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二人の過去と近づく距離
16.寂しがり屋が二人 1
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菅谷くんの家の最寄り駅に着くと、自分の最寄り駅とは少し違う雰囲気がする。私はスマホにもう一度菅谷くんの住所を入れて、場所を調べた。
歩いたことのない道が続いていた。たった一駅先でもこんなに知らないものなんだなと不思議な感覚がする。
菅谷くんの家の近くまで来たら、表札を確認しながら歩いていく。
「菅谷」と書かれた綺麗な白い外壁の家が立っている。
スマホで時間を確認すると「9:56」となっている。10時に約束なので、ちょうど良い時間だろう。
すぐにチャイムを鳴らそうと思ったが、一瞬だけ押すことに緊張して躊躇ってしまう。しかし、緊張より菅谷くんの体調が気になった私は勇気を出してチャイムを押した。
「はーい」
女性の声が聞こえて、菅谷くんのお母さんらしき人が扉を開けてくれる。
「あ……こんにちは。私、菅谷くんと同じクラスの……」
私の自己紹介が終わる前に、菅谷くんのお母さんが「川崎さんでしょう?柊真から聞いているわ」と笑顔で教えてくれる。
「ごめんなさい。本当は柊真が出迎えられたら良かったのだけれど、調子が悪いみたいで代わりに私に出て欲しいって……」
「っ……!菅谷くん、そんなに調子が悪いんですか……!?」
ついそう聞いてしまった私に、菅谷くんのお母さんは悲しそうに微笑んだ。
「私たち家族とは話してくれるのだけれど、他の人が怖いみたい。丁度10時くらいに別の人がチャイムを鳴らすことなんて滅多にないのに、別の人が出たら怖いって」
いつもクラスの中心にいる菅谷くんからは考えられないほど弱っているのかもしれない。
「だから、友達が来るって聞いて私も心配でつい聞いたの。『大丈夫なの?』って。そしたら、『俺の病気のこと知ってる人だから』って……川崎さん、本当にありがとう」
悲しそうな笑顔のまま、菅谷くんのお母さんは私に縋るような言い方でお礼を言った。
菅谷くんは自分がそんな状況になっても「俺の病気を知っている人だから」と自分のお母さんに伝えた。「同じ病気の人だから」とは言わずに。
私の病気を明かさないでくれた。菅谷くんがどれだけ優しい人か分かっていたはずなのに、また私は菅谷くんの優しさを感じるのだ。
私は勇気を出して、菅谷くんのお母さんに自分の病気を説明する。
「私も同じ病気なんです……」
私の言葉に菅谷くんのお母さんはとても驚いた様子だった。頻発性哀愁症候群は稀な病気で、同じクラスにいるとは普通は考えない。
菅谷くんのお母さんは「そうだったのね」と私と目を合わせて、言葉を返してくれる。
きっと菅谷くんのことが心配なはずなのに……同じ病気の私に聞きたいことは沢山あるはずなのに、菅谷くんのお母さんはそれ以上何も聞かなかった。その優しさが菅谷くんにそっくりだった。
階段を上ってすぐに菅谷くんのお母さんが足を止める。
「ここが柊真の部屋」
菅谷くんのお母さんが部屋の扉をノックした。
「柊真。川崎さんが来てくれたわよ」
それだけ言って、菅谷くんのお母さんは私に会釈をして階段を降りていく。
私はもう一度菅谷くんの部屋の扉をノックした。
「菅谷くん、入っても大丈夫?」
「うん。川崎さん、来てくれてありがとう」
私が入る前に菅谷くんが部屋の扉を開けてくれる。出てきた菅谷くんは、風邪を引いているかのように体調が悪そうだった。
「大丈夫……!?ベッドに横になったままでもいいよ!」
「ううん、大丈夫。ありがとう」
いつもより菅谷くんの「ありがとう」が多い気がした。きっとそれは菅谷くんなりの防御なのかもしれない。
私は菅谷くんの部屋に置かれているローテーブルの隣に座らせてもらう。菅谷くんはローテーブルの反対側にゆっくりと腰掛けた。
「川崎さん、急に呼んでごめんね」
「ううん、それは全然大丈夫けど……本当に体調大丈夫?」
「……えっと……」
「大丈夫」と口癖のようにいつも無理をする菅谷くんが「大丈夫」と言えないほど体調が悪いのだろう。
