23 / 54
23.きらわれもの
しおりを挟むお兄さんに出会って、マキちゃんに出会って、お兄さんが騎士団の建物をボロボロにして、マキちゃんとお兄さんがケンカをして。忙しないこの世界に来てから、数日が経った。
全部が、たった三日のうちに起こった出来事だ。
けれど、短い間に大きなことがいっぱい起こりすぎて、この世界に来てからまだ一週間も経っていないだなんて信じられないくらい。
今日は、僕の状況について改めて整理しようということで、マキちゃんたちと一緒に騎士団の基地の中にあるお部屋のひとつに来ていた。あと、お兄さんのことについても話し合わなきゃいけないものね。
「ヒナタ、ほらよ。クッキー食うか?ケーキもあるぜ」
「もぐ、むぐ。マキちゃんのケーキも、お兄さんのクッキーも、ぜんぶおいしいねぇ」
部屋にいるのは、マキちゃんとお兄さんと僕の、合わせて三人。
お兄さんの膝の上で、お兄さんが用意してくれたクッキーとマキちゃんが用意してくれたケーキをもぐもぐ頬張る。
そんな僕を呆れ顔で見据えたマキちゃんが、初めに話を切り出した。
「……ヒナタ。食べながらでもいいから、きちんと聞くんだぞ」
「むん。むぐむぐ。わかりましたです。きちんと聞きますです」
マキちゃんのちょっとしたお説教にしっかり頷く。
ケーキをもぐもぐしながら、真剣な表情をするマキちゃんのお話にきちんと耳を傾けた。
「今回は特に正式な場という訳でもない。ただ状況の整理と、主にヒナタの……予言の子に関する今後の動きを話し合いたいだけだ。ついでにアホ虎の処遇も」
「俺はついでかよ」
苦笑するお兄さんのツッコミは無視して、マキちゃんが机の上に置かれた紙を手に取る。
書かれた内容を流し見るなり面倒くさそうに顔を歪めたマキちゃんは、眉間を指で揉みながら重苦しく語り始めた。
「ケネット。お前も気付いているだろうが、ヒナタは例の予言の子だ。そしてその事実は神殿も既に把握している。騎士団の者も、あの場に居合わせた内の数人が確信し始めている」
そう語りながら、マキちゃんは手に持った紙を机に放り捨てるように戻した。
ちらりと見えた紙面の内容は難しくてよくわからなかったけれど、宛名を見るに、どうやら神殿とやらからのお手紙らしいということだけはわかった。
クッキーをむしゃむしゃする僕を撫でながら、お兄さんが小さく頷く。
「まぁ、少なくとも騎士団の連中はほぼ勘付いているだろうよ。ヒト族の子供が現れた時点でな。だがそこは問題じゃねぇ。面倒なのは、完全に神殿との対立構造を生んじまったことだ」
「お前、大神官のジジィに喧嘩売ったんだろ?」とニヤニヤしながら問うお兄さんに、マキちゃんはムッと顔を顰めながら「少し煽っただけだ」と返す。
だいしんかん……そういえば、昨日会った嫌なおじさんのことを、マキちゃんがそう呼んでいたような気がする。だいしんかん、しんでん、思い返すと聞いたことのある単語ばっかりだ。
ふむふむと記憶をたどりながら、僕は二人の難しい話にちょっぴり割って入って聞いてみた。
「ねぇねぇ、よげんのこって、なぁに?」
足をぷらぷら揺らしながら、ぱちくり瞬いて尋ねる。
突然話に割り込んだ僕に嫌な顔をすることもなく、二人は僕の問いにサラッと答えてくれた。
「あ?お前、当人のくせに知らねぇのかよ。予言の子ってのはお前のことだぞ」
「遥か昔の予言で語られた救世主のことだ。ヒト族の絶滅後、獣人の世に再び降臨し、奇跡を起こす予言の子。それがお前だ、ヒナタ」
きょとんと目を丸くする。僕が、奇跡を起こす?それってどういうことかしら。
ぱちくり瞬きながら、両手を開いてじーっと見下ろす。奇跡の力って、もしかして魔法のこと?僕もお兄さんみたいに、ちちんぷいぷいができるってこと?
