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五章
閑話.ロキともふもふな散歩
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※諸事情により今回は閑話となります
────
今日は雲一つない快晴なので、ヴァレンティノ邸でするつもりだったお茶会を中止して、外遊びをすることにした。
もちろん、ロキが用意してくれたお菓子はほとんどもぐもぐし終えたし、ちょっぴり残して夜に父やアンドレアと一緒に食べる用の分も袋に移した。準備おーけーだ。
庭園に出ると、心なしか広がるお花さんたちがみんな元気に笑っているように見えた。ぽわぽわーって揺れているし、ご機嫌そうで何よりだ。よきよき。
「ロキ、ロキ。鬼ごっこしよ、鬼ごっこ!」
わくわくっと繋いでいた手を揺らしながら振り返ると、ロキは困り顔で微笑みながら言った。
「うーん。でも、昨日鬼ごっこした時に転んで出来た傷、まだ治ってないよね?アンドレアにも当分鬼ごっこ禁止令が出されたんじゃなかったっけ?」
「ぐぬっ……!」
痛いところを突かれてむぅっと項垂れる。
その通り。昨日鬼ごっこで転んだ時、俺は膝におっきな傷を作ってしまった。
アンドレアの目の前で盛大に転んでしまったものだから、一人で傷を作った時よりも騒ぎの度合いは段違い。俺の膝が血塗れになる光景がトラウマになってしまったらしいアンドレアに、当分の間鬼ごっこをすることを禁じられてしまったのだ。
悪い人たちの血とか、転んで出来た傷よりもグロテスクな傷とかを日常的に見ているだろうに。
どうして俺の膝に出来たちょっとした傷がトラウマになってしまうのか。アンドレア七不思議に追加しておこうなんて考えつつ、俺はシュンと肩を落としながら呟いた。
「……昨日のは、ちょっぴり油断しちゃっただけだぞ。いつもはきちんと走れるんだぞ」
「うんうん、そうだね。昨日はつい楽しくなっちゃって、ちょっぴり周りを見るのを忘れちゃっただけだもんね。大丈夫、ルカちゃんが悪くないことちゃんと知ってるよ」
「むん……」
よっこらせと抱き上げられ、大人しくロキの抱っこにすっぽり収まる。
肩に顔を埋めると、ロキは俺を慰めるみたいに頭をよしよし撫でてくれた。むぅ、ロキ優しいぞ、ありがとだぞ。うりうり、うりうり。
額をロキの肩に擦り付けていると、ロキは俺の頭のてっぺんにちゅっちゅしながら声を上げた。
いや、急にちゅっちゅするなだぞ。いつも言ってるのに、ふんふん。
「そうだ。それじゃあ今日はお散歩にしよう。走らないで、ゆっくり歩こう」
「おさんぽ……?」
「うん。でもただのお散歩じゃないよ?ルカちゃんが万が一にも怪我しないように、とっても安全なお散歩をするんだ」
そう言うと、ロキは俺を一旦地面に下ろした。
俺も大人しくもぞもぞと離れ、ロキの動きをぱちくり瞬きながらじっと見つめる。ロキはニコッと笑顔を浮かべると、一瞬のうちにうにゅうにゅと身体を変化させた。
「はわっ!」
驚いて飛び上がる。思わずぽすっと尻餅をついた俺の顔を、もふもふの何かが長くて分厚い舌でぺろっと舐めた。ぺろぺろ、ぺろぺろ、うーむ?なんだなんだ?
むきゅっと閉じていた瞳を恐る恐る開く。もっふもふのおっきな身体と、鋭い赤の瞳を目視して、たちまちぱあぁっ!と表情が輝いた。
この超絶クールなフォルム、かっちょいい瞳、おっきな身体……こ、これはっ!
