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あるあるだよね
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なんやかんやあった私の家族の紹介。
そんな大イベントも終わり、いよいよお茶会だ。
あ、違う違う。お茶会が本来の目的か。
いやぁ、はっはっは。
私たちは馬車から扉の前で降ろされ、扉に入った。
我が家は男爵家なので目立たないはずだがやっぱり目立つ。
ずばり家族の全員が美男美女だからだ。
遺伝だろうね。
それから私たちはこのお茶会での一番高位の貴族が来るまで待っていた。
今日、一番高位な貴族というのは王族の第三王子殿下だ。
噂では見目麗しいらしい。興味はこれっぽちもないが。
ただ、ミーヌお姉様はとても惚れているらしく、ガンガンアタックしている。
今まで気付かなかったが、自分より年下が好みだったんだね。
第三王子殿下は13歳、ミーヌお姉様は16歳。
ここで、兄弟の年齢の発表をしておくと、クォルお兄様とミラお兄様は23歳。
アンナお姉様は21歳。キルお兄様は19歳。ミーヌお姉様はさっき言った通り16歳。私は15歳。
この通り、ミーヌお姉様と私は年が近いので話しやすい。
もちろん家族みんな好きだけど。
キルお兄様は婚約していて、それ以上の年齢の兄妹は結婚している。まぁ、みんな家にまだいるわけだが家の事情が絡んでいるらしい。
ミーヌお姉様と私以外は婚約か結婚している。
それにしても、うちの家族は恋愛結婚推奨らしい。みんな誰かを連れてくる。
18歳くらいで。
あぁ、そろそろ始まるようだ。
今日の主催者は伯爵家。
「みなさま。本日はお越し下さりありがとうございます。お陰で今日という日を迎えることができました。
本日は心行くまでお楽しみください。」
拍手が巻き起こる。
そしてお茶会はスタートした。
みんな挨拶に回っている。そういう私もお父様についてまわる方だ。
挨拶をしているうち、何だか大きな塊に出くわす。
ミーヌお姉様の目が輝いた。そうかこの中に第三王子殿下が...
すごい人気なんだ。これはお姉様も大変だね。
それにしてもこっちからは見えないのになぜわかったんだろ?
そうしているうちにお父様がその塊に入っていく。
人にもみくちゃにされながら、もはやあるか分からない順番が回ってきた。
一人ずつ挨拶する。あーなるほど。見目麗しいと言われるだけのことはある。
13歳とは思えない立ち回り。これはすごい。
海のような深い青い髪に緑がかった白い瞳。不思議な色合いで引き込まれる。
とか思いつつ。興味がないものはないのだけどね。
なぜか昔からこういったものに興味が持てない。
「よろしく。」
ニッコリ笑顔で私に笑いかけてくれるが思わず私は心の中で一言。
胡散臭いなこいつ。
でも、ミーヌお姉様に対してはそんなに胡散臭くはないような。
向こうがその気ならこっちも最高級の笑顔を進呈しよう。
ニ゛コ゛ッ
素晴らしい笑顔を向けられた第三王子ラオルは少し驚いていた。
驚いてくれたようで何よりです。
簡単にはミーヌお姉様を渡しませんよ?
いよいよお茶会も終盤に差し掛かり、そろそろ退出するだろうなと思い、家族の方へ向かおうとしたとき、
近くにいた近衛騎士の声が聞こえてきた。
「お、おい!見つかったか!」
「まだです!見つかりません!」
「まさか、こんな厳重警備のお茶会で王子がさらわれるなんて...」
「だまれ!!!誰が聞いてるかもわからないんだぞ。それに、確定したことではないんだ!」
「は、はい!!申し訳ありません!!」
このお茶会に出席している王子は一人、ラオル王子殿下だ。
これはまずいな。
すぐ家族に知らせないと。
それにしても、この状況って乙女ゲームあるあるだよね?
