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33.しっかりごあいさつ
しおりを挟む時間が経つとぷんすかな気持ちがだいぶ落ち着いて、僕がぷしゅーっと冷静になったタイミングで、二人は僕を連れて部屋を出た。
どうやらおはなしは終わったらしい。次のおしごとはなぁに?と問うと、マキちゃんは僕の手を引きながら「お前の好きな“ご挨拶”だ」と教えてくれた。
それを聞いた僕はぱぁっと瞳を輝かせて、とってもわくわくしちゃう。待ちに待ったごあいさつ、みんなにごあいさつするのよ、ってどきどきそわそわ。
「ごあいさつ、ごあいさつ。みんなに、よろしくするのよ」
そういえば、騎士さんたちを前にしっかりご挨拶したのは初日だけだ。
あれから数日が経ったけれど、初日以来すれちがう騎士さんにこんにちはをするだけで、しっかりおはなしはしていない。
つまり、今日はたくさんのもふもふ騎士さんたちとおはなしできるとってもすてきな日ってこと。
わくわくっとちょっぴりスキップする僕を見下ろしながら、二人は何やら微笑ましげに頬を緩めた。
***
やってきたのは訓練場。広い訓練場がぎっちり埋まるくらいの、たくさんの騎士さんたちが並んでいるのを見て、はわわっと胸を高鳴らせる。
マキちゃんがまず騎士さんたちの前に立ち、何やらおはなしを始めた。おはなしといっても、漂う空気はピシッとお堅いものだ。
僕は訓練場の脇で、お兄さんと一緒にちょっぴり待機することに。ちなみに今はなんの時間なのかしら?とぱちくりしていると、僕の疑問を察したらしいお兄さんがこっそり教えてくれた。
「朝礼だ。お堅い騎士団は毎日やってるらしいぜ。うちの傭兵団はこんなの一度もしたことねぇ」
「ちょーれーって、おはよございますの会のこと?」
「アホヒナタ、なんの学生ごっこだそりゃ。騎士団の朝礼っつったら、点呼やら訓練内容の確認やらの堅苦しいモンに決まってんだろ」
ふぅむなるへそ。道理でいつもはふわふわ優しい騎士さんたちがキリッとしているわけだ。
朝礼かっこいい、とドキドキしながら眺めていたけれど、ふと気になってきょとんと首を傾げる。お兄さんを見上げて、ちょいちょいと問いかけた。
「お兄さんは、お仲間さんのとこ、もどらなくてだいじょぶなの。僕といっしょで、だいじょぶ?」
ふと気になったこと。それは、さっきお兄さんの発言の中にも出た“傭兵団”という言葉。
そういえば、お兄さんにもマキちゃんみたいにお仲間さんがいるんだ。それなのに、こうして毎日騎士団の基地にいて大丈夫なのだろうか。僕と一緒で、だいじょぶなのかしら。
ちょっぴりしょんぼりしながら尋ねると、お兄さんは僕の不安をしっかり察してくれたみたい。仕方なさそうに笑って、僕の頭をぽんと撫でた。
「なんだ、気ィ遣ってんのか?気にすんなよ、大丈夫だ。そもそも騎士団と傭兵団は似てるように見えるだろうが、実際はまるで別物だからな」
そなの?とぱちくり瞬く。お兄さんは、ちょっぴり理解力のとぼしい僕にもわかるように、しゃがみこんでゆっくり説明してくれた。
「騎士団は国の管轄で、見ての通り隅までお堅く統率がとれてるだろ。それに比べて、傭兵団はそもそも国の管轄じゃねぇ。つーか、傭兵団ってのも正確には存在しねぇんだ」
お兄さん曰く、騎士団は明確な組織。傭兵団は独立した傭兵さんたちの集まりではあるけれど、組織じゃない。
騎士団はきちんと役職が決まっているけれど、傭兵団には役職がない。完全に、お兄さんを傭兵の王さまとして崇めているひとたちが集まったものでしかないらしい。
それを聞いて、僕ったらとっても尊敬してしまった。
だってそれって、お兄さんがいろんなひとたちに尊敬されていて、たくさん慕われているってことでしょ。なんてすてきなのかしら。僕ったら、おめめきらきらが止まらないのよ。
「お兄さん、すてき。かっこいい。お兄さんたら、とってもつよい傭兵さんなのね」
ぱちぱちと拍手すると、お兄さんはびっくりしたみたいに目を丸くした。
かと思うと、ちょっぴり照れたみたいに頬を赤く染める。ほんの少しの変化だったけれど、お兄さんのことがだいすきな僕にはバレバレなのよ。
「お兄さん、てれてれねぇ」と笑うと「照れてねぇよ」っておでこを小突かれる。いつもみたいに、おでこぴょいはだめなのよと言いながら、それでも頬は緩み続けていた。
「お兄さんに、いっぱいお仲間さんがいるのは、お兄さんがいっぱいがんばった証ね」
そっぽを向きてれてれをごまかすお兄さん。そんなお兄さんの頭をよしよししながらそう言うと、お兄さんはちょっぴり眦を歪めて、僕をぎゅうっと抱きしめた。
あれま、急にどしたのかしら。騎士さんたちの視線をチラチラっと感じて、僕ったらちょっぴり恥ずかしい。てれてれなのよ。
そわそわ身体を揺らしていると、やがてお兄さんがぎゅうをやめて離れた。
