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忍者は軽やかに。
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ついに俺のドカティの「スーパーレッジェーラ V4」が納車された!
六花のカワサキ「Ninja 1000SX」は先週届いている。
六花に連絡し、そちらへ行くと言った。
大分改善されているが、やはり曲がり難い。
しかし気分は最高だ。
すぐに慣れて、ウイリーをやる。
パワーが違う。
いかん。
今日は慣らし運転だ。
昔と違って、メーターはすべて液晶表示だ。
昼間は日光で少々見にくいが、角度を変えると明確に見える。
そんなことにまで感動した。
六花は既にライダースーツを着て、駐車場で待っていた。
今日はこれから六花に操縦を練習させるつもりだった。
「いいか! くれぐれもスロットルを急に開くな! パワーで吹っ飛ぶぞ!」
「はい!」
最初は重い重量とパワーの凄まじさに押されていたが、すぐに体重移動をスムーズに行ない、操れるようになった。
近所を一緒に回る。
赤羽橋辺りまで行き、戻ってくる。
ずっと後ろに着いていたが、問題はなさそうだ。
六花は四輪もそうだが、操縦に天性の勘がある。
俺たちは病院へ向かった。
響子はちょうど昼寝から起きたところだった。
俺たちのライダースーツに驚く。
靴を履かせ、俺が抱きかかえて駐車場に連れて行った。
「きゃー!」
大喜びで俺たちのバイクに触る。
俺の「スーパーレッジェーラ V4」は赤だ。
また期せずしてこの色になった。
俺のライダースーツも、合わせて赤にした。
六花の「Ninja 1000SX」は、カワサキのあの美しいグリーンだった。
六花のライダースーツは純白だ。
後日、背中に「六根清浄」と入れると言った。
俺のも一緒にやってもらうつもりだ。
「すごいね! カッコイイ!」
「ちょっと乗ってみるか?」
「うん!」
俺と六花で交代でゆっくりと病院の敷地を回ってやる。
響子は大喜びだった。
また、俺たちは互いのバイクを交換して近所を走った。
六花のニンジャはやはり高性能だった。
「石神先生! これは私には無理です」
六花が戻って着て言った。
「パワーが圧倒的で、全然言うことを聞いてくれません」
「まあ、日本車のように繊細じゃねぇんだよな。ちょっとピーキーな感じだろ?」
「はい。ギヤを換えるともう全然違う世界のような」
「ねえ、私も外に出てみたいー!」
響子がお願いしてくる。
「まずは響子のヘルメットとかスーツを作らなきゃな。もうちょっと待ってな」
俺たちは屋上に上がり、しばらく響子とセグウェイで遊ぶ。
パイロンを立ててスラロームを作ってやると、響子は喜んで何週も回った。
俺と六花が交代でレースのように競争する。
もちろん響子が勝つ。
一杯遊ばせたので、響子をベッドへ戻した。
「お前、本当に元気になってきたな」
「エヘヘヘ」
響子はまた眠った。
俺と六花は今日の担当のナースに、食事を1時間遅らせるように指示した。
少し食事の量を増やすように伝える。
「石神先生、もう少し走りませんか?」
「そうだな。じゃあ、麻布十番まで行こう」
桜田通りから飯倉の交差点を曲がり、六本木の交差点でまた左折する。
俺たちはゆっくりと走り、麻布十番の店に行った。
「なんかよ、バイクに乗るとハンバーガーが喰いたくなるんだよな」
「あ、なんか分かります」
ライダースーツで店内に入ると注目された。
二人でサルサバーガーの一番大きなものを頼んだ。
舌を刺激するサルサソースと、パワーのあるバンズの甘みと肉の旨味が絶品だ。
「十代の頃は金がなくて、安いハンバーガーがご馳走だったからかな」
「なるほど。でもここのハンバーガーは美味しいですね!」
「そりゃ俺様が喰うんだからな!」
六花が嬉しそうに笑った。
白のライダースーツが抜群に似合う。
スタイルのいい六花が着ると、もう本当にモデルのようだ。
「お前、本当に綺麗だな」
「え」
六花が赤くなった。
珍しい。
「おい、お前大丈夫か?」
「石神先生が悪いんです」
「いや、ついにお前にも「恥」の概念が生まれたか」
「私は前から知ってます」
「だってよ。俺にウンコをするとこ見て欲しいとか」
六花が俺の口を手で塞いだ。
真っ赤になりながら、六花が笑った。
俺も手をどけて笑う。
「また夢に向かって一歩進みましたね」
「またってどういうことだ?」
「だって、石神先生は響子にセグウェイをあげたじゃないですか」
「ああ」
「あれで、「三人で走る」という夢がちょっとだけ叶いました」
「そういえば、そうだな」
「石神先生は、本当にスゴイです」
「そうかよ」
「はい」
「まいったか!」
「最初からメロメロです」