「おおかみしゃんっっ!」
『ふふっ。うん、オオカミさんだよ』
ぷえぇっ!と興奮をあらわに勢いよく飛びつく。
もっふもふの毛に顔を埋めてコアラにみたいに抱き着く俺を、獣化したロキは優しく瞳を細めて見下ろした。かなり鬱陶しくくっ付いている自覚があるけれど、ロキが俺を引き剥がす気配はない。
むしろ積極的に長い舌で俺を舐め回して、ちんちくりんでちっちゃな俺を囲うみたいにぐるっと獣化した身体を伸ばしている。
『狼の俺も好き?白くて赤い目の狼でも、好き?』
「ふんっ、うむっ!好きだぞっ!ロキかっこいい!大好きだぞっ!」
『ふふ、ふふふっ。そっか、そっかぁ』
半ば押し倒されるような姿勢になっていることにも気付かず、俺はロキのぺろぺろ攻撃を普通に受け止めてきゃっきゃと笑った。
人型のロキから受けるちゅっちゅだとかぺろぺろだとかは、恥ずかしくてすぐにぺちっと押し退けちゃうけど……どうしてだろう。
この姿だと照れくさくないから、普通に受け入れちゃうんだよなぁ。
そう、言ってしまえば、人にされている感覚が薄いから。普通にわんこにぺろぺろされているみたいな、そんな感覚の方が強いからだ。
「えへへ。ロキ、よしよし。いいこ、いいこ」
『んふふ、なぁに?調教?調教してくれるの?ご主人様って呼んじゃおうかな』
「むっ、だめ!ちょーきょーじゃないの、一緒になかよく遊んでるんだぞっ!」
調教なんて人聞きが悪い。のそのそとロキの下から這い出てそう言うと、ロキは一瞬ぱちくり瞬いて、すぐにふわっと柔らかい笑みを浮かべた。
『そっか、ふふ、そうだね。俺とルカちゃんは仲良しだもんね』
やけに上機嫌なロキに首を傾げていると、ロキはふと俺に背を向けるみたいに伏せて、尻尾をぱたぱたと振った。
『どうぞ、乗ってルカちゃん。お散歩しよう』
「……はぇ?のる?」
どういうこっちゃ、と硬直する俺の方を振り返ると、ロキは鋭い瞳を穏やかに細めて答える。
目の前で揺れる尻尾に飛びつきたい衝動をなんとか堪えた。
『歩かなければ、そもそも転ぶ心配なんて無いでしょ?だからほら、俺の背中に乗ってお散歩すれば、絶対怪我なんてしないよ』
す、すごいぞ!とっても脳筋な発想だぞ!
はわわ……と愕然としながらも、もふもふの誘惑に抗うことができず、結局のそのそとロキの背中に乗ってしまった。ふんふん、もふぅ、最高の毛並みだぞ。
控えめにお尻をのせて、首元をよしよしと撫でてみる。ぴくぴくっと上機嫌に動くケモ耳を背後から見つめながら、そーっと尋ねた。
「だ、だいじょぶか?重くないか?痛くないか?」
『大丈夫。むしろ羽より軽くて心配なくらいだよ。お散歩が終わったらまたいっぱいお菓子食べようね』
魅力的なお誘いを追加されて「はうっ」と表情が緩む。し、仕方ないな、今日はお散歩したらすぐに帰る予定だったけれど、もう少し残ろうじゃないか。
いや、決してお菓子につられたわけじゃないぞ?そう、用意されたお菓子を残すなんて失礼だし、何よりお菓子が可哀想だからな、うむうむ。
「よし、よしっ。れっつらごーだぞ、ロキ!」
気分は白馬のさいきょー騎士さま。
戦の最前線に立つみたいに、キリッとした顔で正面をピシィッ!と指さした。
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今日は雲一つない快晴なので、ヴァレンティノ邸でするつもりだったお茶会を中止して、外遊びをすることにした。
もちろん、ロキが用意してくれたお菓子はほとんどもぐもぐし終えたし、ちょっぴり残して夜に父やアンドレアと一緒に食べる用の分も袋に移した。準備おーけーだ。
庭園に出ると、心なしか広がるお花さんたちがみんな元気に笑っているように見えた。ぽわぽわーって揺れているし、ご機嫌そうで何よりだ。よきよき。
「ロキ、ロキ。鬼ごっこしよ、鬼ごっこ!」
わくわくっと繋いでいた手を揺らしながら振り返ると、ロキは困り顔で微笑みながら言った。
「うーん。でも、昨日鬼ごっこした時に転んで出来た傷、まだ治ってないよね?アンドレアにも当分鬼ごっこ禁止令が出されたんじゃなかったっけ?」
「ぐぬっ……!」
痛いところを突かれてむぅっと項垂れる。
その通り。昨日鬼ごっこで転んだ時、俺は膝におっきな傷を作ってしまった。
アンドレアの目の前で盛大に転んでしまったものだから、一人で傷を作った時よりも騒ぎの度合いは段違い。俺の膝が血塗れになる光景がトラウマになってしまったらしいアンドレアに、当分の間鬼ごっこをすることを禁じられてしまったのだ。
悪い人たちの血とか、転んで出来た傷よりもグロテスクな傷とかを日常的に見ているだろうに。
どうして俺の膝に出来たちょっとした傷がトラウマになってしまうのか。アンドレア七不思議に追加しておこうなんて考えつつ、俺はシュンと肩を落としながら呟いた。
「……昨日のは、ちょっぴり油断しちゃっただけだぞ。いつもはきちんと走れるんだぞ」
「うんうん、そうだね。昨日はつい楽しくなっちゃって、ちょっぴり周りを見るのを忘れちゃっただけだもんね。大丈夫、ルカちゃんが悪くないことちゃんと知ってるよ」
「むん……」
よっこらせと抱き上げられ、大人しくロキの抱っこにすっぽり収まる。
肩に顔を埋めると、ロキは俺を慰めるみたいに頭をよしよし撫でてくれた。むぅ、ロキ優しいぞ、ありがとだぞ。うりうり、うりうり。
額をロキの肩に擦り付けていると、ロキは俺の頭のてっぺんにちゅっちゅしながら声を上げた。
いや、急にちゅっちゅするなだぞ。いつも言ってるのに、ふんふん。
「そうだ。それじゃあ今日はお散歩にしよう。走らないで、ゆっくり歩こう」
「おさんぽ……?」
「うん。でもただのお散歩じゃないよ?ルカちゃんが万が一にも怪我しないように、とっても安全なお散歩をするんだ」
そう言うと、ロキは俺を一旦地面に下ろした。
俺も大人しくもぞもぞと離れ、ロキの動きをぱちくり瞬きながらじっと見つめる。ロキはニコッと笑顔を浮かべると、一瞬のうちにうにゅうにゅと身体を変化させた。
「はわっ!」
驚いて飛び上がる。思わずぽすっと尻餅をついた俺の顔を、もふもふの何かが長くて分厚い舌でぺろっと舐めた。ぺろぺろ、ぺろぺろ、うーむ?なんだなんだ?
