俺たちは昼食を摂った。
「栞さん! おいしいよー!」
「栞さん! これからも作ってねー!」
双子が愛想よく言った。
奪われることのない配置なので、皇紀も落ち着いて食べている。
「そういえば皇紀ちゃん。陽子と一緒にコンピューターを作るんだって?」
「はい。月に何度か来て手伝ってくれてます」
一江は結構勉強しているようで、皇紀と双子の作業は格段に進んでいた。
報告は、欠かさず受けている。
ヤバイ連中だ。
「あ、栞さん。三時くらいに鷹さんがいらっしゃいますよ」
亜紀ちゃんが言った。
一応耳に入れておかねばと思ったのだろう。
「え、そうなの?」
「ああ、俺が誘ったんだ。今日は泊って行く」
「そうなんだー」
明らかにテンションが落ちている。
まあ、性格はすぐには直らない。
「あの、私も」
「ダメだ。今日は鷹を歓待するんだから」
「うん」
亜紀ちゃんがハラハラしている。
「栞さん、また泊りに来て下さいよ!」
「うん」
栞が俺の顔を見ている。
「当然だ。今までだって何度も泊まってるじゃないか。こんなに近所なんだし、俺からも頼むよ」
栞は嬉しそうな顔で笑った。
「うん!」
栞は食事の片付けもし、お茶を飲んで帰って行った。
三時になり、鷹がやって来た。
ご丁寧に、ケーキを人数分買ってきている。
「なんだよ、気を遣わせちゃったなぁ。手ぶらで来て欲しかったのに」
「ちょうどお茶の時間かと思って」
子どもたちが喜んだ。
暑くなったので、買い出しが面倒になっている。
日持ちのしないスイーツはなく、クッキーでも、と思っていたところだ。
トロワグロのチョコレートムースだった。
みんなで美味しくいただく。
一段落し、俺は夕飯の支度を始めた。
亜紀ちゃんが手伝ってくれる。
鷹もキッチンに入ろうとしたが、断った。
やはりエプロンを持って来ていた。
「今日は徹底的にお客さんだ」
鷹は苦笑していた。
まあ、鷹にとっては、キッチンに入った方が気が楽なんだろうが。
双子が相手をする。
自分たちの部屋に案内した。
皇紀も部屋に引きこもる。
チンコいじりだろう、どうせ。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「早速ですが」
ルーが小さなテーブルを出して鷹を座らせて言った。
フローリングの床には、毛足の長いカーペットが敷いてある。
「第一回オッパイ会議を始めます」
「?」
「鷹さん。私たちに唯一足りないのは、オッパイだと思うんです」
「そうなの?」
「そうです! 栞さんはバケモノ。六花さんも結構。しかし残る鷹さん、亜紀ちゃん、響子ちゃん、柳さん、緑子さんはないです」
「柳さんと緑子さんって?」
「そっからですかぁ!」
無茶なことを言う。
双子は二人のプロフィールを話した。
「石神先生の親友の方の娘さんと、あと女優さんね」
「そーです。みんな顔は美人ですが、二対五で、ちっぱいです。これは偉大なる「虎」の女として、いかがなものかと」
「でも、好みは人それぞれだし、現状を見ると石神先生はむしろない方が好きなんじゃ」
「そんなことはありません! タカさんの隠している秘蔵のDVDを調査した結果、80%はおっきい女の人でした」
「え、そうなの?」
双子は便利屋経由で、ピッキングツールを手に入れていた。
「面食いなのは、みなさんを見れば一目瞭然です。それがDVDでも第一キーになってはいますが、第二キーはおっきいオッパイです」
「そ、そうなんだ。他にDVDから読み取れる材料は?」
ルーが頷いて、PCのエクセルのリストを見せた。
「これです」
鷹は必死で見た。
よく分からないタイトルも多かった。
エクセルの表には、顔指数と巨乳指数とパッケージの煽りも並んでいた。
巨乳指数は全体に高めだ。
「これはマズイわね」
「「そうでしょ!」」
三人はじっくりと話し合った。
絆が生まれた。
久しぶりに栞が来た。
亜紀ちゃんと双子が栞に抱き着く。
ちょっと泣いてる。
皇紀が戸惑っていた。
俺は顎で、お前も行けと合図した。
近づいた皇紀は、ハーに蹴られて跳んだ。
「今日は私がみんなにお昼ご飯を作るからね!」
栞は大きな袋に、食材を買い込んでいた。
内容を見ると、あさりのボンゴレのようだ。
「俺も手伝おう」
栞がびっくりして、俺を見た。
「うん。ありがとう」
小さな声で言った。
あさりの砂抜きは家でやってきたようだ。
後は野菜を少し刻むのと、当然パスタを茹でるだけだった。
隣で栞が少し緊張している。
俺はそっと傍に行って、尻を撫でてやった。
「ひゃ!」
驚いて俺を見る。
ニヤリと笑ってやる。
栞が近づいて、俺を握った。
「うふふ」
まあ、こんなもんか。
子どもたちは勉強をしているが、亜紀ちゃんだけがクスクスと笑っていた。
見ていたのかもしれない。
