往復ビンタから始まる恋愛模様

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第23話 初デート

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「ゆうくん{ちゃん}準備できたわ。行きましょ~」

デートに向かうべく恋人の二人をエレベーターの前で待ってると女神の二人が笑顔で両側の腕を組んできた。佑介はその二人の笑顔にしばし、見惚れたのであった。

「・・・・・・・・・」

「あ。ごめん。明日香のその大人ぽいワンピース似合うね~普通に奇麗だよ。すごく清純に見えるよ、亜紀は長めのサマーセーターとホットパンツか~可愛いし活動的に見えるよ~いや~。お世辞抜きでとんでもないレベルで二人とも奇麗だよ。いや~この二人に僕は挟まれるんだよね・・・ははは。」

明日香&亜紀「ありがとう。なんか、こうやって褒めてくれるの初めてじゃない?」

「うん。はじめてだね。こうやって二人を褒めれるのがちょっと嬉しかったりする。」

{ねえ明日香。ゆうちゃん、なんかかっこよくない?こんなにイケメンだったけ?}

{私も思ったわ、亜紀。今日はいつものだらしない服じゃないからかな?すごく似合ってるよね}

{そそ、服がやばいくらいに似合ってるんだよ。坊主に帽子かぶってるけどそれも含めて、かっこいいんだよ}

{うんうん。最近、ゆうくんちょっと大人の男の表情するよね?あれは反則よね。}

「ん?二人ともどうしたの?コソコソ話してさ~。まあいいや、今日はさ~恋人になった記念になんか3人お揃いの物を買って二人にプレゼントしたいんだよ~。できたら学校で使うやつを」

亜紀「それはいいけど、ゆうちゃんは大丈夫なの?学校で私たちと関係を匂わすものって嫌がってたよね?}

明日香「うん、そうだよ。お昼食べるのも嫌がってたよね?」

「それは謝るよ。ごめんね。だけどさ、僕も考えが変わってさ、折角、恋人になれたからお揃い欲しいなって思ってね。」

「だから今日は2駅行ったとこの駅ビルショッピングセンターに行きたいなって思ってるけどどうかな?」

明日香「いいんじゃないかな。あそこは映画館もあるし近くには食事するとこも多いし。私も、前はよく行ってたわよ。」

亜紀「私は行ったことが無いから行ってみたいな。」

「じゃ決まりだね。電車でいくからね~」

そして3人は最寄駅から電車に乗った。周辺からは男女問わず視線を感じるが無視した。

明日香「こうしてさ、移動も楽しいよね。いつも、いきなり現地ってのが多いじゃない。」

亜紀「明日香。なかなか通だね。たしかに、こうやって移動を楽しむっていいね。」

「だね、いつもは帰り道だけだもんね。旅行先に行く楽しみは味わってみたいよね~モンスター達に話して夏休みに普通に旅行行かない?」

明日香「実は普通の旅行なら行きたいとこがあるの。ハワイ行ってみたくない?私達行ったことないよね?」

「確かに行ったことないね。意外だよね。亜紀はある?っていつも一緒だったから無いか。」

亜紀「同じく行ったことないわ。佐島さんとか小岩井君とか誘っていきたいよね~」

ぴぴぴ

「ん?母ちゃんからメールだ。{ハワイの件、了解しました。誘うお友達が確定したらメールください。日程も話し合ってね。手配するから}友達誘っていいってさ。佐島さんと小岩井君でいいかな?」

明日香&亜紀「いいよ~」

「とりあえずグループチャットにコメントしとくよ」

グループチャット

佑介:小岩井君と佐島さん気づいたらコメントください。

小岩井:どうしたんだい?佐島さんと一緒にいるけど?

佑介:恋愛厨乙

小岩井君:君にだけは言われたくない。

佑介:小岩井君そんな恋愛厨へ素敵なご招待です。佐島さんと一緒にハワイいきませんか?

小岩井君:え?あの映画の舞台のとこ?がんばれば日帰りできるかな。

佑介:いや違うよ。普通にハワイ諸島だよ

小岩井君:は?高校生にそんないける資金あるわけないよ。妄想乙

亜紀:小岩井君、お金は気にしなくていいよ。文字通り手ぶらで来てくれればいいから。あ、パスポートはある?パスポートだけ持ってきて。

小岩井君:え?本気の話なの?パスポートは佐島さんも持ってるっていってるけど・・・

佑介:じゃ決まりだね。暇なら明日から行く?1週間くらいでいいかな?

佐島:???明日からって・・そんな気楽に行けるわけないでしょ?

亜紀:佐島さん。大丈夫よ、ご両親には連絡行くし、手ぶらでいいから準備もいらないから、遊びましょ!

明日香:私も佐島さんと遊びたいから行きましょ。

小岩井君:たしかに予定は無いけど本気なの?

佑介:そそ。明日の8時に迎えに行くね。小岩井君とこ行ってから佐島さんとこ行くからよろしくね~

「うん、これでOKだね。母ちゃんにメールしとくよ」

明日香&亜紀「おねがいね~初めてお友達誘って海外いくね。これって画期的なことだよ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
亜紀「このスマホケースいいんじゃない?可愛いよ」

明日香「これ可愛いね。だけどゆうくんはどうかな?」

「おっこれいいね。もっと可愛らしいの覚悟してたけど、これだったら普通に大丈夫だよ。これにしようか。買ってくるね」

「もうスマホに付けよう。この衛星電話スマホ、一般売りのケースつけれるからありがたいよね。」

明日香「そうね、ケース選べるから、まだましだわ。私もケースつけようっと。」

亜紀「じゃーん。私はすでに装着済みなのだ!お揃いって嬉しいね!」

「なんか嬉しいね。お揃いっていいものだ。筆箱も変えようかな・・・お揃いじゃなくても二人に選んで欲しいな~。」

亜紀「筆箱もお揃いにしようよ!」

明日香「そうしましょ。じゃ選びましょ。」

3人はすっかりはしゃいでショッピングを楽しんだのであった。3人ともにとても幸せそうな顔であった。

亜紀「亜紀はお腹が空いたのでお昼ご飯を所望する!」

「おっ。もうこんな時間だね・・・食べに行こうか。ハンバーガーとか?なんちゃって」

明日香&亜紀「ハンバーガー?美味しそうね。あのチェーン店だよね」

「ん?意外と興味持ちましたな。」

明日香&亜紀「行ったことないのよね~ゆうくんがよかったら行きたいな」

「僕は基本的にあの店のハンバーガー好きだから問題ないよ。」

3人はハンバーガーを食べ映画館へ来ていた。

「さて、何を見ますか・・・ごめんなさい。ノープランです。」

亜紀「もう!クス。ねね、たまにはこのホラー見てみない?」

明日香「・・・・・見たいならいいわよ・・・・・・。」

映画鑑賞後

「明日香、大丈夫?真っ青だけど?途中僕の手握りしめすぎて僕の手から出血したけど・・・もしかして明日香、ホラー駄目?」

明日香「ううう、駄目でした・・・。」

亜紀「明日香、ごめんなさい。まさか、明日香がホラー駄目なんて知らなかったから・・・」

明日香「亜紀。大丈夫よ・・・私が黙ってたのが悪いの。」

「ホラー映画、我が家の禁忌に指定します。」

「明日香も落ち着いたようだから、いい時間だし帰ろうか!すごく楽しかったよ。ありがとう。」

明日香&亜紀「私たちも本当に楽しかったわ。ありがとうね~プレゼントもありがとう。」

3人は仲良く帰宅したのであった。
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