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4■球技大会☆双子スター誕生!? SIDE:歩(了)
3.新しい仲間
しおりを挟む「あのさ、さっきのこねこちゃんって…?」
リンが手を握ったまま離さないので、仕方なくそのままたずねてみた。
「あ、それね。その噂で持ちきりなんだよ。外部生の双子は、すごくかわいくって、うちのクラスに来る子は小悪魔系仔猫ちゃんだって」
「はい?」
俺は自分の耳を疑った。どこをどうやったら、俺が小悪魔で、さらに仔猫ちゃんなわけ?
「だって、生徒会長のお目つきでしょー。いくらかわいくてもいままでそこまでたらしこむ子いなかったもん。でもやっぱりこうして目の前にしてみると、かわいいよねー」
リンがうっとりと俺を見つめる。
思いもよらぬ展開に、俺はどうしていいのかわからず固まった。
「えっと、それ、おもっきり誤解だよ」
「え?どうして?こんなにかわいいのに」
リンが手を握ったまま、俺の顔を色っぽい目つきで覗き込むから、人見知りをしない俺でもさすがにたじたじになった。
「もう、リン、いい加減やめなよ」
そこへもう一人、ちっこい髪が肩くらいまである奴がやってきて、やっと俺の手からリンを引き離してくれた。
「ごめんね、もっと早く声かけようと思ったんだけど、ちょっと様子みてたんだ」
「あ、うん」
やっとまともそうな奴が現れて、俺もほっとした。
「僕、畠中実。だけどほんと近くで見るとかわいいよねー」
…と思ったのに、そいつもまた俺の顔をじーっと見つめだした。
「あのさぁ、さっきからかわいいかわいいって言ってるけど、俺ってどっちかというとかっこいい系だと思うんだけどっ」
あんまりにもペースが乱されっぱなしだったので、思わずそう言ってしまった。
そしたら、リンと実が顔を見合わせて、相変わらず竜はじーっと俺の顔を見つめた。
「…なに?」
その反応にどう対処していいのかわからなくて、俺は眉間に皺を寄せて、おそるおそる聞いた。
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