獣人だらけの世界に若返り転移してしまった件

上総啓

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32.げきおこ!

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マキちゃんと一緒に騎士団基地へ出勤した。
出勤って、なんだかかっこいい。おしごとをしにいくっていうのも、なんとなくかっこよくて、馬車に乗り込んだ時からわくわくが止まらない。
だって、いかにも大人って感じがするもの。おしごとをするひと、大人っぽい。そのかっこいい連想ゲームで、僕はずーっとわくわくしていた。

おしごとたのしみねぇ、とマキちゃんにふにゃふにゃ笑いかけると、マキちゃんはどうしてか呆れ顔をしながら「仕事が楽しいものか」と吐き捨てた。
むぅ、マキちゃんたらなんだか廃れた空気を纏っていてかわいそう。大人にとっては、おしごとってかっこいいものじゃないのかしら。

そんなことを考えながら、てくてくと基地の中へ。すれ違う騎士さんたちに「おはよございます」としっかり挨拶しながら、マキちゃんについていった。


「マキちゃん、どこ行くの。さいしょのおしごと、なぁに?」

「執務室だ。朝礼まで時間があるからな。一先ずアホ虎と合流するぞ」


あほとら、お兄さんのことね。マキちゃんはお兄さんをあほとらって呼ぶこと、僕はしっかり覚えていたから、淡々とした返事もすぐに理解できた。
わかりましたです、としっかり頷いて、マキちゃんと手を繋ぎながらてくてく歩く。ちょっぴり息が切れてきたねぇ、と思った頃、ようやく執務室に辿りついた。

廊下を進んで一番奥。いかにもって場所にあった扉をマキちゃんが開いた瞬間、室内に見えた赤髪の人影にぱぁっと瞳を輝かせた。


「おにいさんっ!」


思わずマキちゃんの手を離して、ふにゃふにゃ笑顔でとたとたと駆け出す。
ソファに深く座って寛いでいたらしいお兄さんが、退屈そうな雰囲気を取り払いながら嬉しそうに立ち上がった。


「ヒナタ!やっと来たか、待ってたぜ」

「おにいさん、おにいさんっ。おはよ、おはようねぇ。ぎゅうするのよ、ぎゅう」


ぴとっとコアラさんみたいに抱きつくと、お兄さんは嫌な顔ひとつせずぎゅうっと抱きしめ返してくれた。
昨日も会ったのに、なんだかお久しぶりな気がする。新しいおうちで暮らすことになって、たった一日で色んなことがあったからかしら。昨日と今日だけで、家族が随分増えたものね。

お兄さんにぎゅうっと抱きついて、だいすきなお兄さんをチャージする。お兄さんチャージだ。
ちょっぴり汗の匂いがする首元をすんすんと嗅いで、むぎゅうっと抱きついて、顔を埋めて。そんなこんなでチャージ完了すると、僕はえへへと満足気に笑った。


「お兄さん、今日は、ずうっといっしょなのよ。僕、とっても会いたかったの。だから離れちゃだめなのよ。わかったの?」


足をぷらぷら揺らしながら忠告すると、お兄さんは嬉しそうに笑って頷いた。
後頭部にそっとおっきな手を添えられて、おでこやらほっぺやらにちゅっちゅと唇を押し付けられる。どしたのかしら、とぱちくり瞬いて返ってきたのは、何やらとっても甘い声だった。


「あぁ、もちろんだ。ずっと離さねぇよ?昨日は腹黒い黒狼に盗られちまったからな。今日は俺と、ずっと一緒だ」


はらぐろい黒狼さん?どういう意味か気になったけれど、難しいおはなしはよくわからないから適当に聞き流すことにした。
それよりも、しっかりと言質を取れたことに満足して頬を緩める。嘘はいけないのよ、約束はぜったいよ、と念押しするとお兄さんは「わかったわかった」と苦笑した。