「頻発性哀愁症候群のせいだよね……」
ポツッとそう呟いた私の声に菅谷くんは体育座りで丸まるように顔を俯けた。
「俺、もう壊れたかも……」
菅谷くんの壊れるはもう過去形で、その言葉に胸がギュゥっと苦しくなって目が潤んでしまう。
「学年集会の時、症状が出て……いつもより酷くて、無理やり耐えても呼吸が荒くなって……視界が歪んだと思ったら、もう倒れてた」
菅谷くんはオリエンテーションの夜に会った時と同じで顔を上げなかった。
「病院で目が覚めた時、馬鹿みたいだけど安心したんだ。ああ、もういっかって。もうどうでもいいやって。自分が自分を諦めたことに酷く安心した」
菅谷くんが今どんな気持ちで話しているか想像するだけで涙が頬を伝っていく。
「ねぇ、川崎さん。俺、死んでもいい?」
「菅谷くん!」
気づいたら、私は大きな声で菅谷くんの名前を呼んでいた。なんて声を掛ければいいかも分からないくせに。
「ごめん、冗談。本当に俺、何言ってるんだろ」
いつも無理をする菅谷くんが無理を出来ないほどに壊れかけている。いや、もう壊れているのかもしれない。
私も寂しさでおかしくなって死にたくなる時はある。それでも、人にそう言ってしまったことはなかった。どうしよう、本当に菅谷くんが壊れてしまう。
焦っても言葉は出てこなくて。
「なんかさ、寂しくても死なないはずなのに、死にたくて堪らなくなる時ない?」
あるよ。分かりすぎるくらいある。
「それにどうせ誰に言っても理解されないし。『寂しくなる病気』ってなんだよって。誰だって寂しい時くらいあるって言われるに決まってる」
知ってるよ。分かるよ。私もずっとそう思っている。
「どうしよ、もう高校行きたくない。この状態じゃ笑えない」
菅谷くんにかけられる言葉が見つからないのに「菅谷くん」と名前を呼んでしまう。
「ん?」
「あ、えっと……」
「こんなこと言われても困るよな。ごめん」
「ちがっ……!そうじゃなくて……!」
私は早くなる心臓をなんとか抑えながら、言葉を紡いでいく。
「菅谷くん、寂しい時どうしてる?」
「え……?」
「前に言ったでしょ。私はぬいぐるみと手を繋いだり、『寂しくない。大丈夫』って言い聞かせるって。菅谷くんはどうしてるのかなって思って……」
「俺は川崎さんにそう教えてもらってから、家では小さなぬいぐるみを握ってる。学年集会の時はぬいぐるみを持ち込めなかったから『大丈夫。寂しくない』って」
「じゃあ、一緒だ」
「……?」
「私もその時、『大丈夫。寂しくない』って心の中で唱えてたの。だから一緒だよ。あの時、菅谷くんも一緒に『寂しくない』って自分に言ってたんだね」
自分が何を言っているのか分からないのに、私は目からポロポロと涙が溢れていく。
「私たちはこんな病気だけど、二人とも寂しがり屋で、寂しさに悩まされてる。一緒にこの病気と闘ってる。本当は菅谷くんが前に進んでいるように感じて、焦る時もあるの。でもそれ以上に菅谷くんがいて助けられてる」
涙が止まらなくて、段々言葉に嗚咽が混じって言葉が詰まってしまう。
「私が体調が悪い時は真っ先に気づいてくれて、周りのクラスメイトを笑顔にして、頑張って高校を楽しもうとしてる菅谷くんに助けられてる……憧れてる、の……無理に笑わくていいから……弱音を吐いたっていい、から……死なないで……欲しいだけなの」
言葉に詰まりながらでも、この気持ちが伝わっただろうか。涙でぐちゃぐちゃの顔をなんとか拭っても、全然涙は止まらない。
「菅谷くん、菅谷くんの気持ちが全部分かるなんて言わないから……そんなこと言わないから……だって菅谷くんの本当の気持ちはきっと菅谷くんにしか分からないから……だから、教えて欲しい……」
菅谷くんは気づいたら、もう顔を上げていた。涙でぐちゃぐちゃの私の顔を見つめている。
「川崎さん、俺が笑顔じゃくてもいいの?こんな病気でもいい……?」
「笑顔なんかじゃなくていい……それに病気なのは私も一緒。『寂しがり屋仲間』」
菅谷くんはしばらく何も言わなかった。私は涙を拭こうと、バッグからポケットティッシュを取り出す。それに気づいた菅谷くんがティッシュ箱を私の前に差し出してくれる。そして、そのまま私の隣に座った。
