獣人だらけの世界に若返り転移してしまった件

上総啓

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52.いとーし

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今日の重要任務『偉いひとにご挨拶』を済ませた後、僕はマキちゃんと一緒にお邸へ帰った。

馬車の中でずっとお腹をぐるるしていたからか、ご飯はいつもより早めに食べることになった。マキちゃんとの約束通りプリンもしっかり食べられたし、満腹のお腹は今日も大満足だ。
ご飯も湯浴みも全部済ませた後はマキちゃんといつものように寝室へ。ちっちゃなサイズの寝巻きに身を包みつつ、ベッドによっこらせと腰掛けた。


「マキちゃん、ねんねよ。ねんねころころしたげる。ごろんするのよ」


きらきらおめめでベッドをぽふぽふっと叩く。
黒いガウン姿のマキちゃんは、僕を微笑ましそうに見下ろしながらベッドに上がり込んだ。
けれどなぜかごろんする様子はなく、枕に寄り掛かるように座って僕を抱っこし、膝上にちょこんと座らせた。むぅ、まだごろんしないのかしら。

後ろからぎゅっと抱き込まれてぱちくりしながら、むんっと顔を上げてマキちゃんを見つめる。
急にどうしたのかしらと思いながら「どしたの?」と尋ねると、マキちゃんは目を細めつつ答えた。


「ヒナタ、寝る前に少し話をしよう。ヒナタが今日どんなことをしたのか、聞いたのか、俺に教えてくれないか」

「おはなし?」

「あぁ。家族は何一つ隠し事をせず、どんなことでも分かち合うものだからな」


ぱぁっと表情が輝く。なんてこと、僕には本当の家族がいなかったから、そんなことぜんぜん知らなかったのよ。
家族は隠し事をしちゃだめ。どんなことでも分かち合う。そう、家族ってそういうものなのね。他でもない家族のマキちゃんが言うのだから、間違いなくそうなのだろう。


「そか、そなのね。僕、知らなかったの。それじゃ、いっぱいおはなしするのよ。いっぱいよ」

「あぁ、話してくれ。今日ヒナタが経験した全てを」


家族についての新しい知識を得ることができて、僕ったらとっても満足。嬉しくてほっぺがふにゃふにゃ緩んじゃう。
ゆるゆるの僕の頬を、マキちゃんがツンツンしながら微笑んだ。ルンルン気分の僕を見下ろして、どうやらマキちゃんもつられてご満悦のようだ。

僕は足をぱたぱた動かしながら、今日起こったことをなるべく全部マキちゃんに話した。
なるべくというのは、文献の内容を省いた全部ということ。おじいさまがあの文献の最後に書かれた予言については王族しか知らないと言っていたから、流石にマキちゃんにもお話できないものね。

これはおじいさまとの立派な『約束』だから、隠し事にはならないはず。隠し事って、悪いことをわざと黙っていることを言うから。
施設で悪いことをして、それを先生に黙っていた他の子どもたちを思い出してうむうむと頷いた。


「それでね、あのね──」


かくかくしかじかと紡がれる僕のお話を、マキちゃんはとっても真剣そうなお顔をしながら聞いてくれた。
僕は話すのが下手で、話をまとめるのが苦手。施設では、僕のお話はみんなに煙たがられていた。
だからこそ、マキちゃんが真剣にお話を聞いてくれる今の状況が嬉しくて、嬉しくて。僕は時系列もぐちゃぐちゃなまとまらないお話を、わくわくしながらいっぱい話した。


「あ……ご、ごめんなさい。僕、おしゃべりへたっぴなの。へたっぴで、ごめんなさい……」


いっぱい話している途中で、僕はふいに我に返ってしょんぼりと肩を落とした。
またやっちゃった。僕のおばか、ばかばかっ。頭の中で自分をぽかぽか叩いていると、ふと頭を優しく撫でられてハッとした。