日が翳ってきた。
「暗くなる前に帰ろう」
「はい」
夕陽の中で走る六花は、本当に美しかった。
六花のカワサキ「Ninja 1000SX」は先週届いている。
六花に連絡し、そちらへ行くと言った。
大分改善されているが、やはり曲がり難い。
しかし気分は最高だ。
すぐに慣れて、ウイリーをやる。
パワーが違う。
いかん。
今日は慣らし運転だ。
昔と違って、メーターはすべて液晶表示だ。
昼間は日光で少々見にくいが、角度を変えると明確に見える。
そんなことにまで感動した。
六花は既にライダースーツを着て、駐車場で待っていた。
今日はこれから六花に操縦を練習させるつもりだった。
「いいか! くれぐれもスロットルを急に開くな! パワーで吹っ飛ぶぞ!」
「はい!」
最初は重い重量とパワーの凄まじさに押されていたが、すぐに体重移動をスムーズに行ない、操れるようになった。
近所を一緒に回る。
赤羽橋辺りまで行き、戻ってくる。
ずっと後ろに着いていたが、問題はなさそうだ。
六花は四輪もそうだが、操縦に天性の勘がある。
俺たちは病院へ向かった。
響子はちょうど昼寝から起きたところだった。
俺たちのライダースーツに驚く。
靴を履かせ、俺が抱きかかえて駐車場に連れて行った。
「きゃー!」
大喜びで俺たちのバイクに触る。
俺の「スーパーレッジェーラ V4」は赤だ。
また期せずしてこの色になった。
俺のライダースーツも、合わせて赤にした。
六花の「Ninja 1000SX」は、カワサキのあの美しいグリーンだった。
六花のライダースーツは純白だ。
後日、背中に「六根清浄」と入れると言った。
俺のも一緒にやってもらうつもりだ。
「すごいね! カッコイイ!」
「ちょっと乗ってみるか?」
「うん!」
俺と六花で交代でゆっくりと病院の敷地を回ってやる。
響子は大喜びだった。
また、俺たちは互いのバイクを交換して近所を走った。
六花のニンジャはやはり高性能だった。
「石神先生! これは私には無理です」
六花が戻って着て言った。
「パワーが圧倒的で、全然言うことを聞いてくれません」
「まあ、日本車のように繊細じゃねぇんだよな。ちょっとピーキーな感じだろ?」
「はい。ギヤを換えるともう全然違う世界のような」
「ねえ、私も外に出てみたいー!」
響子がお願いしてくる。
「まずは響子のヘルメットとかスーツを作らなきゃな。もうちょっと待ってな」
俺たちは屋上に上がり、しばらく響子とセグウェイで遊ぶ。
パイロンを立ててスラロームを作ってやると、響子は喜んで何週も回った。
俺と六花が交代でレースのように競争する。
もちろん響子が勝つ。
一杯遊ばせたので、響子をベッドへ戻した。
「お前、本当に元気になってきたな」
「エヘヘヘ」
響子はまた眠った。
俺と六花は今日の担当のナースに、食事を1時間遅らせるように指示した。
少し食事の量を増やすように伝える。
「石神先生、もう少し走りませんか?」
「そうだな。じゃあ、麻布十番まで行こう」
桜田通りから飯倉の交差点を曲がり、六本木の交差点でまた左折する。
俺たちはゆっくりと走り、麻布十番の店に行った。
「なんかよ、バイクに乗るとハンバーガーが喰いたくなるんだよな」
「あ、なんか分かります」
ライダースーツで店内に入ると注目された。
二人でサルサバーガーの一番大きなものを頼んだ。
舌を刺激するサルサソースと、パワーのあるバンズの甘みと肉の旨味が絶品だ。
「十代の頃は金がなくて、安いハンバーガーがご馳走だったからかな」
「なるほど。でもここのハンバーガーは美味しいですね!」
「そりゃ俺様が喰うんだからな!」
六花が嬉しそうに笑った。
白のライダースーツが抜群に似合う。
スタイルのいい六花が着ると、もう本当にモデルのようだ。
「お前、本当に綺麗だな」
「え」
六花が赤くなった。
珍しい。
「おい、お前大丈夫か?」
「石神先生が悪いんです」
「いや、ついにお前にも「恥」の概念が生まれたか」
「私は前から知ってます」
「だってよ。俺にウンコをするとこ見て欲しいとか」
六花が俺の口を手で塞いだ。
真っ赤になりながら、六花が笑った。
俺も手をどけて笑う。
「また夢に向かって一歩進みましたね」
「またってどういうことだ?」
「だって、石神先生は響子にセグウェイをあげたじゃないですか」
「ああ」
「あれで、「三人で走る」という夢がちょっとだけ叶いました」
「そういえば、そうだな」
「石神先生は、本当にスゴイです」
「そうかよ」
「はい」
「まいったか!」
「最初からメロメロです」
日が翳ってきた。
「暗くなる前に帰ろう」
「はい」
夕陽の中で走る六花は、本当に美しかった。
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