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19.トラさんとお兄さん
しおりを挟む「む、もぐもぐ。もぐもぐされちゃう……」
完全にもぐもぐの体勢だ。トラさんたらペロッと舌なめずりまでしちゃってるもの。
死因がもぐもぐだなんて、僕ってば最期までぼんやりポンコツヒナタでちょっぴり悔しい。
でも、トラさんが満腹になるなら別にいいの。お腹空いたら、悲しいものね。いいのよ、僕もお腹がぐーぐー鳴る時の悲しみはよくわかるから。
「むぅ。いたくないように、もぐもぐするのよ」
痛いのは、その、ふつうにこわいねぇ。怖いから、なるべく痛くないようにもぐもぐしてほしいねぇ。
いたいのはだめよ、とケモ耳をなでなでする。するとトラさんは、そんな僕のお願いを察してくれたみたいに、分厚い舌で僕の頬をぺろっと舐めた。
もぐもぐじゃなく、ぺろぺろ。これはあれかもねぇ。トラさんたら、僕が怖がらないように、まずは優しくぺろぺろして緊張を解そうとしているのかも。
「んむ、むぅ、くすぐったいねぇ」
頬をぺろぺろ、鼻をぺろぺろ。挙句の果てには唇までぺろぺろ舐められるものだから、僕ってば流石にくすぐったくなって、くすくすと笑みを零してしまった。
「んぐっ、はむ……っ、こら、トラさん。それは、めっ、なのよ」
はわわ、今のはびっくりしちゃったねぇ。
トラさんたら、僕の唇を舌で無理やりこじあけて、中までぺろぺろと舐め始めたのだ。もしかして、外側じゃなくて、内側からもぐもぐするつもりなのかしら。
舌を噛んだらとっても痛いって、どこかで聞いたことがある。僕はそれを思い出して、舌からもぐもぐされるのは嫌だなぁと思った。
噛むと激痛がするなら、噛まれたらきっと、もっといたいもの。だから、慌ててメッとトラさんを叱った。
「そこは、もぐもぐだめ。ぺろぺろするだけよ?もぐもぐは、あんまりいたくないとこだけ、わかったの?」
グルルル……とトラさんの喉が鳴る。
控えめに唇をぺろぺろ舐める姿が、まるで『ごめんね』と言っているみたい。丸い耳をぺたんと伏せるトラさんを見て、僕はおもわずふにゃりと笑った。
「わかったなら、いいのよ。いたくしちゃだめ。やさしく、もぐもぐするのよ」
もふもふの毛並みを優しく撫でる。
するとトラさんは、ぐるるる…をやめて、ゴロゴロと気持ちよさそうに喉を鳴らし始めた。もしかして、今のなでなでが気に入ったのかしら?
「なでなで、すきなの?」
きょとんと問うと、トラさんがふにゃりと目を細めて擦り寄ってくる。
まるで甘えん坊の子猫みたいで、僕はしょうがないなぁなんて笑いながら、もっといっぱい撫でてあげた。
「うぅん、トラさんより、にゃんこね。トラさんたら、にゃんこみたい」
こんなにおっきな子猫は初めて見た。くすくす笑いながらそう言うと、やがてトラさんの雰囲気がなんだか柔らかく、呆れたような色を帯びてくるのがわかった。
トラさんがのそりと起き上がる。僕を組み敷いていた体勢から、おりこうさんに座る体勢に。その姿にびっくりして、僕もあわあわと起き上がった。
「トラさん?どうしたの?」
なんだか拍子抜けしているみたいな、呆れているみたいな、やり場のない感情を抱えているような表情を見て眉尻を下げる。
急にどうしたのかしら。心配でおろおろしていると、ふいにどこからか聞き慣れた声が聞こえてきた。聞き慣れたというより、待ち望んでいた声が。
『お前、何でそんな無防備なんだよ……』
やれやれ……って感じの、溜め息混じりの声音がそう呟く。
お兄さんだ!僕はハッと目を見開いて、辺りをきょろきょろと見渡した。
「おにいさん!お兄さん、いるねぇ。どっかに、お兄さんいるの」
あたふたと立ち上がる。足首に謎の枷がついていることを忘れていた僕は、その枷から伸びた鎖に足を引っかけて、ベッドの外側にふらっと倒れ込んでしまった。
「はわっ」
僕ったら、こんな大事な時にまでドジなんだから。
ポンコツな自分を脳内でぽかぽか叩きながら、衝撃に備えて目を瞑る。けれど、どれだけ待っても痛みはやってこなかった。
「──ほんと、お前なぁ……」
お腹に屈強な腕が回って、ぐいっと抱き寄せられる。
なにごと、とびっくりしながら振り返り、視界に映った厳つい美形を見て、思わずキラキラと瞳を輝かせた。
「お兄さん!お兄さん、いる!」
むぎゅっとすかさずコアラ抱っこを仕掛ける。
手も足も力の限り使って抱き着き、もう一度チラッと顔を見上げた。見間違いで、全然違う人にぎゅっとしてたら嫌だものね。
「む、むっ……!やっぱり、お兄さん!お兄さんいる!」
「はいはい。俺いるぞ」
何度確認しても、やっぱり僕を抱き締めてくれているのはお兄さんだった。
嬉しくてふにゃふにゃと笑う僕を、お兄さんはとっても穏やかな表情で見下ろす。けれどすぐに、その表情が薄らと暗くなった。
今度はどうしたのかしら。何度目かのぱちくりをしていると、お兄さんが不穏な声で呟いた。
「……分かんねぇな。それも演技なのか?俺の目には、お前が本気で喜んでいるように見えるんだが……」
ふむふむ……むぅ、なんのおはなし?
ブツブツと零される呟きの意味が理解できず、きょとんと首を傾げることしかできない。
おかしなお兄さんねぇ、としばらくぱちくり瞬いていたけれど、ふとあることを思いだしムッと眉を寄せた。そうだ、そういえば、僕はお兄さんに怒っているのだ。
お兄さんが僕を捨てて、どっかへ行っちゃったこと。まだ忘れていないんだから。ふつふつと湧き上がるムッとした感情をそのままに、僕はほっぺぷくーしながら声を上げた。
「お兄さん、ひどいの。僕、かなしいの。お兄さん、僕をすてたの、ひどい、ひどいのっ」
ぽかぽかっとお兄さんの胸を叩く。
頬をリスさんみたいに膨らませて、瞳をうるっと潤ませて。悲しい顔で硬く厚い胸板をぽかぽかしていると、お兄さんはふと驚いたように目を見開いた。
「……は?俺が、お前を捨てた?」
目を真ん丸にして硬直する姿を見て、更にムーッと怒りを湧き上がらせる。
ひどいの。お兄さんってば、誤魔化そうとするなんてとってもひどい。僕は悲しくなって、更にぽかぽかっと叩く力を強めた。
「おばかっ、ばかばかっ。だまされないのよっ!僕、だまされないのっ!お兄さん、僕をすてたの!うえぇぇんっ!」
「お、おいッ!泣くなよ……あぁクソッ!」
結局、衝動に任せて大号泣してしまった。
滝みたいな涙を流す僕を見て、お兄さんはサーッと青褪めた。慌てた様子で僕をぎゅっと抱き締め、背中をぽんぽん撫でて宥めようとする。
僕はそんなその場しのぎの優しさには騙されない。でも、でも……今の背中ぽんぽんは、とっても優しくて落ち着くから……今だけがんばって泣きやんであげるの。
「ぐすっ、うぅ……」
「悪かった。俺が全部悪かったから、泣くな……お前の泣き顔には弱いんだよ……」
ぴくっと肩を揺らす。
お兄さんの声、なんだかとっても震えている。悲しいのかな、辛いのかな。お兄さんが悲しむのは嫌だ。確かに怒ってはいるけれど、別に、悲しんでほしいわけじゃないの。
「おにいさん……」
顔を上げて、視線を合わせるのはまだ怖い。
だから、潤む瞳をそのままに、お兄さんの胸板に顔を埋めた。うりうりと頬擦りすると、お兄さんもそれに応えるようにぎゅうっと抱き締めてくれる。
「ヒナタ、ヒナタ……違うんだ、お前を泣かせたかったわけじゃねぇ。痛いことも、酷いこともするつもりなんてなかった……」
ぽつぽつと零されるお兄さんの声音に、しっかりと耳を傾ける。
気が付くと、お兄さんの身体を覆っていた赤毛も、鋭く生えた牙もなくなって、優しいお兄さんの姿に戻っていた。再会した時の嫌な雰囲気や黒いオーラは、もう感じられない。
「自分でも分からねぇんだ……急に本能を抑えられなくなって、お前を手に入れたいって衝動が堪え切れなくなった。お前を泣かせるつもりなんか……」
「おにいさん……?」
なんだか、お兄さんがとっても苦しそう。
僕はへにゃりと眉尻を下げて、お兄さんをぎゅっと抱き締めて、背中をぽんぽんと撫でてあげた。さっきお兄さんが、僕にしてくれたみたいに。
よしよしするみたいに撫でると、お兄さんがピクッと肩を揺らして震えを止めた。
「っ……」
途方に暮れたような顔のお兄さんが、僕の顔にスリスリと頬擦りする。
控えめに甘える姿は、まるでさっきの赤いトラさんみたい。そういえば、トラさんはどこにいったのかしら。きょとんと瞬きながらも、お兄さんのほっぺに頬擦りを返した。
「うぅん、だいじょぶよ。泣かなくてもいいのよ。お兄さん、いいこ。お兄さん、わるいこじゃないのよ」
お兄さんの眉がへにゃんと歪む。
どうにかしてお兄さんを安心させたくて、僕はふわりと柔らかく微笑んでみせた。
するとお兄さんは小さく息を呑んで、すぐにぎゅっと目を瞑る。何かを悩み込むような表情を見せた後、決意の色が籠った瞳を開いて呟いた。
「ヒナタ……」
お兄さんの顔が近付いてくる。
瞳が甘く蕩けて、頬がちょっぴり赤く染まる。そんなお兄さんを不思議に思いながら見上げたその時、ふいに部屋の外が騒がしくなってきたことに気が付いた。
「む?なんだかおそとが、ざわざわしてるねぇ」
「ッく……」
お兄さんからふいっと顔を逸らし、扉の方をきょとんと見つめる。
けれどすぐに、悔しそうなお兄さんの唸り声が聞こえて振り返った。ふむ?今なにか言ったかね。
「どしたの、お兄さん」
「っくそ、何でもねぇよ……!」
あんまりなんでもよくなさそうなお兄さんが、僕を抱っこしながらベッドから下りる。その時、サラッと僕の枷も外してくれた。
頑丈な枷だから、なにか重要な意味でもあるのかと思っていたけれど。こんなに簡単に外してくれるなら、別にたいした意味はなかったみたいね。
お兄さんはチラッと窓の外を覗くと、面倒くさそうに顔を歪めた。
「──……意外と早かったな」
ボソッとした呟きが気になって、僕もチラチラッと外を覗く。
一瞬だけ、見覚えのある黒い制服姿の獣人さんたちが見えた気がして瞬いた。お兄さんがすぐに窓辺から離れてしまったから、もう一度確かめることはできなかったけれど。
「むぅ……む?どこいくの?僕のこと、すてるの?泣くのよ?泣いちゃうのよ?」
「馬鹿、捨てねぇよ。もう離さねぇって何度言ったら分かんだ。でもアイツら、クソ面倒だからな。一応話つけねぇと、後々更に面倒なことになる」
低く語りながらすたこらさっさと廊下を進むお兄さん。
よくわからないけれど、お兄さんが僕を捨てないならなんでもいいの。
なんて思いながら、僕はお兄さんの肩に顔を埋めてぐーすかすぴーとおやすみすることにした。色々あって、ちょっぴり疲れちゃったからね。
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