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亜紀、ドライブ Ⅱ
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フェラーリは三浦半島に入り、俺は城ケ島を目指した。
「じゃあ、今のあの家って、その時の居酒屋での話が盛り込まれていたんですね」
「ああ。俺の寝室なんて、全部そのままだろう?」
「はい、そうですね」
亜紀ちゃんは遠くを見つめていた。
俺のあの家の向こう側にある、美しい何かだ。
「しばらく前に、便利屋が車を届けただろう?」
「はい。タカさんが急に帰れなくなったって連絡してきた翌日のことですよね」
「ああ。あの亜紀ちゃんに連絡した日、俺は奈津江の墓参りに行ったんだ」
「そうだったんですか」
「そこで偶然、二十年ぶりに顕さんと会ったんだよ」
「え!」
俺は宇留間に撃たれて、生死を彷徨っていた時に、奈津江の夢を見たことを話した。
「その夢のお陰で、すべてが上手く解決できた。その礼を言いに行ったんだ」
「……」
「顕さんも奈津江の夢を見たらしい。それで墓に寄ったら俺がいた、というな」
「すごい偶然ですね」
「そうだな。俺は挨拶して別れようと思ったんだ。顕さんには顔向けできなかったからな」
「そうですか」
「でも、顕さんは以前と変わらず俺を思ってくれていた。それで酒に誘われて、そのままお宅に泊まったんだよ」
「奈津江さんのお導きですかね」
「そうだな」
城ケ島公園に着いた。
荒々しい岩の多い一角に車を停め、俺は後ろから毛布を二枚と、バスケットを取り出した。
二人でコートを羽織り、毛布を抱えて外に出る。
ベンチには誰もいない。
寒いので、俺たちは毛布にくるまり、柵越しに夕暮れの海を眺めた。
二人で、黙って美しい海を見ていた。
やがて陽が沈み、俺たちはベンチに戻り、テーブルにバスケットを広げた。
魔法瓶から紅茶を注ぎ、カップの一つを亜紀ちゃんに手渡す。
皿にサンドイッチとクッキーを乗せ、テーブルに置いた。
亜紀ちゃんは俺の隣に座っている。
後ろの街灯があるが、辺りはほとんど闇だ。
波の音が響いている。
半月の月明かりで、海が黒く輝いていた。
俺は奈津江と京都に行った話や、歌舞伎を見に行った話をした。
そして、奈津江との別れ。
亜紀ちゃんはずっと黙って聞いていた。
「今は栞さんとお付き合いしてますよね」
「ああ、そうだな」
「栞さんは、学生時代からタカさんのことが好きだったそうです」
「俺もそう聞いたよ」
「奈津江さんがいたから、黙っていたんでしょうか」
「そうだろうな」
「みんな辛いですね」
「そうだな」
「タカさん、寒いですね」
「ああ、そろそろ帰るか」
「いえ、こうすればもっと温かいですよ」
亜紀ちゃんは自分の毛布を俺に掛け、俺の毛布の中に潜り込んできた。
ぴったりと身体を付けてくる。
「ほら、やっぱり! ね、温かいですよね?」
俺は笑いながら、そうだな、と言った。
「タカさんには私たちがいます」
「うん」
「いつだって、温かくなりますって」
「頼りにしてるぞ」
俺たちは笑った。
冷めた紅茶を飲み干し、新しく注いだ。
亜紀ちゃんはサンドイッチを食べる。
一口食べて、俺に差し出した。
「はい、アーン!」
「おい」
「間接キッスです」
「何言ってんだ?」
「今はここまでです。あとは私が大学を卒業してからです」
「あのなー!」
大笑いした。
「奈津江さんは幸せでしたよね」
「いや、それは」
「いえ! 幸せでした! だって、私は今ここで死んじゃってもいいですから!」
「何を」
「だから奈津江さんもきっと幸せでしたって! 絶対そうです」
「そうか、ありがとうな」
