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第十一章
捌く4
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男は試しに包丁で女の肩から腕を切りはなそうとしたが、中々上手くいかない。やっぱり鉈かノコギリか……。
細かいところは包丁でやることにして、買ってきた大きいほうのノコギリを手に取る。
床についたままだと切りにくいので、女の背中を上げるために挟むものを探す。
ちょうど小さなカラーボックスが目に入ったので、中身を抜いて、それに女の背中を乗せるようにする。
女の上半身が床から三十㎝ほど浮く。これなら何とかなるか。
男は女の腕の付け根にノコギリの刃を当てると、軽く引いた。ぶちぶち……。皮膚がノコギリのギザギザの刃に絡みつき、嫌な音をたてる。
軽くじゃダメだな……。男は次は思い切り、勢い良く引いた。ずり……。さっきよりは絡まる感じは減ったようだった。ずり、ずり、ずり……。男は引き続けた。刃はすぐに間接に当たる。肩を繋ぐ骨と骨の間に上手く刃が入らずに、骨を削る音が鳴る。がり、がり……。
男はノコギリを置き、包丁を握ると、間接の間に刃をねじ込み、骨の繋がりを離しにかかる。
女の腕が肩からだらりと下がる。ここからは包丁だけでもいけそうだったが、せっかく買ったのだからと、小さいノコギリを取り、残った筋肉と皮膚を切り離しにかかる。
ごと。女の腕が肩から外れる。
片腕は何とか外せた。次はどうする? 首にいくか……。
男は首に小さいノコギリを当てると、躊躇なく引き始める。 最初の皮膚の絡まりは腕と一緒だったが、首は骨の間接が分かりにくい。ここは鉈で一気に叩き切るか……。
鉈を手に取り、切り口から見える女の骨めがけて鉈を叩きつける。がつんっ……。
骨は叩き切られ、首は皮一枚だけで繋がり、頭が床にぶらんと垂れ下がる。
男は残りの皮と頭を包丁で切り離し、女の顔を持ち上げる。
男の目線まで女の頭を持ち上げると、開いたままの眼を見ながら語りかける。
「ああ、早く君を食べたい…」
ずり、ぐち、がつん、がり……。黙々と作業に打ち込んだ。食べたくて待ちきれない気持ちを抑えながら……。
細かいところは包丁でやることにして、買ってきた大きいほうのノコギリを手に取る。
床についたままだと切りにくいので、女の背中を上げるために挟むものを探す。
ちょうど小さなカラーボックスが目に入ったので、中身を抜いて、それに女の背中を乗せるようにする。
女の上半身が床から三十㎝ほど浮く。これなら何とかなるか。
男は女の腕の付け根にノコギリの刃を当てると、軽く引いた。ぶちぶち……。皮膚がノコギリのギザギザの刃に絡みつき、嫌な音をたてる。
軽くじゃダメだな……。男は次は思い切り、勢い良く引いた。ずり……。さっきよりは絡まる感じは減ったようだった。ずり、ずり、ずり……。男は引き続けた。刃はすぐに間接に当たる。肩を繋ぐ骨と骨の間に上手く刃が入らずに、骨を削る音が鳴る。がり、がり……。
男はノコギリを置き、包丁を握ると、間接の間に刃をねじ込み、骨の繋がりを離しにかかる。
女の腕が肩からだらりと下がる。ここからは包丁だけでもいけそうだったが、せっかく買ったのだからと、小さいノコギリを取り、残った筋肉と皮膚を切り離しにかかる。
ごと。女の腕が肩から外れる。
片腕は何とか外せた。次はどうする? 首にいくか……。
男は首に小さいノコギリを当てると、躊躇なく引き始める。 最初の皮膚の絡まりは腕と一緒だったが、首は骨の間接が分かりにくい。ここは鉈で一気に叩き切るか……。
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骨は叩き切られ、首は皮一枚だけで繋がり、頭が床にぶらんと垂れ下がる。
男は残りの皮と頭を包丁で切り離し、女の顔を持ち上げる。
男の目線まで女の頭を持ち上げると、開いたままの眼を見ながら語りかける。
「ああ、早く君を食べたい…」
ずり、ぐち、がつん、がり……。黙々と作業に打ち込んだ。食べたくて待ちきれない気持ちを抑えながら……。
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