「……おい、いい加減ヒナタを返せ。この盗っ人、アホ虎、兄モドキ」

「朝っぱらから尖りすぎだろ。つーか別に盗ってねぇし。ヒナタの方から俺に抱きついてきたもんな?ヒナタは俺の方が好きだもんなぁ」

「む?お兄さん、いちばんだいすきよ」


あれま、僕ったらお兄さんの首をはむはむするのに夢中で、お話なんにも聞いてなかったのよ。
お兄さんが「俺のこと好きだもんなぁ」って言ったのだけしっかり聞こえたから、とりあえずもちろんよと息巻きながら頷いた。お兄さんのこととってもだいすきよ。

しっかり答えたはずなのに、どうしてかお話に関係ないはずのマキちゃんが「なッ……!」と絶望したみたいに後退った。むぅ、急にどしたのかしらねぇ。


「まきちゃ、おにいさん。おしごとするのよ。あそばないのよ」


しょんぼりマキちゃんが気になったけれど、それよりも今はお仕事!とふすふす息巻く。お兄さんにむぎゅっと抱きつきながら言うと、頭上から「遊んでねぇよ」と呆れ声が返ってきた。
ぴょいっと僕のおでこを突いたお兄さんが、むぅっとほっぺぷくーする僕をソファに座らせる。次いで隣にお兄さんが座り、向かいにマキちゃんがフラフラよろけながら腰掛けた。


「おしごと、おしごとっ」

「おい団長さんよ、拗ねてねぇで話進めろ。早くしねぇとヒナタが待ち切れねぇで脱走しやがるぞ」

「……黙れ。ヒナタの一番は俺だ。ヒナタは俺を家族だと言ったんだ」

「ったく。はいはい、わぁーったよ。おらヒナタ、そこのメンヘラ野郎のこと適当に慰めてやれ」


おしごとたのしみねぇ、とわくわくしていると、ふいにお兄さんから名指しで何やら命じられてきょとんと首を傾げた。むぅ、わくわくしててお話なんにも聞いてなかったのよ。

ぱちくりしながらお兄さんの指差す方を向いて、すぐにはわわっと目を見開く。わくわくしていて気付かなかったけれど、向かいに座るマキちゃんが何やらしょんぼり落ち込んでいた。
すぐにソファからぽすっと飛び降り、てくてくっとテーブルを周ってマキちゃんの方へ。長い足をひょこひょこ登り、お腹に顔を埋めるみたいにむぎゅっと抱きついた。


「まきちゃ、泣かないのよ。かなしくないの。よしよし、いいこいいこよ」


どうしてしょんぼりしているのか分からないけれど、とにかくマキちゃんが泣いちゃうのは嫌だから必死にいい子いい子と慰める。
すると、俯いていたマキちゃんがのそりと顔を上げて、無表情をちょっぴり崩しながら問いかけてきた。いつもの淡々とした声じゃなくて、しょぼんと落ち込んでいる声で。


「……ヒナタは俺のことが一番好きじゃないのか」


ぴしゃーっと硬直する。なんてこと!僕ったら、マキちゃんすきすきだいすきー、な気持ちをまったく伝えられていなかったみたい。
不安そうに眉尻を下げるマキちゃんを見てぷるぷる震える。マキちゃん、だいすきなマキちゃん。僕がだいすきを伝えるのが下手なせいで、しくしく悲しませちゃってごめんなさい。


「マキちゃん!すき、だいすきよ!ぎゅうするのよ、ぎゅうしたげるの。マキちゃんのこと、いちばんだいすきよ。いちばん大切よ」


悲しむマキちゃんを元気づけたくて、僕は全力でマキちゃんをむぎゅうっと抱きしめた。
そうしたらすぐに背中にマキちゃんの腕が回って、僕の全力よりも強い力で抱きしめ返される。おでこやほっぺにちゅっちゅと唇を押し付けられて、あわわと目を回してしまった。

マキちゃんたら、お返しがいっぱいでびっくり。ぎゅうもちゅうも、いっぱいすぎて目が回っちゃうのよ。
そんなこんなでいっぱいぎゅうしていると、背後からお兄さんの呆れ声が聞こえてきた。