亜紀ちゃんが俺の背中に腕を回してきた。
「タカさん、私は幸せです」
「そうか」
「タカさん」
「なんだ?」
「もっと毛布をこっちへください」
「おお」
「この体勢は、隙間を作ってはダメです」
「そうだな」
二人で笑い合った。
俺たちは密着に専念した。
「そう言えば、父から奈津江さんや栞さんのお話は聞きませんでしたねぇ」
「ああ、山中はあの二人を敬遠してたんだ。「綺麗すぎて自分はダメだ」って」
「うーん。ちょっと情けないですね」
「そうだなぁ」
「あ! 奈津江さんと付き合ってるタカさんを見るのが辛かったとか!」
「いや、あいつはむしろ花岡さんの方だったんじゃないかな」
「えー! だったらタカさんと一緒にいれば付き合えたかもしれないじゃないですか」
「これは御堂から聞いたんだけどな」
「はい」
「あの世で山中に会っても、これは言うなよ」
「はい、絶対に言いません」
「山中な、一度告白したらしいんだ」
「え? 栞さんにですか!」
「ああ。それで見事にフラれたらしいぞ」
「エェッー!」
「だから一緒にいられなかったんだろう。ああ、自分が恥ずかしいとかじゃなくて、花岡さんが気まずいだろうというな。あいつはそういう男だったよ」
「なるほどー!」
「あいつは綺麗な人が好きだったからなぁ。奥さんもすごい美人だったじゃないか」
「アハハハ!」
俺たちは随分と話した。
帰りの車で、暖房を最強にした。
しかし冷え切った身体はなかなか戻らなかった。
亜紀ちゃんが時々震えている。
途中で亜紀ちゃんが、また羽田に寄りたいと言う。
帰った方がいいと言ったが、どうしても展望台に行きたいと言った。
展望台も結構寒かった。
「ここは、タカさんとのデートで必ず寄りたい場所です」
「そうなのか」
「はい。告白しちゃいましたからね!」
亜紀ちゃんが笑顔でそう言った。
「じゃあ、高校合格祝いに、特別に歌ってやるか」
「わーい!」
辺りには、何組かのカップルがいた。
俺は、ちょっとお祝いに一曲歌うので、と謝った。
シグナルの『エアポートふたたび』を歌った。
亜紀ちゃんは小さく手拍子をとっていた。
口ずさみながら、歌詞を覚えようとした。
歌い終わると、周囲から拍手された。
俺はお辞儀をして感謝した。
「なんていう歌なんですか?」
カップルの一人に尋ねられた。
俺は曲名を教え、古い歌なのだと言った。
家に帰る前に、亜紀ちゃんがくしゃみをした。
俺は電話をし、皇紀に風呂を熱めに沸かすように伝えた。
「やったらすぐに寝ろよ!」
「分かりました」
家に着いてすぐに亜紀ちゃんに風呂に入るように言った。
「さあ、早く入って来い」
「タカさんも冷えてますよ」
「俺は大丈夫だ」
「じゃあ、一緒に入りましょう!」
「ば、ばか言うな!」
「じゃあ、私はタカさんの後にします」
「いいから先に入れ!」
亜紀ちゃんはその場で服を脱ぎ出す。
下着姿になり、ガタガタ震えている。
「おい、やめろ! 分かった!」
俺たちは一緒に入った。
「あー、あったかい!」
亜紀ちゃんがバスタブで手足を伸ばす。
俺は憮然としている。
「タカさん! もっと笑って!」
「お前なぁ。山中に顔向けできんぞ」
「大丈夫ですよ! きっと」
「それって希望的観測に過ぎねぇんじゃねぇか?」
「じゃあ、一緒に怒られましょうよ!」
「うーん」
「タカさんって、傷が多いですね」
「あ、やっぱ気持ち悪いだろう」
「いえ、全然。でも、一杯傷があって、かわいそうです」
「何言ってんだ」
「タカさんは、ずっと傷だらけだったんですね」
「なにを」
亜紀ちゃんが俺に抱き着いて来た。
泣いていた。
「かわいそう」
「やめろって」
「これからは私が守ります。絶対にタカさんを守りますから」
「生意気なことを」
「もう大丈夫ですよ」
