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艦隊結成編
第三話 海賊船団壊滅
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大和は、異界の未知の海をかき分け進んで行く。
それと共に信濃、武蔵は後方に一列になって進む。
大和は飛沫をあげ波を断っていく。
翔含め乗組員達が島に向けて進む大和の中で、軽食として握り飯を食べていた時だった。
警報音が艦内に鳴り響き、一人の青年の声が放送で艦全体に響いた。
「電探に正体不明の艦の反応あり!総員は直ちに警戒態勢!」
艦長室に居た俺はまずいと思い、制服を羽織り、残りのおにぎりをほうばり艦橋に戻った。
艦橋には、山本司令も椅子に座っていた。
俺は一人乗組員に呼びかける。
「おい!電探に反応があったとは本当なのか!?」
「はい、9時方向付近に約30隻の反応です。ですが……その全隻、速力が2ノットです」
「30隻……2ノット?」
30隻というのはまずい。
数的に此方が不利だ。
だが、何故2ノットしか出していないんだ?
故障か?挫傷でもしたか……。
それか、もしかすると………。
俺の頭の中で山本元帥との会話が蘇った。
「山本司令、それはないのでは?流石に現実味が無いですよ」
俺は呆れた。
異世界なんて物は小説でしか読んだことがないからである。
しかもそれが今起こっているなんて……。
山本司令には失礼だが、少し小馬鹿にしたような言い方で俺は言ってしまった。
「それでは、今この現象はどうしてかな?ハワイ沖にこのような小島は無い。別世界の可能性は大いにある」
山本元帥は俺の方を向き、太陽の光に半分顔が照らされる。
「………」
俺は、その現実味がない話を山本元帥がしたことで、少し呆れ顔になっていた。
「……あ、すいません。信濃からの報告を受けなければいけないので、艦橋に戻ります。山本司令は長官室にてごゆっくりお過ごし下さい」
このままこの様な事を話していてもどうでもいいと思ってしまう。このままでは気まずくなりそうなので、話をきった。
「あぁ、分かった。ともかく、信じなくてもいい。頭の中の片隅に置いておいてくれ」
そう言い、山本元帥は長官私室へ繋がる扉を開け閉めた。
俺も長官公室から出て、第一艦橋に向かった。
すると、防空指揮所から一つの報告がおりた。
「か、艦長!双眼鏡により9時方向に正体不明艦を確認!正体不明艦は帆船!黒の帆を張った30隻の帆船であります!」
その時、艦橋内が少し驚きの空気に包まれた。
そして成斗が口を開く。
「……帆船だと?……どうしましょう、艦長」
帆船……やはり別世界に着たようだ。
山本元帥が言っていたことは本当だったのか……。
俺は山本元帥を見る。
山本元帥は分かっていたかのような顔をしている。
帆船なら、向かい風と向かい波で速度が2ノットなのも納得がいく。
だが、どうするべきだ?万が一、アメリカの海賊だとして、一方的に攻撃すると同盟国の関係にヒビが入る………。
俺は少し考えた後命令をだす。
「発光信号を使い警告を送れ!無視するようであれば敵船へ攻撃を開始する!武蔵、信濃には攻撃不要と打電、攻撃を実行時、第一、第二砲塔のみ砲撃を開始する。準備をしておけ」
艦橋に居た者達は「ハッ!」っと口を揃え敬礼をする。
大和から発光信号が送られる。
そして武蔵と信濃にも打電を送り終えた。
蒼二が面倒くさい反応をしてくると思ったが、返しは「此方武蔵艦長、大和ノ要求ヲ認メル。ソノ代ワリ確実二仕留メロ」っと言うものだった。蒼二も現在の状況を珍しく理解しているようで、少し安心した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「エンバリー提督!」
一人の船員が提督エンバリーに声をかけた。
「あぁ?」
エンバリーは、現世に居た黒髭のように髭に火を灯した。
汚らしい黒いコート、船長帽子、ブーツはその性格を物語っていた。
「敵船、から発光信号!」
「何だとぉ!?」
エンバリーは太い木で出来た手すりから身を乗り出す。
そしてその内容を読み取った。
『こちら、やまと、帆船全隻、につぐ、今すぐひきかえせ、繰り返す、今すぐひきかえせ、でなければ、攻撃を、実行する』
「あ”ぁ“?」
エンバリーは顔を歪ませませる。
それはそうである。
この海を仕切り、君臨し、庭とも思えるほどの長期に渡る支配をした彼にとっては獲物自ら逃がせてやると言いう様な警告は屈辱でしかない。
「チッ!貿易船如きが俺達に楯突くとはな……いい度胸じゃあねぇか!!野郎共!帆を全てはれ!」
「「「「はい!提督ッ!!!!」」」」
海賊見習い達やベテランの海賊達は紐を引っ張り帆を張ってゆく。向かい風だった風はやみ、追い風になる。バボンッ!っと跳ねるような音をだし帆は風を受け止める。
海賊船団の速度は現在4.2ノット。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
成斗は双眼鏡で船団のその様子を伺っていた。