見上げた瞬間、至近距離にマキちゃんのきれいなお顔が見えて目を見開く。
おでこにちゅっと唇を押しつけられたかと思うと、マキちゃんはびっくり顔をする僕に低く答えた。


「どうして謝る? 下手なはずがあるか。俺は話をするのが苦手だが、ヒナタとの会話だけは心から楽しいと思える。ヒナタは話が上手だ。だから、もっとヒナタの楽しい話を聞かせてくれ」


瞳が潤んで視界が滲んだのは、無意識だった。
泣いちゃうって思う前に、涙がぽろぽろと頬を伝い始めた。ほんとうに嬉しいと、人って準備する間もなく涙を零しちゃうのね。また新しい知識を得て、僕は泣きながら頬を緩めた。


「どうした、泣くな、ヒナタ。何か失言をしてしまったか? すまない、俺は話すのが苦手なんだ」


滲んだ視界をごしごし拭って鮮明に戻すと、そこにはマキちゃんの困り顔があった。
慌ててぶんぶんっと首を振り、涙を全て拭いきってから改めて笑顔を浮かべて答えた。


「ううん、ちがうの。マキちゃんのおはなし、とっても好きよ。僕も、とっても楽しい。あのね、僕もマキちゃんも楽しいのねって、そうおもったら、うれしくて泣いちゃったの」


そう言うと、マキちゃんは一瞬だけ眩しそうに目を細めたように見えた。
まるで太陽をはっきりと見てしまった時みたいな、そんな眩しそうな顔。それはすぐに甘く緩んで、次の瞬間、僕はあったかい腕の中に強く包まれた。

膝の上で横抱きに抱え直されて、思わず片頬をマキちゃんの胸板にスリスリと擦り寄せる。
もう片方の頬を撫でる手はとても温かくて、思わず表情がふにゃりと綻んだ。

マキちゃんの背後から伸びてきた黒い尻尾が、僕の身体にぐるりと巻き付く。
ふさふさのそれを撫でると同時に、視界の端に見える三角耳が気持ちよさそうにピクリと動いた。


「ヒナタ、お前が愛おしくて堪らない。お前の言葉が、姿が、存在そのものが愛おしくて堪らない」


思わず、といった様子でマキちゃんがふと呟く。その言葉を聞いて首を傾げた。
マキちゃんたら、突然苦しそうに目を瞑ってどうしたのだろう。それに、今のセリフは難しい言葉ばかりでよくわからない。
僕には向けられたことのない言葉が多すぎて、うまく理解できないの。


「いとーし? って、なぁに」


きょとんと瞬く僕を見下ろし、マキちゃんがまた目を細める。まただ、また、あの甘い瞳。
もしかして、これが『いとーし』ってやつかしら。甘く蕩ける瞳をじーっと見つめていると、マキちゃんは今日一番の微笑みを浮かべて答えた。


「ヒナタが大切で、どんな傷も与えたくない。永遠に守っていたい。ずっと傍に置いておきたい。俺だけのヒナタでいてほしい。愛おしい……愛しているという意味だ」


いとーし、いとおしい。あいしている。愛している?

愛している、それは知っている。すてきな絵本や物語には、必ずと言っていいほどその言葉が記されていた。
僕には縁がなくて、その言葉がどんなものなのか、いまいちよく分かっていなかったけれど。ようやく、今わかった。愛している、その言葉の意味を。

僕はもうとっくに、その言葉を、感情を抱いていたのね。
僕はおばかだから、伝えたくても伝え方がわからない。でもたった今、ひとつ学んだ。そう、今までずーっと感じていたこの気持ちは、この言葉で伝えるものだったのだ。


「僕も。僕もマキちゃん、あいしてる。とってもとっても、あいしてる」


大切で、ぜったいに傷ついてほしくない。ずっと守っていたい、ずっとそばにいたい。
できることなら、マキちゃんの一番大切な家族になりたい。

この気持ちを、みんなは『愛している』と言うらしい。なんてすてきな言葉なのかしら。


「あいしてる、すてきな言葉。これなら、お話へたっぴな僕でも、マキちゃんにしっかりだいすきよって伝えられるのよ」


ほくほくしながらそう言うと、マキちゃんはまた例の眩しそうな表情を浮かべた。
ぎゅうっと強く抱きしめられて、僕ったらとっても満足。うれしくて胸元に頬擦りすると、マキちゃんはやっぱり優しく微笑んでくれた。