むきゅっと閉じていた瞳を恐る恐る開く。もっふもふのおっきな身体と、鋭い赤の瞳を目視して、たちまちぱあぁっ!と表情が輝いた。
この超絶クールなフォルム、かっちょいい瞳、おっきな身体……こ、これはっ!
「おおかみしゃんっっ!」
『ふふっ。うん、オオカミさんだよ』
ぷえぇっ!と興奮をあらわに勢いよく飛びつく。
もっふもふの毛に顔を埋めてコアラにみたいに抱き着く俺を、獣化したロキは優しく瞳を細めて見下ろした。かなり鬱陶しくくっ付いている自覚があるけれど、ロキが俺を引き剥がす気配はない。
むしろ積極的に長い舌で俺を舐め回して、ちんちくりんでちっちゃな俺を囲うみたいにぐるっと獣化した身体を伸ばしている。
『狼の俺も好き?白くて赤い目の狼でも、好き?』
「ふんっ、うむっ!好きだぞっ!ロキかっこいい!大好きだぞっ!」
『ふふ、ふふふっ。そっか、そっかぁ』
半ば押し倒されるような姿勢になっていることにも気付かず、俺はロキのぺろぺろ攻撃を普通に受け止めてきゃっきゃと笑った。
人型のロキから受けるちゅっちゅだとかぺろぺろだとかは、恥ずかしくてすぐにぺちっと押し退けちゃうけど……どうしてだろう。
この姿だと照れくさくないから、普通に受け入れちゃうんだよなぁ。
そう、言ってしまえば、人にされている感覚が薄いから。普通にわんこにぺろぺろされているみたいな、そんな感覚の方が強いからだ。
「えへへ。ロキ、よしよし。いいこ、いいこ」
『んふふ、なぁに?調教?調教してくれるの?ご主人様って呼んじゃおうかな』
「むっ、だめ!ちょーきょーじゃないの、一緒になかよく遊んでるんだぞっ!」
調教なんて人聞きが悪い。のそのそとロキの下から這い出てそう言うと、ロキは一瞬ぱちくり瞬いて、すぐにふわっと柔らかい笑みを浮かべた。
『そっか、ふふ、そうだね。俺とルカちゃんは仲良しだもんね』
やけに上機嫌なロキに首を傾げていると、ロキはふと俺に背を向けるみたいに伏せて、尻尾をぱたぱたと振った。
『どうぞ、乗ってルカちゃん。お散歩しよう』
「……はぇ?のる?」
どういうこっちゃ、と硬直する俺の方を振り返ると、ロキは鋭い瞳を穏やかに細めて答える。
目の前で揺れる尻尾に飛びつきたい衝動をなんとか堪えた。
『歩かなければ、そもそも転ぶ心配なんて無いでしょ?だからほら、俺の背中に乗ってお散歩すれば、絶対怪我なんてしないよ』
す、すごいぞ!とっても脳筋な発想だぞ!
はわわ……と愕然としながらも、もふもふの誘惑に抗うことができず、結局のそのそとロキの背中に乗ってしまった。ふんふん、もふぅ、最高の毛並みだぞ。
控えめにお尻をのせて、首元をよしよしと撫でてみる。ぴくぴくっと上機嫌に動くケモ耳を背後から見つめながら、そーっと尋ねた。
「だ、だいじょぶか?重くないか?痛くないか?」
『大丈夫。むしろ羽より軽くて心配なくらいだよ。お散歩が終わったらまたいっぱいお菓子食べようね』
魅力的なお誘いを追加されて「はうっ」と表情が緩む。し、仕方ないな、今日はお散歩したらすぐに帰る予定だったけれど、もう少し残ろうじゃないか。
いや、決してお菓子につられたわけじゃないぞ?そう、用意されたお菓子を残すなんて失礼だし、何よりお菓子が可哀想だからな、うむうむ。
「よし、よしっ。れっつらごーだぞ、ロキ!」
気分は白馬のさいきょー騎士さま。
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