「艦長、敵船団、警告を無視して此方に向かっています」
「そうか……」
俺はため息を付く。
無駄な犠牲は出したくはないが……やむを得ないな。無視し島に着いた場合、どうなるか分からん。
本当の戦いを未だ其処まで経験したことのない翔にとって、翔の思考には少し現代日本の考え方がある。
専守防衛。
この世界の大和竣工は1935年。
武蔵も同い年、信濃は1936年である。
終戦は1932年で翔は1912年に生れ。
19まで海軍兵学校に居た。戦艦三笠の副艦長となったが直ぐ終戦が訪れた。
翔とは別に歴戦の海軍大将、連合艦隊司令長官山本五十六が日本艦隊司令長官として乗艦していたのは、不幸中の幸いだろう。
「只今から、主砲による攻撃を行う!総員甲板上から退避せよ!」
ブザー音が鳴り、甲板上や高角砲に居た乗組員は全員大和の艦内へ逃げるように走る。
「露天甲板退避よーし」
一人の乗組員が甲板の乗組員が退避し終わったことを確認すると言った。
そして、俺は電話機を手に取り、主砲の指揮をとる。
「主砲旋回左180度、標的帆船。測的始め!」
その後、砲術長、原木 透が指揮をとる。
「連続急斉射、交互撃ち方発令発射。斉射間隔25秒。発射弾数各門2発!」
俺は電話機を手に取る。
そしてもう一度電話で原木に命令をする。
「確実に二発で仕留めろ」
「了解しました。お任せください!」
そして、砲塔が真横に向く。
ゆっくりと動き、砲身が計6本が異なるように上下に動きとまる。
「測的よし!主砲目標よし!射撃用意よーし!!」
そして……。
「撃ち~方~はじめ!」
俺は叫んだ。
そして、砲術長も指揮をとる。
「発射よ~い……。撃て~!」
爆風と爆音と共に、九一式徹甲弾が、音速で空を飛ぶ。
帆船に向け、その砲弾は獲物を定めた狩人の矢の用に、その柔らかな木を貫いた。
乗組員の一人が双眼鏡で着弾を確認する。
「だ~ん着!」
遠くに居る大和からも見えるほどの水柱が六本立つ。
レーダーからは、約30隻あった船が、四分の三消えた。
「艦長、二発も本当に行いますか?」
「あぁ」
成斗は敬礼をする。
「了解しました」
砲身が少し動き、修正する。
二回目の砲撃が行われた。
再び爆音と爆風が甲板上を支配した。
そして、見事残りの帆船を破壊した。
「うち~方~控えー」
俺は命令をだし、砲塔と砲身を真ん中に戻した。
そして無線機を手に取り各艦に通信をした。
「此方大和、これより捕虜の捕獲を行う。武蔵、信濃は目標の島まで向かってくれ」
各艦長はそれぞれ無線機にて了承の返事が返ってきた。
大和は180度方向を変えて、殲滅した海賊船団の場所へ向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
エンバリーは目を疑った。
一人の船員の報を受け船長室から出てみたら、部品だったと思っていた大砲が動いていたのだ。
その光景を受け、エンバリーは興奮した。いや、そうするしかなかった。
あの船さえ手に入れれば、海賊王となるのも容易いことなのだ。
「フ、フフ……、アレはいい……!アレはいいぞ!おい!もっと帆をはれ!確実にあの船を手に入れるぞ!」
エンバリーは心の中で興奮し、目を輝かせながら溢れ出る言葉を歌を歌うように言う。
(なんと…!帝国軍の戦艦とやらはもう完成していたのか!?フフフ……あのヴァグルドフの金魚の糞なんぞ、我等にとっては其処までの脅威ではない!威力は知らんが大砲の射程距離は我々の方が圧倒的だろう!さぁ、我等の力をみせてや……)
エンバリーは剣を抜き、天へ向けた時だった。
木がへし折れる音と爆発音が鳴り響いた。
目の前に固まっていた第一船団が壊滅した。
エンバリーが乗っていた船も左舷に流れ弾をくらい、浸水する。
「は、はぁ!?あそこから……あんな場所からここまで届くのか!?弾が!しかもあの速度で!?そんなの想定外だ!」
左に転げながら、抑えようにも抑えきれない驚きの表情と言葉を、思ったまま口から放った。
エンバリーは船の壁にたたきつけられ、血を吐く。
すると、船が爆発した。
海が燃え盛り、文字通り焔の海であった。
エンバリー提督が率いる海賊船団は、今此処に壊滅した。
そう……。
海原に潜む最強の鉄城。
戦艦大和たった一隻により、壊滅した。
それと共に信濃、武蔵は後方に一列になって進む。
大和は飛沫をあげ波を断っていく。
翔含め乗組員達が島に向けて進む大和の中で、軽食として握り飯を食べていた時だった。
警報音が艦内に鳴り響き、一人の青年の声が放送で艦全体に響いた。
「電探に正体不明の艦の反応あり!総員は直ちに警戒態勢!」
艦長室に居た俺はまずいと思い、制服を羽織り、残りのおにぎりをほうばり艦橋に戻った。
艦橋には、山本司令も椅子に座っていた。
俺は一人乗組員に呼びかける。
「おい!電探に反応があったとは本当なのか!?」
「はい、9時方向付近に約30隻の反応です。ですが……その全隻、速力が2ノットです」
「30隻……2ノット?」
30隻というのはまずい。
数的に此方が不利だ。
だが、何故2ノットしか出していないんだ?