「そうかよ」
「タカさん、好きです」
俺は亜紀ちゃんの耳元で、小さな声で囁いた。
「じゃあ、今のあの家って、その時の居酒屋での話が盛り込まれていたんですね」
「ああ。俺の寝室なんて、全部そのままだろう?」
「はい、そうですね」
亜紀ちゃんは遠くを見つめていた。
俺のあの家の向こう側にある、美しい何かだ。
「しばらく前に、便利屋が車を届けただろう?」
「はい。タカさんが急に帰れなくなったって連絡してきた翌日のことですよね」
「ああ。あの亜紀ちゃんに連絡した日、俺は奈津江の墓参りに行ったんだ」
「そうだったんですか」
「そこで偶然、二十年ぶりに顕さんと会ったんだよ」
「え!」
俺は宇留間に撃たれて、生死を彷徨っていた時に、奈津江の夢を見たことを話した。
「その夢のお陰で、すべてが上手く解決できた。その礼を言いに行ったんだ」
「……」
「顕さんも奈津江の夢を見たらしい。それで墓に寄ったら俺がいた、というな」
「すごい偶然ですね」
「そうだな。俺は挨拶して別れようと思ったんだ。顕さんには顔向けできなかったからな」
「そうですか」
「でも、顕さんは以前と変わらず俺を思ってくれていた。それで酒に誘われて、そのままお宅に泊まったんだよ」
「奈津江さんのお導きですかね」
「そうだな」
城ケ島公園に着いた。
荒々しい岩の多い一角に車を停め、俺は後ろから毛布を二枚と、バスケットを取り出した。
二人でコートを羽織り、毛布を抱えて外に出る。
ベンチには誰もいない。
寒いので、俺たちは毛布にくるまり、柵越しに夕暮れの海を眺めた。
二人で、黙って美しい海を見ていた。
やがて陽が沈み、俺たちはベンチに戻り、テーブルにバスケットを広げた。
魔法瓶から紅茶を注ぎ、カップの一つを亜紀ちゃんに手渡す。
皿にサンドイッチとクッキーを乗せ、テーブルに置いた。
亜紀ちゃんは俺の隣に座っている。
後ろの街灯があるが、辺りはほとんど闇だ。
波の音が響いている。
半月の月明かりで、海が黒く輝いていた。
俺は奈津江と京都に行った話や、歌舞伎を見に行った話をした。
そして、奈津江との別れ。
亜紀ちゃんはずっと黙って聞いていた。
「今は栞さんとお付き合いしてますよね」
「ああ、そうだな」
「栞さんは、学生時代からタカさんのことが好きだったそうです」
「俺もそう聞いたよ」
「奈津江さんがいたから、黙っていたんでしょうか」
「そうだろうな」
「みんな辛いですね」
「そうだな」
「タカさん、寒いですね」
「ああ、そろそろ帰るか」
「いえ、こうすればもっと温かいですよ」
亜紀ちゃんは自分の毛布を俺に掛け、俺の毛布の中に潜り込んできた。
ぴったりと身体を付けてくる。
「ほら、やっぱり! ね、温かいですよね?」
俺は笑いながら、そうだな、と言った。
「タカさんには私たちがいます」
「うん」
「いつだって、温かくなりますって」
「頼りにしてるぞ」
俺たちは笑った。
冷めた紅茶を飲み干し、新しく注いだ。
亜紀ちゃんはサンドイッチを食べる。
一口食べて、俺に差し出した。
「はい、アーン!」
「おい」
「間接キッスです」
「何言ってんだ?」
「今はここまでです。あとは私が大学を卒業してからです」
「あのなー!」
大笑いした。
「奈津江さんは幸せでしたよね」
「いや、それは」
「いえ! 幸せでした! だって、私は今ここで死んじゃってもいいですから!」
「何を」
「だから奈津江さんもきっと幸せでしたって! 絶対そうです」
「そうか、ありがとうな」
亜紀ちゃんが俺の背中に腕を回してきた。
「タカさん、私は幸せです」
「そうか」
「タカさん」
「なんだ?」
「もっと毛布をこっちへください」
「おお」
「この体勢は、隙間を作ってはダメです」
「そうだな」