あれ?でもお姉様が助けに行くのかな?逆な気もするけど。
そんな大イベントも終わり、いよいよお茶会だ。
あ、違う違う。お茶会が本来の目的か。
いやぁ、はっはっは。
私たちは馬車から扉の前で降ろされ、扉に入った。
我が家は男爵家なので目立たないはずだがやっぱり目立つ。
ずばり家族の全員が美男美女だからだ。
遺伝だろうね。
それから私たちはこのお茶会での一番高位の貴族が来るまで待っていた。
今日、一番高位な貴族というのは王族の第三王子殿下だ。
噂では見目麗しいらしい。興味はこれっぽちもないが。
ただ、ミーヌお姉様はとても惚れているらしく、ガンガンアタックしている。
今まで気付かなかったが、自分より年下が好みだったんだね。
第三王子殿下は13歳、ミーヌお姉様は16歳。
ここで、兄弟の年齢の発表をしておくと、クォルお兄様とミラお兄様は23歳。
アンナお姉様は21歳。キルお兄様は19歳。ミーヌお姉様はさっき言った通り16歳。私は15歳。
この通り、ミーヌお姉様と私は年が近いので話しやすい。
もちろん家族みんな好きだけど。
キルお兄様は婚約していて、それ以上の年齢の兄妹は結婚している。まぁ、みんな家にまだいるわけだが家の事情が絡んでいるらしい。
ミーヌお姉様と私以外は婚約か結婚している。
それにしても、うちの家族は恋愛結婚推奨らしい。みんな誰かを連れてくる。
18歳くらいで。
あぁ、そろそろ始まるようだ。
今日の主催者は伯爵家。
「みなさま。本日はお越し下さりありがとうございます。お陰で今日という日を迎えることができました。
本日は心行くまでお楽しみください。」
拍手が巻き起こる。
そしてお茶会はスタートした。
みんな挨拶に回っている。そういう私もお父様についてまわる方だ。
挨拶をしているうち、何だか大きな塊に出くわす。
ミーヌお姉様の目が輝いた。そうかこの中に第三王子殿下が...
すごい人気なんだ。これはお姉様も大変だね。
それにしてもこっちからは見えないのになぜわかったんだろ?
そうしているうちにお父様がその塊に入っていく。
人にもみくちゃにされながら、もはやあるか分からない順番が回ってきた。
一人ずつ挨拶する。あーなるほど。見目麗しいと言われるだけのことはある。
13歳とは思えない立ち回り。これはすごい。
海のような深い青い髪に緑がかった白い瞳。不思議な色合いで引き込まれる。
とか思いつつ。興味がないものはないのだけどね。
なぜか昔からこういったものに興味が持てない。
「よろしく。」
ニッコリ笑顔で私に笑いかけてくれるが思わず私は心の中で一言。
胡散臭いなこいつ。
でも、ミーヌお姉様に対してはそんなに胡散臭くはないような。
向こうがその気ならこっちも最高級の笑顔を進呈しよう。
ニ゛コ゛ッ
素晴らしい笑顔を向けられた第三王子ラオルは少し驚いていた。
驚いてくれたようで何よりです。
簡単にはミーヌお姉様を渡しませんよ?
いよいよお茶会も終盤に差し掛かり、そろそろ退出するだろうなと思い、家族の方へ向かおうとしたとき、
近くにいた近衛騎士の声が聞こえてきた。
「お、おい!見つかったか!」
「まだです!見つかりません!」
「まさか、こんな厳重警備のお茶会で王子がさらわれるなんて...」
「だまれ!!!誰が聞いてるかもわからないんだぞ。それに、確定したことではないんだ!」
「は、はい!!申し訳ありません!!」
このお茶会に出席している王子は一人、ラオル王子殿下だ。
これはまずいな。
すぐ家族に知らせないと。
それにしても、この状況って乙女ゲームあるあるだよね?
あれ?でもお姉様が助けに行くのかな?逆な気もするけど。
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