考え出すとわくわくが止まらなくなって、僕は瞳をキラキラ輝かせながら両手をパッと掲げた。
ぐぬぬ……と唸りながら、奇跡の力とやらを使ってみるべく魔法の言葉を紡ぐ。
「ちちんぷいぷい。ちちんぷいぷい。ちちんぷい……ぷむぅっ!」
「アホヒナタ。またそれかよ、何なんだそのアホくせぇ擬音は」
がんばって『ちちんぷいぷい』と呪文を唱えていたのに、呆れ顔のお兄さんに軽くチョップされたことで詠唱を中断させられてしまった。むねんである。むぅ。
「むっ、ひどいのよ。ちちんぷいぷい、しようとしたのに。ひどいのよ、ひどいの。むぅっ」
ぱたぱたと手足を動かして不服を訴える。
けれどそれも、すぐに全身ぎゅうっと抱き締められたことによって動きを封じられてしまった。
お兄さんたら、とってもひどい。僕がぎゅうってされるの好きだって知っていて、ぽかぽかが大好きなことを知っているのに、ぎゅうで止めようとするんだから。
そんなことするから、僕ってばしおしおとぎゅうを受け入れてしまった。しかたないの。ぎゅうはぽかぽかで大好きだから、仕方がないのよ。
「はいはい、ちちんぷいぷいな。で?団長さんよ、これからどうすんだ?ヒナタが予言の子だってのは分かった。神殿との衝突も避けられないだろう。この状況でどうやってヒナタを守る?」
「あぁ、そうだな……。……ちちんぷいぷいとは何だ?」
「おい。今それどうでもいいだろ」
はいはいと軽く流されてちょっぴり不服。ぷくーっとほっぺを膨らませてみるけれど、それすらもすぐに、お兄さんのおっきな手によって片手でぷしゅっと萎められてしまった。
ほっぺをリスみたいに膨らませながら、けれど大人しく黙り込む。
二人が相変わらず難しい話を続行し始めるから更にぷくっとなったけれど、お兄さんが片手間で頭を撫でてくれたからちょっぴり落ち着いた。
ほんのちょっぴり撫でられただけで機嫌を直しちゃうんだから、僕ってばずーっとお兄さんに勝てないのね。わかっているけれど、でも怒れないの。なでなでされるのは、とっても好きだから。
「現状、お前ら騎士団の立場はかなり悪いぞ。予言の子の存在が公になれば、今より更に悪くなる。傍から見りゃあ、騎士団は神殿から予言の子を横取りした立場だからな」
お兄さんがそう語ると、マキちゃんは面倒くさそうに表情を歪めた。
忌々しそうに神殿からの手紙を握り潰す姿からは、僕でも察するくらいのどんよりとした負のオーラが漂っている。
「そもそも、予言の子が現れた際の詳細な対応は定義されていない。どこも勝手な想像で、予言の子を保護するのは神殿の役割だと思い込んでいただけだ」
「まぁ、それはそうだけどよ……印象ってモンがあるだろうが」
「下らない。端から騎士団の印象など地に堕ちているようなものだろう。今更悪感情が広まったところで知ったことか。騎士団を真っ当に糾弾出来る組織は存在しない。何を恐れることがある」
どくん、どくん。マキちゃんが淡々と低く語る度、心臓がうるさい音を増していく。
騎士団の印象は地に堕ちている。騎士団の悪感情が広まる。そして、マキちゃんそれをどうしようもないことみたいに、冷たく語っている。
難しい話はよくわからないけれど、それくらいの状況把握はできた。そしてその上で、この嫌な鼓動を落ち着かせることは尚更できない。
「どんな印象を抱かれようが構わない。これまでの経験を思い返せば……むしろ、悪役を買って出るのが騎士団の役割のようなものだろう」
そう吐き捨てて、自嘲気味に笑うマキちゃん。滅多に笑わないマキちゃんが、珍しく笑った。でも、変ね。まったく嬉しくない。
あぁ、どうしよう。心臓がむずむずって、嫌な感じがするの。
いますぐ、胸をかきむしってしまいたいくらい。僕はとっても、いらいらするの。
「──マキちゃんのおばかっ!」
二人がハッと肩を揺らして、びっくりしたような顔をする。
まん丸に見開いた目を睨み付ける。お兄さんが頭上から「ヒナタ……?」と困惑したような呼び掛けをするけれど、それも無視だ。
僕はむんむんっと足を揺らしながら怒りを表現し、マキちゃんに向かって声を上げた。
「騎士さんたち、いいひとよっ!ぼく知ってるの!わるいひとたちに、好きなひとたちをわるいひとって言われるのは、ぜったい!やなの!どうして、しょうがないって顔するの!おばかっ!」
僕ったら、なんて情けない。ぽろぽろ、ぼろぼろって、涙が溢れて止まらないの。
うわーんって、急に号泣し始めた僕を、二人はきっと不気味に思うだろう。いつも静かにして、衝動がぶわってなったら感情が溢れだす。こんなだから、みんな僕を嫌うのね。
施設でもそうだった。
叩かれるのが、殴られるのがいやだから。普段は大人しくしていたけれど、お気に入りのぬいぐるみを壊されたから、号泣した。ぽかぽかって叩いて、おばかって罵った。
そうしたら、みんな笑って『なにマジになってんだ』って。みんな僕を笑って、嫌うの。
わかってる。僕は気持ち悪いの。でも、耐えられないの。みんなはちがうの?僕だけ、許せないの?
