寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
【頻発性哀愁症候群】ーーー度々、「寂しい」という感情に襲われる病。「寂しさ」の度合いは人それぞれだが、酷いと日常生活にまで支障を起こす。十万人に一人ほどの割合で発症する稀な病である。先天性の場合もあれば、後天性の場合もある。明確な治療方法はまだ無い。
頻発性哀愁症候群に悩まされる奈々花は、高校の入学式で同じ症状に苦しむ菅谷に出会う。菅谷はクラスの中心にいるような人物で、人と関わるのを恐れている奈々花とは真逆の人物だった。そんな二人が出会って……
「知ってる?人間って寂しくても死なないんだよ。こんなに辛いのに」
「大丈夫だよ。寂しくないから。全然寂しくない」
「病気なのは私も一緒。『寂しがり屋仲間』」
「寂しがり屋」の二人は、今日も手を繋いだまま勇気を出すから。
[この物語はフィクションです。病名等は全て架空の設定です]
頻発性哀愁症候群に悩まされる奈々花は、高校の入学式で同じ症状に苦しむ菅谷に出会う。菅谷はクラスの中心にいるような人物で、人と関わるのを恐れている奈々花とは真逆の人物だった。そんな二人が出会って……
「知ってる?人間って寂しくても死なないんだよ。こんなに辛いのに」
「大丈夫だよ。寂しくないから。全然寂しくない」
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「寂しがり屋」の二人は、今日も手を繋いだまま勇気を出すから。
[この物語はフィクションです。病名等は全て架空の設定です]
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作品拝読しました。
短編のときから好きなお話だったのですが、長編になってさらに好きなシーンがたくさん増えて嬉しいです……!
奈々花ちゃんと菅谷くんの、お互いに必要なときに手を差し伸べて、普段は見守る姿勢なのがすごくいいなぁと思いました。
依存しない、でも助け合う。二人の優しさの形がとてもきれいで、きっとこの二人でなければ、同じ病気であってももっと傷つけ合ってしまうかもしれないな、と思います。友達とも恋人とも少し違うような二人で、ぴったりの単語が思いつかなかったのですが、とても素敵な関係でした。
ラストも明るい未来が想像できる終わり方だったので、ぜひ続編も読みたいです……!
二人に幸あれ……!!
素敵な作品ありがとうございました!
読んで下さって、本当にありがとうございます!
二人の関係が素敵だと言って頂けて嬉しいです。それに二人の優しさの形がとても綺麗だと言って下さって、感想を読んだ時に泣きそうなほど嬉しくなりました...!
今の所、続編を書く予定はないのですが、読んで下さった方に二人の未来の幸せを願って貰えて作者冥利に尽きます。
こちらこそ本当に素敵な感想をありがとうございました!!
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