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10■眩い太陽☆焼けつく素肌と人魚の誘惑 SIDE:歩(了)
11.出発!
しおりを挟む「あゆ、あゆー、お願い、いい加減起きてくれないと間に合わないよー」
ノンの声と、体を揺さぶる振動で、目を覚まし、体を起こそうとすると、そこらじゅうの筋肉が悲鳴をあげた。
「うぐぐ…」
「もう、急にあんなに筋トレなんてするから。早く着替えて」
ノンが苦笑いして、オレの分まで荷造りしてくれたカバンを床に置いた。
「サンキュ。いてて」
昨日買った新しい服に着替えて、痛む体を無理やり動かして待ち合わせの学園の門へ向かった。
「よかった、その服、似合うね」
珠希が昨日選んであげてたノンが着ている服を見て、にこっと微笑んだ。
オレはいつもみたいに空也に飛びつきたかったけど、体中が痛んでできなかった。
オレたちは、昨日買い物に出かけた時と同じ、でっかいリムジンで空港へと向かった。
「海外、だよな? 伯父さんの島って。オレ海外ってはじめてなんだよなー。英語しゃべれないし」
「海外って言っても理事長が所有してる島だから、英語しゃべれなくても大丈夫だ」
「オレ、飛行機って自家用機とか想像してた。なんだ、普通の飛行機じゃん」
エアポートに停まっている飛行機を目の前にして、少しがっかりした。
「自家用機だ。プライベートアイランドって言っただろ? これしかそこには向かわない」
「ええー! だって、これ、普通の旅客機より小さいくらいで…。自家用機ってのはもっと小さいのだと…」
オレとノンが唖然としていると、空也も珠希も当然のよう飛行機に乗るようにオレ達を促した。
中に入るとまさか飛行機の中だとは思えないような、ふかふかの絨毯に、椅子が並んでいた。
「うわー、なんだこれ! 」
まさか、ここまでとは想像してなかった。伯父さんってそんなに金持ちなんだなー。
ふかふかの椅子に沈みながらオレは少しうとうととまどろんだ。
島ってのが、どんなのか、そこでみんなで何して遊ぼうかわくわくしたけど、眠気には勝てなかったので、少し眠ることにした。
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