だって、だって。嫌だもの。好きなものを、わるく言われるのは。
「神殿っていうのが、騎士さんたちをわるく言うのっ?それなら、神殿なんてだいきらい!僕のこと、お話してるんでしょ。それなら、僕がいやっていう。だいきらいって言う!」
二人のお話の内容なんて、なんにも理解していないくせに。
口だけ出して、わがままばっかり。僕ったら、本当にどうしようもない子ね。
他のことなんてどうでもいい。好きなひとが大好きで、嫌いなひとは大嫌い。それだけ。僕はそれだけの子なの。なんにも優しくなんてないのよ。
でも、優しく見られたい。だってそのほうが、二人も好きでしょ。大人しく、なんにもわからないのよって顔して、おばかなままでいるの。そうしたら、好きなひとは僕を嫌わない。
でも、僕ったらおばかだから、やっぱり衝動がぶわってなったら、言っちゃうの。
溢れ出したら、止められないの。そんな僕を、二人もそろそろ不気味ねって嫌うかしら。
「やめて、やなの……。自虐っていうのでもね、やなの。マキちゃんも、騎士さんたちもすき。好きなひとたちを、わるく言うのはだめなの。僕がやなの」
いっぱい本音を吐き出しちゃった。どうしよう。どうしよう。
本音を言ったら嫌われる。叩かれて、殴られる。わかってるの。だってずっとそうだったもの。
二人も、きっとそうなんでしょ。ぽろぽろと涙をこぼしながら、頭を上げる。
それと同時に覆い被さった大きな影。直後、僕はぽかんと目を丸くした。
「ヒナタ……──」
後ろにはお兄さんがいる。そして正面には、いつの間に移動したのか、僕をぎゅうっと抱き締めるマキちゃんがいた。
ぱちくり瞬く。どういうことかしらって、混乱することしかできないおばかな僕を抱き締めながら、マキちゃんはなぜだか泣きそうな表情を浮かべた。
2,050
お気に入りに追加
2,994
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
名前のない脇役で異世界召喚~頼む、脇役の僕を巻き込まないでくれ~
沖田さくら
BL
仕事帰り、ラノベでよく見る異世界召喚に遭遇。
巻き込まれない様、召喚される予定?らしき青年とそんな青年の救出を試みる高校生を傍観していた八乙女昌斗だが。
予想だにしない事態が起きてしまう
巻き込まれ召喚に巻き込まれ、ラノベでも登場しないポジションで異世界転移。
”召喚された美青年リーマン”
”人助けをしようとして召喚に巻き込まれた高校生”
じゃあ、何もせず巻き込まれた僕は”なに”?
名前のない脇役にも居場所はあるのか。
捻くれ主人公が異世界転移をきっかけに様々な”経験”と”感情”を知っていく物語。
「頼むから脇役の僕を巻き込まないでくれ!」
ーーーーーー・ーーーーーー
小説家になろう!でも更新中!
早めにお話を読みたい方は、是非其方に見に来て下さい!
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・話の流れが遅い
・作者が話の進行悩み過ぎてる
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
第12回BL小説大賞に参加中!
よろしくお願いします🙇♀️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる