ミランダに恋したオレだけど、この度記憶喪失になりました(笑)

karu

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マジで、あせったー

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「ぷっ、ふふっ、あはは!あはははは!」
彼女がいきなり笑い出した。
驚いて、彼女はオレに変なことを言われて気でも触れたのかと思ってもっと焦った。

「ちょ、ちょっと、私、なにかしましたか?」

慌てて問いかけると彼女はまだ笑いが治まらないのかオレの顔を見てまた笑いの勢いが増した。
オレ、本気で焦る。
だってさ、オレの顔見て+指さして笑うんだぞ。

「ひぃーっ。あはは!」
まだ治まらない。彼女は心底おかしそうにまだ笑っている。

さっきびっくりしていたばあさんがやっと正気に戻ったようだ。
あっやべ。
ばあさんじゃないです。ミラ先生です。
ミラ先生がオレの助けに入ってくれる。

と思いきや、

「そろそろやめた方がいいんじゃないか?
話が進まんじゃないか。...こいつがおかしいのは分かるけどな。」

えぇ!ばぁ、ごほんっ。ミラ先生でもわかんのか!?
な、なんでだ?

「わ、わかりました。ふふっ。頑張ります。ふぅーはぁー」
笑いがなかなか抑えられないらしい彼女は深呼吸をした。
それにしても、本当にどうしたんだろう。
オレは、さっきのマジで変態だと思われかねない発言を忘れていた。

彼女が笑いを収めている間にミラ先生が何かを言いたそうにしていた。
だが、茶髪の彼女がもう大丈夫そうな感じを見て後にしようと思ったみたいだ。

それを放っておいたことをオレは後に後悔することとなる。


「それで、改めて聞きますけどあれってどういう意味で言ったんですか?」
そして思い出すあの時のオレの失言を。
あぁ~。だめだー。
とりあえずオレはどういったつもりだったかを説明することにする。
言ってしまったことは言わなかったことにはできない。

「えと、それはですね。あの、私の家は...「あの、もう今更取り繕っても遅いですよ。」

なかったことにしようとしていたオレの思惑を無表情でバッサリと斬られる。
仕方がないので普通に話すことにする。

「だよな。じゃあ、改めてオレの家に住まねえか?オレを助けてくれたお礼として。男のオレの家に行くのが難しかったらミラ先生んとこ泊まるといいさ。普通の宿は危ない。」

遠くで「勝手に巻き込むんじゃない!」というような声が聞こえる気がするが気のせいだろう。
お金を渡せばそれなりに世話は見てくれるはずだ。
鬼でもないだろうしな。
恩返しをお金で人に任せるのは気が引けるが...
茶髪の彼女は肩をすくめて少し丸くなっている。

「でも、ただ運んだだけです。助けたようなことはなにも。
それに、私はあなたに言わなければならないことがあるんです...」

ものすごく申し訳なさそうだ。
どうしたんだろう?
運んでくれなかったらオレ、どうなってたかわからないのに。
オレ結構大きいからな。
一応言うが、縦にだからな!
まあだから、彼女がいなければ医者を呼ばなければならなかったが、そう親切な人もそうそういない。

どうやって説得するかな。

「えぇ?結構助けられたと思うんだが?」

そういうと彼女はまた体をもっと縮こまらせて、ゆっくりと話し出した。
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