「川崎さん、ちょっと昔話してもいい?俺の中学の頃の話」
菅谷くんの言葉に私は小さく頷いた。
歩いたことのない道が続いていた。たった一駅先でもこんなに知らないものなんだなと不思議な感覚がする。
菅谷くんの家の近くまで来たら、表札を確認しながら歩いていく。
「菅谷」と書かれた綺麗な白い外壁の家が立っている。
スマホで時間を確認すると「9:56」となっている。10時に約束なので、ちょうど良い時間だろう。
すぐにチャイムを鳴らそうと思ったが、一瞬だけ押すことに緊張して躊躇ってしまう。しかし、緊張より菅谷くんの体調が気になった私は勇気を出してチャイムを押した。
「はーい」
女性の声が聞こえて、菅谷くんのお母さんらしき人が扉を開けてくれる。
「あ……こんにちは。私、菅谷くんと同じクラスの……」
私の自己紹介が終わる前に、菅谷くんのお母さんが「川崎さんでしょう?柊真から聞いているわ」と笑顔で教えてくれる。
「ごめんなさい。本当は柊真が出迎えられたら良かったのだけれど、調子が悪いみたいで代わりに私に出て欲しいって……」
「っ……!菅谷くん、そんなに調子が悪いんですか……!?」
ついそう聞いてしまった私に、菅谷くんのお母さんは悲しそうに微笑んだ。
「私たち家族とは話してくれるのだけれど、他の人が怖いみたい。丁度10時くらいに別の人がチャイムを鳴らすことなんて滅多にないのに、別の人が出たら怖いって」
いつもクラスの中心にいる菅谷くんからは考えられないほど弱っているのかもしれない。
「だから、友達が来るって聞いて私も心配でつい聞いたの。『大丈夫なの?』って。そしたら、『俺の病気のこと知ってる人だから』って……川崎さん、本当にありがとう」
悲しそうな笑顔のまま、菅谷くんのお母さんは私に縋るような言い方でお礼を言った。
菅谷くんは自分がそんな状況になっても「俺の病気を知っている人だから」と自分のお母さんに伝えた。「同じ病気の人だから」とは言わずに。
私の病気を明かさないでくれた。菅谷くんがどれだけ優しい人か分かっていたはずなのに、また私は菅谷くんの優しさを感じるのだ。
私は勇気を出して、菅谷くんのお母さんに自分の病気を説明する。
「私も同じ病気なんです……」
私の言葉に菅谷くんのお母さんはとても驚いた様子だった。頻発性哀愁症候群は稀な病気で、同じクラスにいるとは普通は考えない。
菅谷くんのお母さんは「そうだったのね」と私と目を合わせて、言葉を返してくれる。
きっと菅谷くんのことが心配なはずなのに……同じ病気の私に聞きたいことは沢山あるはずなのに、菅谷くんのお母さんはそれ以上何も聞かなかった。その優しさが菅谷くんにそっくりだった。
階段を上ってすぐに菅谷くんのお母さんが足を止める。
「ここが柊真の部屋」
菅谷くんのお母さんが部屋の扉をノックした。
「柊真。川崎さんが来てくれたわよ」
それだけ言って、菅谷くんのお母さんは私に会釈をして階段を降りていく。
私はもう一度菅谷くんの部屋の扉をノックした。
「菅谷くん、入っても大丈夫?」
「うん。川崎さん、来てくれてありがとう」
私が入る前に菅谷くんが部屋の扉を開けてくれる。出てきた菅谷くんは、風邪を引いているかのように体調が悪そうだった。
「大丈夫……!?ベッドに横になったままでもいいよ!」
「ううん、大丈夫。ありがとう」
いつもより菅谷くんの「ありがとう」が多い気がした。きっとそれは菅谷くんなりの防御なのかもしれない。
私は菅谷くんの部屋に置かれているローテーブルの隣に座らせてもらう。菅谷くんはローテーブルの反対側にゆっくりと腰掛けた。
「川崎さん、急に呼んでごめんね」
「ううん、それは全然大丈夫けど……本当に体調大丈夫?」
「……えっと……」
「大丈夫」と口癖のようにいつも無理をする菅谷くんが「大丈夫」と言えないほど体調が悪いのだろう。
「頻発性哀愁症候群のせいだよね……」
ポツッとそう呟いた私の声に菅谷くんは体育座りで丸まるように顔を俯けた。
「俺、もう壊れたかも……」
菅谷くんの壊れるはもう過去形で、その言葉に胸がギュゥっと苦しくなって目が潤んでしまう。
「学年集会の時、症状が出て……いつもより酷くて、無理やり耐えても呼吸が荒くなって……視界が歪んだと思ったら、もう倒れてた」
菅谷くんはオリエンテーションの夜に会った時と同じで顔を上げなかった。
「病院で目が覚めた時、馬鹿みたいだけど安心したんだ。ああ、もういっかって。もうどうでもいいやって。自分が自分を諦めたことに酷く安心した」
菅谷くんが今どんな気持ちで話しているか想像するだけで涙が頬を伝っていく。
「ねぇ、川崎さん。俺、死んでもいい?」
「菅谷くん!」
気づいたら、私は大きな声で菅谷くんの名前を呼んでいた。なんて声を掛ければいいかも分からないくせに。
「ごめん、冗談。本当に俺、何言ってるんだろ」
いつも無理をする菅谷くんが無理を出来ないほどに壊れかけている。いや、もう壊れているのかもしれない。
私も寂しさでおかしくなって死にたくなる時はある。それでも、人にそう言ってしまったことはなかった。どうしよう、本当に菅谷くんが壊れてしまう。
焦っても言葉は出てこなくて。
「なんかさ、寂しくても死なないはずなのに、死にたくて堪らなくなる時ない?」
あるよ。分かりすぎるくらいある。
「それにどうせ誰に言っても理解されないし。『寂しくなる病気』ってなんだよって。誰だって寂しい時くらいあるって言われるに決まってる」
知ってるよ。分かるよ。私もずっとそう思っている。
「どうしよ、もう高校行きたくない。この状態じゃ笑えない」
菅谷くんにかけられる言葉が見つからないのに「菅谷くん」と名前を呼んでしまう。
「ん?」
「あ、えっと……」
「こんなこと言われても困るよな。ごめん」
「ちがっ……!そうじゃなくて……!」
私は早くなる心臓をなんとか抑えながら、言葉を紡いでいく。
「菅谷くん、寂しい時どうしてる?」
「え……?」
「前に言ったでしょ。私はぬいぐるみと手を繋いだり、『寂しくない。大丈夫』って言い聞かせるって。菅谷くんはどうしてるのかなって思って……」
「俺は川崎さんにそう教えてもらってから、家では小さなぬいぐるみを握ってる。学年集会の時はぬいぐるみを持ち込めなかったから『大丈夫。寂しくない』って」
「じゃあ、一緒だ」
「……?」
「私もその時、『大丈夫。寂しくない』って心の中で唱えてたの。だから一緒だよ。あの時、菅谷くんも一緒に『寂しくない』って自分に言ってたんだね」
自分が何を言っているのか分からないのに、私は目からポロポロと涙が溢れていく。
「私たちはこんな病気だけど、二人とも寂しがり屋で、寂しさに悩まされてる。一緒にこの病気と闘ってる。本当は菅谷くんが前に進んでいるように感じて、焦る時もあるの。でもそれ以上に菅谷くんがいて助けられてる」
涙が止まらなくて、段々言葉に嗚咽が混じって言葉が詰まってしまう。
「私が体調が悪い時は真っ先に気づいてくれて、周りのクラスメイトを笑顔にして、頑張って高校を楽しもうとしてる菅谷くんに助けられてる……憧れてる、の……無理に笑わくていいから……弱音を吐いたっていい、から……死なないで……欲しいだけなの」
言葉に詰まりながらでも、この気持ちが伝わっただろうか。涙でぐちゃぐちゃの顔をなんとか拭っても、全然涙は止まらない。
「菅谷くん、菅谷くんの気持ちが全部分かるなんて言わないから……そんなこと言わないから……だって菅谷くんの本当の気持ちはきっと菅谷くんにしか分からないから……だから、教えて欲しい……」
菅谷くんは気づいたら、もう顔を上げていた。涙でぐちゃぐちゃの私の顔を見つめている。
「川崎さん、俺が笑顔じゃくてもいいの?こんな病気でもいい……?」
「笑顔なんかじゃなくていい……それに病気なのは私も一緒。『寂しがり屋仲間』」
菅谷くんはしばらく何も言わなかった。私は涙を拭こうと、バッグからポケットティッシュを取り出す。それに気づいた菅谷くんがティッシュ箱を私の前に差し出してくれる。そして、そのまま私の隣に座った。
「川崎さん、ちょっと昔話してもいい?俺の中学の頃の話」
菅谷くんの言葉に私は小さく頷いた。
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