二人で笑い合った。
俺たちは密着に専念した。
「そう言えば、父から奈津江さんや栞さんのお話は聞きませんでしたねぇ」
「ああ、山中はあの二人を敬遠してたんだ。「綺麗すぎて自分はダメだ」って」
「うーん。ちょっと情けないですね」
「そうだなぁ」
「あ! 奈津江さんと付き合ってるタカさんを見るのが辛かったとか!」
「いや、あいつはむしろ花岡さんの方だったんじゃないかな」
「えー! だったらタカさんと一緒にいれば付き合えたかもしれないじゃないですか」
「これは御堂から聞いたんだけどな」
「はい」
「あの世で山中に会っても、これは言うなよ」
「はい、絶対に言いません」
「山中な、一度告白したらしいんだ」
「え? 栞さんにですか!」
「ああ。それで見事にフラれたらしいぞ」
「エェッー!」
「だから一緒にいられなかったんだろう。ああ、自分が恥ずかしいとかじゃなくて、花岡さんが気まずいだろうというな。あいつはそういう男だったよ」
「なるほどー!」
「あいつは綺麗な人が好きだったからなぁ。奥さんもすごい美人だったじゃないか」
「アハハハ!」
俺たちは随分と話した。
帰りの車で、暖房を最強にした。
しかし冷え切った身体はなかなか戻らなかった。
亜紀ちゃんが時々震えている。
途中で亜紀ちゃんが、また羽田に寄りたいと言う。
帰った方がいいと言ったが、どうしても展望台に行きたいと言った。
展望台も結構寒かった。
「ここは、タカさんとのデートで必ず寄りたい場所です」
「そうなのか」
「はい。告白しちゃいましたからね!」
亜紀ちゃんが笑顔でそう言った。
「じゃあ、高校合格祝いに、特別に歌ってやるか」
「わーい!」
辺りには、何組かのカップルがいた。
俺は、ちょっとお祝いに一曲歌うので、と謝った。
シグナルの『エアポートふたたび』を歌った。
亜紀ちゃんは小さく手拍子をとっていた。
口ずさみながら、歌詞を覚えようとした。
歌い終わると、周囲から拍手された。
俺はお辞儀をして感謝した。
「なんていう歌なんですか?」
カップルの一人に尋ねられた。
俺は曲名を教え、古い歌なのだと言った。
家に帰る前に、亜紀ちゃんがくしゃみをした。
俺は電話をし、皇紀に風呂を熱めに沸かすように伝えた。
「やったらすぐに寝ろよ!」
「分かりました」
家に着いてすぐに亜紀ちゃんに風呂に入るように言った。
「さあ、早く入って来い」
「タカさんも冷えてますよ」
「俺は大丈夫だ」
「じゃあ、一緒に入りましょう!」
「ば、ばか言うな!」
「じゃあ、私はタカさんの後にします」
「いいから先に入れ!」
亜紀ちゃんはその場で服を脱ぎ出す。
下着姿になり、ガタガタ震えている。
「おい、やめろ! 分かった!」
俺たちは一緒に入った。
「あー、あったかい!」
亜紀ちゃんがバスタブで手足を伸ばす。
俺は憮然としている。
「タカさん! もっと笑って!」
「お前なぁ。山中に顔向けできんぞ」
「大丈夫ですよ! きっと」
「それって希望的観測に過ぎねぇんじゃねぇか?」
「じゃあ、一緒に怒られましょうよ!」
「うーん」
「タカさんって、傷が多いですね」
「あ、やっぱ気持ち悪いだろう」
「いえ、全然。でも、一杯傷があって、かわいそうです」
「何言ってんだ」
「タカさんは、ずっと傷だらけだったんですね」
「なにを」
亜紀ちゃんが俺に抱き着いて来た。
泣いていた。
「かわいそう」
「やめろって」
「これからは私が守ります。絶対にタカさんを守りますから」
「生意気なことを」
「もう大丈夫ですよ」
「そうかよ」
「タカさん、好きです」
俺は亜紀ちゃんの耳元で、小さな声で囁いた。
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