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《愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される》
一年後
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一年後。
「フレア様!ロイ様が甘えましたわ!」
ミア様が私に走って近づいてくる。
「おい、ミア!俺は甘えてないぞ!」
「今度一緒に出かけようと言ったじゃありませんか!」
「それはデ、デートに誘ったんだ。甘えたわけじゃない!」
「やっぱりデートだったんですの!?」
「ああもう、そうだよ!」
ミア様の想い人はロイ様だったらしく、ミア様はロイ様の婚約者に選ばれた。
「ロイ様、愛していますわ!」
「ミア、お前は素直すぎるぞ」
「あら、気持ちなんて言葉にしないと伝わりませんわ。なので、何度でも言いますわ。ロイ様、愛しています!」
「分かったよ!」
ロイ様の見たことのない顔をミア様は引き出してくれる。
「フレア様、今度また一緒にお茶会をしましょう!絶対にロイ殿下との惚気話を聞かせますわ!」
「おい!ミア、絶対にやめろ!」
ミア様がロイ殿下の手を引っ張って走っていく。
貴族令嬢の鏡であるミア様があんなにはしゃげるのは、ロイ殿下の前だけだろう。
「ふふっ」
「フレア、嬉しそうに笑ってどうしたの?」
アルベルト殿下が私の後ろから声をかけた。
「いえ、愛は素晴らしいものだなと思いまして」
きっと、貴方となら明日も笑っていられる。
そう思える人と隣で歩んでいこう?
fin.
「フレア様!ロイ様が甘えましたわ!」
ミア様が私に走って近づいてくる。
「おい、ミア!俺は甘えてないぞ!」
「今度一緒に出かけようと言ったじゃありませんか!」
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「ああもう、そうだよ!」
ミア様の想い人はロイ様だったらしく、ミア様はロイ様の婚約者に選ばれた。
「ロイ様、愛していますわ!」
「ミア、お前は素直すぎるぞ」
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「分かったよ!」
ロイ様の見たことのない顔をミア様は引き出してくれる。
「フレア様、今度また一緒にお茶会をしましょう!絶対にロイ殿下との惚気話を聞かせますわ!」
「おい!ミア、絶対にやめろ!」
ミア様がロイ殿下の手を引っ張って走っていく。
貴族令嬢の鏡であるミア様があんなにはしゃげるのは、ロイ殿下の前だけだろう。
「ふふっ」
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「いえ、愛は素晴らしいものだなと思いまして」
きっと、貴方となら明日も笑っていられる。
そう思える人と隣で歩んでいこう?
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