故障か?挫傷でもしたか……。
それか、もしかすると………。
俺の頭の中で山本元帥との会話が蘇った。
「山本司令、それはないのでは?流石に現実味が無いですよ」
俺は呆れた。
異世界なんて物は小説でしか読んだことがないからである。
しかもそれが今起こっているなんて……。
山本司令には失礼だが、少し小馬鹿にしたような言い方で俺は言ってしまった。
「それでは、今この現象はどうしてかな?ハワイ沖にこのような小島は無い。別世界の可能性は大いにある」
山本元帥は俺の方を向き、太陽の光に半分顔が照らされる。
「………」
俺は、その現実味がない話を山本元帥がしたことで、少し呆れ顔になっていた。
「……あ、すいません。信濃からの報告を受けなければいけないので、艦橋に戻ります。山本司令は長官室にてごゆっくりお過ごし下さい」
このままこの様な事を話していてもどうでもいいと思ってしまう。このままでは気まずくなりそうなので、話をきった。
「あぁ、分かった。ともかく、信じなくてもいい。頭の中の片隅に置いておいてくれ」
そう言い、山本元帥は長官私室へ繋がる扉を開け閉めた。
俺も長官公室から出て、第一艦橋に向かった。
すると、防空指揮所から一つの報告がおりた。
「か、艦長!双眼鏡により9時方向に正体不明艦を確認!正体不明艦は帆船!黒の帆を張った30隻の帆船であります!」
その時、艦橋内が少し驚きの空気に包まれた。
そして成斗が口を開く。
「……帆船だと?……どうしましょう、艦長」
帆船……やはり別世界に着たようだ。
山本元帥が言っていたことは本当だったのか……。
俺は山本元帥を見る。
山本元帥は分かっていたかのような顔をしている。
帆船なら、向かい風と向かい波で速度が2ノットなのも納得がいく。
だが、どうするべきだ?万が一、アメリカの海賊だとして、一方的に攻撃すると同盟国の関係にヒビが入る………。
俺は少し考えた後命令をだす。
「発光信号を使い警告を送れ!無視するようであれば敵船へ攻撃を開始する!武蔵、信濃には攻撃不要と打電、攻撃を実行時、第一、第二砲塔のみ砲撃を開始する。準備をしておけ」
艦橋に居た者達は「ハッ!」っと口を揃え敬礼をする。
大和から発光信号が送られる。
そして武蔵と信濃にも打電を送り終えた。
蒼二が面倒くさい反応をしてくると思ったが、返しは「此方武蔵艦長、大和ノ要求ヲ認メル。ソノ代ワリ確実二仕留メロ」っと言うものだった。蒼二も現在の状況を珍しく理解しているようで、少し安心した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「エンバリー提督!」
一人の船員が提督エンバリーに声をかけた。
「あぁ?」
エンバリーは、現世に居た黒髭のように髭に火を灯した。
汚らしい黒いコート、船長帽子、ブーツはその性格を物語っていた。
「敵船、から発光信号!」
「何だとぉ!?」
エンバリーは太い木で出来た手すりから身を乗り出す。
そしてその内容を読み取った。
『こちら、やまと、帆船全隻、につぐ、今すぐひきかえせ、繰り返す、今すぐひきかえせ、でなければ、攻撃を、実行する』
「あ”ぁ“?」
エンバリーは顔を歪ませませる。
それはそうである。
この海を仕切り、君臨し、庭とも思えるほどの長期に渡る支配をした彼にとっては獲物自ら逃がせてやると言いう様な警告は屈辱でしかない。
「チッ!貿易船如きが俺達に楯突くとはな……いい度胸じゃあねぇか!!野郎共!帆を全てはれ!」
「「「「はい!提督ッ!!!!」」」」
海賊見習い達やベテランの海賊達は紐を引っ張り帆を張ってゆく。向かい風だった風はやみ、追い風になる。バボンッ!っと跳ねるような音をだし帆は風を受け止める。
海賊船団の速度は現在4.2ノット。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
成斗は双眼鏡で船団のその様子を伺っていた。
「艦長、敵船団、警告を無視して此方に向かっています」
「そうか……」
俺はため息を付く。
無駄な犠牲は出したくはないが……やむを得ないな。無視し島に着いた場合、どうなるか分からん。