「おいコラ、今ので満足したろメンヘラ団長さんよ。さっさとヒナタ返して話進めやがれ」


あれま、お兄さんたらどうして急におこなのかしら。
ぱちくり瞬きながら振り返ると同時に、マキちゃんに身体をくるっと回転させられてまたもや目を回す。向かい合わせでぎゅうの体勢から、マキちゃんに背を向けるお膝抱っこに変えられた。

るんるんと足を揺らして遊ぶ向かいでは、お兄さんが何やら額にピクピク青筋を浮かべながら「てめぇ……」と呟きマキちゃんを睨んでいる。
なかよしちがう?と僕が眉尻を下げると、二人は慌てた様子で真っ黒オーラを取り払った。むぅ、気のせいみたいね。ふたりともなかよし、よきよきなのよ。


「で?神殿にはいつ行くんだよ。朝刊であんだけ大々的に報じられちゃあ、世間への公表も無視も出来ねぇだろ」

「ちょーかん?」


突然始まった二人のむずかしい会話。早速気になる発言が聞こえて、ぱちくり声を上げてしまった。
慌ててお口チャックよ、と思った時にはもう遅い。僕の呟きを聞いたらしい二人が視線を下ろして、むずかしいお話を中断した。

「ヒナタはまだ見てねぇのか」と言うお兄さんに対してマキちゃんが面倒そうに頷く。
するとお兄さんは、テーブルに乱雑に置かれた新聞のうちひとつを手に取って、開いた紙面を僕に見せた。


「む?なぁに、それ」

「今日の朝刊だ。一面見てみろ、お前の話題で持ち切りだぜ」


ばさっと開かれた新聞は、僕にはちょっぴり大きい。
あわわとなんとか新聞を受け取ったけれど持ち手が不安定で、どうしたものかしらと眉尻を下げた時にマキちゃんが新聞を代わりに持ってくれた。
ありがとねぇ、とお礼を言ってから一面をふぅむと読んでみる。

ふむふむ、一番おっきな見出しに書かれているのは、えぇっと──


「“予言の子、ついに降臨か!?”……むぅ?どして僕のこと、いっぱい書かれてるのかねぇ」


僕ったらびっくりしてぱちくりしちゃった。なんたって新聞には、僕のことが隅までぎっしり書き込まれていたからだ。
予言の子についてのお話だけじゃなく、僕の似顔絵みたいなものまでいっぱい。
どういうことなのと顔を上げると、二人はお疲れ気味に溜め息を吐きながら教えてくれた。


「見ての通りだ。神殿がお前のことを王国全土に公表しやがった。予言の子を横取りした騎士団への被害者ぶった批判付きでな」

「……まぁ、ここまでは大体予想通りの動きだ」


悟ったように二人が語る。改めて新聞を読み直してみると、たしかに二人の言う通り、一面は僕についてと騎士団への批判で埋まっていた。
それも、ありえない嘘ばっかり。特にここ、マキちゃんが僕を閉じ込めて虐待しているってどういうことかしら。嘘はいけないけれど、ひとを傷つけるような嘘はもっといけないのよ。


「ひどい。ひどいのよ。これじゃ、マキちゃんがわるものみたい。ひどいのよ、ふす、ふすっ!」

「……まぁコイツが悪者だってのは一概に否定出来ねぇけどな」

「落ち着けヒナタ。俺は別に悲しくないから、そう怒るな」


マキちゃんをわるものみたいに書かれて、僕ったらげきおこ。ぷんすか、ぷりぷりっと怒る僕を、マキちゃんが宥めるみたいにぎゅうっと抱きしめた。
マキちゃん、だいすきなマキちゃん。なんてかわいそうなの。わるもの扱いされて悲しいはずなのに、むりやりがまんするなんてかわいそう。


「まきちゃ!僕、マキちゃんをおたすけするの。しんでん?に、いっぱいこーぎするのよ!嘘はいけないのよって、お説教するの!」


ぷんすか!とほっぺを膨らませて宣言すると、マキちゃんもお兄さんも仕方なさそうに微笑んだ。
マキちゃんが「……あぁ。ありがとう」と呟くのを見て、体勢を変えてぎゅうっと抱きしめ返す。よしよしって撫でてあげると、マキちゃんの柔い無表情がもっと穏やかに緩んだ。
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