なんだかいろんな感情がこみ上げているような、そんな笑みで紡がれる「ありがとよ」に胸がそわそわする。どきどきって、鼓動が変な音を立てた。
どういたしまして、ちっちゃく答えた直後。ふと背後から、呆れたようなマキちゃんの声が聞こえてきた。
「……ヒナタ、こっちに来い」
お呼ばれを受けてハッと振り返る。たくさんの騎士さんの正面に立つマキちゃんは、どうやら僕とお兄さんがぎゅうをしている様子の一部始終を見ていたらしい。
「はわわ」
マキちゃんが見ていたってことは、騎士さんたちもほとんどみんなに見られていたってこと。僕ったらとっても恥ずかしいのよ、てれてれ、そわそわ。
顔をほんのり赤く染めながら、何事もなかったかのようにてくてくっと駆け出す。騎士さんたちからジーッと注がれる視線に慌てながら、なんとかマキちゃんの長い足にぴとっと抱きついた。
「マキちゃん、きた!」
「あぁ、一人で来られて偉いな。偉いヒナタは、そのまましっかり挨拶も出来るな?」
「む、うむ、うん。できるっ。ごあいさつ、しっかりするのよ」
頭をよしよしと撫でられて、あわわな気持ちがぬーんと落ち着く。
すーはーと深呼吸してから、僕はマキちゃんの足からそろりと離れ、ずらーっと並ぶ騎士さんたちの前にしっかりと立った。
ぷるぷるする足はそのままに、むんっとお辞儀をしつつご挨拶を遂行する。
「ぼぼっ、ぼく、ヒナタっていいますです。マキちゃんと、お兄さんのかぞくです。わるい子じゃないから、なかよし、してくれたらうれしいです。よろしくです」
最後にもう一度ぺこりとお辞儀して、ご挨拶をクールに決めた。
今の僕、とってもかっこよかった。我ながらふんふんとドヤ顔しながら視線を上げると、そこには『はわわっ』って感じに悶絶する騎士さんたちがいた。むぅ、なにごとかしら。
「──ヒナタきゅん、相変わらずきゃわっ!」
「──ご挨拶しっかりできてえらいねぇ!」
「──緊張しちゃってるヒナタくんマジ天使!」
僕ったら不安でそわそわ。なんだかみんな、僕をチラチラッとチラ見しながらざわざわ内緒話をしている。どうしよう、僕の悪口いっぱい言ってたらとっても悲しいねぇ。
しょんぼり眉を下げながら、慌ててマキちゃんのもとへてくてく戻る。ぴとっと抱きつくと同時に、マキちゃんは僕をひょいっと抱っこしてくれた。
ぽふぽふ撫でられてまた元気いっぱい。むへへとご機嫌に戻った僕を見下ろし微笑んだマキちゃんは、視線を上げるなり冷たい瞳に戻って騎士さんたちを睨み付けた。
「馬鹿共、惚けていないでよく聞け」
マキちゃんの一声でざわめきがピタッと止む。
ザッと音を立てながら一瞬で姿勢を正した騎士さんたちに向かって、マキちゃんは僕のご挨拶を補足するみたいに淡々と語り始めた。
「ヒナタは予言の子だ。朝刊を読んだ者は知っているだろうが、予言の子の公表と共に、既に神殿が動き出した。今後、これまで以上に騎士団の悪評が広まるだろう」
みんなが真剣な顔をして話を聞いている。いつもはそわそわするところだけれど、僕も空気につられてキリッと姿勢を正した。きりっ、僕、きりっとしているのよ。
「だが臆するな。予言の子は神殿を忌み嫌い、騎士団を選んだ。その事実が全てだ」
気のせいかしら。騎士さんたちが一斉に僕を見たかと思えば、なんだかその瞳はキラキラと輝いているような気がする。みんなして、僕をキラキラッと見つめているのだ。
僕ったら、みんなに顔を真っ赤にして、キラキラおめめを向けられるようなことしちゃったかしら。ふしぎねぇ。
「予言の子が真に“奇跡の力”を覚醒すれば、神殿は此方に手を出せなくなるだろう。それまで、騎士団は傭兵団と一時的に協力し、予言の子の保護を最優先の任務とする」
ちらっ。聞き覚えのある単語が聞こえて、思わずお兄さんの方をチラッと向いた。
視線の先には、僕の視線に気が付いてひらひらと手を振るお兄さんの姿。余裕そうなその姿にほっとして、僕もふにゃふにゃ笑いながら手を振り返した。
「騎士の誓いを捧げる覚悟で、ヒナタを守れ」
ふと、一際真剣な色味を帯びたマキちゃんの声が聞こえて、ハッと顔を上げた。
それと同時に響き渡る、騎士さんたちの地を這うような「はッ!!」という強いお返事。僕ったらびっくりして、マキちゃんにむぎゅっと抱きついてしまった。
目を回しながら、そろりそろりと視線を上げる。ぱちくりしながら、マキちゃんの耳に手を伸ばした。
「まきちゃ……?」
ふんわりした耳は、僕がちょんっと触れた瞬間ピクッと動く。
けれどすぐに落ち着いた様子でふわふわ揺れ始めて、僕はそんなもふ耳を優しくなでなでしてあげた。
マキちゃんが柔らかく緩んだ瞳を僕に向ける。浮かんでいるのは相変わらずの無表情だけれど、やっぱり僕には、その顔が何より優しい表情に見えた。
「しっかり挨拶出来て、偉かったな」
鼓膜に響く、とっても優しい低い声。僕はきょとんと瞬いて、すぐにふにゃあっと頬を緩めた。
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