12 / 43
中間試験編
12話 赤の花柄ですが脈ありでしょうか?
しおりを挟む
中間試験が終わり、いろんな意味で濃い勉強を乗り越えた4人は、カラオケに来ていた。
俺達もいろいろあったが、恐らく桔梗と神奈月さんもなんかあったんだろう。
しわっしわっにやつれてる桔梗がその証拠だ。
そんな枯れた桔梗とは真逆で生き生きしてる紫陽花。
にやけ顔が抑え切れていない。
「そんなに見つめて、どうしたの?」
「相変わらず、顔が五月蝿いなと思っただけだよ」
「えー酷いよ!そんな事無いよね楓ちゃん?」
「歌ったらもっと五月蝿くなるわね」
「2人とも酷いよ!いいよもう歌ってストレス発散してやるよ!」
デンモクを激しく突っつく紫陽花。
「あ、採点入れる?」
「おう」
「次だれ入れるか?」
「桔梗、入れていいぞ」
「歌ぐらい高得点とりなさいよ」
「仕方ねぇ、俺の持ち曲聞かせてやる!」
「ほらあんたが歌う曲入れたわよ」
「なんで勝手に入れてんだお前!つーか何コレ、こんな曲知らねぇよ!」
「毎週日曜日8時半に放送されるアニメの主題歌よ」
「プ○キュアじゃねぇか!主題歌とか知るか!」
「ふふっ、皆私の美声に聞き惚れるがいい!」
「「「キャーステキナウタゴエダナー」」」
「ちょっと皆、適当に返さないでよ!」
俺達は、そんな感じであっという間に4時間程歌った。外に出ると、すっかり夕焼けで橙色に染まっていた。
「流石に、歌い過ぎたな」
「カラオケは、歌い過ぎた位が丁度良いんだよ」
「それはあんただけよ、まぁ馬鹿のアホな姿を見られて面白かったわ」
「そりゃお前が俺に、女子小学生が歌いそうな曲勝手に入れるからだろうが!」
そんな会話を交わしながら帰り道を歩く。
しばらくして俺達は、帰る方向が違うので桔梗達と分かれてた。
「そういえばさ」
「どうした?」
「蓮華に言いたい事があるんだけど」
「おう」
「今日、うちに泊まらない?」
「え?」
驚いて、声が裏返ってしまった。
紫陽花は、目線を下に向けて、俺とは逆の方向を見ていた。
「それって、つまりいわいるお泊まりというやつですか?」
「そうだよ」
「どうして今日なんだ?」
俺がそう聞くと、紫陽花は顔を赤くして答えた。
「今日、親いないんだ」
俺達もいろいろあったが、恐らく桔梗と神奈月さんもなんかあったんだろう。
しわっしわっにやつれてる桔梗がその証拠だ。
そんな枯れた桔梗とは真逆で生き生きしてる紫陽花。
にやけ顔が抑え切れていない。
「そんなに見つめて、どうしたの?」
「相変わらず、顔が五月蝿いなと思っただけだよ」
「えー酷いよ!そんな事無いよね楓ちゃん?」
「歌ったらもっと五月蝿くなるわね」
「2人とも酷いよ!いいよもう歌ってストレス発散してやるよ!」
デンモクを激しく突っつく紫陽花。
「あ、採点入れる?」
「おう」
「次だれ入れるか?」
「桔梗、入れていいぞ」
「歌ぐらい高得点とりなさいよ」
「仕方ねぇ、俺の持ち曲聞かせてやる!」
「ほらあんたが歌う曲入れたわよ」
「なんで勝手に入れてんだお前!つーか何コレ、こんな曲知らねぇよ!」
「毎週日曜日8時半に放送されるアニメの主題歌よ」
「プ○キュアじゃねぇか!主題歌とか知るか!」
「ふふっ、皆私の美声に聞き惚れるがいい!」
「「「キャーステキナウタゴエダナー」」」
「ちょっと皆、適当に返さないでよ!」
俺達は、そんな感じであっという間に4時間程歌った。外に出ると、すっかり夕焼けで橙色に染まっていた。
「流石に、歌い過ぎたな」
「カラオケは、歌い過ぎた位が丁度良いんだよ」
「それはあんただけよ、まぁ馬鹿のアホな姿を見られて面白かったわ」
「そりゃお前が俺に、女子小学生が歌いそうな曲勝手に入れるからだろうが!」
そんな会話を交わしながら帰り道を歩く。
しばらくして俺達は、帰る方向が違うので桔梗達と分かれてた。
「そういえばさ」
「どうした?」
「蓮華に言いたい事があるんだけど」
「おう」
「今日、うちに泊まらない?」
「え?」
驚いて、声が裏返ってしまった。
紫陽花は、目線を下に向けて、俺とは逆の方向を見ていた。
「それって、つまりいわいるお泊まりというやつですか?」
「そうだよ」
「どうして今日なんだ?」
俺がそう聞くと、紫陽花は顔を赤くして答えた。
「今日、親いないんだ」
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる