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第35話 新学期開始
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「おはよう。ゆうくん。ああ、私の楽しみを奪わないで!」
「おはよう。ゆうちゃん。これは?楽しみをうばわないでよ!。」
「おはよう。いや、二人とも怒らなくてもいいじゃないか・・・感謝したくて朝ごはんとお弁当作ってるだけじゃないか!」
「それは、だめ!感謝してるのは私達なんだから、私たちがするの!ほら、ゆうちゃんは座って。」
「そうよ、ゆうくんは座ってコーヒー飲んでて。」
「いや・・・しかし・・・」
「いいの!あとは私たちがするから!」
佑介は新学期初日に、明日香と亜紀へ感謝の気持ちで二人より早く起き、朝ごはんとお弁当を作っていたのだが、起きてきた二人に怒られてしまって新学期早々、凹んでしまったのである。
{くう。このゆうくんの作った卵焼き、見た目も味も最高だわ・・・}
{明日香。ゆうちゃんが作ったこのミニハンバーグもやばいわ・・・}
{ほら・・・ゆうくんはできちゃうんだよ。自覚してないけど、ハイスペックなのよね・・・}
{そうね・・・ゆうちゃんには昔から努力しても追いつかないのよ・・・。}
3人は朝ごはんを食べ、通学したのであった。
「明日香。亜紀。手を繋いで学校いこうよ。」
「うん。そう言おうとしたところだからもちろんいいわよ。」
「ゆうちゃん。明日香、3人で手を繋いで学校行くの、小学校以来じゃない?なんか嬉しいね。」
「ふふふ」
{ねえ?亜紀。ゆうくん、なんか積極的じゃない?}
{うん。ゆうちゃんは絶対、手を繋ごうとか言わなかったわ。}
「おはよう。圭。佐島さん、おはよう。」
「佑介。おはよう。姫野さん、小路さん。おはよう。」
「ついに新学期始まったね。僕は学校に来るのが億劫だったよ。佑介はなんか爽やかだね?なんかきもい。」
「は?いきなり、きもい言うな。僕だって爽やかな男子高校生だよ?どんなイメージなの僕?」
「東川君のイメージってあれしかないじゃない?ねえ、エロ大魔神。」
「佐島さん・・・おたくの旦那さんはむっつりすけべ大王じゃないか?」
「うほ・・・急な流れ弾!朝から人聞きの悪い事いわないでくれる?」
「ぷぷぷ」
その後すぐ相模先生が入ってきた。
「おはよう。みんな元気そうだな。2学期はイベントが多いので油断しないようにな。さっそくだが2週間後に体育祭がある。えーと、とりあえず、体育委員の加戸、出場競技を決めてクラスの調整をして欲しい。」
「ウェーイ。この俺様が直々に決めてやるぜ!ヘイ!女子のみんな、この俺様に惚れるなよな?」
「ウェーイ。加戸っち、僕らにも女子まわしてくれよ!。」
「ウェーイ。ばっちり、女子を分配するぜ!。」
クラスメイト「あ。こいつら、だめだ。」
クラスメイト女子A「うわ、ドン引きだわ。」
クラスメイト女子B「加戸君たち普通にきもくない?」
明日香「ゴミは死ねばいいのに」
クラスメイト女子C「誰よ?あんなのがイケメンって言った奴?ただのきもメンじゃん。」
亜紀「あははは、アホがいる。おもしろい顔だから画像撮って晒してあげるね~パシャパシャ。」
クラスメイト女子D「あ、私も参加する~。パシャパシャ。」
佐島「よく生き恥晒しながら、その恥ずかしい存在に嘆くこともなく生きていられるわね。その面の皮の厚さは尊敬に値するわ。」
佑介「あの・・・女子のみなさん、そのあたりで・・・3人とも泣いちゃってるからさ・・・」
小岩井「佑介、君の奥さん達が一番きついよ?止めてあげなきゃ。姫野さん、睨み殺しちゃうよ・・・。」
佑介「圭の奥さんもなかなか・・・。僕があの2人止めれると思う?ははは」
小岩井「うん。僕も同じさ。ははは。」
相模先生「おい、東川、小岩井、なんとかならんか?俺もさすがに止めれんぞ。」
佑介「無茶ぶりはやめてください、先生。僕も死んじゃうから!。」
亜紀「相模先生。ゆうちゃんと小岩井君なら女子のみんなは納得すると思います~。」
女子「そうだー!そうだー!あんなカスより東川君と小岩井君がいいです!。」
相模先生「東川、小岩井、決定事項だ。ニコリ。じゃ、これで終了な。二人は後で職員室に競技プログラムを取りに来るように。」
佑介「逃げたな。」
小岩井「逃げたね。」
佑介と小岩井は体育委員をすることになったのであった。
昼休み 中庭
佐島「私たちもお弁当にしたから一緒に食べましょ。」
明日香「うん。歓迎します~。佐島さんもお弁当作り始めたんだ。」
佐島「圭に食べさせてあげたくて・・・。」
亜紀「おお~佐島さんがデレた。」
佑介「圭、よかったね。これで、バカップル確定だね。ニコリ。」
小岩井「君にだけは言われたくない。」
明日香「ゆうくん、はい、あーん。この肉巻きアスパラガスはどうかな?」
佑介「もぐもぐ。うん。美味しいよ。じゃ、僕が作った卵焼きを、あーん。どうかな。あ、亜紀もあーん。」
佑介「ふう、お腹いっぱいだよごちそうさま。」
亜紀「ゆうちゃん、横になるの?私の膝にどうぞ。」
佑介「ありがとう。膝を借りるね。あ。いい気持ちだー。明日香の手も握っていい?ああ。安心する。」
明日香「もう。ゆうくん。甘えん坊モードなのね。」
亜紀「ゆうちゃん。可愛い。なでなで。」
明日香「ゆうくん。寝ちゃったね・・・もう、可愛いんだから。」
佐島「ねえ。東川君どうしたの?お引越しのときよりあなたたちに依存してない?」
亜紀「そうなのよね・・・最近、ゆうちゃん、素直に甘えてくるのよ~それに今朝なんて朝ごはんとお弁当まで作ろうとしたのよ。」
小岩井「あー。それはなんか分かるかも。男の立場で言えば、完全に陥落しちゃったんだよ。男って弱い生き物だから自分が一番安心できる女性に弱いとこ見てもらいたいし甘えたいし大事にしたいんだよ。」
明日香「そうなんだ。確かに、愚痴とかも普通に言うわね。以前は一言も聞いたことがないわ。」
亜紀「私もゆうちゃんが愚痴ってきたとき驚いたわよ。絶対に弱音はかない人だったのに、なんか弱弱しくて・・・物凄く・・・愛おしいの。」
明日香「そうね・・・本当に、愛おしいの。うふふ。ゆうくん、だいぶ髪の毛伸びてきたわね。さわさわ。」
佐島「あんた達今、自分がどんな表情か分かってるかしら?二人ともそんなに幸せそうにして・・・羨ましい。圭。あなたも膝に頭乗せなさいよ。」
小岩井「へーい。」
「おはよう。ゆうちゃん。これは?楽しみをうばわないでよ!。」
「おはよう。いや、二人とも怒らなくてもいいじゃないか・・・感謝したくて朝ごはんとお弁当作ってるだけじゃないか!」
「それは、だめ!感謝してるのは私達なんだから、私たちがするの!ほら、ゆうちゃんは座って。」
「そうよ、ゆうくんは座ってコーヒー飲んでて。」
「いや・・・しかし・・・」
「いいの!あとは私たちがするから!」
佑介は新学期初日に、明日香と亜紀へ感謝の気持ちで二人より早く起き、朝ごはんとお弁当を作っていたのだが、起きてきた二人に怒られてしまって新学期早々、凹んでしまったのである。
{くう。このゆうくんの作った卵焼き、見た目も味も最高だわ・・・}
{明日香。ゆうちゃんが作ったこのミニハンバーグもやばいわ・・・}
{ほら・・・ゆうくんはできちゃうんだよ。自覚してないけど、ハイスペックなのよね・・・}
{そうね・・・ゆうちゃんには昔から努力しても追いつかないのよ・・・。}
3人は朝ごはんを食べ、通学したのであった。
「明日香。亜紀。手を繋いで学校いこうよ。」
「うん。そう言おうとしたところだからもちろんいいわよ。」
「ゆうちゃん。明日香、3人で手を繋いで学校行くの、小学校以来じゃない?なんか嬉しいね。」
「ふふふ」
{ねえ?亜紀。ゆうくん、なんか積極的じゃない?}
{うん。ゆうちゃんは絶対、手を繋ごうとか言わなかったわ。}
「おはよう。圭。佐島さん、おはよう。」
「佑介。おはよう。姫野さん、小路さん。おはよう。」
「ついに新学期始まったね。僕は学校に来るのが億劫だったよ。佑介はなんか爽やかだね?なんかきもい。」
「は?いきなり、きもい言うな。僕だって爽やかな男子高校生だよ?どんなイメージなの僕?」
「東川君のイメージってあれしかないじゃない?ねえ、エロ大魔神。」
「佐島さん・・・おたくの旦那さんはむっつりすけべ大王じゃないか?」
「うほ・・・急な流れ弾!朝から人聞きの悪い事いわないでくれる?」
「ぷぷぷ」
その後すぐ相模先生が入ってきた。
「おはよう。みんな元気そうだな。2学期はイベントが多いので油断しないようにな。さっそくだが2週間後に体育祭がある。えーと、とりあえず、体育委員の加戸、出場競技を決めてクラスの調整をして欲しい。」
「ウェーイ。この俺様が直々に決めてやるぜ!ヘイ!女子のみんな、この俺様に惚れるなよな?」
「ウェーイ。加戸っち、僕らにも女子まわしてくれよ!。」
「ウェーイ。ばっちり、女子を分配するぜ!。」
クラスメイト「あ。こいつら、だめだ。」
クラスメイト女子A「うわ、ドン引きだわ。」
クラスメイト女子B「加戸君たち普通にきもくない?」
明日香「ゴミは死ねばいいのに」
クラスメイト女子C「誰よ?あんなのがイケメンって言った奴?ただのきもメンじゃん。」
亜紀「あははは、アホがいる。おもしろい顔だから画像撮って晒してあげるね~パシャパシャ。」
クラスメイト女子D「あ、私も参加する~。パシャパシャ。」
佐島「よく生き恥晒しながら、その恥ずかしい存在に嘆くこともなく生きていられるわね。その面の皮の厚さは尊敬に値するわ。」
佑介「あの・・・女子のみなさん、そのあたりで・・・3人とも泣いちゃってるからさ・・・」
小岩井「佑介、君の奥さん達が一番きついよ?止めてあげなきゃ。姫野さん、睨み殺しちゃうよ・・・。」
佑介「圭の奥さんもなかなか・・・。僕があの2人止めれると思う?ははは」
小岩井「うん。僕も同じさ。ははは。」
相模先生「おい、東川、小岩井、なんとかならんか?俺もさすがに止めれんぞ。」
佑介「無茶ぶりはやめてください、先生。僕も死んじゃうから!。」
亜紀「相模先生。ゆうちゃんと小岩井君なら女子のみんなは納得すると思います~。」
女子「そうだー!そうだー!あんなカスより東川君と小岩井君がいいです!。」
相模先生「東川、小岩井、決定事項だ。ニコリ。じゃ、これで終了な。二人は後で職員室に競技プログラムを取りに来るように。」
佑介「逃げたな。」
小岩井「逃げたね。」
佑介と小岩井は体育委員をすることになったのであった。
昼休み 中庭
佐島「私たちもお弁当にしたから一緒に食べましょ。」
明日香「うん。歓迎します~。佐島さんもお弁当作り始めたんだ。」
佐島「圭に食べさせてあげたくて・・・。」
亜紀「おお~佐島さんがデレた。」
佑介「圭、よかったね。これで、バカップル確定だね。ニコリ。」
小岩井「君にだけは言われたくない。」
明日香「ゆうくん、はい、あーん。この肉巻きアスパラガスはどうかな?」
佑介「もぐもぐ。うん。美味しいよ。じゃ、僕が作った卵焼きを、あーん。どうかな。あ、亜紀もあーん。」
佑介「ふう、お腹いっぱいだよごちそうさま。」
亜紀「ゆうちゃん、横になるの?私の膝にどうぞ。」
佑介「ありがとう。膝を借りるね。あ。いい気持ちだー。明日香の手も握っていい?ああ。安心する。」
明日香「もう。ゆうくん。甘えん坊モードなのね。」
亜紀「ゆうちゃん。可愛い。なでなで。」
明日香「ゆうくん。寝ちゃったね・・・もう、可愛いんだから。」
佐島「ねえ。東川君どうしたの?お引越しのときよりあなたたちに依存してない?」
亜紀「そうなのよね・・・最近、ゆうちゃん、素直に甘えてくるのよ~それに今朝なんて朝ごはんとお弁当まで作ろうとしたのよ。」
小岩井「あー。それはなんか分かるかも。男の立場で言えば、完全に陥落しちゃったんだよ。男って弱い生き物だから自分が一番安心できる女性に弱いとこ見てもらいたいし甘えたいし大事にしたいんだよ。」
明日香「そうなんだ。確かに、愚痴とかも普通に言うわね。以前は一言も聞いたことがないわ。」
亜紀「私もゆうちゃんが愚痴ってきたとき驚いたわよ。絶対に弱音はかない人だったのに、なんか弱弱しくて・・・物凄く・・・愛おしいの。」
明日香「そうね・・・本当に、愛おしいの。うふふ。ゆうくん、だいぶ髪の毛伸びてきたわね。さわさわ。」
佐島「あんた達今、自分がどんな表情か分かってるかしら?二人ともそんなに幸せそうにして・・・羨ましい。圭。あなたも膝に頭乗せなさいよ。」
小岩井「へーい。」
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