出会ってすぐの時とは別人みたいだ。まだ出会って間もないけれど、大きく変化したマキちゃんを見上げて心がぽかぽかと温まった。
常に無表情のマキちゃんが、僕と一緒にお話しする時はすぐに優しく微笑んで表情を緩めてくれる。その事実がとってもうれしくて、幸せで。

マキちゃんが甘く瞳を細めて、ふわふわとした雰囲気を纏いながら体を揺らす僕を見下ろす。
けれどやがて、マキちゃんはふとハッとした様子で何やら尋ねてきた。


「……ヒナタ。そういえば、先程の話だが」

「うん? なぁに?」


頭を撫でる大きな手がピタリと止まる。僕はそれが不満で、マキちゃんのそれに自分の手を重ね、手動でなでなでを再開しながら首を傾げた。


「王太子の話について、気になることを言っていたな。触れたら傷が治った、だとか何とか」


予想外のお話を聞いて、今度は僕の手もピタリと止まった。
王太子……ヴィトお兄さまのことね。マキちゃんが気になるのは、どうやらヴィトお兄さまの傷が治った、あの不思議な現象についてのようだ。

確かに、そういえばそのことについては僕も気になっていた。
マキちゃんの真剣なお顔を見上げてこくりと頷き、僕は改めてそれについてのお話を始めた。


「うん。僕、あわわしてたの。だから、まちがって傷に触れちゃって……。そしたらね、急に傷がなおったの。きれいさっぱり、おげんきになったのよ。びっくりねぇ」


ぽわぽわと語る僕に、マキちゃんは「やはりそうか」と神妙な面持ちで頷いた。
やっぱりって、一体なにがやっぱりなのかしら。きょとんと瞬くと返ってきたのは、またもや予想外の言葉だった。


「粗い方法だったとはいえ、神殿が行った儀式には確かに意味があったらしい。少々不服だが……予言の子としての能力は無事に覚醒したようだ」


ちょっぴりムッとした表情で語るマキちゃんにぱちくりと瞬く。
予言の子の能力って、一体なんのことかしら。疑問がありありと顔に浮かんでいたのか、マキちゃんは仕方なさそうに微笑みながら教えてくれた。


「王太子の傷を治したのだろう? それは恐らく、ヒナタが予言の子として持ち得る『奇跡の力』の一端だ」

「きせきの、ちから? ぼくが、ヴィトお兄さまの傷を……?」


なんだか壮大な話を聞き、思わず自分のぷにぷにとした小さな両手を見下ろした。
僕にそんなすごそうな力があるなんて。のろまで役立たずで、ポンコツヒナタの僕に、誰かを救えるようなすてきな力があるなんて。
それって、なんてすてきなことかしら。


「すてき。それじゃ、マキちゃんがいたいいたいしたとき、お助けしてあげられるってことね」


真っ先に思ったのはそれだった。どういう原理かはよくわからないけれど、とにかく人を救う力があるのなら、それはとってもすてきなことだ。
それが、大切な人を守ることができる力ならなおさら。予想外の幸運な事実に頬を緩めると、マキちゃんはどうしてか一度呆れたように息を吐いて、けれどすぐに笑みを蕩けさせた。


「……ヒナタは本当に、愛おしいな」


すてきな言葉の『いとーし』を突然向けられて、僕ったら思わず嬉しくて笑顔を浮かべてしまった。


「ん! ぼくも、マキちゃん『いとーし』のよ。マキちゃん、あいしてるのよ」


ぷらぷらと身体を揺らしながら言葉を紡ぐ。
マキちゃんはまたまた眩しそうに瞳を細めると、僕のおでこやほっぺにちゅっと唇を押しつけながら微笑んだ。
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