「石神くんのエプロンって面白いよね」
「ああ、六花の友達のタケが送ってくれたんだ」
黒いエプロンに、『偉大なる王』とプリントしてある。
前に六花が俺から勧められて読み、感動してタケたちにも読むように勧めた小説のタイトルだった。
タケたちも感動し、俺にこのエプロンを送ってくれた。
ちなみに、響子もお気入りの本だ。
響子はフランス語で読んだ。
『Le Grand Van』
額に漢字の「王」と読める大きな虎を巡る、ニコライ・A・バイコフの名作だ。
赤い「六根清浄」のエプロンと同じく、俺はタケのエプロンを愛用している。
栞は花柄の綺麗なエプロンを付けている。
栞の美しさに非常に似合うのだが、優しい性格に非常に似合うのだが、どうも納得し切れないものがある。
ウェッジウッドの白磁の皿を用意し、俺たちは昼食を摂った。
「栞さん! おいしいよー!」
「栞さん! これからも作ってねー!」
双子が愛想よく言った。
奪われることのない配置なので、皇紀も落ち着いて食べている。
「そういえば皇紀ちゃん。陽子と一緒にコンピューターを作るんだって?」
「はい。月に何度か来て手伝ってくれてます」
一江は結構勉強しているようで、皇紀と双子の作業は格段に進んでいた。
報告は、欠かさず受けている。
ヤバイ連中だ。
「あ、栞さん。三時くらいに鷹さんがいらっしゃいますよ」
亜紀ちゃんが言った。
一応耳に入れておかねばと思ったのだろう。
「え、そうなの?」
「ああ、俺が誘ったんだ。今日は泊って行く」
「そうなんだー」
明らかにテンションが落ちている。
まあ、性格はすぐには直らない。
「あの、私も」
「ダメだ。今日は鷹を歓待するんだから」
「うん」
亜紀ちゃんがハラハラしている。
「栞さん、また泊りに来て下さいよ!」
「うん」
栞が俺の顔を見ている。
「当然だ。今までだって何度も泊まってるじゃないか。こんなに近所なんだし、俺からも頼むよ」
栞は嬉しそうな顔で笑った。
「うん!」
栞は食事の片付けもし、お茶を飲んで帰って行った。
三時になり、鷹がやって来た。
ご丁寧に、ケーキを人数分買ってきている。
「なんだよ、気を遣わせちゃったなぁ。手ぶらで来て欲しかったのに」
「ちょうどお茶の時間かと思って」
子どもたちが喜んだ。
暑くなったので、買い出しが面倒になっている。
日持ちのしないスイーツはなく、クッキーでも、と思っていたところだ。
トロワグロのチョコレートムースだった。
みんなで美味しくいただく。
一段落し、俺は夕飯の支度を始めた。
亜紀ちゃんが手伝ってくれる。
鷹もキッチンに入ろうとしたが、断った。
やはりエプロンを持って来ていた。
「今日は徹底的にお客さんだ」
鷹は苦笑していた。
まあ、鷹にとっては、キッチンに入った方が気が楽なんだろうが。
双子が相手をする。
自分たちの部屋に案内した。
皇紀も部屋に引きこもる。
チンコいじりだろう、どうせ。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「早速ですが」
ルーが小さなテーブルを出して鷹を座らせて言った。
フローリングの床には、毛足の長いカーペットが敷いてある。
「第一回オッパイ会議を始めます」
「?」
「鷹さん。私たちに唯一足りないのは、オッパイだと思うんです」
「そうなの?」
「そうです! 栞さんはバケモノ。六花さんも結構。しかし残る鷹さん、亜紀ちゃん、響子ちゃん、柳さん、緑子さんはないです」
「柳さんと緑子さんって?」
「そっからですかぁ!」
無茶なことを言う。
双子は二人のプロフィールを話した。
「石神先生の親友の方の娘さんと、あと女優さんね」
「そーです。みんな顔は美人ですが、二対五で、ちっぱいです。これは偉大なる「虎」の女として、いかがなものかと」
「でも、好みは人それぞれだし、現状を見ると石神先生はむしろない方が好きなんじゃ」
「そんなことはありません! タカさんの隠している秘蔵のDVDを調査した結果、80%はおっきい女の人でした」
「え、そうなの?」
双子は便利屋経由で、ピッキングツールを手に入れていた。
「面食いなのは、みなさんを見れば一目瞭然です。それがDVDでも第一キーになってはいますが、第二キーはおっきいオッパイです」
「そ、そうなんだ。他にDVDから読み取れる材料は?」
ルーが頷いて、PCのエクセルのリストを見せた。
「これです」
鷹は必死で見た。
よく分からないタイトルも多かった。
エクセルの表には、顔指数と巨乳指数とパッケージの煽りも並んでいた。
巨乳指数は全体に高めだ。
「これはマズイわね」
「「そうでしょ!」」
三人はじっくりと話し合った。
絆が生まれた。
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