本当の戦いを未だ其処まで経験したことのない翔にとって、翔の思考には少し現代日本の考え方がある。
専守防衛。
この世界の大和竣工は1935年。
武蔵も同い年、信濃は1936年である。
終戦は1932年で翔は1912年に生れ。
19まで海軍兵学校に居た。戦艦三笠の副艦長となったが直ぐ終戦が訪れた。
翔とは別に歴戦の海軍大将、連合艦隊司令長官山本五十六が日本艦隊司令長官として乗艦していたのは、不幸中の幸いだろう。
「只今から、主砲による攻撃を行う!総員甲板上から退避せよ!」
ブザー音が鳴り、甲板上や高角砲に居た乗組員は全員大和の艦内へ逃げるように走る。
「露天甲板退避よーし」
一人の乗組員が甲板の乗組員が退避し終わったことを確認すると言った。
そして、俺は電話機を手に取り、主砲の指揮をとる。
「主砲旋回左180度、標的帆船。測的始め!」
その後、砲術長、原木 透が指揮をとる。
「連続急斉射、交互撃ち方発令発射。斉射間隔25秒。発射弾数各門2発!」
俺は電話機を手に取る。
そしてもう一度電話で原木に命令をする。
「確実に二発で仕留めろ」
「了解しました。お任せください!」
そして、砲塔が真横に向く。
ゆっくりと動き、砲身が計6本が異なるように上下に動きとまる。
「測的よし!主砲目標よし!射撃用意よーし!!」
そして……。
「撃ち~方~はじめ!」
俺は叫んだ。
そして、砲術長も指揮をとる。
「発射よ~い……。撃て~!」
爆風と爆音と共に、九一式徹甲弾が、音速で空を飛ぶ。
帆船に向け、その砲弾は獲物を定めた狩人の矢の用に、その柔らかな木を貫いた。
乗組員の一人が双眼鏡で着弾を確認する。
「だ~ん着!」
遠くに居る大和からも見えるほどの水柱が六本立つ。
レーダーからは、約30隻あった船が、四分の三消えた。
「艦長、二発も本当に行いますか?」
「あぁ」
成斗は敬礼をする。
「了解しました」
砲身が少し動き、修正する。
二回目の砲撃が行われた。
再び爆音と爆風が甲板上を支配した。
そして、見事残りの帆船を破壊した。
「うち~方~控えー」
俺は命令をだし、砲塔と砲身を真ん中に戻した。
そして無線機を手に取り各艦に通信をした。
「此方大和、これより捕虜の捕獲を行う。武蔵、信濃は目標の島まで向かってくれ」
各艦長はそれぞれ無線機にて了承の返事が返ってきた。
大和は180度方向を変えて、殲滅した海賊船団の場所へ向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
エンバリーは目を疑った。
一人の船員の報を受け船長室から出てみたら、部品だったと思っていた大砲が動いていたのだ。
その光景を受け、エンバリーは興奮した。いや、そうするしかなかった。
あの船さえ手に入れれば、海賊王となるのも容易いことなのだ。
「フ、フフ……、アレはいい……!アレはいいぞ!おい!もっと帆をはれ!確実にあの船を手に入れるぞ!」
エンバリーは心の中で興奮し、目を輝かせながら溢れ出る言葉を歌を歌うように言う。
(なんと…!帝国軍の戦艦とやらはもう完成していたのか!?フフフ……あのヴァグルドフの金魚の糞なんぞ、我等にとっては其処までの脅威ではない!威力は知らんが大砲の射程距離は我々の方が圧倒的だろう!さぁ、我等の力をみせてや……)
エンバリーは剣を抜き、天へ向けた時だった。
木がへし折れる音と爆発音が鳴り響いた。
目の前に固まっていた第一船団が壊滅した。
エンバリーが乗っていた船も左舷に流れ弾をくらい、浸水する。
「は、はぁ!?あそこから……あんな場所からここまで届くのか!?弾が!しかもあの速度で!?そんなの想定外だ!」
左に転げながら、抑えようにも抑えきれない驚きの表情と言葉を、思ったまま口から放った。
エンバリーは船の壁にたたきつけられ、血を吐く。
すると、船が爆発した。
海が燃え盛り、文字通り焔の海であった。
エンバリー提督が率いる海賊船団は、今此処に壊滅した。
そう……。
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